ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『妹さえいればいい。6』感想

こんにちは、とこーです。

前置きはなしでさっさといきます。今回は妹さえ6巻です。

妹さえいればいい。 (6) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (6) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2016/12/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

前回のラストからの6巻。

京が那由多に、そして春斗に告白したこととその結果を話してから物語がはじまります。

さらにはその春斗も伊月に話し、刹那と共に流れで温泉に....という、流れ。

実に青春っぽく、恋愛の色がかなり強くなっていました。

 

その一方で、那由多は修羅の道とも思えるような自分磨きをしていきます。天才が努力するとかいう超絶展開。こちらも、愛のためときているんだから、この作品はやっぱり青春群像劇だし、ラブコメだなぁと感じます。

 

で、その次が帰ってきたTRPG

かなり、自由度高い、っていうか自由度高すぎて、ラノベ作家がクリエイティブすぎることに戦慄を覚えます。

ここまでくると、これはこれでリプライとしていっさつにまとめたら、と思えてきます。

章の最後には那由多が衝撃の事実を告げ、次へ行きます。

 

そこからは伊月のアニメの声優決め、千尋と刹那のエピソード、那由多と伊月のメディアミックス企画についての会話、と進んでいきました。

伊月もなんだかんだで色々言って、それでも上手くいかないってところがもどかしいですよね。これはアニメが失敗するフラグなのかなんなのか。

そして、伊月と那由多の目指すものの差みたいなところの切なさや残酷さも感じました。

けど、伊月はクリエイターとして人へのリスペクトとかがしっかりしてる熱い人だなぁと思いました。

 

授賞式での新キャラも、今後どうなっていくのか気になりますね。春斗にまつわるラブコメも、変わってきそうです。

 

が、やっぱり今回の目玉はラストですね。

メインヒロインと題された章、伊月はドラマCD出来よりも那由多が気になるからと、倒れた那由多のもとへかけつけます。

そこで、死んでしまった彼にとっての大事な2人のことに思いを馳せました。

なんとなく、これまでも妹さえいればいい!の作者については不穏なことが書かれていましたが、まさか、死んでしまっていたとは。

そして、大事な人が死んでしまうということを思い出して、那由多に告白し、2人は付き合うことに。

 

という、完璧なハッピーエンドでした。

今後どうなるのかが気になりすぎてやばいですよ、ほんとに。

主人公になる前にメインヒロインを得た伊月は今後苦悩せずやっていくのか。早く次を読みたいと思います。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。5』感想

こんにちは、とこーです。

今回も妹さえの感想を書いていきます。結構流れが違うので一概には言えませんが、ここからはアニメを見た事の無い僕にとって、完全に未知な感じです。

妹さえいればいい。 (5) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (5) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回はこれまでとは異なり、伊月よりも京へのフォーカスの強いストーリーでした。

編集部でアルバイトをすることにする京なわけですが。。。

もう、ここから刺さりすぎというか応援したくてやばい。

ラノベ編集を目指してる僕的には、このアルバイトしてみたいくらいです。というか、高校卒業したらやりたいたすら思ってることです。インターンとか色々ありますが。

ともあれそんなこんなで編集者アルバイトとなった京が、あれこれやっていきます。

 

伊月がアニメの会議で何も言えなくなってる時にすっと言ってあげちゃったり、蚕が親に受け入れられるように語ったり、なんか無茶苦茶すごいです。

業界を知らないから言える彼女の姿って、他の編集者からしたら眩しいんでしょうね。そういう意味では、ここでも人には人の欲しいものがある、ってところが現れてるのかもです。

 

今回は、京のアルバイトの関係もあって、業界事情の方についてもかなり細かく書いてありました。

真実かはともかく、ここの業界感はいいです。

これまではラノベ作家サイドの業界感が多かったですが、編集サイドの業界感も交わると、なかなかどうして、読んでいてただ笑うだけじゃない面白さが出ています。

 

そんなこんななわけなのですが、1番感動したのは、バーでの春斗と京の会話です。

凡人で、けど意地で頑張っている春斗と、自分を空っぽに感じている京。この二人の会話は重くて、感動しました。

『かっこいい奴らばっかじゃ、世界はきっと生きにくすぎると思うんだよ。』ってセリフは、読んですっごく泣けました。

なんか、すごい救われたと同時に鼓舞されたような、そんな感覚です。

 

そして、一気に動いた恋愛模様

あそこではっきりと、とんでもなくはっきり断れちゃう伊月はかっこいいです。

この失恋を経て、京はどうなっていくのか。正直、今回の話を経て京への応援度が無茶苦茶上がりました。

 

 

それでは今日はここまで。

今回からコメディとシリアスの比率がかなり変わってる気がしますが、この、メリハリを持ってはっきりと笑わせてくれるのとなかなか重くて熱いストーリーは、僕好みで最高です。

それじゃ、読んで下さってありがとこーざいました!

 

 

 

『妹さえいればいい。4』感想

こんにちは、とこーです。

チラムネ3巻のあらすじとかについての記事を書こうかなと思ってましたが、それはもう少し直前になってからにしたいと思う今日この頃です。

ということで今日は妹さえ4巻の感想を書きます。

妹さえいればいい。 (4) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (4) (ガガガ文庫)

  • 作者:平坂 読
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

全体的に、ぶっ飛んで頭の悪い内容でした。

え、これ、内容の半分以上、下着と全裸の良さを布教し続けているだけなのでは!?

もう終始笑うんですが、笑うと同時になかなかにエロいので、これは不健全なのではないかと思いました(しかし読む)。

 

登場して速攻で読者の記憶に残る下着漫画家、三国山蚕を新キャラとして迎えた今回。

これは熱い....のか? みたいな、萌えと燃えの間で揺れながらの笑いがありました。

なんか、三人称視点でありながらもふとした瞬間一人称のように感じて、ほんと読みやすいですよね。

その時々のメインとなるキャラがいて、すっと入り込んでいるような感覚です。

かなりキャラが増えてきても、まだ、全然キャラがぐちゃぐちゃにならないですし、そこはいい意味でラノベっぽいです。

 

それから、イラストもやばいのでは。

蚕×那由多の裸シーンとか、R18されてもおかしくないレベルです。

那由多が1人妄想するシーンも、ですけど、こっちに関してはR18以前に官能小説だろ....って描写でしたけどね。

 

ただエロスとコメディの中に、ちらほらと不穏さが見え隠れします。

伊月に『妹がいない』おかげでここまで成功できた、という内容が今後誰かを傷つけることになるのか。

そして伊月のアニメ化企画は成功するのか。これに対しての、春斗の熱い思いも含めて、なんだかすごく胸に来ました。

 

ぼーなすとらっくは言うまでもなく、はっちゃけすぎててコメントできない。

隠されてるところが分からない無知が惜しいです。

あと、渡航先生ばりばりだすの強すぎる。爆笑しました。

 

と、今回もここまで。

妹さえの面白さをひしひしと感じる今日です。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。3』感想

こんにちは、とこーです。

チラムネ3巻の表紙とあらすじの公開には、もはや尊死しそうなのですが、妹さえ3巻もこっちはこっちでやばかったので早速感想を書いていきます。

妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

今回は全体的にこれまでより熱く、重いストーリーでした。

アニメがこけたショックからかろうじて立ち直った春斗が伊月に手伝いを頼んで....というところの青春感は凄まじかったです。

高校生じゃなくて大人ですけど、なんだか正しく青春ですよね。勝手なイメージで、青春=高校生ってなってたので、そのイメージが壊されて感覚です。

 

サプライズパーティでの、女の子たちの真っ直ぐさもよいですね。

京のついていた嘘もなくなり、いい誕生日になったんだなぁ、と、読んでいて嬉しくなります。

そして、京が胸に抱えてた立派じゃないって思いも、すごく分かるものでした。

結局なんだかんだで、プロのラノベ作家として戦っていくだけの情熱を持ってる3人と比べたら、まだ何者でもない大学生なんてきついに決まってる。

そんな彼女がどう変わるのかな、というところにも注目したいです。

 

遊園地に動物園に水族館。

これらのようなデートスポットに、1冊で行きまくるというフットワークの軽さ。

伊月、というよりも伊月と那由多を見る京とかの方がラブコメ感がして、伊月本人についてはそんなに強くなかったです(あくまで3つのデートの時には)。けど、そのくせ他のところで、にじみ出るように愛情が感じられて最高です。これも三人称視点の尊み。。。

 

TRPGの世界観の設定を春斗がするところや、那由多が眠ってしまってからの伊月と春斗の会話とか、創作にも恋にも、熱が確かにこもっていていいなぁ、と、思いました。

 

それでも、今回1番良かったのはラスト!

