今年もあと僅か!個人的2023年ラノベ振り返り!
こんにちは、とこーです!
寒くなってきましたが、皆さんどうお過ごしでしょうか?
年末になったので、今年読んだラノベの中から特に面白かったものを紹介していきたいと思います! ついでに総評的なこともしたいですね!
まだ月末発売の作品とかは読めてないのですが……そこはまたの機会に。
では行きます!
- 1.VTuberのエンディング、買い取ります。(富士見ファンタジア文庫)
- 2.世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。(GCN文庫)
- 3.南国カノジョとひとつ屋根のした(角川スニーカー文庫)
- 4.たかが従姉妹との恋。(ガガガ文庫)
- 5.魔女と傭兵(GCN文庫)
- 6.ドスケベ催眠術師の子(ガガガ文庫)
- 7.彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話(富士見ファンタジア文庫)
- 8.双子まとめて『カノジョ』にしない?(富士見ファンタジア文庫)
- 9.少女事案(ガガガ文庫)
- 10.モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件(GCN文庫)
- 11.ステラ・ステップ(MF文庫J)
- 12.ハブられルーン使いの異世界冒険譚(GCN文庫)
- 13.好きな子の親友に密かに迫られている(角川スニーカー文庫)
- 14.青を欺く(MF文庫J)
- その他まとめなど
1.VTuberのエンディング、買い取ります。(富士見ファンタジア文庫)
今年一、二を争う傑作でした。
「推し」を持つ人に刺さる神作だと言っていいと思います。
全体的にはVTuberという現代的なテーマを取り扱いつつ、ハードボイルドものっぽい作風になってるかな?と思います。実際、主人公がめちゃくちゃかっこいいので、主人公至上主義の人にも楽しんでいただける作品ですね。
あらすじは公式HPより以下の通り
VTuberアイドルグループ『星ヶ丘ハイスクール』所属の
VTuber――夢叶乃亜。
彼女を推すことに青春の全てを捧げ、V界隈でも名を馳せていた高校生の苅部業は、乃亜の魂の醜態がネット上に晒され、大炎上したことで人生が一変する。
「おれはあの夜に死んだ……」
運営から推しの臨終を告げられ絶望した業は、高校を休学し一年後VTuberの炎上ネタを扱うブロガーとして日々を過ごしていた。
そんな業の元に『自分のVTuberを炎上させてほしい』という依頼を持ち込む美少女、小鴉海那が現れ――。
「これは人助け……いえ、VTuber助けみたいなものです」
『推し』の最期をプロデュースする救済と再生の物語。
第35回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞作!(出典:富士見ファンタジア文庫作品ページ)
2巻も発売していて、こちらも面白かったです。謎はまだ残されているので3巻も読みたいですね……本当に面白い作品でした。
2.世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。(GCN文庫)
普段は一対一ラブコメを読まない私が好きになれた作品のうちの一つです!
女装&プロデュースものなんですが、「可愛い」要素が外見でとどまらず、ちゃんと中身も魅力的に描かれているのが好きでした。女装主人公のテンションもいい。
あらすじは公式HPより以下の通り
世界的人気を誇る美少女モデルhikari――その正体はどこにでもいる男子高校生、晴間光輝だった!?
自分こそが世界で一番可愛いと自負するちょっと残念な彼と、クラスでも目立たない地味系女子・雨宮さん……
二人の運命が交錯するとき、世界で一番素敵な恋が始まる。(出典:GCノベルズ作品ページ)
こちらも先日2巻が出たのですが、それがめっちゃめちゃ面白かったです。
新キャラが後輩だったからというのもありますが(後輩好きなので)、展開の盛り上がりもあり、個人的にかなり好きでした。2巻が傑作の作品は良作の法則!
3.南国カノジョとひとつ屋根のした(角川スニーカー文庫)
海を感じたのがこの作品!
ダイビングモノだけあって、めちゃくちゃ自然の描き方が綺麗なのもポイントです。
更に文章は笑えて、キャラは魅力的で、ずんと胸にしみるメッセージ性もある。最高に面白い作品でした。
一対一ものがあんまり好きじゃない私でも(しつこい)めちゃくちゃ楽しめた作品だったのでぜひ!
あらすじは公式HPより以下の通り
家庭の事情から、知り合いのダイビングショップに居候することになった葵。引っ越した日に散歩した砂浜で出会ったのは、ダイビングを楽しむ小麦色の肌と碧眼の南国少女・ナイア。
夏空のように表情豊かで、強烈な印象を残していった彼女は、なんと居候先の看板娘で――「Aloha!今日からよろしく!」
早速、海が大好きなナイアに誘われてダイビングをすることになったが、いきなり葵の目の前で着替え始めて――!?
