『ぼくたちのリメイク5』感想
こんにちは、とこーです。
ここ数日の更新頻度の高さに自分でも笑いそうです。社会人の皆様はもうお仕事が始まってらっしゃると思うので更新のタイミングに少し迷っております。
今回はぼくたちのリメイク5巻の感想を書いていきます。
それでははじめます。
2007年に戻って、動き出していくことからはじまりました。
時間移動を経た主人公は、自分がゲームの中にいるという考えを持ってやり始めることとなります。
なかなかに痛い話ですが、実際にそういう風に見てもおかしくないような気がします。
そうして、変化した主人公はシノアキのモチベーション向上のための手を考えます。
それが未来で出会った斎川さんと出会うことで刺激を受けてもらう、というもの。
そのために斎川さんへの接近を試みます。
その過程で九路田と知りあい、不穏な噂を聞いていきます。
やめる、という言葉から貫之のことを思い出していくこともあり、やはり全体として靄がかかったような暗さがあったお話でした。
少しずつ前進しつつある。シノアキと斎川さんも知り合い、関わるようになります。
が、それが決定的なものにはならない。
ナナコの音楽制作もなかなか進まず、ニコニコ動画への投稿動画は決定的なものを掴めません。
そのモヤモヤは一、二巻までにあったような熱くて勢いのあるストーリーにはないもので、けれどもそれはそれでクリエイターっぽさがある気がしました。
シノアキを九路田のチームに入れる決断はすごかったです。
そこまでするか、とすら思いました。
未来では奥さんにすらなっていて、これまで一緒に作ってきていた仲間が別のチームに行ってしまっても信じて、期待できる。
そんなところは主人公の情熱のなせる技であるように思いました。
3巻なんかは特に、クリエイターものがある割に恋愛要素が強烈だったのですが、今回はだいぶ抑えられていた気がしました。
もちろん恋愛要素もあるにはありますけどね。可愛いなぁって思うシーンもありました。
けれどもしっかりとした軸が作品、そして主人公を貫いている感は感じました。
恋愛が混ざるのもいいのですが、その一方でクリエイターものとしての色がぶれてしまうものもあるので、そういう意味ではすごいなぁと感じます。
そして、最後。
とうとう主人公は決断します。
九路田と主人公が話し、そこで制作としての考えの共通点と相違点がはっきりと示され、主人公が前に踏み出すわけです。
もうこの先の展開ばかりはなんとなく読めますね。
友情展開ですよ、きっと。僕の大好物なのです。
それでは今回はここで。
読んでくださってありがとこーざいました!