『羽島伊月の誕生』の最後のところですよ!!

伊月が物語を書き、主人公は自分だと訴えようとするようなところの熱さが、もうやばくて。

そもそもここのシーンを、MAD化してるのを見て『うぉぉぉ!!』ってなったくらいなので、すごい感動しました。

 

今回はここまで。

4巻を読む前に(あるいは途中で)気が向いたらチラムネ3巻のあらすじと表紙について語る記事を作るかもです。

まあチラムネは、1人で語るんじゃなく誰かと語るのが1番なのですが。

それは他の作品と同じで、好きなものを語るためにも布教ですよね。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

 

『妹さえいればいい。2』感想

こんにちは、とこーです。

特に面白いお話もないので、早速本題に入ります。

今回は妹さえの2巻の感想を書いていきます。

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

1巻よりもより、シリアスな話があり、その分笑いも沢山あるストーリーでした。

エロいところのエロさも包み隠す気がなく堂々とワードを入れてくるあたり、ほんとに笑いを選ばずとにかく注ぎ込んでいる感じがします。

 

まず序盤から中盤にかけての、伊月が5巻を書き終えるまでのストーリー。

そこには、時に面白おかしく、時にあっさりとキャラたちの創作へのこだわりや熱のようなものが描かれていたように思います。

ラノベ作家にとっては当たり前なことかもしれないですけど、むっちゃすごいですしね。

それに、花見の時にも上がった、作家の人生がどうなるか分からないって話も、結構重かったです。

コメディがあって、楽しくて、だからこそ重いシーンがすごくずしんと来るんだなぁと感じました。

またまた、伊月が5巻を書き終えるシーンは熱かったです。

 

そして後半。

TRPGについては無茶苦茶笑いました。あそこ、面白すぎる。てか、ほんとキャラ立ちがすごいから、面白くなるんですよね、この作品。

が、そんなコメディをぶち壊すみたいに、酷い出来のアニメ。なんだかんだ熱い春斗の姿は胸に来るものがありました。

冷静なキャラの熱い姿はむっちゃいいです。

そして、作家でもないのに自分も泣けちゃう京もいい子ですね。

 

このままやや重いノリのまま行くのかな、と思いきや、速攻で春斗と伊月が秋葉原に出かけて、元気を取り戻すのもよかったです。

最後には春斗が京のことを気にし始めていて、恋の予感もぷんぷんします。

青春群像劇感がして、いいです。続きが楽しみ!(スグ読む)

ともあれ、泣いて笑えて熱くなれる、面白い1冊でした!

 

 

今回はここまで。

読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。』感想

こんにちは、とこーです。

臨時休校はともかく、臨時休校の取り消しとかされたらやべぇよと思いつつ、課題を進める花の高校生。

そんな私ですが、ついにガガガ文庫のラブコメ、妹さえに手を出しました。まあアニメは見てたんですけどね。

てなわけで今日は『妹さえいればいい。』1巻の感想です。

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

  • 作者:平坂 読
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ、とにかく面白かった!

読んでる間、ほぼずっと笑っていたと言っても過言ではないくらいにコメディに満ちてました!

下ネタ、パロネタ、業界ネタなど、惜しみもなくバンバン使う。これで笑うなって方が難しいでしょってくらいに笑えました。

 

で、それでいてそんなコメディが鋭く鈍い、シリアスなテーマを包み込んでいるかのように、時たま重いストーリーを垣間見ることができました。

価値基準をひとつにする訳ではなく、人には人の欲しいものがあって、その欲しいものを誰かが持っている。そんなストーリーは、青春群像劇だなぁ、と感じます。

 

三人称視点はあまり読むことがなく、一人称に比べると苦手な部類なのですが、この作品の場合はむしろこうでなきゃならないんだなぁと感じます。

それくらいには、色んなキャラの心情が描かれている。誰の物語でもあるように感じられるこの作品は、読んでいて、自分の夢とかそういうもののことも考えさせてくれます。

これほどまでにコメディにあふれているのに、熱くて重いストーリーも混ぜられるのは巧みという他ないですね。

 

何より、そういった重いストーリーでありながらもコメディによって面白さにあふれていることで、キャラが当然のように生き、活力溢れた存在として感じられました。

三人称なのに好きだと思えるのは、そういうキャラ立ちもあるのかもしれません。

立ったキャラそれぞれが抱える思いへの共感度が高くて、本当に面白い作品でした。

 

 

今回はここまで。文量が少ないかもしれませんが、それは次の巻を読みたいからなのです。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

自宅推奨の今。だらだらと読めるweb小説!

こんにちは、とこーです。

どっかのウイルスのせいで、社会は大変ですね。

かくいう僕も学校が休みになりまして、勉強をしていたのがパーになったので、かなり凹んでおります。

 

学生の方には休みになった方も大勢いるでしょうし、働いてらっしゃる方も休日に外に出れなくて退屈なのではと思います。

そこで今回は普段はラノベについて書いていますが、web小説の方について書いていきたいと思います。

これは僕が思うことなのですが、web小説ってダラダラ読めるので休日にピッタリだと思うんです。書籍化してる作品はクオリティ的にも申し分ないですし、気に入ったなら書籍を買えばいいですからね。

なので偏読家とこーが読むweb小説は、案外ジャンルぐちゃぐちゃで、偏読っぽさがないのです。ですからどんな人でも楽しめると思いますよ!

 

※3/14『乙女ゲー世界はモブには厳しい世界です』『魔石グルメ~魔物の力を食べた俺は最強!~(WEB版)』追加

 

蜘蛛ですが、なにか?

こちらの作品は書籍化しており、更にはアニメもたしか決まっている作品です。

ストーリーはタイトルのまんま。

女子高校生が蜘蛛に転生し、生き延びるために健気にやっていくストーリーです。

基本的に主人公の独り言が、続く感じですが、なんだかその雰囲気がとてもいい。

ふふっと笑えますし、成長して成り上がっていくところは面白いなぁと、思えるでしょう。

https://ncode.syosetu.com/n7975cr/

蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

 

 

盾の勇者の成り上がり

こちらも書籍化&アニメ化している作品ですね。

剣、槍、弓、盾の4勇者のうちの1人に転生した主人公が初めに酷い目にあってから人を信じられなくなるものの、次第に成り上がっていくストーリーです。

なんといってもこの作品は、正妻たるラフタリアが可愛い。

なんだかんだ悪くなりきれない主人公の姿もかっこいいですし、ステータス的な成長のシステムも考えられていてワクワクする作品です。

https://ncode.syosetu.com/n3009bk/

 

 

転生したらスライムだった件

はい、こちらも書籍化&アニメ化している作品です。

....そういうの以外も読んでますよ?

