ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』感想

こんにちは、とこーです。

ノベル祭りで欲しかったラノベ大量買いし、ほくほく気分の私です。

今回はそんな作品のうちのひとつ、『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

タイトル的に、最初は所謂幼馴染キャラの妹の方に魅力を感じながらも、幼馴染キャラの方とも恋が。。。的なハーレムものだと思っていました。

そういうのは斬新さがあるけど、買うほどか。。。? と思って買っていなかったのです。しかし、そんななか、この作品に人の心がないという噂を耳に挟み、一気に興味が湧きました。

 

ストーリーの始まりは最近よくある固定ヒロインのイチャラブものかな、という感じでした。主人公の素っ気なさとか、それだけでグッジョブ。

そのまま行くのか、と思いきや回想。

そこで主人公や、灯花との邂逅についてが語られます。

綺麗なシーンでは、いい具合に雰囲気が臭く、読み応えを感じます。ベースが暗いので気が沈む感じはありますが、その分装飾がしっかりなされている印象でした。

更に、灯火との会話も含め、雰囲気が統一された感じで進んでいくのはしっくりきました。

 

で、そんなふうに暗いストーリーになるかと思いきや、今度は灯火が攻め、デートやらをしていく流れに。

主人公があくまで冷静に、淡々としている。なのに地の文や会話が面白く、読んでいる側としてツッコミたくなる。

そんなところのセンスを感じました。

 

そんなこんなで『お、お、いい感じじゃん』と思っているところに、ようやくずどーんと重いアレがのしかかって来ました。

固定ヒロインとイチャイチャするだけでもこれ、1冊書けたのにどうしてこんな突き落とすような真似をするんだ。。。そんなことを思いながらも、同時にそんな展開に面白さを感じました。

絶望が好きな訳では無いですが、こういう展開は大好物なのです。

灯火が流希にうつり変わっていく。『まだ幼馴染の妹』なのって、そういうことなのかよ!? と叫びそうになりました。

さらに!

この絶望展開に被さるように主人公の過去についての片鱗も見え隠れしていくわけです。これもまた重いことこの上なく。でもだからこそ主人公という人物の人間味が出てる気がしました。

 

その後、主人公は灯火が流希にならないよう奮闘します。具体的には彼女の家に行くわけです。

ここに至るまでの主人公の秘めた熱さのようなものも好きだったのですが、心に残ったのは主人公の過去についての話でした。

〈陽星が持つ自分に関する記憶〉を大事にしていた。そのせいで罰を受けた主人公。そこがほんとに好きです。

このえぐみが、ドンドン深めてくれる。なのにストーリーの本筋にある話ではない。しかも、こうして過去について語り、一見ハッピーエンドに見えたのに、第2弾の絶望が投下されるんです。

いい意味での物語っぽさが感じ取れました。

 

けど、ですよ。

これ、ホントに絶望なのかなぁ、と思わなくもなかったのです。

それはこの物語全体を通して言えることな訳ですが。

灯火が抱いていた『自分が死ねばよかった』という思いを、主人公は流希ではなく灯火に生きて欲しいと語ることで晴らします。

それに主人公が消えそうになっていたのも、灯火が主人公のことを大切に思っていたからです。

しかも最終的にはハッピーに2人が過ごせて、終わっていると来ました。

。。。これ、ほんとに普通に幸せなお話なのでは?

噂を聞いていたので絶望が押し寄せてくる身構えができていた、というのはあるかもしれません。

でも、もうこの『幼馴染の妹』という括られ方であくまで幼馴染ではなくなっているキャラの愛おしさをとことんつきつめた作品、という印象を受けました。

。。。流石にこれは穿った見方な気がします。

 

ただ与那城との仲直りから逆さ流れ星に至るまでのお話には希望を感じたし、前半のイチャイチャよりもよっぽど明るくなっていました。

で言うか、そこの明暗の差がたまらないんですよ。

淡々としてるのにほんのちょっとの熱の違いとかがすごく上手く描かれていて、いい。

ストーリーは後半の方が暗いのに、ですよ! 

そういう所含め、絶望の使い方を分かってるなぁと感じました。

 

 

 

人の心っていうか繊細な恋心のプラスとマイナスを、入れたいところはバッチリ入れてカットするところは描写しすぎずに、よきラブコメを書いているなぁと感じました。

想像とは違いましたが、こういうのも、また最高です。

 

それでは今回はここまでとします。

最近は書く方もやっていて忙しく、テスト期間にも突入するので更新も遅れます。

それでも読者登録をして、読んでくださると嬉しいですm(_ _)m

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です』感想

こんにちは、とこーです。

もう今年も1/12が終わりまして、時の速さを実感しております。光陰なんたら、みたいな言葉もありましたよね。

さてさて、そんな私とこーがタイトルが出た当初から気になってた作品『クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です』の感想を書きます。

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)

  • 作者:七星 蛍
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

タイトルからわかる通り、これはメインヒロイン固定モノです。

天使様やしおあまみたいな作品でして、所謂ニヤニヤを感じることが出来る作品となっております。

でも、です。

最近そういう作品多いですよね。それでも尊いには尊いからいいんですが、何か尖ったものがないと面白くないのでは??

そんな風な懸念もありました。実際、甘々は好きですけど、甘々をただ味わうなら一作推せる作品を見い出して、何度も読めばいいだけですから。

しかし!

この作品は違った!!

この作品、読んでて『甘々』すぎないんですよ!

どういうことか。それはストーリーの説明をしながらご説明します。

 

主人公はボッチ、ヒロインはクラスで一番の完璧美少女で人気者。

そんな2人の恋を描く作品です。

既に物語が始まった時点で付き合っており、その付き合う前の話は前半、そして後半に主人公とヒロインの視点で語られました。

 

主人公は友達の不確かさから、そんな関係をいらないと思う男子です。ボッチというのはこれまでにも多くの作品で扱われていますけど、なんとなく俺ガイルの八幡に似てる気がします。

そんな彼だからでしょう。ヒロインがみんなの期待に答えるために演技をしていることを見抜くのです。

。。。ほんと俺ガイルみが強い。

ただ! そんな俺ガイルみがあると思いきや、そこからは違うんですよ。

彼はそう言う演技を否定しません。むしろ褒めるわけです。

ヒロインをトップカーストとしてではなくありのままで見る。

そういうのはありきたりといえばそれまでですが、最高に萌えますよね!!

 

で、そんな風に付き合った2人が、主人公のおうちへ行くのが前半です。

ここはかなりの日常パートで、この作品の基礎を固める場所のように思いました。

ボッチが主人公のラノベでありながら地の文過多になりすぎず、会話文で展開するストーリー。テンポよく、かと言って良すぎないことによってストレスを生じる可能性すら与えず進む軽いセリフ回し。

これは、本当に凄い思います。この作品、『イチャイチャがガチ』なんですよ!

