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【おすすめレビュー】『好きな子の親友に密かに迫られている』【12/1発売】

こんにちは、とこーです。今回はちょっとしたご縁で献本をいただきました角川スニーカー文庫刊の新作『好きな子の親友に密かに迫られている』のお話をしたいと思います。あっ、ちなみに『ちょっとしたご縁』は怪しいアレじゃないですし、そのご縁が理由で贔屓したりもしません。

あくまで発売前レビュー。ネタバレはせず、本作のおすすめポイントを語っていきますのでぜひ読んでいってください。

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1.ヒロインがかわいいっ!

今作に登場するヒロインは二人。

まずは主人公の初恋の人――夜咲美彩。黒髪ロングの女の子で、クール系というか、清楚で真面目な感じの女の子です。

もう一人は美彩の友達、日向晴。元陸上部だったりもして活発な女の子です。美彩の親友で、主人公ともいがみ合いながら上手くやってる感じですね。

まずもってして、この二人が可愛いんです……!

よく三角関係モノだとどっちかに好感度や物語の重点が偏っちゃうときがありますけど、この作品は全然そんなことなくて!

主人公が惚れる美彩にも主人公が惚れるだけの確固たる魅力がありますし、晴も健気でほんとに可愛くて……。

「アイドル」とか「声優」とか分かりやすいシンボルはないんですけど、等身大のヒロインを好きになってもらえるんじゃないかなーって思います!

 

2.主人公がねぇ……(良い)

この手の不純愛とか三角関係とかの作品って、やっぱり主人公の魅力が気になりますよね。主人公がどクズだったり情けなかったりすると乗り切れなかったり……。あと「どこに惚れたんだ?」ってなっちゃうときも。

でもこの作品、主人公の蓮兎がニクいくらい魅力的なんですよ……!

一つ一つの行動がヒロインを惚れさせるのに十分すぎるし、シンプルに読んでて好感を持てます。主人公絶対主義を掲げる私が言うので、間違いありません!

 

3.これが青春!

さてさてキャラを紹介したところで……ストーリーを軽く紹介!

蓮兎は美彩のことを中学時代から好いていました。偶然(?)一緒になった高校の初日、蓮兎は美彩に告白をします――が玉砕。以来、毎日のように告白しては玉砕を繰り返していました。

ここだけ聞くと、ラノベ読者の皆さんは某夢見るラブコメが思い浮かぶかもしれません。そのストーリーに一捻り加わるのが、晴の存在です。

晴は美彩に告白をする蓮兎の前に立ちふさがり、告白の邪魔というか、ガーディアンというか、そんな感じのことをします。いがみあう春と蓮兎を美彩はいつも微笑ましげに見ていて……って感じ。

まず魅力的なのは、この三人の爽やかな青春模様です。タイトルから少し「不純愛」要素を強く感じられてしまうかもしれませんが、正しく高校生らしい青春もちゃんと描かれます。「三人」でいることの輝きが染みる作品です。

――だからこそ、抱える恋愛感情が痛く、そして鈍く光るんですよね。

この作品は青春の爽やかさはもちろん、そこに内包されるままならない恋愛感情も魅力的です。

話が進んでいくと主人公視点のほかにヒロイン視点も描かれるんですが、そこで「ここはそう思ってたんだ」「そんな気持ちでこのとき……」ってなるんです。この辺りは三角関係モノの美味しいところかもしれませんね。

あまり別作品を出すのはよくないかもしれませんが、『千歳くんはラムネ瓶のなか』の5巻以降の空気感が好きな方に刺さるストーリーなんじゃないかな~と思います。

 

4.男友達が魅力的なラブコメは最高の法則

さてここまでは割と本筋の話をしましたが、ちょっと横道にも逸れると……

この作品、主人公の男友達がめっちゃいいキャラです!

私はこの作品をWEBでも軽く読んでたんですが、加筆されたことで更にいいキャラになってます。重要なポジションを占めるわけではなく、物語の主軸はあくまで三人なんですが……その端を埋める彼がいいんです……めちゃくちゃ好き。

男友達が魅力的なラブコメは名作だと思うんですよね。なので、ぜひそういう意味でも読んでいただきたい一作です。

 

5.まとめ

ここまで拙く書いてきましたが、この作品は2巻以降どんどん面白くなっていく作品だと思います。やっぱりラブコメは1巻がプロローグになりがちですからね。

タイトルを見ると「不純愛」モノっぽく感じるかもしれませんが、この作品の核は青春であり三角関係だと思っています。名作ノベルゲーム「WHITE ALBUM2」をプレイしたことのある方なら分かっていただけるかもしれません。あの空気感に近いです。

大切な絆とその中で生まれる友情――その過程を丁寧に描くこの作品は、本当に名作です。なのでぜひぜひ一巻を読んでみてください。

それでは、今回はここまで。また発売日にはちゃんと感想も書きたいです。

最後まで読んでくださってありがとこーございました!

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