こちらは、スライムである主人公がなんだかんだチートしていっちゃうし、国づくり要素もある小説です。

主人公の明るくて真っ直ぐな性格が結構好きな作品です。

部下というか、仲間のモンスターのことも結構丁寧に描いてる印象です。

https://ncode.syosetu.com/n6316bn/

転生したらスライムだった件1 (GCノベルズ)

転生したらスライムだった件1 (GCノベルズ)

  • 作者:伏瀬
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

④転生したら剣でした

こちらは書籍化されている作品です。

タイトル通り、転生したら剣だった主人公が、少女フランを持ち主として一緒に旅に出る作品です。

主人公が頑張ったり成長したりするのも見ていて楽しいですが、持ち主であるフランも色んな意味で成長していきます。主人公との友情にも、親子愛にも似た熱い関係が見ていて面白い作品です。

https://ncode.syosetu.com/n6006cw/

転生したら剣でした 1 (GCノベルズ)

転生したら剣でした 1 (GCノベルズ)

 

 

 

⑤LV999の村人

書籍化している作品です。

職業がステータスによって決まっている世界で、最弱職だけども死に物狂いでLV999になった主人公ががんばる作品です。

二部に別れて進むこの作品ですが第一部も第二部も、辛いことに立ち向かい続ける主人公の姿がむちゃくちゃ熱かったです!

チートだけどそれ以上にチートな状況に追い詰められていくストーリーは、主人公を応援したくなるほどです。

https://ncode.syosetu.com/n7612ct/?p=3

LV999の村人 1

LV999の村人 1

 

 

⑥くま クマ 熊 ベアー

こちら、書籍化していますし、先日アニメ化も発表されました。

ゲーマーの主人公がよく分からんうちに、謎のくま装備とともに転生するお話です。

チートではありますが、そんなにバトルは激しくなく、ゆるっとした、日常が描かれているので読んでいて和む作品です。

まだ僕も全部読めていませんが、いつでも再度読み始められるような、ゆるっとした作品です。だらだら読むならこれが1番かもと思える作品です。

https://ncode.syosetu.com/n4185ci/

くま クマ 熊 ベアー (PASH! ブックス)

くま クマ 熊 ベアー (PASH! ブックス)

 

 

 

⑦イケメンなあいつの陰に隠れ続けた俺が本当の幸せを掴み取るまで

書籍化している今作。

The勇者な親友がいる主人公が、でも実は無茶苦茶凄くて魔王軍にスカウトされる。そこから魔族側のあれこれを知っていき....というストーリーです。

主人公のかっこよさとかヘタレっぷりとかがもうたまらなくて、魔族と仲良くなっていくストーリーは、面白いです。

序盤は魔族の各種族の長と仲良くなっていくところなのですが、そこの少年漫画っぽい熱さにはドキドキワクワクします。

主人公と魔族の友情はもちろん、主人公と人間サイドとの友情も強烈に描かれています。

それだけじゃなく、ヒロインとも言えるせリスとの絡みのなんと尊いこと。最終話読んだらまじやばいですからね。

書籍版も買ったのですが、感想がかけていないので今度書こうと思っている作品です。

https://ncode.syosetu.com/n8201ew/

 

⑧転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~

書籍化している作品です。

ドラゴンの卵に転生した主人公が、ちょっとずつ力をつけ、その度に自分の姿の恐ろしさから人に怯えられたり、弱さから助けられなかったりで歯がゆい思いをしていく作品です。

頑張っていく主人公の切なさには涙をしますし、その上で、主人公以外の視点ではとても愛されているんだと分かるので嬉しくなる作品です。

https://ncode.syosetu.com/n4698cv/?p=2

 

 

⑨この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる

書籍化&アニメ化済の作品です。

もう、びっくりしちゃうくらいに慎重に準備をする勇者が主人公なのですが、しかしながら語り部となるのは主人公ではなく、その主人公を召喚した女神。

どこの宴会駄女神だよってくらいのダメさがありながらも、人間らしさのあり、主人公の慎重の異常さがありありと、描かれています。

要所要所での熱い展開もあり、読んでいてワクワクすること間違いないです。

この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる(土日 月) - カクヨム

 

 

⑩お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

こちらも書籍化している作品です。

固定ヒロイン物のラブコメとしては最高峰とも言える今作は、読んでてとにかくドキドキします。

歯がゆく、けれどもう当然みたいに距離を近づけていくので、キュンキュンは決して止まらず進んで、そのくせ、超ゆっくりなのがたまらない。

まだ書籍になっていないところからもまた、果てしなく尊いので早く書籍化されて、イラストとともに読みたい作品です。

https://ncode.syosetu.com/n8440fe/

 

 

⑪青春同盟

こちらは書籍化されていない作品です。

Twitterでの知り合いの人参作家さん(時無紅音先生)が書いた作品なのですが、別に知り合いだから推しているわけではありません。

この作品、まず最初のフレーズに惚れました。あそこで人間失格のフレーズを使うのはたまらない。

また、東西南北をキャラに当て嵌めてあることですごいキャラが分かりやすいです。web小説なら、こういう風にキャラがすぐ入ってくると余計に頭を使わず読めますからね。

全体的なラノベっぽさといい、中々にいい作品です。この長い休みの間にもどんどん更新していくと思うのでぜひ。

https://ncode.syosetu.com/n0460gb/

 

 

⑫マリンブルーは夏の思い出

こちらも書籍化はまだしておらず、Twitterでの知り合いの方の作品です。千草巡先生の作品で、僕も編集的なことをさせてもらってます。

.....でもね、だからおすすめした訳じゃないんですよ?

ミステリー作品ですが、ラノベミステリーらしいキャラ立ちもあって読みやすい作品です。主人公第一主義すら、掲げそうな僕にとっては、とても面白い作品です。

また文章の雰囲気も好きです。単調にならないような、ぐいっとリズムが揺れる感じは、味わい深くて最高です。

マリンブルーは夏の思い出(千草巡) - カクヨム

 

⑬乙女ゲー世界はモブには厳しい世界です

乙女ゲーを妹に徹夜でやらされたせいで死んだ主人公が、ちょうどプレイしていた乙女ゲーのモブキャラとして転生。ゲームの知識を利用しながらも。。。というストーリーです。

作中では最初、主人公への理不尽とも言える設定に四苦八苦します。けれども主人公はそんな理不尽に立ち向かい、自分の力でやっていく。そうやってバカをしながらも立ち向かい続ける主人公の姿には感動を覚えます。

戦うと決めたらとことん戦い、大切なもののために心も体も廃れていく。でもそうやって立ち向かった果ての最後の章。これが無茶苦茶好きです。もう、ボロボロ泣きました。

https://ncode.syosetu.com/n3191eh/

 

⑭魔石グルメ~魔物の力を食べた俺は最強!~(WEB版)

転生時主人公が得たのは毒素をとにかく分解するスキル。それは一見すると役に立たず、生まれた家では、聖騎士のスキルをもつ腹違いの弟が優遇されてしまいます。

そんななか、実の母を愛し、努力を重ねていた彼。ひょんなことから新たな事実が明かされ、大きく運命が変わっていく。。。というお話。ネタバレになるのでざっくりしか話せないんです、許して。

この話は、とにかく敬愛と慈愛、そして大切な人を思う愛に満ちたお話です。主人公の振る舞いは人々をひきつけ、惚れさせます。この立ち居振る舞いは、三人称で進むストーリーによってありありと描かれていました。そして周囲の者がそんな彼と接し、どんな思いを抱くのか。それはどのような種類であれ、愛なのです。

実を言うと、この作品はまだ少年期編しか読んでません。全部読んでから更新すれば良い話なのですが、本当に、ここまで読んできただけでも何度も泣いて、すげぇすげぇって思ったのでおすすめすることにしました。

魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強! (カドカワBOOKS)
 

https://ncode.syosetu.com/n0610eg/

 

こんなところで終わりとしたいと思います。もう1作、私の好きなプロ作家さんの作品もおすすめしたいところですが、あんまりご本人も広めていませんのでここでは、控えておきます。気になった方はカクヨムでぜひ...

ともあれ、web小説というのはとても自由なものです。

ただ書籍化している作品はwebを読んだ後で書籍を読んでも最高に楽しいですし、書籍化してない作品にも溢れるほどに面白い作品があります。

外に出れない日には、ぜひweb小説を読んでみてください。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

チラムネ語り

こんにちは、とこーです。

今日も今日とてダウナーな私ですが、今回は先日表紙ラフが公開された『千歳くんはラムネ瓶のなか』3巻について語りたいと思います。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 文庫
 
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

 

一応言っておくと、バリバリネタバレあり&妄想考察ありのお話となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

1.表紙

表紙のラフ(ラフって言わないかもしれないですが)が公開されましたが。

なんと三巻のメインヒロインとなるのは西野明日風先輩でした!!