彼氏彼女がいて、ドキドキするのは誰でも一緒。大切に思うのも当然。それ故に甘々なイチャラブがよいわけですが。

この作品におけるイチャラブは時に甘く、時に『イチャイチャ。。。?』と言うくらい攻防じみている。the高校生カップルなんですよ、これー!

炭酸ジュースのような感覚は、甘さをひきたてますし、甘さまで行かないストーリーへの焦れったさもあります。寝る前の甘えるシーンとかね、急激な甘さが胸にずキュンときた。

 

 

ですが!

そのお家訪問イベントよりもドキドキするのが、主人公の中学時代からの後輩女子です。

ヒロインしか知らないと思っていた主人公の魅力を知っている人が現れる、というのは辛いですよね。交際期間もそこまで長くない以上、不安に煽られる気持ちも分かります。

そして嫉妬展開になるのは主人公も、です。

ヒロインと同じくトップカーストである男子を見て、似合っていると思って、負けを認めてしまったのでした。

それ故に!!!!

主人公の方から無意識下に甘えちゃうあの展開、やばいんですけど!?

主人公、可愛すぎてヤバス。

かと思ったら、そのあとのヒロインも可愛い。嫉妬ににやけてしまうという初々しさ。

これ、ほんとこの作品のいい所だと思います。ここのシーンも決して甘々な訳では無いのに、主人公たちの人物像には適している甘々のスタイルを貫いてるんです。

 

ドッジボールの話も、いいよね。

主人公の意見に同感しかなくてビビりましたよ。ボッチ主人公としての共感性も、あったのは印象的。

あとヒロインが見てくれてるってところが本当に実感できて可愛かったです。

 

 

中盤から終盤にかけては、一気に事件がふたつ詰め込まれました。

廃部のことに、ヒロインのよからぬ噂のこと。

詰め込んできたなぁ、紙幅ゥと思いました。

生徒会長、キャラ濃いのに1巻ではここで終わりか。。。2巻でたら(出て!)生徒会長、もっと絡んできそう。

卓球部にはっきり言っていたところを見ても、主人公はあくまでボッチを選択しているだけであって、トップカーストへの僻みみたいなのはないんですよね、そういうところも割と好感度高いです。

ヒロインの噂については、序盤で語られた主人公の苦手なことについて、ヒロインがいたことで変わったという成長を示すものでもありました。

ボッチを選択している主人公が手を出すべきじゃない、と拒絶される主人公。そんなところに妹が来て話をする訳ですが、

『クラスメイトでも彼氏でもない』という言葉を使って、あくまで主人公が何をしたいか問うのが、ほんと好きです。主人公も保健室で言ったように『彼氏だから』とかそういう風に言ってヒロインを助けるのもいいですが、やっぱり理由は関係性やシステムではなく自身の感情にもってくるべきですし。

その点で、初めてしっかりと好きという言葉が出て、そこから動き始めるのは最高でした。

。。。。俺ガイル臭バンバンするのも、いい。狙ったのかたまたまなのかは分かりませんが、あくまで主人公らしく選択をしていくのが本当にいい。

初めは自己犠牲のもとに助けようとしながらも、結局は協力することを決める主人公。ヒロインに手伝ってもらったその日からの成長が伺えます。

そして始まる事件解決パート。トップカーストの男子、水田との対面です。

水田のメンタルがアウトだろ。。。と思うところでありますが、実際、みんなの理想像を演じようとしたらあれくらい追い詰められるのもわかる気はします。

ただ承認欲求って単語は、冗談としても、真面目な感じとしても今作で使われることの多い単語でした。

それは、誰にも内緒な2人の恋との対比のようにも思えましたね。

まあそこよりも、僕は主人公の告白シーンの方が感動しました。

それまでのエピソードをかんがみて、しかも、ヒロインが言ったことを言い返す。そんでもって。付き合い直すという形で関係修復。

深くにもうるっときました。

ヒロインと主人公の問答とか、最高すぎません!?

可愛さが一気にmaxになるのずるい。

でも、ですね!

この作品らしいのは、付き合い直すことになったからといってベタベタしすぎる訳ではなく、普通にお昼に友達のところに行くところなんです。

このもどかしさ! 甘々じゃない、ぴりぴりでもない、この距離感が最高です。

 

エピローグでは無事、文芸部にヒロインが加入。

なんとなくハーレム感を出しながらも2人がしっかり内緒の関係であることを述べ、エンドでした。

 

 

全体的に気になったのは、『リア充』という言葉をあえて用いずにヒロインや、水田の立ち位置をトップカーストという言葉で表現してきたことでした。

リア充=トップカーストという構図から、リア充=リアルが充実してる人▶だからカーストで分けてそういうので表すのはよくないとなっています。

それは彼女持ちの主人公もリア充と呼べなくもないですし、ボッチもトップカーストとともに選択の結果であることを明示し、その上でカーストの存在については明確に表していました。

ハイブリッド系主人公、マジで好きなのでそういうささやかな工夫も好きです

ボッチ主人公的共感性を持っていて、彼女がいる。

そういうのを待っていたんですよ

しかもあまあま過ぎて糖尿病になったり、にやけすぎて顔が溶けそうに緩むものではなく、バランスの良い甘々がある。

うんうん、この作品は僕後のみですよ。

 

 

などとまとまりのないことを言ってしまいました。

もう遅いので寝ることにします。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『探偵はもう、死んでいる。2』感想

こんにちは、とこーです。

一昨日、昨日に続きまして本日もPVがこれまでにないくらい伸びており、とても調子に乗っております。

そんな私ですが、今回はついに、たんもしの2巻を読みましたので感想を書きたいと思います。

探偵はもう、死んでいる。2 (MF文庫J)

探偵はもう、死んでいる。2 (MF文庫J)

  • 作者:二語十
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは始めます。

1巻の頃から明らかに闇鍋なこの作品でしたが、今回は尚更闇鍋でした。ジャンルが移る移る。これあれですかね。ジャンル車を回るハムスターでもいるんですかね。

 

そんなわけで始まったストーリー。

初っ端は君塚たち4人が誘拐された、というところから始まります。まず、なんでこいつらあっさり誘拐されてんだよっていうツッコミもありますが、それ以上に最初の最初から会話のテンポが引くくらい良いですよね。

会話テンポのよさは確かにミステリじゃ絶対欠かせないものですけど、普通そういうのってもう少し核心に迫ってからじゃないですか?

