『妹さえいればいい。』感想
こんにちは、とこーです。
臨時休校はともかく、臨時休校の取り消しとかされたらやべぇよと思いつつ、課題を進める花の高校生。
そんな私ですが、ついにガガガ文庫のラブコメ、妹さえに手を出しました。まあアニメは見てたんですけどね。
てなわけで今日は『妹さえいればいい。』1巻の感想です。
いやぁ、とにかく面白かった!
読んでる間、ほぼずっと笑っていたと言っても過言ではないくらいにコメディに満ちてました!
下ネタ、パロネタ、業界ネタなど、惜しみもなくバンバン使う。これで笑うなって方が難しいでしょってくらいに笑えました。
で、それでいてそんなコメディが鋭く鈍い、シリアスなテーマを包み込んでいるかのように、時たま重いストーリーを垣間見ることができました。
価値基準をひとつにする訳ではなく、人には人の欲しいものがあって、その欲しいものを誰かが持っている。そんなストーリーは、青春群像劇だなぁ、と感じます。
三人称視点はあまり読むことがなく、一人称に比べると苦手な部類なのですが、この作品の場合はむしろこうでなきゃならないんだなぁと感じます。
それくらいには、色んなキャラの心情が描かれている。誰の物語でもあるように感じられるこの作品は、読んでいて、自分の夢とかそういうもののことも考えさせてくれます。
これほどまでにコメディにあふれているのに、熱くて重いストーリーも混ぜられるのは巧みという他ないですね。
何より、そういった重いストーリーでありながらもコメディによって面白さにあふれていることで、キャラが当然のように生き、活力溢れた存在として感じられました。
三人称なのに好きだと思えるのは、そういうキャラ立ちもあるのかもしれません。
立ったキャラそれぞれが抱える思いへの共感度が高くて、本当に面白い作品でした。
今回はここまで。文量が少ないかもしれませんが、それは次の巻を読みたいからなのです。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!