なんとなく『裕夢先生ならやってきそう』と思いながらも『いや、でも流石に三巻には来ないだろ……』と思っていたのが明日姉だったので、ちょっとびっくりしました。

その絵についてはTwitterで検索したらすぐ出てくるのでそれでぜひ。ここにツイートを貼るのはOKなのか分からないので。

まずはこの表紙について言いたいのですが。

普通に神じゃないですか!?

もう、既に表紙にできるレベルのクオリティなんですけど。

あの足のポジションの絶妙なエロさもいいですよね。明日姉もヒロインなんだなぁって強く感じさせられる表紙です。夏服は胸部がいやらしくない程度に強調されていいですよね。

 

2.明日姉という人物

三巻のメインヒロインとなる明日姉。

彼女は一巻からもミステリアスな存在のように描かれ、どう考えても他のヒロインとは別な存在として扱われていました。

それゆえに三巻で来ると思っていなかったわけなのですが。

でも、いざ考えてみるとなるほどなぁと(勝手に納得する)思ったので一つずつ語っていきます。

①二巻での伏線?

二巻において千歳くんが語った彼の初恋のお話がありました。

で、それだけならただの話の一つとして考えられそうなのですが、その後の明日姉との会話で明らかな匂わせがあるんです。

まずはその初恋の女の子についてまとめますと、

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子

・人形みたいな顔立ち

・背中くらいまである髪

・多分年下

・ちょこまかと後をついてきた

・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた

・ある年から姿を見せなくなった

・噂によると好きな男の子ができたらしい

 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

なんだか、もうこれだけで千歳くんとのやりとりが脳裏によぎっていいですよね。

で、まぁここまでなら『少年漫画なら途中で登場しそうだよね』みたいなところなんですけど、問題はその後のシーン。

具体的には第三章の最後のところ。

「そうやって君も、私も、大人になっていくのかもしれない。麦わら帽子とワンピースを押し入れにしまって、ぱりっとしたスーツを取り出すの」

「俺はいつまでも短パンとビーサンを忘れたくないな」

「きっと君には、それがよく似合うだろうね」

 どう考えてみても、話はそこまでだった。

「明日姉は……」

 なにかを言いかけて思いとどまり、俺は続く言葉を変えた。

「きっとアイロンをかけたスーツよりも、真っ白なワンピースがよく似合うよ」

「きっと真っ白なワンピースが似合う私を、君は好きになれないと思うな」

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 P304L13-P305L4

引用してみたわけですが。

ここの描写であえて『真っ白なワンピース』っていう言葉を使うのは確実にわざとだと思うんです。

スリードを誘っているだけなのかはともあれ、『明日姉=初恋相手』というイメージ形成する意図はあると思うんです。

更には三章最後の一文でも、千歳くんが前に進めていないと感じている描写があります。このことからも、初恋のことを引きずっている、っぽい感じがあります。

で、この考えを補強するためにお話したいのが以前メロンブックスに特典として付属した明日姉の特典SSです。

地域の関係で読めてない方も絶対いらっしゃるので詳しいことは話しませんが、そこでもそれっぽい描写があるんです。

そこで、明日姉=初恋相手と仮定して妄想で話を組み立て、先ほどの初恋相手の情報を分析してみます。

 

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子
・人形みたいな顔立ち

この2つに関しては当てはまると考えることもできます。明日姉の家がそっちの方なのか、千歳くんと同様に実家がそっちにあるのかは分かりませんが、どちらにしてもありがちですね。

・背中くらいまである髪

これについては今はあてはまっていません。が、小さい頃から高校3年生に至るまでの間ですので、変わっていてもおかしくないでしょうし、むしろ変わっていることに意味があるとも思いま。千歳くんは初恋相手の髪が鬱陶しそうだったと語っていることを、あえて深読みし、その長い髪を『不自由』さの喩えだとみれば、今の明日姉が短髪なのも納得できます。


・多分年下

これも、小学生のころのことなので年上年下が分かりにくいということで辻褄は会います。
・ちょこまかと後をついてきた

ここが千歳くんが年下だと思った所以なのだとすれば納得がいくのではないでしょうか。これは↓にも関わってきますね

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた。

ここからある通り、当時の彼女にとって千歳くんは『自由』で憧れの存在だった。だからちょこまかと後をついていったし、そんなところが年下に見えた。今の明日姉はむしろ彼女の方が自由っぽい感じですが、そんなところも千歳くんへの憧れから変わったとみることが出来る気がします。
・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた
これについてはむしろ、しっくりきます。先ほど言ったように千歳くんへの憧れで彼女が変わったのなら、『真っ白なワンピースを汚して大泣きした』彼女から『ずぶ濡れの泥まみれになった』彼女への変化。これはしっくりきすぎるほどしっくりくる対比であるように思います。
・ある年から姿を見せなくなった
・噂によると好きな男の子ができたらしい
 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

このあたりがしっくりこないところであるとも感じます。

1つ見方としては、『好きな男の子=千歳くん』という説ですかね。風の噂であるとするのなら、あながちないわけじゃないと思います。むしろこういう昔からの縁についての話って結構誤解が生じてるのがありがちなので、違和感はありません。それにチラムネはそういうのなしに、マジで他に好きな男の子がいる設定もしていそうです。

 

と、こんな感じで初恋相手が明日姉だとして見ると、割と辻褄があいそうです。

まとめるとするなら

『昔千歳くんの自由さに憧れた明日姉は何らかの事情で(事情はなかったのかもしれない)で千歳くんが彼のおばあちゃんの家にいっている頃に会えなくなった。が、明日姉は千歳くんの自由さに憧れて自由な人間になり、高校生になったとき千歳くんと再会を果たす』

でしょうか。もちろんこれ会っているとは限らないですが。

 

で、そう考えた時にお話したいのは『何故千歳くんのことを君と呼ぶのか』ということです。

千歳くんを何らかの固定概念で捉えないように『君』と言っている、というのも自然ですし、僕もそれが一番強いと思います。

が、別の読み方として。

千歳くんが初恋相手の名前を知らないというところをフォーカスしてみます。

千歳くんは相手の名前を知らなかった。なら、その相手もまた千歳くんの名前は知らなかったと考えるのが自然です。

だとすれば初恋相手は千歳くんの事を『君』と呼んでいてもおかしくないのではないでしょうか。

更にもし明日姉が初恋相手だとすれば千歳くんのことをあえて『君』と呼ぶのも、過去のことを忘れていないからだ、と言えるのではないでしょうか。

それが事実なら、結構明日姉は萌えなキャラですよね……。

 

さて、ではここまでのことを踏まえ、『明日姉=千歳くんの初恋相手』であると考えたとき、なぜそんな重要な回が第三巻なのでしょうか。

僕はそうすることで千歳くんのもつ幻想を取り払うためでないかと思います。

一巻でも二巻でも、しばしば幻想についての描写はありました。リア充に対しての幻想、千歳朔という人物への幻想、七瀬悠月という人物への幻想、現実への幻想。

しかし、その中でも明日姉への幻想はかなり色濃いものでした。特に一巻はそうです。まるで幻の女だと思うほどに抱く『明日姉は自由であるという幻想』。これをなくさなければ明日姉はヒロインになれないのではないかとすら思います

見ようによっては、二巻というのは七瀬悠月がヒロインになることを決意する物語です。が、その一方でどんなにラブコメが交わされようと千歳くんが持つ幻想がなくならない限り本格的な千歳くん争奪戦には入れない。

だからこそ、明日姉がヒロインである西野明日風になり、千歳くんの恋への考えを少し変える。

そうして物語が進む。

そういう展開は実にキレイなものですし、ありうるのではないでしょうか。

 

まあ、全部妄想なんですけどねぇ。

純粋に二巻読んで明日姉推しになったオタクの妄想なんです。

そんなオタクの妄想全快で話すと、明日姉が抱えていた大学進学の諸々のことは、夏休み前には解消してないと現実的にきつそうなんですよね。それに二巻で明日姉と千歳くんの関係もちょい悪化しちゃいましたし。このまま別ヒロインに行くわけにはいかないよねっていう軽くメタい想像もしております。

 

 

ともあれ!