プロローグの時点で笑いが溢れるとかやばい。

さらに、そんな中でもシエスタが登場し、本題に入ります。

ピントをずらしたり、フォーカスしたりという応酬がうますぎるなぁと思いながら、まさかの学園編に。

 

さすがにスピンオフでやると思ってた学園編を堂々と導入するどころか、ハチャメチャなまでにキュンキュンする描写もある。

かと思えばコメディが強くなる。切り替えが早すぎる、なのに混乱しない。闇鍋だけれども進行は丁寧。伏線はしっかりと引かれており、しかも伏線回収も『あれ? そうだったっけ?』みたいに読み返す必要ないくらいに自然。学園編であることへの違和感すらないくらいにさも当然にミステリでした。

 

そしてところは変わって、vsケルベロスのお話。

イチャイチャ甘々でからかいのあるシエスタと君塚の会話はとにかく、ヤバすぎる。

ホントのホントにその会話だけで1本作れるし、それで満足だと思うくらいには尊い

そして、君塚自身もそれなりに優秀すぎる。ただの金魚のフンじゃなくて、れっきとした助手であることが実感できます。

更に。

バトルシーンになると激アツでした。

vsヘルになると、正義をぶつけ合うような会話とバトルが繰り返される。これまでのコメディはなんだったのかと思うくらいに熱くて、もの凄いバトルアニメを見てる気分です。

かと思えば!

君塚がシエスタに怒るところとか、もうそれだけでいいラブコメすぎて泣きます。感動の雨あられですよ、ほんとに。

で、で!

その後! 無事ふたりが戻った時の2人のやり取りがにやけまくれる。

「君、私のこと好きすぎじゃない?」 P140L10

のところとこ、神すぎです。君塚、主人公と言うよりもはやヒロイン。。。。

 

 

さて、その次のお話は赤髪の少女アリシアの登場です。

表紙の少女ですし、その前の章でのヘルの話もあって、さすがに彼女については疑いました。というか、多分そうなるように描かれてたと思うんです。

あれについてはおそらく、主人公もシエスタも、分かってて、読者も察した上で尚も進んでいく。そんなストーリーだったように思います。

ズレていくシエスタと君塚。ズレていくからこその尊さみたいなのもまた、二人の関係から伺えました。

とはいえ、この章で一番よかったのはラストですね。シエスタのセリフ。

あれはずるかった。

やっぱりこの作品はただ、ジャンルを突っ込んでるんじゃなくて引きのタイミングが絶妙過ぎると思うんです。

 

 

で、最後の章。

こちらは1巻でも語られたシエスタの死に際の話でした。

そう分かるからこそ、怖かったです。シエスタが死んじゃう。その感覚がありすぎて、読んでいけば読んでいくほど怖かったですし、君塚を応援したくなりましたね。

君塚をシエスタのもとに送って暮れる時のシャルのセリフも無茶苦茶心に来ました。

でも、シエスタには君塚しかいないってどういうことなんでしょうか。確かにシエスタにとって君塚が特別なのは事実ですけど。

2章でヘルと君塚が話していたことからも、君塚が特殊な何かを持っていることは確実と言えそうですが。

 

で、シエスタのもとに駆けつける君塚。

ここからの流れは圧巻です。

終始感動。普通のイチャイチャでさえ感動するのは、分かっているからでしょうか。

最近はやりの1人だけのヒロインのラブコメとかも『必ずヒロインとくっつくんだろうな』というなんとなくの予想があるからこそ生じる面白さがあると思うのですが、それは今作でも同じです。シエスタは紛れもなく死んでしまう。だからこそ、一つ一つが悲しいし嬉しいと思えるのです。

てかラスト10Pくらいに感動が詰め込まれすぎてる。

君塚が叫んで、シエスタがあれこれやって。それを、凝縮し尽くすことでどばーっと溢れてくるものがある。最高ですね、これ。

 

けれどそれより何より1番良かったのはシエスタサイドでしょうか。

シエスタ、可愛すぎる。

普通のラブコメのヒロインとかの比ではなく、なんなら可愛さとかでは無い何かだよ、これ。

しかも探偵の鑑すぎるんですよ、この人。

好きすぎる。なんで死んじゃうんだよォ、と思いますよ、まじで。

 

最後に明かされた真実も、なかなかに衝撃的な気がします。夏凪の誕生秘話的なものも明かされたわけですし。

彼女はただシエスタの心臓を引き継いでた訳でもないみたいですし。

今後どうなっていくのか。

シエスタは今後登場しないのか。

でもまじな話、このシリーズが長く続くなら再登場は不可避だと思うんですよね。そりゃもちろん他のキャラも人気ですけど、ここまでシエスタが押し出される以上、作品の顔と言えるのもシエスタなわけで。

3巻、4巻完結とかなら分からなくもないですが。。。。

どちらにせよ思うのは、どうかシエスタがもう一度幸せになって欲しいということです。

 

 

さて、また書きすぎた。。。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

期待度MAXなとこー的期待作

こんにちは、とこーです!

今月の総PVが1000を超え、とてつもなく調子に乗っております。

このままの流れでたんもしに手を出そうと思ったのですが、チラ見した最後のページのせいでドキドキしてなかなか読めないという初恋男子の心境に陥っております。

そんな私ですが、調子に乗りまくり、今楽しみにしてる新作ラノベについて語りたいと思います。

そういうのうざいとか思われそうだなぁ。。。と思いつつも、楽しみなものは楽しみと語りたいのですよ。

ということで今回お話するのは2作品です!

では早速始めます!

 

①クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です

最近増えている、1人のヒロインと主人公がイチャつくラブコメです。

天使様やら、しおあまやら、最近ほんとにこういう作品は増えているなぁという印象を受けます。個人的にこの手の作品に最近はまってるんですよ!

天使様マジ、いいです。しおあまも早く読みたいです。。。

 

で、そういった作品ってかなりの確率で人気の美少女×冴えない(と少なくとも周りは思っている)男子なんですよね。

この作品もそのご多分に漏れず、ヒロインはクラスで1番の美少女で、主人公はボッチとなっております。

そんなこの作品なら『ありきたりになっちゃうのでは?』と思ったんですよ!

でも! 主人公に惹かれました!

主人公はいわば選択ぼっち。この手のラブコメで欠かせない『○○さんって可愛いよなー。え? お前、狙ってんの』からの『お前がそんな風に誰かに恋をするなんてな』的な友人ポジがいないんですよ!

。。。試し読みしすぎると楽しみが減ると思って一部しか読んでないのでもしかしたらいるのかもですが。

しかも、付き合ったところから話が始まるわけです。

その、まず最初の設定に惚れました。

もう、完全に僕好みの作品です。

 

けれど、それだけじゃないんです。

そう、それは先程誘惑に負けて試し読みをした時のことでした。思ったんです。

『。。。なんだこれ、甘すぎないだと!?』と!