「下は水着だよ? それより、早く一緒に海に行こうよ!」
思わぬ同居人は、ちょっぴり防御力低め!? 南国カノジョとひとつ屋根のした、胸が高鳴る毎日が始まる!!(出典:角川スニーカー文庫作品ページ)
この作品は単巻でもまとまっているのですが……できたら2巻とかも読みたいんですよねぇ。夏が主な舞台になるダイビングなので、ちょっと難しいかもですが。
4.たかが従姉妹との恋。(ガガガ文庫)
昨年12月に1巻、今年5月に2巻が発売した傑作です。
1巻の書影を見た瞬間に「これは神作だ」と直感してたんですが、マジで的中しました。圧倒的なセンスから繰り出される文章、恋愛への解像度とキャラの感情の揺れ動き、いろんなものが詰め込まれた作品です。
3巻も2月に来るとか!!やった!!!!
あらすじは公式HPより以下の通り
初めてキスをしたのは幹隆が小学六年生の時、相手は四つ年上の従姉「あやねえ」こと、中堂絢音。
「みっくんはさ、私のこと。いつかは絶対に、忘れないと駄目だよ」
だが、幹隆はいつまで経っても、あやねえのことを忘れられずにいた……。幹隆の祖父・中堂源一郎が死んだ。大富豪であると同時に恐ろしい女たらしだった彼にはたくさんの孫がおり、彼の遺言状により孫たちには都心にあるマンションの一室が与えられた。
都内の高校へ進学し、そのマンションで一人暮らしを始めた幹隆は、懐かしい人物と再会する。同い年の従妹・真辺伊緒と、その双子の妹の真辺眞耶。彼女たちもマンションの一室を相続したことで、故郷の三重から東京へ越してきたのだ。互いの部屋を行き来してのお泊り会など、幹隆にとっては不本意ながらも彼女たちとの賑やかな日常が始まる。そんなある日、幹隆はマンション内であやねえと再会する。彼女もまた同じマンションの住人だったのだ。
大学二年生になった彼女は、幹隆の鮮烈な記憶の中のまま美しく成長していて……。初恋の相手は四つ年上の従姉だった――甘くて苦い恋物語。
(出典:小学館作品ページ)
5.魔女と傭兵(GCN文庫)
こちらはファンタジーでお気に入りだった作品です。小説家になろう発なのに短文タイトル……という点が分かりやすいポイントですが、もちろんそれだけじゃありません。
渋かっこいい傭兵、ジグとナチュラルに歪んでいる魔女、シアーシャのペアが堪らない作品です。なんというか、独特な雰囲気なんですよねぇ。めちゃくちゃ感動的な盛り上がりを作られているわけではないんですけど、すっごく読み心地がよくて。
バトル描写も読みやすく迫力があるので、そこも注目の作品です。
あらすじは公式HPより以下の通り
魔女――。
魔術や魔獣が失われた大陸で、唯一超常の力を振るう魔女は人々から恐怖の象徴として恐れられていた。
傭兵のジグは国が立ち上げた魔女討伐隊に参戦し、部隊が全滅する中ただ一人生き残り、魔女を追い詰めることに成功する。
しかし、討伐隊に同行した報奨金を支払うべき依頼主が死んだ今、もはや命をとる意味がないと、その刃をおろすジグ。
道理に合わない行動に戸惑う魔女――シアーシャ。だが、その不思議な感覚に、自分の思いを傭兵に吐露し願った。「私を、誰にも追われない場所まで連れて行ってください」
ジグは、高い依頼料を条件にその吐き出された願いを承諾しつつも、そんな場所はこの大陸にはないと非情な現実を伝える。
かくして2人はまだ誰も知らない未知なる大陸へ向かうことになった。
そこに魔術も魔獣も溢れる世界が広がっていることも知らずに……。web小説発、圧倒的支持を受ける本格ファンタジー待望の書籍化!!