『千歳くんはラムネ瓶のなか 3』は4月17日発売です!

楽しみー♪

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

ほんとチラムネ語りは楽しいけど、ブログに書くより誰かの問いの答えを考える方がやりやすさがありますね。

『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』感想

こんにちは、とこーです。

最近は本当にダウナーなのですが、そんな状況でもずっと楽しみにしていた作品『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』が発売されたので、その感想を書いていきます。

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (富士見ファンタジア文庫)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

発売前から楽しみにしていた今作。

読んでいて思ったのは、やはり俺好きに似ているということでした。

ただそれだけではない。俺好きよりも主人公がクズ。そんな作品であるように感じました。

 

第1章で戦う決心をした主人公は、そこから3ヒロインと関わっていきます。

これは読者としてはあからさまに『あ、主人公の勘違いなのね』ってなってるんですけど、その一方で主人公の心情みたいなのにも分かるなぁというのがありました。

どのヒロインも、必ず沖津優太を大切に思ってる。で、リア充な主人公よりも沖津優太の方が距離感が近い。そのことを語られればそりゃ主人公は辛いし、苦しい。

そういうところは何だかとても共感できますし(僕がそういう経験があるわけではないですが)、そういう意味では、ラブコメのストレスを上手く描ききっているようにも思います。

全体的なノリとしてはラブコメ。恋愛に奔走するウブな男の子の物語です。でもそれ以上に、『もしもハーレム主人公とは別にヒロインたちにとって特別な男友達がいたら』というところの嫉妬を力強く描いている気がします。

それだけなら結構暗いですし、鬱々としたストーリーになります。が、この作品は違う。

この作品は十分にコミカルで面白いです。それは何故なのか。

主人公が愛せるキャラだからなのかな、と感じます。

主人公はリア充で正直うざいです。これはチラムネの千歳朔よりも遥かに薄っぺらいクズで、かっこよさはあんまりない。リア充だなぁって思うけど、こうなりたいなぁとは思えない。

でも、彼はなんとなく『あ、僕だ』って思うような、等身大のクズさがありました。決して過度ではなく、ネタに振らず。とことんクズさのリアルを突き詰めているように思います。いわゆるクズ主人公というのは、クズを押し出しすぎていたり、クズだけど時々頑張ったりしています。もちろんそれでも共感はできますが、今作の成瀬和臣は少し違う、読んでいて自然と胸が苦しくなるような共感性がありました。

 

優太と和臣の対峙のシーンで、あえて噛ませ役を演じる和臣というのもまた、悪くはなかった。この『悪くはなかった』がなんだかオブラートに包んでいるように思われてしまったら嫌なのですが、そうではないのです。『悪くはなかった』という『よかった』とはまた別ベクトルの賞賛としてそう感じたのです。

 

全体を通して思ったこと。

それはこの作品における『リアル』っていうのは、3次元の私たちにとってのリアルとはまた別の、物語の世界での『リアル』なのではと思ったことです。

そもそも、和臣みたいなキャラはリアルにはいないですし、いても心地よいクズさを感じません。普通にキザで痛いです。

でも優太という存在がいたら。冴えないように見えるのに、美少女たちと仲良くしていて、その裏事情もまた創作の世界にありがちなあれこれで。

そういう『ラブコメの設定が存在している』世界でならリアルなんです。たぶん同じように思う。

美少女が明らかに脈アリなことをしててもそういう世界では『いやないな』って思わざるを得ない。ある意味では残酷とも言えるラブコメへのアンチテーゼでもある気がします。

全てのラブコメを過去にするというのもそういう意味では正しい気がします。

 

ただ、この作品についてはほんとに賛否両論あるとも思います。

賛否両論でいうとチラムネなんかもそうなのですが、チラムネ以上に、この作品は難しい気がします。

ややモヤモヤが残ったまま終わる感じがあり、これ2巻できなかったら不良消化じゃね? というのもあるにはあるのです。

だから読み終えたあとは『うーん?』ってなりました。

でも!!

でもですよ。

そんな作品だからこそハマる人にはハマる。

僕はこの作品の痛さがいいなと思いました。主人公の和臣も好きです。彼のナルシスト感はマジいい。

だけどなぁ。。。。。

なんだろうこの感じ。ほんとに感想に困ります。こういうとき、上手く言葉が出せればいいんですけどね。

ただこの感覚は俺ガイル14巻の1周目をした時に感じたものに似てるかもしれません。

決して『うぉぉぉ! おもしれえ!!』じゃないです。ほんとに、マジで。

けど、いいんですよ、これ。面白いとは言いたくない。でも読んで欲しい。このね、言葉は悪いけどつまらなさというか、痛さというか、これがたまらなく好きで。 ハーレムものをいつも一歩後ろから見るような冷静な世界観とそのくせ、すぐ温度の上がる雰囲気が悪くなくて。

読んで欲しいですし、読んでもらってもこの感覚は共有できないとは思うんですよ。

もどかしいなぁ。けど、好きだなぁって。

そんなことを思いました。

 

ここまでにしたいと思います。

予想としては『そう! これ! こんなの待ってた! うっひょい!』ってなると思ってたんですがそうではありませんでした。

けど、読んで今回はしないし推したいとも思います。

もう1周したいなぁとも思いますね。

2巻出て欲しい。

お願い富士見ファンタジア文庫さん!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった3』感想

こんにちは、とこーです!

今日も今日とてダウナーですが、やっぱりラノベは面白い。

というわけで本日は連れカノ3巻の感想を書いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきまーす。

サブタイトル『幼馴染みはやめておけ』にもある通り、今作においては、これまで友人でしていい役をしていた暁月と小暮へのフォーカスがなされた巻でした。

それ故に視点移動も、これまでの2視点ではなく、4視点が巧みに使い分けられました。

そして、その過程において水斗と結女が自分たちの関係性についても一考をし。。。というお話であったと思います。

前回までで視点移動に着眼したように、まずは今回もそこに。

メインとなった暁月と小暮。この2人の視点での進行もまた、とてつもなく上手いと感じました。

が、そういったうまさよりもなにより、終盤の夏祭りのところのクライマックス感が凄まじい。

4人の視点がちょうどいい配合で混ぜられるような進行は、さながら名映画のよう。そして、それは『読者に見せるところ』と『あえて見せないところ』を作り、そのうえで後に語るという流れで、ドキドキが加速しているように感じました。

これまでのような、二者の関係を当事者間で相互に語るのではなく、外側の視点も混じることにより、本当はなんなのか、どこに線引きがあるのか。そういうところまで考えさせられるのです。

 

その点で言うと、今回はこれまでよりも少々重たいテーマにも思えます。本物とか偽物とか、第三者の視点とか色々混ざったせいで、少しほの暗さも出ている。

はずなのに! なのにこの作品はそれがするりと受け入れられる。それは上手にデコレーションされているからなのではないでしょうか。

有り体に言って、ほんとにこの作品は上手い。視点移動の卓抜的なうまさを始めとして、過去の話をどのように入れると重くなりすぎず、それでいてテーマを一貫させられるかが見えている。結果、にやけまくる。でもニヤけるだけじゃなくて、色々考えさせられる。こういうのいいですね。

 

さてはて、そして今回の巻ではより関係性というものが描かれました。

恋人になると、そうであろうとしてしまい、歪む。それはとてもあるなぁと思います。名前をつけた時点で定義されて、支配されてしまう、みたいな考え方もできます。

じゃあ彼らきょうだいはいまのままいるのでしょうか。

僕はだからこそ恋人になって欲しいなぁとも思います。

が、それは僕の希望もかなり混ざってますからね。全体を通して『カレカノじゃなくてもいいじゃん』って雰囲気が割と強く感じるので、その流れで行きそう。

どう進んでいくのか楽しみですね。最新刊に追いついてしまったのでここからはゆっくりおって行きます。

 