そうなんです。

この作品、少なくとも私が読んだ範囲の中では完全な甘々作品じゃないんです。

。。。まあ甘々で本番な展開に入る前に楽しみを取っておくために読むのをやめたというのもありますが。

ともあれ、常に甘いわけじゃないんですよね。言ってみれば俺ガイルのようなぼっち主人公作品にあるような刺激もある。会話のテンポは甘さだけでなく笑いもあり。

カレカノの関係にあるふたりの日常を見事に切り抜いたようなフワフワな作品なんですよー!

ほんとにね、もう楽しみなので!

この手の作品はもう色々読んでるし。。。と思う方にもぜひ読んでいただきたい!

発売日は2/1! それまで私も試し読みの誘惑と戦います。

 

 

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。(ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

  • 作者:戸塚 陸
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 文庫
 

こちらの作品の主人公は先程の作品とは違ってリア充です!

そう、リア充なのです!

けれども、『俺は人生の主人公じゃない』と思っているのです!

これ、よくないですか!?

リア充である主人公が『主人公じゃない』と思うパターン!

これ、私が兼ねてより読みたかったやつなんです!

ということで、まずもって主人公が私好みでポイント高いのです!

で、更に!

彼がライバル視するのがヤレヤレ系主人公的な相手なのです!

言ってみればこの作品はこれまでのラブコメのポジションを全く逆にしたようなものと言える気がします!

ヒロイン強奪ラブコメ

それが公式様が銘打ったこの作品のジャンルなのです。

これ、絶対に、ヤレヤレ系主人公的ポジションの男子が主人公なら炎上案件ですし、リア充側とか嫌われまくるんですよ。

だと言うのに、このテーマを出す!

そのことがそこはかとなく私の期待を煽りました。

更にですよ!

イラストを担当する昆布わかめ先生!

この方の絵をpixivでチラ見しましたが、もうパないのです。

このテーマにあれほどの絵が来るとか最高すぎますよ、絶対。

イラスト公開楽しみすぎる。

あらすじの情報がもっと深ければ多分さらに語れる!!

 

で、ひとつ懸念があるとすればあらすじを見ても既にそれなりの数のヒロインが出ていることです。

これらのヒロインの魅力を殺してしまおうものなら、一気にこの作品のよさが失われてしまう気がします。

リア充主人公だからこそ、チラムネのようにヒロインについても上手く描き、一人一人に萌えられるような作品であれば、もうチラムネ並に推しますよ、私は。

そんなこの作品の発売日は2/20

奇しくも私は試験準備の最中なのでAmazonさんのお世話になりそうです。まじ楽しみなので勉強頑張れますね。

 

 

 

と、これくらいで終わりとしたいと思います。

たんもし、ほんとに読みたいんですけどね。。。

如何せんシエスタの尊さにやられた勢なので、死ぬ前の話とか怖いんですよ。。。

それはともかく!

ご紹介した2作品、ぜひ発売したら読んでみてください!

偏読家なだけあって、面白い作品への嗅覚はある(と思いたい)のです!

それでも読んでくださってありがとこーざいました!

『-異能-』感想

こんにちは、とこーです!

いやぁ、久々にラノベ買うと読書が止まりませんねー!

私の通っている学校はそろそろ入試の休みなのでその間に試験勉強(主に数学)しなきゃいけないんですが、これは進まないなぁー!

さて、ということで今回は-異能-の感想を書きたいと思います。

―異能― (MF文庫J)

―異能― (MF文庫J)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

この作品はタイトルを見た時から買うと決めていた作品でした。

そもそもタイトルとあらすじを見て買うことが多い(というかそれしかない)のですが、今作についてはこの潔い2文字でのタイトルを見た瞬間惹かれましたね。あらすじ公開される前に多分ツイートしてます。

で、あらすじが公開されて読んで、改めて楽しみになった作品でした。

主人公じゃない。

そんなモブの物語として幕は開きます。ありがちといえばありがちです。

ですが語り口調のテンポが上手く、ありがちでテンプレな雰囲気を感じませんでした。

とはいえあまりよく分からない中、ストーリーが進みます。

しかもアカと戦うことになる。

『は? は? は?』って感じでストーリーが強引に進んで、しかも主人公は覚醒すらせず、ろくな戦いすらなくあっさりやられます。

理解できないまま、今度はアカの視点に。

盲目の少女との話があり、なんとなく『なるほど。本当はアカの話なのか』と理解しようとしました。特別だったけど彼にとっては、サコの方が余程主人公だった、みたいなオチかと。

でも、そんなアカも死にます。

マジで意味わからんのです。

それでもストーリーは進む。

今度は月摘さんのお兄さんの話でした。警察としてこれまでの殺人を追って行きます。

そのあたりでようやく理解します。これはそうやって、主人公が変わっていく物語なのかもしれない、と。

現に、月摘のお兄さんの話の後には轟の話になります。

強者の話とか、諸々全部はちゃめちゃな考えだろうとは思いましたが、こういう色んな人を主人公として描く、同じものを舞台にした小短編なのだと感じ、受け入れることが出来ました。

そしてその後もこれまで、登場した人物がことごとく死んでいきます。

その都度、勝利した側が主人公となって生きていく。少しずつ人数が減っていくのを見れば、流石に月摘本人にたどり着くのだろうと理解してました。

月摘のお兄さんも少しずつ謎に迫っていく。そうしていくうちに遺体に残った言葉がヒントとして読者に提示されました。

 

そんなこんなで最後の最後。

八色と月摘の勝負で、ようやく謎が明かされ始めました。

大迫が生きている。

それが決定的になったとき、これまでの黒幕が登場。危機に陥るわけです。

この部分だけ取れば、ヒーローの帰還とラスボス登場。あまりにもありふれたものに思います。

でも、この作品にはそんなありふれた雰囲気はやはり、微塵もないのです。序盤で混乱し、中盤で謎に落とされたなか、終盤になったからと言って冷静になれるはずがない。

手に汗握るに決まってます。

ラスボス視点の話が進み、どんどん追い詰められる。

その時、ばっちり登場する主人公。

なるほど、確かに自分がモブキャラだと思っている人が自分が主人公だと自覚するのは今のライトノベルには多いですし、ポピュラーです。

でも、それまでの過程。そして、戦闘シーンでの主人公によるこれまでの語り。

それはライトノベルというにはそぐわないほどくらいに熱く、不思議なものでした。

。。。大袈裟だと思うじゃないですか? でも読めばわかると思うんですよ。

ガチで凄いんですって。

色んな人になってきた大迫。

だからこそ主人公になる。

ただ見てきただけじゃなくて、彼はしっかりと『なった』し『鑑みた』んです。

もうヤバいんですよ、そのシーンは。

 

何よりやばいのはね、P312の一連の勝利シーン!