(出典:GCノベルズ作品ページ)
6.ドスケベ催眠術師の子(ガガガ文庫)
この作品も今年一、二を争うと言ってもいい傑作です。
会話や文章が軽妙でとにかく笑えて、タイトルのパワーで押し切るだけじゃない確固たるコメディ力を感じるラブコメです。
しかも一冊の構成が段違いで上手く、めちゃくちゃするする入ってきます。
「催眠」と青春の相性がここまでいいとか誰が想像した!?ってレベルです。
あらすじは公式HPより以下の通り
「ドスケベ催眠四十八手――夢幻狂気」
転校初日に“狂乱全裸祭”を引き起こしたそいつの目的は、俺の協力をとりつけることだったらしい。
「私は片桐真友。二代目ドスケベ催眠術師。いえい」(だぶるぴーすぶいぶい)
――ドスケベ催眠術師。
俺にとっては悪夢そのものの名前だ。
誠に遺憾ながら、その初代こそが、俺の父親だからである。
縁を切って、苗字まで変えたのに。「サジ。ドスケベ催眠術師の子として、私の仲間になってほしい」
「断る」催眠女子×闇系男子のタッグ成立!? ドスケベ催眠×青春コメディ!!
(出典:小学館作品ページ)
7.彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話(富士見ファンタジア文庫)
これはめちゃくちゃ癖のあるラブコメです。
タイトル通りの話ではあるんですが……2023年No.1怪作と言ってもいい作品です。文章からして強烈に癖があり、更にストーリー展開やキャラ造形も癖まみれ。
いい意味で「ゲテモノ枠」であり、この作品は完全に唯一無二だと言えるでしょう。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
あらすじは公式HPより以下の通り
「可愛い私めが炒飯作りに来たんですから、中に入れてください」
俺と同じ神戸市の国内有数の進学校に通う高校二年生で、さらには首席で特待生――桐原銭子の来訪に俺は迷惑していた。
だって深夜二時だよ。しかも俺は別に桐原と付き合っていない。
「私は藤堂君なら性的に無茶苦茶にされてしまっても構わないのですが」
いや、俺の両親の前でマジでいらんこと言うな。
「キスしましょうか。藤堂君。鳩のように情熱的なキスですよ」
「桐原銭子は一度受け取った以上は返品が利かないんですよ!」
知らんし。俺はお前の告白を断ったはずだよな。
好きな女の子からの好意を拒絶し続ける青春モラトリアムラブコメ開幕!(出典:富士見ファンタジア文庫作品ページ)
8.双子まとめて『カノジョ』にしない?(富士見ファンタジア文庫)
この作品はめちゃくちゃ良質なハーレムラブコメでした!
私、すっごくハーレムが好きなんですよねぇ……。とかくハーレムというと雑な話展開だと思われがちなんですが、やっぱり実力のある方が書くと超いい作品になるんだなぁと思わされた作品です。ハーレムもののチューニングで言えば今年一かもしれません。
2巻も決まっているので楽しみです!
あらすじは公式HPより以下の通り
品行方正、成績トップの同級生美少女・宇佐見。
校内で俺をライバル視して突っかかる彼女には放課後、別の顔がある。
彼女は放課後、ゲーセンで遊び、学校では想像できない無邪気な笑顔を見せるのだ。俺は宇佐見と仲良くなるため、校内では寄り添い、放課後は一緒に遊ぶ。
それぞれの場所で仲を深め、ついに……学校帰りの宇佐見から告白が!?俺も思いを受け止めて、ゲーセンから帰る彼女に想いを伝え返す。
これで彼女と両想い……と思ったら、そこにもう1人の彼女が現れて!?
「えっ、告白したの私だよ!?」
「でも…いま告白されたのは、うちだし」彼女の名前は、宇佐見千影と光莉。
じつは双子だった!?同時に告白成立してしまった結果……
双子からの提案で、まさかの両方と付き合うことに!?
時に日替わり、時に3人で。大人気ラブコメ「じつは義妹でした。」
著者:白井ムク&イラストレーター:千種みのりがおくる双子同時アプローチラブコメ!!(出典:富士見ファンアジア文庫作品ページ)
9.少女事案(ガガガ文庫)
「二番目彼女」の西条陽先生の新作!
ストーリーは割と青春×事件解決モノって感じで王道なんですよね。それこそ物語シリーズとかと似てるのでは(ちょっと違うかも)。
でも西条陽先生のセンスによって作品が一気に雰囲気を変えてるのが凄まじい。ちょっぴりエッチなのもポイントです。目まぐるしく進む物語からは目を離せません。
あらすじは公式HPより以下の通り
どこにでもいる男子高校生・夏目幸路は、この夏休み、小学五年生の女の子を「猫として」飼っている。
ーーなぜ?