 

それではここまで。

明日は『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで』発売日ですね。明日の更新を最後に2週間を程消える気がします。期末試験に拉致されそうなのです。 

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった2』感想

こんにちは、今日はなぜだかダウナーだったとこーです。

チラムネとか、諸々の情報公開がされましたので、そのことについては今度ブログにまとめたいなぁと思いながらも、テストと四苦八苦しております。

今回は『継母の連れ子が元カノだった』2巻の感想を書いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきます。

今回の2巻のストーリーは、なかなかに王道なストーリーでした。

以前1巻で視点移動の巧みさについて語りましたが、今回については前回ほどの激しさはなく、その分読みやすさと感情移入度の高いストーリーでした。

 

個人的に泣いたのは2箇所。まずテストの一連の話ですね。

それまでの、高校生らしいわちゃわちゃイチャイチャなノリとは一転一気に熱いストーリーになっていて『おおっ!』と思わされていました、途中までは。

けどどうでしょう。

途中からはそういう熱さじゃない、主人公のかっこよさが滲み出まくるストーリーでした。

結女の色んな気持ちがとても理解出来て、だからこそ水斗のやったことのかっこよさとか嬉しさとか悔しさみたいなものが全部混ざってきました。

個人的に、この2人は互いに助け合うパターンなのかと思ってましたけど、どちらかというとしっかりしようとして、事実しっかりしてる結女のことをすごく分かってる水斗が支えてあげるノリが強そうです。

国語でわざと間違えたのに勝つあたり、ほんとに努力したのが垣間見えてくそかっこいいし。

大号泣ですよね、あそこは。

 

で、それが終わると今度は水斗にできた友達のいさなとの話でした。

その前の話を先にしますが、今巻の最初の方には片親である2人の話がなされます。結女が水斗をどんな風に見ていたのか、とかそういうところが心に残りました。と、同時に。今回は(もしかしたら前回も)恋愛関係の脆弱さみたいなのとか、もっと言うと人によって違うってところが描かれていました。

別れてしまった結女の母と前の父。そして結女の母と水斗の父。

別れてしまった水斗と結女の関係だったり、小暮と暁月だったりもそうですね。

で、そんな中に出てくるのがいさななわけです。

彼女は『主人公とヒロインの間に現れてヒロインを燃え上がらせるヒロイン』的な立ち位置と捉えることもできます。そういう作品は多いものですし、王道でしょう。ただこの作品ではそれだけではなく、恋愛や友人という関係性への問題提起、そして誰もが異世界人であるという結論への道筋としても重要な役割があるように思いました。

 

あの告白シーンは圧巻でした。

なんだか嬉しさがあって、泣きましたね。

あれは多分、水斗視点じゃなくて結女視点だからこそだと思います。

つまるところ、やはり視点移動がうまい。どっちの視点での物語展開が楽なのかわかっているし、どっちの視点を書いても満足させられるだけの技量がある。その作品的なすごさも感じました。

まあ、仮に主人公視点だけでも最高なんだろうなぁ、これ。

別れてしまった2人の話って、なんだか僕が求めるストーリーの一つであるように思います。

 

と、今日はこれくらいで。

情緒不安定さがあれで悲しくなりそうですがけなげにやっていきます。

明後日は奪ラブの発売日。テスト勉強がんばるぞい。

ということで、読んで下さってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった』感想

こんにちはー! 久々に学校の休み時間に読書ができたおかげで大変気分がいいとこーです。

今回はそんな休み時間に読んでいた『継母の連れ子が元カノだった』の感想を書きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今思うとこの作品は、ちょうど去年の今頃に元友だちもどきのクラスメイトが読んでいたものでした。

その当時は全く興味が出なかったのですが、いざ読んでみると、もうそれはそれは面白い。

既に3巻まで出ているのも納得できるだけどクオリティでした。

 

何より素晴らしいのは、視点移動の神業レベルのうまさだと思います。この作品は主人公である水斗と結女の2人の視点によって描かれます。

中盤まではこの視点移動が1エピソードごとになされるので、とても分かりやすく、悶えながら読むことができます。

ほぼ固定ヒロインレベルに強烈なケンカップル(カップルじゃないけど)のお話と、視点移動の相性は正直無茶苦茶やばいです。

多分ケンカップルだからこそなんですよね。もちろん固定ヒロインものの場合でも視点移動はすごく効果的だと思います。ヒロイン視点の主人公がどんなものなのかを知ることで、その糖分がより強まると思います。が、この作品はそれを更にはねあげる。しかもどちらかをサブのように使うのではなく、しっかりと両者の視点によって描かれている。この上手さは半端ないです。

なのに、それを余裕で超える終盤の追い込み方。視点移動のペースをより増やし、タイムリーにデートを描くことによってどんどん煽られる。そこに回想を入れ、クライマックスを演出。

1巻でここまで主人公とヒロインの関係に幸せを感じる作品、滅多にないです。視点移動ってここまで物語を演出しえるのか、とため息が漏れるほどでした。

 

 

と、それとは別に。

主人公たちが別れた理由の分かりみが深すぎてやばいんですけど!?

ウンウンわかるよ。嫉妬しちゃうよね、うんうん。それが悪いことだなぁって思って謝ったのにこっちの話されたらむってなっちゃうよね。でもって少しずつ嫌いになっちゃうくらいなら、別れた方がって思うよね。

まじで分かりすぎるし、可愛すぎる。主人公もヒロインも可愛すぎなんですよ!

何度も何度も言ってますが可愛さを含むかっこよさこそ至高! その点、主人公はかわいさばっちりの鬼かっこいい子だし!

でー、しかもなんですか。絶対こいつらまだすき同士でしょ。設定的に『ドメカノかよ!』とか思いそうになったけど、全く違う甘々純潔な作品なんですが。

 

何より半端ないのは終盤も終盤。

迷子の結女を主人公が見つけるシーンから、お家でダブル死亡するまで。

あそこ、ほんとにイチャイチャが凄すぎていい。早く結婚しろオブジイヤーを与えたい。名前がなかったり兄妹って関係だったりじゃなく、結婚してほしいよぉ.....

 

 

と、テンションがおかしくなっていましたね。

ともあれ今回はここで。

最近、以前は0がデフォだった一日のPvギリギリではありますが2桁に乗るようになってきました。

皆様のご愛顧に感謝を。。。

更新する時なんかだと、作品によっては100とか行きますし、本当にありがたい限りです。

感想のシェアとかほんとにしたいので、コメントとか読者登録、Twitterでのリプなど歓迎しております!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで』感想

こんにちは、とこーです。

読書と勉強の狭間で揺れるぼっち学生の私でございます。

今は某作品の発売を今か今かと待っております。

そんな私ですが、今回は『弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで』の感想を書いていきます!

弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

  • 作者:紙木織々
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: Kindle
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

この作品を読んでいて常に思っていたことがあります。

それは『むっちゃ熱い!』っていうことでした。

クリエイターもののラノベというのは、この作品でなくとも大抵熱いものです。冴えカノとか、僕リメとか。

ですが今作では、主人公の過去の経歴や憧れの茜の存在から、他のクリエイターものとは違う印象を受けました。

まず、設定からして違います。

彼らは部活動でソシャゲをつくる。そしてそのソシャゲ作りのための環境が整っており、各校が競い合うような状況。

その状況が、この作品がクリエイターものであると同時に極めて少年漫画っぽい印象を与えていました。

っていうか、ソシャゲ作りのために国とかの、システムもあるって、ほんとにそういうスポ根ものでありそうな設定ですよね。

けどけど!

ただの情熱ではなく、この作品の舞台はソシャゲ。相手がいるものですし、ただ闇雲にやればいいってものじゃない。

そんな、スポ根に似ていてクリエイターものに似ているストーリーでした。

 

今作において印象的であるのは2人の少女の存在です。

1人は主人公の憧れの存在である久連内茜。

もう1人は主人公が転校した先で出会う青木七花。

どちらかだけではこの作品はここまで熱くならなかったように思います。

作中、ところどころ思い出される茜の言葉は主人公とストーリーを先導していくようにしっかりと刻まれました。

なにかするときに言葉を思い出し、その熱で動く主人公はかっこよかったです。

 

その一方、努力家である七花の姿もまた、主人公とともにありました。

彼女が頑張る姿に主人公は心から感動しましたし、主人公がきつかったときに海に連れて行ってくれました。

高いあこがれと、隣にいてくれる人。

2人の少女は似ても似つかず、けれども主人公にとって大切な存在だと思いました。

 

そんなふうな熱い物語なのですが、それだけじゃないのが今作。

青春ラブコメの要素もしっかりあるんです。

と言うか、ここも結構肝。

いいですか。青春ラブコメですよ。ラブコメじゃないし、ラブストーリーじゃない。青春ラブコメなんですよ。

青春ラブコメ独自の苦しさとか、苦しさを吹き飛ばす勢いとか、友情とか、恋慕とか、そういうのがぐるぐるになって詰まってるんですよ。

これがラブコメだけなら駄作でしょうよ。ラブコメだけじゃない。

月ヶ瀬高校に七花たちが来た時の感動と言ったらもうね。

こういう、仲間感がたまらなく好き。

そして仲間だけじゃなくて、憧れのひとに認められるという展開もある。主人公の頑張りが報われて、一緒に走ってくれる仲間もいる。

そういうのが青春ラブコメ×クリエイター×スポ根なんですよ!!!!!

ほんと、まじいいです。

 

 

 

さて熱くなりすぎました。

こんな風に暑くなってない作品が面白くなかったとかではなく、純粋に作品によって感想を描きやすいかどうかがあるのですが、やはりここまで熱が乗るくらいには面白い作品です。

2巻も出る、とのお話を先日お見かけしましたのでぜひ読んでみてください。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『隣のキミで頭がいっぱい。』感想

こんにちは、とこーです。

マジでテストが忙しくて泣きそうな部分もあり、読書量がゴリゴリ減っております。

そんな私を癒してくれるような作品、『隣のキミで頭がいっぱい。』の感想を書いていきます。

隣のキミであたまがいっぱい。 (MF文庫J)

隣のキミであたまがいっぱい。 (MF文庫J)

  • 作者:城崎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

 

この作品はカクヨム発の作品でして、最近多くなっている固定ヒロインものでございます。

そして、そんなカクヨム発らしく、一つ一つのお話が短く、いわば短編を連ねる形でストーリーが進んでいきました。

 

だからこそ、この2人のイチャイチャが面白い。

何がいいって、100%イチャイチャなわけではなく、紛れもなく距離が存在してるところなんですよね。

そもそも敬語で話し合うくらいの距離感ですし。

でも物理的な距離はすごく近い。

そのギャップこそこの作品の魅力であるようにも思いました。

 

考えていることが嫌でもわかってしまうヒロイン。

そんな彼女の状況の辛さについての描写はところどころありました。

人は『相手が何を考えてるのか知りたい』と思ってしまう時がありますが、じゃあ実際にそれが出来てしまうとどうなのか。そんなの、汚い感情が流れ込んできてきついだけなんですよ。

そんなことを考えながら主人公は一緒にいることになる。

じゃあストーリーが暗いのか、と言われるとそうでもありません。

ストーリーが暗くなってきたな。。。と、思っていたらあっけなくその話が終わって明るくなる。

そんなに強く悩むことなんてなくて、日々が途切れては繋がってを繰り返しているように感じました。

私がよく読むものでももう少し繋がりがあったので最初は違和感もあったのですが、読み進めるとその感じが心地よくなっていきます。

行ったことないので分かりませんが、サウナみたいな感じなんですかね。

この切り替わりの程よさがたまらなく、面白かったです。

今作のメインヒロインが周囲に恐れられてるというのもポイントであるように思いました。

認知度の高さという点では『学校一の美女』みたいはポジションと同じですが、今回の場合はどちらかというとマイナスな感情が大きいです。

故に、ストーリーがマイナスに傾きやすく、そんな、暗さをマイドルにする物語構成。これがつよいんですよね。

 

 

またまた、明らかにキャラデザ的にも勉強ができそうなのに、そうじゃなくてむしろちょいダメ人間って。

状況が状況なので納得ではあるんですけど、そんな判断は度外視に可愛さを感じます。

ずば抜けて可愛い甘え描写とか照れ描写があるわけでもないのに、いい感じに会話が繰り広げられることでニヤニヤしてしまう種類の可愛さがありました。

如月サイドのストーリーを読むと、主人公サイドのストーリーに感じる萌えが増大しますしね!!

 

またまた、イラストも神でした。

水着も猫耳も神可愛いんですが。

ていうかそれ以外もなんですけど。

ハチャメチャに可愛くてパない。

ストーリーに振りかけられた数振りの砂糖によって、一気にその良さが爆上がりしてます、これ!

 

さて、今回はここまでとします。

こういった固定ヒロインものは感想が『萌えた』とか『尊死』とかで埋め尽くされて情けないものです。

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』が日に日に楽しみになるから再度語るほかない

こんにちは、とこーです!

2月も早いもので3分の1が過ぎました。2月1日にノベル祭りでラノベを大量買いしたわりには、買ったうちの2冊しか読み終えられていない私でございます。

じゃあブログを書いてないで読めよ、って話なんですよね。うんうん。マジで。そもそもブログは読書の延長線上にあるわけで、読書がメインに決まってるんですよねぇ。

さてはて、ではなぜこのブログを書いているのか。理由は簡単です。

 

推したい作品があるから!!

 

Twitterの方でもさんざん言ってますし、なんなら以前、同じ作品について語ったんですよね。

toko-96463.hatenadiary.jp

 それなのにまた書くとかPV稼ぎかよ、とか言われると残念ながら返す言葉がない次第です。

ただ!

前回はですね、今回紹介する作品のあらすじオンリーについてだったので少し語りが浅いんですよ!

あれから公式ページも作られ、キャッチコピーも出て、なんならそのキャッチコピーについてはちょいと色々あったのでそれについても語ります。

 

と、ここまで書いてきて今回どんな作品について書くかを説明していませんでした。

今回語る作品!

それは『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』でございます!!

ではここから1つ1つ『期待している点』『語りたい点』をまとめていきたいと思います。

 

1.作品テーマ

こちらの作品はずばり『やれやれ系主人公的』な男子がいてそいつがモテている。一方、作品の主人公たる成瀬和臣は人気者だけど恋人がおらず『俺は人生の主人公じゃない』と思っている。

そんな主人公が、『やれやれ系主人公的』な男子を好いているヒロインたちを奪っていく、みたいなストーリーらしいです。あらすじだけの判断なので、確実ではないのですが。

ただ、どちらにしても面白そうじゃないですか!?

ライトノベルの主人公としてよく扱われる『やれやれ系』で『どこにでもいる』高校生。そんな男子とヒロインとのありふれた青春ラブコメ

その間に割って入ろうとするわけですよ!

いや、まぁ僕が知らないだけでそういう設定自体はあるんでしょうけど、僕の中ではとても斬新な設定です!

主人公がリア充、というのが増えているとはいえ、やはりリア充側が眩しく見えるときもあります。あまり別作品を引き合いに出すのは好きじゃないですが、チラムネの千歳くんも賛否あるキャラです。

更に、そんなリア充が、これまでのライトノベルで主人公とされていた立場の男子から女子を奪い取るストーリーなわけです。

これ、立場が逆なら紛れもなく胸糞展開ですよ……。

絶対合わない人には合わない作品になる気がします。

けどけど! それ故に今ならばこそ、くる作品じゃないかと思うわけです。

 

2.『合う人には合う』がきてると思う

これはあくまで、偏読家としての考えなので正しい根拠なんかはどこにもないのですが、最近は『メインヒロイン固定もの』と『合う人には合うけどそうじゃない人には……』という作品がきてる気がします。いわゆる、問題作とうたわれる作品が後者にあたりますね。

そういう作品が好きだから、というのもあるにはあるんですが、一理ある説でもあると思っています。色んなレーベルが出て、毎月何十と世の中に出ていく中、皆が面白いと思えるものはもちろんですが、それ以上に『合う人にはむっちゃ合う』というのが人気になってく気がするのです。

そう考えるとこの作品も、『合う人には合うけどそうじゃない人からするとうざさがあるかも?』な作品で、人気が出ていくのではないかなぁと思います。もちろんこの『合う人』の人口が少なかったらダメでしょうけどね。

 

3.キャラクターをば

と、ここまでは作品の分析になりました。人気が出るかどうかとかどうでもよく、ただ趣味が合う人と語り合えればそれでいいんですよ。

ということでここからは、前回の記事ではまだ出ていなかったキャラクターについていきますよ!

HPの方を参照しながらだとより楽しめるかもかもです。

fantasiabunko.jp

 

1.成和臣

今作の主人公です。2年生のようですね。

自信家で、なおかつ努力家。更に勝利のために手段を選ばないときましたよ。

この、僕が好きな要素全部盛りな主人公なんですかまったく!

いやね、努力家やら手段を選ばないとかはあるんですよ。そこに自信家をしっかり混ぜてくれるという、このね! マジで分かってるとしか思えない最高のもりもりですよ!

で、リア充という要素まである、と。

主人公で読むラノベを決めるときでさえある僕の琴線に触れまくりの主人公でした。

 

2.熊

表紙の女の子ですね。あらすじの文を見るにこの子が、『やれやれ系主人公的』な男の子の幼なじみっぽいです。

家庭的なのに天然という、幼なじみヒロインの権化のような設定でございます。

これポニーテールってやつですよね、多分(違うかも)。

おろした瞬間のギャップがありありと想像できます。また、個人的にはちょこんとついてる花(のピン?)みたいなのも可愛いです。

全体的に赤がイメージカラーっぽいですね。

あと、あと! とらのあなさんの特典はこの子のタペストリーらしいです。送料込みで、自分だと2000円超えちゃうのでちょい迷い中なのですが。

主人公と同じクラスらしいので、一巻は(一巻完結の可能性ありますが)この子との絡みが多そうです。

 

3.鹿彩夏

こちらは1年生です。しかもアイドル、というまたまたわがままな盛り合わせ。

愛称は『アーヤ』らしいです。

キャラ紹介のところのイラストが確実に赤面してるのとか、なかなかに可愛いですが、多分ここで撫でてるのは『やれやれ系主人公的』な男の子の方なんだろうなぁ……。

また別作品にたとえてしまって申し訳ないのですが、いもウザの彩羽みたいだなぁと思いました。髪型か、台詞のからかってくる感じとか。でも、あのうざい妹より遥かに攻めに弱そうだなぁ、と思います。なんとなくのイメージカラーは黄色ぽい。

 

4.沖琴乃

こちらは2年生で委員長キャラ。

品行方正、というTHE委員長なわりに『やれやれ系主人公的』な男の子相手となるとめたんこデレてるんですが、大丈夫っすか……

人を寄せ付けない雰囲気がある子もまた、いい。

その一方でなんか不穏な発言してるんですが。起床管理とか怖いんですけどぉ。

若干ヤンデレみが入ってるのでは……と思わなくもない子ですが、こういう子ほど、リア充である和臣くんには厳しく当たってきそうですね。

2人の男の子の間での態度の落差が肝になりそう。和臣くんとはクラスが違うようなのでどう絡むのかも気になります。

っていうか、この後触れる『やれやれ系主人公的』な男の子と苗字が同じなんですけど、双子の妹なのですか、これは!?

キャラ濃いな……。

イメージカラーは髪色的にも青でしょうか。

 

5.黒奈美玖

こちらも2年生。和臣くんと同じクラスです。

『沼底の魔女』などと呼ばれ校内で浮いているらしいのですが、このキャラについてはあまり分かるところがないです。

校内で浮いている、というのは分かりますがそれは、『やれやれ系主人公的』な男の子と関わりがないということなのか、それともばっちりヒロインとしているけど、『やれやれ系主人公的』な男の子以外からは浮いてるのか。

どちらにせよ、明らかに他の3人と異なった感じで扱われそうです。他の3人はカラーイラストも公開されてますし、なんなら特典でSSもあるようですがこの子はそれがありません。

和臣くんの味方的になりそうかなぁ、と推測しております。

 

6.沖津優太

これまで触れ続けている『やれやれ系主人公的』な男の子。もうずいぶんとモテモテな状態のようです。彼と和臣くんとの絡みも注目ポイントです。

 

 

 

さて、こんなところです。

なんでも熊谷花、鹿野彩夏、沖津琴乃の3人は三大美少女と呼ばれているらしく、そのことから考えても極めてラノベ的に書かれてるなぁと感じます。

 

 

4.キャッチコピーのあれこれや

先日、この作品について富士見ファンタジア文庫公式Twitterのツイートがありました。

そこに書かれていた一文についてのお話を少々

 

 

こちらの『すべてのラブコメを過去にする』の一文です。

これ、『俺を好きなのはお前だけかよ』のキャッチコピー的なフレーズなんですよね。

それを、富士見ファンタジア文庫の方が知らないとはとても思えませんし、知っていたうえでただなんとなくそのフレーズを使ったようにも思えません。

もちろん普通にかっこいいフレーズなのでそれを使ったというのも考えられるのですが……

しかし、もしもですよ!

あえて、このフレーズを使ったのだとしたら。使っても、決して負けないくらいの自信があるのだとしたら! こいつはなかなかに楽しみじゃないですか!

 

確かに俺好きのように、ヒロインが最初は主人公とは別の相手に恋をしています。

じゃあ俺好きのようになっていくのか?

それだと、ただの二番煎じな気がします。

設定諸々のラノベっぽさは俺好きに通じるところがありそういう意味では『似た系統』のものであることは確実です。

そこからどういった個性が出てくるのか。主人公がリア充であるとい設定を上手く拾っていけるかどうかが肝になるかなぁと思います。

 

5.発売は2月20日

ここまでご紹介してきたこの作品はもうすぐ発売です。

略称はどうやら『奪ラブ』らしいのですが(略称なのかそれ、と思った部分はある)、それに関する新情報が公式さまからなかなか出てこないんですよね。

で、聞くところによるとドラゴンマガジンには試し読みが載ってるらしいんですよ!

もうそれが読みたいんですが、ノベル祭りに費やしたお金&チラムネに費やしたいお金を計算すると今は財布のひもを締めるときなので諦めています。

そこで、さきほど、作者さまである戸塚陸先生の前作の試し読みをしてみたんですよ。

それ読んでみて、戸塚陸先生は文章的にも非常に読みやすいのでなおさら楽しみになりました。

但し、わたくしはテスト近いのですぐ読めない可能性もあるという……

すぐ読んで語りたいのにぃ。

などと思いながらも、今回4000文字ほどでだらだらと語らせていただきました。

こんなブログ書いてもあんまり意味ないのは分かってるんですけど、タイトルや設定やイラスト、全部僕好みなので僕的には凄ーく面白いと思うんですよ。

#奪ラブ のツイートが公式さま一件とそれを見てすぐした僕のツイート一件であることについてはもう何も言わん。発売前から騒いでる僕がおかしいだけで発売後はTLがそれで埋め尽くされますからきっと。

 

それでは今日はこの辺りで。

ラノベ読める頻度が減っておりますが3月にはいると少し落ち着きます。

それまではゆるゆる更新していきます。あ、あと関係ないですけどチラムネのなずなちゃんのイラストが好みなので見てみてくださいな。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

  • 作者:戸塚 陸
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 文庫