別にひとつになったわけじゃない!

彼は彼で、作中の言葉通りいえば

『本当に祐樹君』なんですよ!

痺れるのなんのって。

そんで、だからこそ死んだ彼ら彼女らために生きるんじゃなくて自分の人生を生きて、主人公になって、で言うんですよ!!!

最後の最後も良かった。これは全体通して読まないと分からないと思います。

 

 

 

で、その後。

自分、手が乾燥してるものでページを上手くめくれないときがあるんですよ

だからP323のあと、すぐあとがきに入ったのに気づかなかったんです。だって自然じゃないですか。

なのに。あろうことか!

最後の、本当にいい感じのセリフで終わるところを、わざわざ橘さんの死体の話を数行いれるんですよ!

センスが半端なくないですか!

マジいいです!

 

 

 

と、語りすぎた。

-異能-読んだ感想としては、やはり僕の名作センサーは僕的にはバッチリ正しいなぁということです。

となると、来月に控えてる2作もくそ楽しみですな。。。。!

さて、では今回はここまで!

読んでくださってありがとこーざいました!

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1』感想

こんにちは、とこーです!

ついに発売しました、よう実2年生編!

ということで、もう今回は早速、2年生編の感想を書いていきたいと思います。

これ書き終わったら異能とたんもし2巻を読むんですよ(1巻の感想は前にHPに書かせていただいたので省いてます)。

最近のMF文庫はなかなかに好みな作品があって最高です。

まあそれはともかく、書いていきます!

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

とにかく読んでて手に汗握るのがよう実の魅力ですが、前巻11.5巻を経て、2年生編となった今回はやはり面白かったです。

お話はあらすじの通り、一、二年でペアになる学力テストでした。明らかに綾小路を潰すためにしか思えないルールなんですけど、色々と大丈夫なの? と思います。

ですが、そんななかでもこれまでと同じ感じで堀北含むクラスのこともストーリーに巻き込まれていて、単純にホワイトルーム生との勝負だけということにはならないのかなぁーと感じます。

実際、堀北の成長は凄まじいですね。というかD組ツートップがなかなかに逞しい。そういうのを読んでても、1年生編での諸々の出来事が思い出されてグッときましたら、

 

話はうつって対1Dの話へ。

宝泉をトップとして、七瀬がその補佐的になっているようです。

宝泉はくそ悪そうな見た目で、それにぴったりの行動をしてたので納得しかありませんでした。見たまんまのキャラなのね、みたいな。

一方、七瀬も概ね見かけ通りという印象を受けます。少し積極的なひよりに近い気もしましたね。

それにしては気になったことも言いました。

暴力については肯定だ、と。

それに宝泉が言われたくなかったこともあるらしいです。はてさて、それは1年生の間でのみ出されている、対綾小路の特別試験の話なのか。

どちらにしても七瀬に関しては謎の多いキャラでした。

何より最後に放ったセリフも気になります。

とはいえ、七瀬がホワイトルーム生というのはない気もします。なぜ彼女が1Dに選ばれているのかを考えれば何か問題があるから、という方がホワイトルーム生だということより自然な気がします。

まあ考察的なことを真面目にやる訳では無いですが。

 

そんなこんなで曲者の1Dに堀北たちは色々と働きかけ、駆け引きをし、その結果として夜に襲われることとなります。

須藤も堀北もぼろ負けのなか、ナイフを取り出す宝泉に屈することも無く、自分から刺されに行くとか尋常じゃないですね。

しかも痛みとか関係なく脳内で計算してるし。ホワイトルーム生は色々とおかしいのでは?

見事宝泉たちの策略を読み切った綾小路はテストを乗切り、更に情報を掴みます。

そしてテスト本番。

堀北の指定した教科で綾小路はあっさり満点を取りました。その他も70点くらいって、半端ないんですよね。

全教科70点でも充分高い学力といえるわけで、そんな中やってしまった以上、今後綾小路に色んなことが起きることは間違いありません。

学力はもちろんですが、須藤の前では喧嘩的なところも見せてしまった以上、須藤とのアレコレもある気がします。

というか今回の綾小路の行動やら、OAAやらで覚醒するキャラもいそうですね。

2巻以降も熱いこと間違いなしです。

 

それから、他の1年生について。

今回メインだったのはD組と天沢でした。

八神と櫛田のコンビは今後何かある気がします。櫛田って綾小路に敵意持ってそうですし、過去のこと使えば容易く脅せる気がしますし。

他のC組については、今回は申し訳程度の登場でした。

ただ今後は参戦してくること間違いなしです。

1年生の実力者が全員綾小路を狙ってくることは間違いなしでしょうし、綾小路の俺Tueeeが存分に発揮されるかもですね。

 

今後へのワクワクが高まる今回でした。

結局ホワイトルーム生をつきとめられませんでした。

ということは、約束とは別に撤退させるような手を考えることになるのか。。。?

どちらにしても2年生編と無茶苦茶熱い!

次回も楽しみです!

 

 

 

それではここまで。

なんかダラダラと書いてしまいました。

支離滅裂ですみません。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『その日、朱音は空を飛んだ』感想

こんにちは、とこーです。

学生であるところの私は、合唱コンクールの練習をせねばならず、なかなか読書から離れておりました。

小説家になろうの作品をちらほら読んでいたので、またいずれそのお話を。

今回は『その日、朱音は空を飛んだ』の感想です。

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎単行本)

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎単行本)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでははじめます。

朱音の自殺。

それに関する様々な人物の対応が描かれたお話でした。

個人的な印象としては、三人称視点が得意では無いので若干読みにくさを感じました。

ですがそれ以上に、1話1話と読み進める毎に感じる胸の苦しみが手離せませんでした。

 

いくつかの話はありますが、やはり1番胸に来たのは朱音本人の話でした。

素直に、純粋に彼女に共感を抱きました。

高野のことを大切にし、信じ、求め、尚も見放されそうになった時に死を武器とする。そんな彼女が否応なしに自分と重なりました。

正直、話の持っていき方からして『なんだかんだ外野は考えるけどそもそも理由なんてない』のかと思っていました。

でもそんなことはありませんでした。

彼女は明確な意志をもってこれまで自殺未遂を繰り返し、そして、最後には自殺したのです。

そう考えると、夏川の行動が忌々しく思えます。最後のエピローグまで読んでようやく分かったこと。

紡がれる話の全ては、夏川が『生きている人のための世』のために真実を曲げたからこそ成り立ち、朱音の滑稽さすら表しているように感じました。

多分、朱音に感情移入したから、こんなに苦しいのでしょう。言いようも無い感情が、読んでからずっと胸の内で蹲っています。

 