それは、当の小学五年生女子(※ネコミミコスプレ中)である雪見文香が〈未来のニュースを視る〉能力を発現していて……その予知によれば、俺の家で「飼い猫」としてふるまわないと、夏休みの終わりに連続殺人犯に殺されてしまうからだ。
トラウマサヴァン、過去の痛みと引き換えに能力を得てしまった少女たち。雪見の能力は本物で、だから俺は小学生女子をペットとしてちゃんとかわいがる。
もちろん、ずっとそうもしてられない。雪見の死の運命を打ち破り、俺が警察に通報されて社会的に死んじゃいそうなこの状態から脱出するためには、かつて「能力」を発現させ、連続殺人犯から逃れたツンチョロ発情火炎美少女・京野月子とともに、巷を騒がせる『真夏の小学生チョコレート連続殺人事件』を解決するしかない。
だが、調査を続ける俺たちの前には次々とややこしい事件が飛び込んできてーー猫の目のように変わる状況の中で、俺たちが生き残れるルートはあるのか? 夏の終わりに待つ死を回避するために猫になった予知能力少女と駆ける、サマー×ラブ×サスペンス。
(出典:小学館HP作品ページ)
10.モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件(GCN文庫)
こちらは、「誰が勇者を殺したか」で話題の駄犬先生の作品ですね。勘違いコメディって感じで、脳筋な仲間たちによってコロコロ転がる話にお腹が痛くなるくらい笑える作品です。
「誰が勇者を殺したか」も読みましたけど、私はどちらかと言えばこちらの方が好きです(もちろん両方好き)。年明けに2巻も出るそうなので楽しみです。
あらすじは公式HPより以下の通り
ファルーン王国の第一王子であるマルスは、12歳ながら暗殺に怯える毎日を過ごしていた。
食事には高確率で毒が仕込まれているため、城外の森でモンスターを狩り、その肉を食べて飢えをしのぐ日々。
そんなマルスの前にある夜、大剣を担いだ赤髪の美女が現れ告げる。
「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」。
たった一つの勘違いから、少年は(全く望んでないのに)最強の王へと成り上がる――。
投稿小説全ての書籍化が瞬く間に決まった驚異の新人、衝撃の2作同時デビュー!
(出典:GCノベルズ作品ページ)
11.ステラ・ステップ(MF文庫J)
こちらは、このラノの結果を受けて読んだ作品ですね。
過酷な世界でのアイドルもの。去年くらいから「シャニマス」っていうアイドルゲームにはまったこともあり、めちゃくちゃ面白かったです。
絶望に満ちた世界でしか描けない希望が、かすかな希望が差し込む世界でしか意味を成さない絶望がある。そんなことを考えさせられる傑作でした。
あらすじは公式HPより以下の通り
突如飛来した隕石により地上は荒廃。人々は新しい国家を建て、闘争や略奪を繰り返していた。
国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられたのが、少女たち「アイドル」だ。
砂漠で覆われた「砂の国」に、国民からは崇められ、少女たちからは恐れられているアイドルがいる。
技術を高めることだけに関心を持ち、感情はどこかに置いてきてしまったかのような少女・レイン。
最強を誇る彼女の無敗記録はずっと続くはずだった。
だが、感情豊かに歌う少女・ハナによってその記録は止められる。
このハナとの出会いは、レインの胸にこれまで知らなかった感情を芽生えさせ――。色のない世界で生まれた、少女たちの愛と絆の物語。
(出典:MF文庫J作品ページ)
12.ハブられルーン使いの異世界冒険譚(GCN文庫)
エッチなだけじゃなくて結構ダーク寄りの読み応えのある世界観だったのもポイント高いですね。あと、作者さんがあとがきで語られていたことにも頷けました。面白い話にエッチな話が混じっていたら最高なんですよ!!!!
がっつり描写が入ってるので苦手な方は苦手かもですが、エロを描くことでしか見せられないものもあるでしょう!というのが今年の私の思いです。
あらすじは公式HPより以下の通り
クラスメイト達と共に異世界召喚されたものの、親友だと思っていた友人の裏切りによって見知らぬ世界を独り彷徨うことになった秋光司。
有角の種族「魔族」が暮らすエイギーユに流れついた司は、召喚時に得た恩寵(ギフト)――時代遅れの魔法「印術」だけを頼りに、「自由傭兵」として死と隣り合わせの毎日を送っていた。
そんなある日、突然訪ねてきた幼馴染の松坂美穂乃から「妹の志穂乃を助けてほしい」と告げられた司。
彼が美穂乃と交わす条件とは――?(出典:GCノベルズ作品ページ)
13.好きな子の親友に密かに迫られている(角川スニーカー文庫)
三角関係が濃ゆいお気に入りの青春ラブコメです。
背徳っぽい要素もあるにはあるんですけど、青春の輝きも確かに詰まっていて、どろどろだけどキラキラしてるのがいいんですよねぇ。主人公がちゃんと好きになれるキャラなのもポイント。
1巻はプロローグ的なお話だったので、2巻以降加速度的に面白くなる気がします。もちろん1巻だけでもめっちゃ面白いんですけどね!!!