多分、朱音に死んでほしくなかったわけではないのだと思います。むしろ、死ぬことによって何かを変えられることを示してほしかった気さえします。

最後には高野が愛してくれるのでは。朱音の独白にも似た章はそんな期待を駆り立てました。

川崎朱音にとって、川崎朱音は世界に勝利するための単なる駒に過ぎなかった。 P393.L11

この言葉が、異様に残っています。

むしろその前までの賞の話が吹き飛ぶほどでした。

美しくて、たまらなくて、今もまだ魅せられています。そして悲しくてどうしようも無くて、ため息もついています。

最後のページ、タイトルに付け足された

『だから何?』

これはきっと色んな人達の思いなのでしょう。

この作品は最終的に、自殺なんかしても何一つ変わらないという現実を明確に描き切りました。

切ないなぁと思うのは、僕の心が未熟だからなのかもしれません。

でも、どうか高野の心に朱音がいてほしいと願うのです。たとえ朱音がどんなに利己的な人間でも。

 

それではこれで終わります。なんか暗い話になりました。

久々の更新がこれとか。。。。

ともあれ、もうすぐラノベの方で更新も出来ると思います。楽しみにしている方がいるかは知りませんが、ぜひご覧下さい。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク7』感想

こんにちは、とこーです。

やはり、というか冬休みの最後の最後にぼくたちのリメイク7巻の感想を書くことにしました。

ちょいメンタルが死んでるのでらんぶんになりまくりなのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

九路田との動画制作勝負が佳境に突入し、いよいよ勝者が決定した今回でした。

冒頭でいきなり『え? え?』ってなる引きをした上で、そこから何人もの視点を使って物語を進めていくのは、ほんとに引き込まれました。

すこし視点変化が多すぎな気もしましたが、そのおかげで『あー、同タイミングで起きてるんだなこれ』という体感もでき、そういう意味では時間をとても感じさせるお話でした。

 

九路田のことについてもきっちりと掘られ、そうしていく中で彼の情熱のようなところがとても伝わってきました。

九路田の言いたいこともよく分かるし、共感できる。むしろ彼を応援したいくらいには共感しました。

主人公と彼との関わりは、僕が好きな男の対立みたいなところがあって、燃えました。お互いに分かりながらも敵視する感じ、なかなかに好きです。

多分、九路田は制作として天才で、一方の主人公はそうじゃないんだなぁと感じます。主人公にあるのは情熱。それも、身近な才能を輝かせたいという。

 

そして、勝負は決します。

クオリティでは完全に九路田たちの勝ち。

けれどニコニコ動画というメディアを上手く利用した主人公たちの勝ち。

そして今回の勝利で、主人公は3人をプロへと押し上げることに成功します。

自分が壊しかけた才能を輝かせることに成功した主人公。

だからといって展開が明るさを帯びていないのが胸に残りました。

主人公たちが勝った。あのコメント星の挿絵には涙が出ましたが、実際のところ、主人公たちの勝利についてはそこまで感動しませんでした。それほどまでに不穏な空気が流れていたからです。

靄のかかったなか、3人がプロへと飛び立っていくシーンに辿り着くと、辛さや寂しさが押し寄せました。

 

皆のためにやって、結果誰もいなくなって寝てるってキツすぎな展開です。

けれど制作という立場なら必ずぶち当たるものだとも感じました。リーダーを雇おうとするプロなんてなかなかいないですし、そもそも主人公には情熱があるだけですから。

 

自分にとってのものを作ることがなんなのか。

そういうことを考えて、自分自身をリメイクしていく次回以降がとても楽しみです。

寂しさには胸が打たれましたが、それ以上に最後の3行は胸に来ました。

更に、河瀬川もちょこちょこ悩んでるようですし(今回で少しはマシになった部分もありますが)、そう言うところが深堀されていく気がします。

 

それではこれで終わりです。

学校、やだなぁ。。。。。

まぁ、頑張りますが。

このブログの更新頻度は落ちますが極力続けて更新しますので、お暇でしたら他の作品の感想なんかも見てくださるととても喜びます。それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク6』感想

こんにちは、とこーです。

今回はぼくたちのリメイク6巻の感想を書いていきます。

7巻を買い忘れるという痛恨のミスをやらかしたとこーは若干凹みながらのカキカキとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回はなんといっても貫之回でした!

ナナコと共にいざ、貫之のところへ。

仲間を迎えにいくというのは燃える展開ですが、かといってそう上手くいかないものです。

それでもようやく対話できたときの熱さといってらもう、すごかったです。

なにより、主人公が貫之をよく見てる。

メモを持ってたことから情熱が残ってることが分かるとか、どんだけ見てるんだよっていう。

そんだけ見てるのに友達とか仲間みたいな関係じゃなく、創作の関係として必要とするのがよかったです。

友達と創作の関係が混ざりあってるからこそ、主人公は先生には言われるわけです。

主人公が何を考えているのかまだ分からないので分かりませんが、結構主人公はやばいところがあるというか、全部抱え込もうとしちゃうようなところが危険な気もするわけです。読んでても無茶苦茶ヒヤヒヤします。

実際、シノアキを敵チームに送って成長を、とか言ってますけどそれはそれで結構残酷なことな気もしますし。

 

貫之のお父さんにも示唆されていますし、今後更なるバッドエンドもあるような気がして怖いです。

3巻のあれを超えるんだとしたら、心がもちませんよ。。。

ていうか、川越の未来が確実に変わっちゃってる時点で危険で仕方がないんですが。ちょっと主人公に依存しすぎな気もしますしね。。。。。。

そういうところからなんか出てきそうな気がします。

 

ラブな要素については、完全にシノアキではなくナナコの方に偏ってました。

敵チームだから仕方がないんですけどね。シノアキがヒロインとして強すぎた気もしますし。

あとは、やっぱり恋より創作っていうところも天才たちのリアルなのかなぁって気分でした。なんだかんだ、シノアキが一番天才気質な気もしますし。

河瀬川の恋心もちょっとずつ育まれてるので、もっと本格的にヒロイン戦争が始まるのもすぐかも。。?

 

 

というところで終わりにしたいと思います。

冬休みの更新はこれが最後かなぁ、と思いつつあります。ぼくたちのリメイクの7巻を明日買ったらすぐ読んで書くかもしれません。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク5』感想

こんにちは、とこーです。

ここ数日の更新頻度の高さに自分でも笑いそうです。社会人の皆様はもうお仕事が始まってらっしゃると思うので更新のタイミングに少し迷っております。

今回はぼくたちのリメイク5巻の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでははじめます。

2007年に戻って、動き出していくことからはじまりました。

時間移動を経た主人公は、自分がゲームの中にいるという考えを持ってやり始めることとなります。

なかなかに痛い話ですが、実際にそういう風に見てもおかしくないような気がします。

そうして、変化した主人公はシノアキのモチベーション向上のための手を考えます。

それが未来で出会った斎川さんと出会うことで刺激を受けてもらう、というもの。

そのために斎川さんへの接近を試みます。

その過程で九路田と知りあい、不穏な噂を聞いていきます。

やめる、という言葉から貫之のことを思い出していくこともあり、やはり全体として靄がかかったような暗さがあったお話でした。

 

少しずつ前進しつつある。シノアキと斎川さんも知り合い、関わるようになります。

が、それが決定的なものにはならない。

ナナコの音楽制作もなかなか進まず、ニコニコ動画への投稿動画は決定的なものを掴めません。

そのモヤモヤは一、二巻までにあったような熱くて勢いのあるストーリーにはないもので、けれどもそれはそれでクリエイターっぽさがある気がしました。

 

シノアキを九路田のチームに入れる決断はすごかったです。

そこまでするか、とすら思いました。

未来では奥さんにすらなっていて、これまで一緒に作ってきていた仲間が別のチームに行ってしまっても信じて、期待できる。

そんなところは主人公の情熱のなせる技であるように思いました。

 

3巻なんかは特に、クリエイターものがある割に恋愛要素が強烈だったのですが、今回はだいぶ抑えられていた気がしました。

もちろん恋愛要素もあるにはありますけどね。可愛いなぁって思うシーンもありました。

けれどもしっかりとした軸が作品、そして主人公を貫いている感は感じました。

恋愛が混ざるのもいいのですが、その一方でクリエイターものとしての色がぶれてしまうものもあるので、そういう意味ではすごいなぁと感じます。

 

そして、最後。

とうとう主人公は決断します。

九路田と主人公が話し、そこで制作としての考えの共通点と相違点がはっきりと示され、主人公が前に踏み出すわけです。

もうこの先の展開ばかりはなんとなく読めますね。

友情展開ですよ、きっと。僕の大好物なのです。

 

 

それでは今回はここで。

読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク4』感想

こんにちは、とこーです。

起きたら学校がある気がして、最近、眠れなくなっています。

さて、今回はぼくたちのリメイク4巻の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

未来へと行った主人公はそこで、過去との違いに戸惑うところから物語ははじまります。

シノアキとの結婚、そしてシノアキが絵を辞めた事実。そしてN@NA、川越はほとんど消えてしまっている。

完全にその世界はバッドエンドで、そんな世界で主人公は無力に過ごすしかありませんでした。

しかし、クリエイター業界に入って、安定した仕事につけているし、可愛い奥さんもいるし、ある意味ではハッピーエンドです。

そんな世界で歯車が回っていきます。

終始痛みに満ちていました。前巻でどん底に突き落とされ、更にそこで踏まれているような苦しみです。シノアキとのイチャイチャも、不吉で不穏なものでした。

というか、冷静に考えて、突然同級生が奥さんになってたらびっくりしますよね。

 

痛みを抱えながら、尚も生きていく主人公。そんななか、河瀬川のピンチの1報が届きます。

どう考えてもやばい状況。それでも何もしない主人公の行動は、貫之のことを思えば当然のようにも思えて、だからこそ心が締め付けられました。

そんななか、主人公の背中を押したのはN@NAの動画でした。涙無しには語れなかった。主人公が報われ、そして情熱を取り戻した瞬間でした。

問題解決の後、河瀬川にも肯定され、そしてようやくこれまでの勘違いに気づきます。

そして、そんな彼の元にケーコさんが現れます。

なんだか主人公も当然のように理解して、『戻る』らしい。

てっきり、今度は2018年で仲間たちを再集結させてやっていくのかと思ってました。まあそれは無理筋すぎますね。

 

戻ることが決まり、そこから主人公はシノアキと日々を過ごします。

シノアキが絵を描くようになってくれたシーンもまた、涙が出ました。2018年の主人公の情熱が届いたように思いました。

 

 

かくして2007年に戻る主人公。

ぼくたちのリメイクというタイトルも回収し、あとは次回に続くといったところです。

さてはた、主人公は今後どうしていくのか。

情熱が武器となった主人公はもう3巻のようなことはせず、ひたむきにやってくれると信じています!

 

 

 

それでは今回はここまでです。

読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク3』感想

こんにちは、とこーです。

嫌で仕方ない学校が近づいており、正直なところ泣きそうです。

そんななか、現実逃避のために必死にラノベを読んでおります。

今回はぼくたちのリメイク3巻の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

『なるほど、これまでに2人の成長が描かれたし、次は貫之成長回だな。あ、でも河瀬川もくるか?』

というのが読む前の予想でした。

と、いうのも河瀬川姉妹のどちらかが川越だと思っていたんです。貫之はそのライバル的な感じでいるだけかなー、と思ってたんですよ。ゲームとかなら、複数ライターっていうのもあるでしょうし。

が。

そんな予想していたクリエイター×青春みたいな展開はぶち壊れてました。

予想を遥かに超えていたと言っていいです。

序盤、そして中盤にかかって青春をしながらもゲーム作りのためにあれこれしていく主人公の姿は、2巻で見せたようなかっこよさがあり『あー、こんな感じで進むのかぁ』と思いました。

けれども、そんなことはなく。

主人公はどんどん走っていくわけです。

妥協を押し付けて、えげつないぐらいにクリエイターの意見を聞かず。

読んでてもないだろ、と分かるぐらいには酷くて、けれど確かに現実的な気もする話で、お腹の中でずっともやもやが蹲りました。

そのもやもやはラブな要素なんて吹き飛ばしてしまいます。

繰り広げられるヒロイン戦争みたいなものに苛立ちさえ覚えました。どんどんと不穏な沼に読者諸共引きずり込んでしまうような気がしたのです。

 

そんな主人公が先生と話した時に発したのは、1巻において主人公以外のグループの製作が言っていたことでした。

ずどーんと刺さるように絶望が押し寄せた気がしました。けれども、そういうのはよくあることです。尺的に見てもまだあるし、きっとこの後主人公は過ちに気づくのだろうと、そう思っていました。

が、そうならずに突き進みました。他の3人の意見が潰されていくのは、胸が苦しくなりました。なのに気づかず進み、そして成功してしまいます。

 

そして。

成功した主人公にようやく、満を持して絶望の波が押し寄せます。

貫之が大学をやめ、そして川越のペンネームを使おうとしていることが明かされるシーンの苦しさと言ったらなかったです。

涙が流れる流れる。半端ない苦しさでした。

そもそも貫之がそうなんだ、とさえ思っていなかったので読んでいるこちらでしてはよりやばかったです。

 

で、謎の展開が繰り広げられます。

もうそこからは『え? え?』の繰り返しです。訳分からんですよ、ほんとに。

次回からは現代編ってことなんですかね。。。

リメイクのリメイクってこと??

謎が尽きないラストでした。

 

 

 

面白い、の一言です。はやく次巻が読みたい(前回も言いました)。

今回はここまでとします。毎度の如くつまらないあれですみません。しかももうすぐ学校なので読書量も減ってしまうという。

テスト嫌だぁーーー。

そんなわけで読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク2』感想

こんにちは、とこーです。

今回もぼくたちのリメイクについての感想を書いていきます。

本当に面白い作品でして、なぜ最初から追っかけてこなかったのか、悔しいくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

1巻を経て、新たなメンバーを加えたメンバーでの課題に取り組むところからストーリーが始まります。

楽しげで熱い展開になっていく。。。と思いきや、ナナコについての話で問題が発生します。

ナナコが歌い手のN@NAになるんだろうな、とはさすがに名前からして読めていましたが、彼女の成長ストーリーがここまで燃えた展開になるとは思いもしませんでした。

演技の方に行って、実際の歴史と変わっていっちゃうのかな、とさえ思っていましたが、そうではありませんでした!

発表、カラオケでズタボロになったナナコを主人公が支援。しっかりと問題を解決し、それだけでなく10年後から来たという強みを生かして応援する。その展開はとにかく熱い!

 

更にさらに。

サークルでの文化祭の活動は青春って感じがしてよかったです。

クリエイターものだからといってそれだけに偏るのではなく、学生らしさもしっかり描く。最高です。

しかもメイド喫茶でキャラの思わぬ一面が垣間見れたり、キャラ同士が急接近したりするわけですね。

実際シノアキと主人公との距離も急接近しました。

青春と言えば恋!

これまで、ラッキースケベ的な要素こそありましたが恋の要素はそこまで強くありませんでした。

ですが、今回はそれが強く出ています。

僕としてはこの作品では関係系の尊さやキャラの可愛さこそあれど、萌えのようなものは感じていなかったのですが、こう急接近があると否応にも萌えを感じざるをえなかったです。

クリエイター要素だけでもおなかいっぱいなのに恋愛要素とか、強すぎですよ、全く。

しかもラストには友情っぽさが。

男の友情、だというのか!?

3巻が楽しみすぎます!!!(多分すぐ読みますが)

 

ということで今回はここまでです。

先程、ブログタイトルを変えました。

ライトノベルにありがとこー』を今後ともよろしくお願いします。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『ぼくたちのリメイク』感想

こんにちは、とこーです。

最近、ブログの名前がパッとしないのでもう少ししたら変えようかなぁと思います。もしかしたらこの記事投稿後に変えるかもしれません。

今回はぼくたちのリメイク1巻の感想を書いていきます。

アニメ化も決定したということで読んでみましたが、ほんとに面白い作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

ストーリーはタイムリープ×クリエイター。

転生するわけではないのが肝ですね。しかも俺TUEEE的なものでもなく、むしろ初っ端から劣等感に包まれてる仄暗さすらあるストーリーです。

が、クリエイターものとしての熱さが抜群。

SHIROBAKOとか好きなのでこういう熱いクリエイターものはばっちり性癖にはまってる自分としては、もう最高でした。

しかも、そこにタイムリープ要素を加えることで主人公の苦悩に共感しやすくなっているように感じました。

三大スターともいえる三人が一体誰なのか、と考えながら読むのもまた楽しいです。個人的な推測としては。。。。というのはありますが考察は苦手なのでこの場ではやめておきます。

 

とにかくストーリーからして熱くて性癖ど真ん中なんですが、何がいいってそれ以外の文章です。

ずば抜けた美しさとかではなく、本当にするっと受け入れやすい文章。そして熱い展開に見事にマッチした雰囲気。

これは、この作品にぴったりともいえる気がします。

2006年とかまだ自分、幼稚園にすら入ってないんで当時のネタとかについてはさっぱり分からないのが惜しいくらい。

 

いつもライトノベルとかを読んでると間隙的な部分を感じることがあり、そこが退屈かそれとも面白いかによって結構ライトノベルの善し悪しが決まるなぁと思ってるんですが、この作品はその間隙もばっちり面白かったです。

クリエイター要素、学生要素なんかがあってフレッシュな空気もあり、ノスタルジックなエッセンスも感じたのが良かったです。

 

 

このシリーズも無茶苦茶面白かったです。

2巻もどしどし読んでいきたいと思います。

『生徒会探偵キリカS1』感想

こんにちは、とこーです。

冬休みももうじき終わりということで、これまでのようなペースで読書できないことへの絶望を感じながらも、生徒会探偵キリカS1の感想を書いていきます。

生徒会探偵キリカS1 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカS1 (講談社ラノベ文庫)

  • 作者:杉井 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

ボケとツッコミの応酬、政治的なお話というこの作品の特色はそのままに新シーズン突入というにふさわしい内容でした。

話は前回の続き、生徒会長選挙が終わり、主人公が副会長に就任したところからです。

中央議会と朱鷺子さんについてのお話がまず前半でした。

朱鷺子さんが実は嫌われている疑惑浮上。そして不穏な雰囲気が出てきた訳ですが。

そこで明かされる真実はとても素晴らしいものでした。決して誰かを傷つけるわけではなく。

そして、それは第九のオーケストラの話でも同じ。

真実を明かしても誰かが傷つくことがない。

今回は真実を明かすことによって誰かが傷つくことがなく、ゆえに主人公も真実を伝えるために策を弄さずに済む。そんなストーリーでした。

 

ラブ要素も思えばこれまでもそれなりにありましたが、改めて、ラブ要素もまた強くなっているように思います。

キリカ、可愛すぎじゃないですかね。

というか、後半の第九のお話と言い、今回は前回のお話を受けた、アニメ第2期的な感じでした。

そういうの、僕、大好きですよ。シーズン2的な展開。普通に続くよりそっちのほうが好きなのです。

 

会長のやばさはそのまま、さらに突き抜けて別の本を(物語ではないのに)出してしまうという訳の分からない偉業まで果たしていました。

これ、もっと話題になるべきなのでは? 

 

ラノベの突き抜けている感じ、講談社ラノベ文庫さんも最近結構出てるんですよね。公園のあれとか、なかなかにやばい作品を出すのは好みです。

 

 

 

と、そんなわけでここまでです。

Sの方からはしっかり追っかけていきたいので今からワクワクしています。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!