あらすじは公式HPより以下の通り
俺は、強く気高く、そして微笑むと誰よりも可愛い初恋の人――夜咲美彩に幾度となく告白をしては、毎度玉砕している。
そんな諦めの悪い俺の前に立ちはだかるのは、夜咲の親友・日向晴。そして肝心の夜咲はいがみ合う俺たちを微笑ましげに眺めている。こんなちょっぴり変わっているけど平穏な俺たちの日常は、とある一つの“誘い”をきっかけに徐々に崩れ始める。
「あたしのこと、全部好きにしていいよ。……美彩の代わりに」
潤む目。触れる柔肌。二人きりの部屋の中、熱に浮かされたような表情で迫ってきたのは、友達だったはずの日向で――!?
一途な初恋と抗えない欲望、その間で揺れ動く恋物語開幕。(出典:角川スニーカー文庫作品ページ)
14.青を欺く(MF文庫J)
2023年最後の最後に現れた傑作ラブコメでした。
「ヒーロー」というところを真摯に、かつ、最高の熱量で描き出しているのがめちゃくちゃ素晴らしかったです。
話の作りも巧みで、シームレスに無駄なく一つ一つの場面が続いていくのがよかったです。読みやすさも大事ですからねぇ。
2巻も決まっているそうで、続き物が大好きな私は大歓喜でした。
あらすじは公式HPより以下の通り
俺、城原千太郎はウソつきだ。
空っぽな自分は表に出さず、他人の仮面を被って毎日をやり過ごす。
だがそんな高校生活はある日、小悪魔かわいい後輩女子・霧乃雫に打ち砕かれた。
『映画監督』の霧乃は「ウソつきは、役者のはじまりです!」と俺を自主制作映画に引きずり込む。
しかも期待でキラキラした顔で撮りたがるのは、俺が演じる「最高にイケてる役」!?加えて学級の人気者だが本性はサバサバ系女優の桜に、体育会系のボス・石田もチームに入り撮影はスタート。
しかし、とあるトラブルから映画作りは難航してしまう。
その裏には霧乃の隠し持った想いが──?
ウソだらけで、間違って。でも、この青春はきっと止まらない。(出典:MF文庫J作品ページ)
その他まとめなど
全部で合計14作品を紹介させていただきました!
とはいえもちろん新作ばかりを読んでいたわけではなく……大好きな「チラムネ」は6月に最新刊が出ましたし、数巻分読めていなかった「連れカノ」も最新刊まで追いつきました。「アーリャさん」も今読んでて、めちゃくちゃおもしれぇ……!ってなってます。「俺ガイル 結」の2巻でも脳を焼かれましたね。はやはちこそ至高!
その他、アニメを見て感動したので「86」を買って読んだりもしています。ハードなお話なのでまとまった時間が取れたときに読みたくて積んじゃってるのですが。
でも、こんな風に積読ができるなんて少し前なら想像もしていませんでした。積読できるくらいこの世界に読みたいラノベが増えることが私の夢でもあったので。
趣味を広げたのもそうですけど、今年は私好みの作品が多かったな~って印象です。
その一方でシンプルに私生活が忙しくなっているのも事実なのですが……
来年もこの調子で楽しめたらいいなーと思いつつ、今回は筆をおきたいと思います。
……と思ったのですが、一個だけ!!!!
2023年最後の最後に『我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.2 魔王軍、ぶった斬ってみた』が発売されました!
昨年の12月ごろに話題になってた、スニーカー大賞の大賞受賞作です。
作品はすごくいいですし、SNSとかも頑張ってるなって思うんですけど、頑張ってるがゆえに「推さなくてもいい」みたいな雰囲気になっちゃいそうで忍びないんですよね。
1年ぶりの第2巻。すごく色んな事情があって、色々と厳しい現実もあるのかなーって思うんです。でも私はこの一年、コツコツと公式Xアカウントが動き続けてるのを見て来てて……なんだかすっごく応援したいんですよね。
なので――ってことを私如きが言うのも烏滸がましい話なんですが、ホムセカ1巻を読んだ方はぜひ2巻も読みましょう! サメとスク水が出てきて面白かったです!
私、とこーはホムセカくんを応援しています。
さて、戯言はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとこーございました!