ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

チラムネ語り

こんにちは、とこーです。

今日も今日とてダウナーな私ですが、今回は先日表紙ラフが公開された『千歳くんはラムネ瓶のなか』3巻について語りたいと思います。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 文庫
 
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

 

一応言っておくと、バリバリネタバレあり&妄想考察ありのお話となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

1.表紙

表紙のラフ(ラフって言わないかもしれないですが)が公開されましたが。

なんと三巻のメインヒロインとなるのは西野明日風先輩でした!!

なんとなく『裕夢先生ならやってきそう』と思いながらも『いや、でも流石に三巻には来ないだろ……』と思っていたのが明日姉だったので、ちょっとびっくりしました。

その絵についてはTwitterで検索したらすぐ出てくるのでそれでぜひ。ここにツイートを貼るのはOKなのか分からないので。

まずはこの表紙について言いたいのですが。

普通に神じゃないですか!?

もう、既に表紙にできるレベルのクオリティなんですけど。

あの足のポジションの絶妙なエロさもいいですよね。明日姉もヒロインなんだなぁって強く感じさせられる表紙です。夏服は胸部がいやらしくない程度に強調されていいですよね。

 

2.明日姉という人物

三巻のメインヒロインとなる明日姉。

彼女は一巻からもミステリアスな存在のように描かれ、どう考えても他のヒロインとは別な存在として扱われていました。

それゆえに三巻で来ると思っていなかったわけなのですが。

でも、いざ考えてみるとなるほどなぁと(勝手に納得する)思ったので一つずつ語っていきます。

①二巻での伏線?

二巻において千歳くんが語った彼の初恋のお話がありました。

で、それだけならただの話の一つとして考えられそうなのですが、その後の明日姉との会話で明らかな匂わせがあるんです。

まずはその初恋の女の子についてまとめますと、

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子

・人形みたいな顔立ち

・背中くらいまである髪

・多分年下

・ちょこまかと後をついてきた

・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた

・ある年から姿を見せなくなった

・噂によると好きな男の子ができたらしい

 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

なんだか、もうこれだけで千歳くんとのやりとりが脳裏によぎっていいですよね。

で、まぁここまでなら『少年漫画なら途中で登場しそうだよね』みたいなところなんですけど、問題はその後のシーン。

具体的には第三章の最後のところ。

「そうやって君も、私も、大人になっていくのかもしれない。麦わら帽子とワンピースを押し入れにしまって、ぱりっとしたスーツを取り出すの」

「俺はいつまでも短パンとビーサンを忘れたくないな」

「きっと君には、それがよく似合うだろうね」

 どう考えてみても、話はそこまでだった。

「明日姉は……」

 なにかを言いかけて思いとどまり、俺は続く言葉を変えた。

「きっとアイロンをかけたスーツよりも、真っ白なワンピースがよく似合うよ」

「きっと真っ白なワンピースが似合う私を、君は好きになれないと思うな」

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 P304L13-P305L4

引用してみたわけですが。

ここの描写であえて『真っ白なワンピース』っていう言葉を使うのは確実にわざとだと思うんです。

スリードを誘っているだけなのかはともあれ、『明日姉=初恋相手』というイメージ形成する意図はあると思うんです。

更には三章最後の一文でも、千歳くんが前に進めていないと感じている描写があります。このことからも、初恋のことを引きずっている、っぽい感じがあります。

で、この考えを補強するためにお話したいのが以前メロンブックスに特典として付属した明日姉の特典SSです。

地域の関係で読めてない方も絶対いらっしゃるので詳しいことは話しませんが、そこでもそれっぽい描写があるんです。

そこで、明日姉=初恋相手と仮定して妄想で話を組み立て、先ほどの初恋相手の情報を分析してみます。

 

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子
・人形みたいな顔立ち

この2つに関しては当てはまると考えることもできます。明日姉の家がそっちの方なのか、千歳くんと同様に実家がそっちにあるのかは分かりませんが、どちらにしてもありがちですね。

・背中くらいまである髪

これについては今はあてはまっていません。が、小さい頃から高校3年生に至るまでの間ですので、変わっていてもおかしくないでしょうし、むしろ変わっていることに意味があるとも思いま。千歳くんは初恋相手の髪が鬱陶しそうだったと語っていることを、あえて深読みし、その長い髪を『不自由』さの喩えだとみれば、今の明日姉が短髪なのも納得できます。


・多分年下

これも、小学生のころのことなので年上年下が分かりにくいということで辻褄は会います。
・ちょこまかと後をついてきた

ここが千歳くんが年下だと思った所以なのだとすれば納得がいくのではないでしょうか。これは↓にも関わってきますね

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた。

ここからある通り、当時の彼女にとって千歳くんは『自由』で憧れの存在だった。だからちょこまかと後をついていったし、そんなところが年下に見えた。今の明日姉はむしろ彼女の方が自由っぽい感じですが、そんなところも千歳くんへの憧れから変わったとみることが出来る気がします。
・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた
これについてはむしろ、しっくりきます。先ほど言ったように千歳くんへの憧れで彼女が変わったのなら、『真っ白なワンピースを汚して大泣きした』彼女から『ずぶ濡れの泥まみれになった』彼女への変化。これはしっくりきすぎるほどしっくりくる対比であるように思います。
・ある年から姿を見せなくなった
・噂によると好きな男の子ができたらしい
 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

このあたりがしっくりこないところであるとも感じます。

1つ見方としては、『好きな男の子=千歳くん』という説ですかね。風の噂であるとするのなら、あながちないわけじゃないと思います。むしろこういう昔からの縁についての話って結構誤解が生じてるのがありがちなので、違和感はありません。それにチラムネはそういうのなしに、マジで他に好きな男の子がいる設定もしていそうです。

 

と、こんな感じで初恋相手が明日姉だとして見ると、割と辻褄があいそうです。

まとめるとするなら

『昔千歳くんの自由さに憧れた明日姉は何らかの事情で(事情はなかったのかもしれない)で千歳くんが彼のおばあちゃんの家にいっている頃に会えなくなった。が、明日姉は千歳くんの自由さに憧れて自由な人間になり、高校生になったとき千歳くんと再会を果たす』

でしょうか。もちろんこれ会っているとは限らないですが。

 

で、そう考えた時にお話したいのは『何故千歳くんのことを君と呼ぶのか』ということです。

千歳くんを何らかの固定概念で捉えないように『君』と言っている、というのも自然ですし、僕もそれが一番強いと思います。

が、別の読み方として。

千歳くんが初恋相手の名前を知らないというところをフォーカスしてみます。

千歳くんは相手の名前を知らなかった。なら、その相手もまた千歳くんの名前は知らなかったと考えるのが自然です。

だとすれば初恋相手は千歳くんの事を『君』と呼んでいてもおかしくないのではないでしょうか。

更にもし明日姉が初恋相手だとすれば千歳くんのことをあえて『君』と呼ぶのも、過去のことを忘れていないからだ、と言えるのではないでしょうか。

それが事実なら、結構明日姉は萌えなキャラですよね……。

 

さて、ではここまでのことを踏まえ、『明日姉=千歳くんの初恋相手』であると考えたとき、なぜそんな重要な回が第三巻なのでしょうか。

僕はそうすることで千歳くんのもつ幻想を取り払うためでないかと思います。

一巻でも二巻でも、しばしば幻想についての描写はありました。リア充に対しての幻想、千歳朔という人物への幻想、七瀬悠月という人物への幻想、現実への幻想。

しかし、その中でも明日姉への幻想はかなり色濃いものでした。特に一巻はそうです。まるで幻の女だと思うほどに抱く『明日姉は自由であるという幻想』。これをなくさなければ明日姉はヒロインになれないのではないかとすら思います

見ようによっては、二巻というのは七瀬悠月がヒロインになることを決意する物語です。が、その一方でどんなにラブコメが交わされようと千歳くんが持つ幻想がなくならない限り本格的な千歳くん争奪戦には入れない。

だからこそ、明日姉がヒロインである西野明日風になり、千歳くんの恋への考えを少し変える。

そうして物語が進む。

そういう展開は実にキレイなものですし、ありうるのではないでしょうか。

 

まあ、全部妄想なんですけどねぇ。

純粋に二巻読んで明日姉推しになったオタクの妄想なんです。

そんなオタクの妄想全快で話すと、明日姉が抱えていた大学進学の諸々のことは、夏休み前には解消してないと現実的にきつそうなんですよね。それに二巻で明日姉と千歳くんの関係もちょい悪化しちゃいましたし。このまま別ヒロインに行くわけにはいかないよねっていう軽くメタい想像もしております。

 

 

ともあれ!

『千歳くんはラムネ瓶のなか 3』は4月17日発売です!

楽しみー♪

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

ほんとチラムネ語りは楽しいけど、ブログに書くより誰かの問いの答えを考える方がやりやすさがありますね。

『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』感想

こんにちは、とこーです。

最近は本当にダウナーなのですが、そんな状況でもずっと楽しみにしていた作品『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』が発売されたので、その感想を書いていきます。

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (富士見ファンタジア文庫)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

発売前から楽しみにしていた今作。

読んでいて思ったのは、やはり俺好きに似ているということでした。

ただそれだけではない。俺好きよりも主人公がクズ。そんな作品であるように感じました。

 

第1章で戦う決心をした主人公は、そこから3ヒロインと関わっていきます。

これは読者としてはあからさまに『あ、主人公の勘違いなのね』ってなってるんですけど、その一方で主人公の心情みたいなのにも分かるなぁというのがありました。

どのヒロインも、必ず沖津優太を大切に思ってる。で、リア充な主人公よりも沖津優太の方が距離感が近い。そのことを語られればそりゃ主人公は辛いし、苦しい。

そういうところは何だかとても共感できますし(僕がそういう経験があるわけではないですが)、そういう意味では、ラブコメのストレスを上手く描ききっているようにも思います。

全体的なノリとしてはラブコメ。恋愛に奔走するウブな男の子の物語です。でもそれ以上に、『もしもハーレム主人公とは別にヒロインたちにとって特別な男友達がいたら』というところの嫉妬を力強く描いている気がします。

それだけなら結構暗いですし、鬱々としたストーリーになります。が、この作品は違う。

この作品は十分にコミカルで面白いです。それは何故なのか。

主人公が愛せるキャラだからなのかな、と感じます。

主人公はリア充で正直うざいです。これはチラムネの千歳朔よりも遥かに薄っぺらいクズで、かっこよさはあんまりない。リア充だなぁって思うけど、こうなりたいなぁとは思えない。

でも、彼はなんとなく『あ、僕だ』って思うような、等身大のクズさがありました。決して過度ではなく、ネタに振らず。とことんクズさのリアルを突き詰めているように思います。いわゆるクズ主人公というのは、クズを押し出しすぎていたり、クズだけど時々頑張ったりしています。もちろんそれでも共感はできますが、今作の成瀬和臣は少し違う、読んでいて自然と胸が苦しくなるような共感性がありました。

 

優太と和臣の対峙のシーンで、あえて噛ませ役を演じる和臣というのもまた、悪くはなかった。この『悪くはなかった』がなんだかオブラートに包んでいるように思われてしまったら嫌なのですが、そうではないのです。『悪くはなかった』という『よかった』とはまた別ベクトルの賞賛としてそう感じたのです。

 

全体を通して思ったこと。

それはこの作品における『リアル』っていうのは、3次元の私たちにとってのリアルとはまた別の、物語の世界での『リアル』なのではと思ったことです。

そもそも、和臣みたいなキャラはリアルにはいないですし、いても心地よいクズさを感じません。普通にキザで痛いです。

でも優太という存在がいたら。冴えないように見えるのに、美少女たちと仲良くしていて、その裏事情もまた創作の世界にありがちなあれこれで。

そういう『ラブコメの設定が存在している』世界でならリアルなんです。たぶん同じように思う。

美少女が明らかに脈アリなことをしててもそういう世界では『いやないな』って思わざるを得ない。ある意味では残酷とも言えるラブコメへのアンチテーゼでもある気がします。

全てのラブコメを過去にするというのもそういう意味では正しい気がします。

 

ただ、この作品についてはほんとに賛否両論あるとも思います。

賛否両論でいうとチラムネなんかもそうなのですが、チラムネ以上に、この作品は難しい気がします。

ややモヤモヤが残ったまま終わる感じがあり、これ2巻できなかったら不良消化じゃね? というのもあるにはあるのです。

だから読み終えたあとは『うーん?』ってなりました。

でも!!

でもですよ。

そんな作品だからこそハマる人にはハマる。

僕はこの作品の痛さがいいなと思いました。主人公の和臣も好きです。彼のナルシスト感はマジいい。

だけどなぁ。。。。。

なんだろうこの感じ。ほんとに感想に困ります。こういうとき、上手く言葉が出せればいいんですけどね。

ただこの感覚は俺ガイル14巻の1周目をした時に感じたものに似てるかもしれません。

決して『うぉぉぉ! おもしれえ!!』じゃないです。ほんとに、マジで。

けど、いいんですよ、これ。面白いとは言いたくない。でも読んで欲しい。このね、言葉は悪いけどつまらなさというか、痛さというか、これがたまらなく好きで。 ハーレムものをいつも一歩後ろから見るような冷静な世界観とそのくせ、すぐ温度の上がる雰囲気が悪くなくて。

読んで欲しいですし、読んでもらってもこの感覚は共有できないとは思うんですよ。

もどかしいなぁ。けど、好きだなぁって。

そんなことを思いました。

 

ここまでにしたいと思います。

予想としては『そう! これ! こんなの待ってた! うっひょい!』ってなると思ってたんですがそうではありませんでした。

けど、読んで今回はしないし推したいとも思います。

もう1周したいなぁとも思いますね。

2巻出て欲しい。

お願い富士見ファンタジア文庫さん!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった3』感想

こんにちは、とこーです!

今日も今日とてダウナーですが、やっぱりラノベは面白い。

というわけで本日は連れカノ3巻の感想を書いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきまーす。

サブタイトル『幼馴染みはやめておけ』にもある通り、今作においては、これまで友人でしていい役をしていた暁月と小暮へのフォーカスがなされた巻でした。

それ故に視点移動も、これまでの2視点ではなく、4視点が巧みに使い分けられました。

そして、その過程において水斗と結女が自分たちの関係性についても一考をし。。。というお話であったと思います。

前回までで視点移動に着眼したように、まずは今回もそこに。

メインとなった暁月と小暮。この2人の視点での進行もまた、とてつもなく上手いと感じました。

が、そういったうまさよりもなにより、終盤の夏祭りのところのクライマックス感が凄まじい。

4人の視点がちょうどいい配合で混ぜられるような進行は、さながら名映画のよう。そして、それは『読者に見せるところ』と『あえて見せないところ』を作り、そのうえで後に語るという流れで、ドキドキが加速しているように感じました。

これまでのような、二者の関係を当事者間で相互に語るのではなく、外側の視点も混じることにより、本当はなんなのか、どこに線引きがあるのか。そういうところまで考えさせられるのです。

 

その点で言うと、今回はこれまでよりも少々重たいテーマにも思えます。本物とか偽物とか、第三者の視点とか色々混ざったせいで、少しほの暗さも出ている。

はずなのに! なのにこの作品はそれがするりと受け入れられる。それは上手にデコレーションされているからなのではないでしょうか。

有り体に言って、ほんとにこの作品は上手い。視点移動の卓抜的なうまさを始めとして、過去の話をどのように入れると重くなりすぎず、それでいてテーマを一貫させられるかが見えている。結果、にやけまくる。でもニヤけるだけじゃなくて、色々考えさせられる。こういうのいいですね。

 

さてはて、そして今回の巻ではより関係性というものが描かれました。

恋人になると、そうであろうとしてしまい、歪む。それはとてもあるなぁと思います。名前をつけた時点で定義されて、支配されてしまう、みたいな考え方もできます。

じゃあ彼らきょうだいはいまのままいるのでしょうか。

僕はだからこそ恋人になって欲しいなぁとも思います。

が、それは僕の希望もかなり混ざってますからね。全体を通して『カレカノじゃなくてもいいじゃん』って雰囲気が割と強く感じるので、その流れで行きそう。

どう進んでいくのか楽しみですね。最新刊に追いついてしまったのでここからはゆっくりおって行きます。

 

 

それではここまで。

明日は『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで』発売日ですね。明日の更新を最後に2週間を程消える気がします。期末試験に拉致されそうなのです。 

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった2』感想

こんにちは、今日はなぜだかダウナーだったとこーです。

チラムネとか、諸々の情報公開がされましたので、そのことについては今度ブログにまとめたいなぁと思いながらも、テストと四苦八苦しております。

今回は『継母の連れ子が元カノだった』2巻の感想を書いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきます。

今回の2巻のストーリーは、なかなかに王道なストーリーでした。

以前1巻で視点移動の巧みさについて語りましたが、今回については前回ほどの激しさはなく、その分読みやすさと感情移入度の高いストーリーでした。

 

個人的に泣いたのは2箇所。まずテストの一連の話ですね。

それまでの、高校生らしいわちゃわちゃイチャイチャなノリとは一転一気に熱いストーリーになっていて『おおっ!』と思わされていました、途中までは。

けどどうでしょう。

途中からはそういう熱さじゃない、主人公のかっこよさが滲み出まくるストーリーでした。

結女の色んな気持ちがとても理解出来て、だからこそ水斗のやったことのかっこよさとか嬉しさとか悔しさみたいなものが全部混ざってきました。

個人的に、この2人は互いに助け合うパターンなのかと思ってましたけど、どちらかというとしっかりしようとして、事実しっかりしてる結女のことをすごく分かってる水斗が支えてあげるノリが強そうです。

国語でわざと間違えたのに勝つあたり、ほんとに努力したのが垣間見えてくそかっこいいし。

大号泣ですよね、あそこは。

 

で、それが終わると今度は水斗にできた友達のいさなとの話でした。

その前の話を先にしますが、今巻の最初の方には片親である2人の話がなされます。結女が水斗をどんな風に見ていたのか、とかそういうところが心に残りました。と、同時に。今回は(もしかしたら前回も)恋愛関係の脆弱さみたいなのとか、もっと言うと人によって違うってところが描かれていました。

別れてしまった結女の母と前の父。そして結女の母と水斗の父。

別れてしまった水斗と結女の関係だったり、小暮と暁月だったりもそうですね。

で、そんな中に出てくるのがいさななわけです。

彼女は『主人公とヒロインの間に現れてヒロインを燃え上がらせるヒロイン』的な立ち位置と捉えることもできます。そういう作品は多いものですし、王道でしょう。ただこの作品ではそれだけではなく、恋愛や友人という関係性への問題提起、そして誰もが異世界人であるという結論への道筋としても重要な役割があるように思いました。

 

あの告白シーンは圧巻でした。

なんだか嬉しさがあって、泣きましたね。

あれは多分、水斗視点じゃなくて結女視点だからこそだと思います。

つまるところ、やはり視点移動がうまい。どっちの視点での物語展開が楽なのかわかっているし、どっちの視点を書いても満足させられるだけの技量がある。その作品的なすごさも感じました。

まあ、仮に主人公視点だけでも最高なんだろうなぁ、これ。

別れてしまった2人の話って、なんだか僕が求めるストーリーの一つであるように思います。

 

と、今日はこれくらいで。

情緒不安定さがあれで悲しくなりそうですがけなげにやっていきます。

明後日は奪ラブの発売日。テスト勉強がんばるぞい。

ということで、読んで下さってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった』感想

こんにちはー! 久々に学校の休み時間に読書ができたおかげで大変気分がいいとこーです。

今回はそんな休み時間に読んでいた『継母の連れ子が元カノだった』の感想を書きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今思うとこの作品は、ちょうど去年の今頃に元友だちもどきのクラスメイトが読んでいたものでした。

その当時は全く興味が出なかったのですが、いざ読んでみると、もうそれはそれは面白い。

既に3巻まで出ているのも納得できるだけどクオリティでした。

 

何より素晴らしいのは、視点移動の神業レベルのうまさだと思います。この作品は主人公である水斗と結女の2人の視点によって描かれます。

中盤まではこの視点移動が1エピソードごとになされるので、とても分かりやすく、悶えながら読むことができます。

ほぼ固定ヒロインレベルに強烈なケンカップル(カップルじゃないけど)のお話と、視点移動の相性は正直無茶苦茶やばいです。

多分ケンカップルだからこそなんですよね。もちろん固定ヒロインものの場合でも視点移動はすごく効果的だと思います。ヒロイン視点の主人公がどんなものなのかを知ることで、その糖分がより強まると思います。が、この作品はそれを更にはねあげる。しかもどちらかをサブのように使うのではなく、しっかりと両者の視点によって描かれている。この上手さは半端ないです。

なのに、それを余裕で超える終盤の追い込み方。視点移動のペースをより増やし、タイムリーにデートを描くことによってどんどん煽られる。そこに回想を入れ、クライマックスを演出。

1巻でここまで主人公とヒロインの関係に幸せを感じる作品、滅多にないです。視点移動ってここまで物語を演出しえるのか、とため息が漏れるほどでした。

 

 

と、それとは別に。

主人公たちが別れた理由の分かりみが深すぎてやばいんですけど!?

ウンウンわかるよ。嫉妬しちゃうよね、うんうん。それが悪いことだなぁって思って謝ったのにこっちの話されたらむってなっちゃうよね。でもって少しずつ嫌いになっちゃうくらいなら、別れた方がって思うよね。

まじで分かりすぎるし、可愛すぎる。主人公もヒロインも可愛すぎなんですよ!

何度も何度も言ってますが可愛さを含むかっこよさこそ至高! その点、主人公はかわいさばっちりの鬼かっこいい子だし!

でー、しかもなんですか。絶対こいつらまだすき同士でしょ。設定的に『ドメカノかよ!』とか思いそうになったけど、全く違う甘々純潔な作品なんですが。

 

何より半端ないのは終盤も終盤。

迷子の結女を主人公が見つけるシーンから、お家でダブル死亡するまで。

あそこ、ほんとにイチャイチャが凄すぎていい。早く結婚しろオブジイヤーを与えたい。名前がなかったり兄妹って関係だったりじゃなく、結婚してほしいよぉ.....

 

 

と、テンションがおかしくなっていましたね。

ともあれ今回はここで。

最近、以前は0がデフォだった一日のPvギリギリではありますが2桁に乗るようになってきました。

皆様のご愛顧に感謝を。。。

更新する時なんかだと、作品によっては100とか行きますし、本当にありがたい限りです。

感想のシェアとかほんとにしたいので、コメントとか読者登録、Twitterでのリプなど歓迎しております!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで』感想

こんにちは、とこーです。

読書と勉強の狭間で揺れるぼっち学生の私でございます。

今は某作品の発売を今か今かと待っております。

そんな私ですが、今回は『弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで』の感想を書いていきます!

弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

  • 作者:紙木織々
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: Kindle
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

この作品を読んでいて常に思っていたことがあります。

それは『むっちゃ熱い!』っていうことでした。

クリエイターもののラノベというのは、この作品でなくとも大抵熱いものです。冴えカノとか、僕リメとか。

ですが今作では、主人公の過去の経歴や憧れの茜の存在から、他のクリエイターものとは違う印象を受けました。

まず、設定からして違います。

彼らは部活動でソシャゲをつくる。そしてそのソシャゲ作りのための環境が整っており、各校が競い合うような状況。

その状況が、この作品がクリエイターものであると同時に極めて少年漫画っぽい印象を与えていました。

っていうか、ソシャゲ作りのために国とかの、システムもあるって、ほんとにそういうスポ根ものでありそうな設定ですよね。

けどけど!

ただの情熱ではなく、この作品の舞台はソシャゲ。相手がいるものですし、ただ闇雲にやればいいってものじゃない。

そんな、スポ根に似ていてクリエイターものに似ているストーリーでした。

 

今作において印象的であるのは2人の少女の存在です。

1人は主人公の憧れの存在である久連内茜。

もう1人は主人公が転校した先で出会う青木七花。

どちらかだけではこの作品はここまで熱くならなかったように思います。

作中、ところどころ思い出される茜の言葉は主人公とストーリーを先導していくようにしっかりと刻まれました。

なにかするときに言葉を思い出し、その熱で動く主人公はかっこよかったです。

 

その一方、努力家である七花の姿もまた、主人公とともにありました。

彼女が頑張る姿に主人公は心から感動しましたし、主人公がきつかったときに海に連れて行ってくれました。

高いあこがれと、隣にいてくれる人。

2人の少女は似ても似つかず、けれども主人公にとって大切な存在だと思いました。

 

そんなふうな熱い物語なのですが、それだけじゃないのが今作。

青春ラブコメの要素もしっかりあるんです。

と言うか、ここも結構肝。

いいですか。青春ラブコメですよ。ラブコメじゃないし、ラブストーリーじゃない。青春ラブコメなんですよ。

青春ラブコメ独自の苦しさとか、苦しさを吹き飛ばす勢いとか、友情とか、恋慕とか、そういうのがぐるぐるになって詰まってるんですよ。

これがラブコメだけなら駄作でしょうよ。ラブコメだけじゃない。

月ヶ瀬高校に七花たちが来た時の感動と言ったらもうね。

こういう、仲間感がたまらなく好き。

そして仲間だけじゃなくて、憧れのひとに認められるという展開もある。主人公の頑張りが報われて、一緒に走ってくれる仲間もいる。

そういうのが青春ラブコメ×クリエイター×スポ根なんですよ!!!!!

ほんと、まじいいです。

 

 

 

さて熱くなりすぎました。

こんな風に暑くなってない作品が面白くなかったとかではなく、純粋に作品によって感想を描きやすいかどうかがあるのですが、やはりここまで熱が乗るくらいには面白い作品です。

2巻も出る、とのお話を先日お見かけしましたのでぜひ読んでみてください。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『隣のキミで頭がいっぱい。』感想

こんにちは、とこーです。

マジでテストが忙しくて泣きそうな部分もあり、読書量がゴリゴリ減っております。

そんな私を癒してくれるような作品、『隣のキミで頭がいっぱい。』の感想を書いていきます。

隣のキミであたまがいっぱい。 (MF文庫J)

隣のキミであたまがいっぱい。 (MF文庫J)

  • 作者:城崎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

 

この作品はカクヨム発の作品でして、最近多くなっている固定ヒロインものでございます。

そして、そんなカクヨム発らしく、一つ一つのお話が短く、いわば短編を連ねる形でストーリーが進んでいきました。

 

だからこそ、この2人のイチャイチャが面白い。

何がいいって、100%イチャイチャなわけではなく、紛れもなく距離が存在してるところなんですよね。

そもそも敬語で話し合うくらいの距離感ですし。

でも物理的な距離はすごく近い。

そのギャップこそこの作品の魅力であるようにも思いました。

 

考えていることが嫌でもわかってしまうヒロイン。

そんな彼女の状況の辛さについての描写はところどころありました。

人は『相手が何を考えてるのか知りたい』と思ってしまう時がありますが、じゃあ実際にそれが出来てしまうとどうなのか。そんなの、汚い感情が流れ込んできてきついだけなんですよ。

そんなことを考えながら主人公は一緒にいることになる。

じゃあストーリーが暗いのか、と言われるとそうでもありません。

ストーリーが暗くなってきたな。。。と、思っていたらあっけなくその話が終わって明るくなる。

そんなに強く悩むことなんてなくて、日々が途切れては繋がってを繰り返しているように感じました。

私がよく読むものでももう少し繋がりがあったので最初は違和感もあったのですが、読み進めるとその感じが心地よくなっていきます。

行ったことないので分かりませんが、サウナみたいな感じなんですかね。

この切り替わりの程よさがたまらなく、面白かったです。

今作のメインヒロインが周囲に恐れられてるというのもポイントであるように思いました。

認知度の高さという点では『学校一の美女』みたいはポジションと同じですが、今回の場合はどちらかというとマイナスな感情が大きいです。

故に、ストーリーがマイナスに傾きやすく、そんな、暗さをマイドルにする物語構成。これがつよいんですよね。

 

 

またまた、明らかにキャラデザ的にも勉強ができそうなのに、そうじゃなくてむしろちょいダメ人間って。

状況が状況なので納得ではあるんですけど、そんな判断は度外視に可愛さを感じます。

ずば抜けて可愛い甘え描写とか照れ描写があるわけでもないのに、いい感じに会話が繰り広げられることでニヤニヤしてしまう種類の可愛さがありました。

如月サイドのストーリーを読むと、主人公サイドのストーリーに感じる萌えが増大しますしね!!

 

またまた、イラストも神でした。

水着も猫耳も神可愛いんですが。

ていうかそれ以外もなんですけど。

ハチャメチャに可愛くてパない。

ストーリーに振りかけられた数振りの砂糖によって、一気にその良さが爆上がりしてます、これ!

 

さて、今回はここまでとします。

こういった固定ヒロインものは感想が『萌えた』とか『尊死』とかで埋め尽くされて情けないものです。

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』が日に日に楽しみになるから再度語るほかない

こんにちは、とこーです!

2月も早いもので3分の1が過ぎました。2月1日にノベル祭りでラノベを大量買いしたわりには、買ったうちの2冊しか読み終えられていない私でございます。

じゃあブログを書いてないで読めよ、って話なんですよね。うんうん。マジで。そもそもブログは読書の延長線上にあるわけで、読書がメインに決まってるんですよねぇ。

さてはて、ではなぜこのブログを書いているのか。理由は簡単です。

 

推したい作品があるから!!

 

Twitterの方でもさんざん言ってますし、なんなら以前、同じ作品について語ったんですよね。

toko-96463.hatenadiary.jp

 それなのにまた書くとかPV稼ぎかよ、とか言われると残念ながら返す言葉がない次第です。

ただ!

前回はですね、今回紹介する作品のあらすじオンリーについてだったので少し語りが浅いんですよ!

あれから公式ページも作られ、キャッチコピーも出て、なんならそのキャッチコピーについてはちょいと色々あったのでそれについても語ります。

 

と、ここまで書いてきて今回どんな作品について書くかを説明していませんでした。

今回語る作品!

それは『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』でございます!!

ではここから1つ1つ『期待している点』『語りたい点』をまとめていきたいと思います。

 

1.作品テーマ

こちらの作品はずばり『やれやれ系主人公的』な男子がいてそいつがモテている。一方、作品の主人公たる成瀬和臣は人気者だけど恋人がおらず『俺は人生の主人公じゃない』と思っている。

そんな主人公が、『やれやれ系主人公的』な男子を好いているヒロインたちを奪っていく、みたいなストーリーらしいです。あらすじだけの判断なので、確実ではないのですが。

ただ、どちらにしても面白そうじゃないですか!?

ライトノベルの主人公としてよく扱われる『やれやれ系』で『どこにでもいる』高校生。そんな男子とヒロインとのありふれた青春ラブコメ

その間に割って入ろうとするわけですよ!

いや、まぁ僕が知らないだけでそういう設定自体はあるんでしょうけど、僕の中ではとても斬新な設定です!

主人公がリア充、というのが増えているとはいえ、やはりリア充側が眩しく見えるときもあります。あまり別作品を引き合いに出すのは好きじゃないですが、チラムネの千歳くんも賛否あるキャラです。

更に、そんなリア充が、これまでのライトノベルで主人公とされていた立場の男子から女子を奪い取るストーリーなわけです。

これ、立場が逆なら紛れもなく胸糞展開ですよ……。

絶対合わない人には合わない作品になる気がします。

けどけど! それ故に今ならばこそ、くる作品じゃないかと思うわけです。

 

2.『合う人には合う』がきてると思う

これはあくまで、偏読家としての考えなので正しい根拠なんかはどこにもないのですが、最近は『メインヒロイン固定もの』と『合う人には合うけどそうじゃない人には……』という作品がきてる気がします。いわゆる、問題作とうたわれる作品が後者にあたりますね。

そういう作品が好きだから、というのもあるにはあるんですが、一理ある説でもあると思っています。色んなレーベルが出て、毎月何十と世の中に出ていく中、皆が面白いと思えるものはもちろんですが、それ以上に『合う人にはむっちゃ合う』というのが人気になってく気がするのです。

そう考えるとこの作品も、『合う人には合うけどそうじゃない人からするとうざさがあるかも?』な作品で、人気が出ていくのではないかなぁと思います。もちろんこの『合う人』の人口が少なかったらダメでしょうけどね。

 

3.キャラクターをば

と、ここまでは作品の分析になりました。人気が出るかどうかとかどうでもよく、ただ趣味が合う人と語り合えればそれでいいんですよ。

ということでここからは、前回の記事ではまだ出ていなかったキャラクターについていきますよ!

HPの方を参照しながらだとより楽しめるかもかもです。

fantasiabunko.jp

 

1.成和臣

今作の主人公です。2年生のようですね。

自信家で、なおかつ努力家。更に勝利のために手段を選ばないときましたよ。

この、僕が好きな要素全部盛りな主人公なんですかまったく!

いやね、努力家やら手段を選ばないとかはあるんですよ。そこに自信家をしっかり混ぜてくれるという、このね! マジで分かってるとしか思えない最高のもりもりですよ!

で、リア充という要素まである、と。

主人公で読むラノベを決めるときでさえある僕の琴線に触れまくりの主人公でした。

 

2.熊

表紙の女の子ですね。あらすじの文を見るにこの子が、『やれやれ系主人公的』な男の子の幼なじみっぽいです。

家庭的なのに天然という、幼なじみヒロインの権化のような設定でございます。

これポニーテールってやつですよね、多分(違うかも)。

おろした瞬間のギャップがありありと想像できます。また、個人的にはちょこんとついてる花(のピン?)みたいなのも可愛いです。

全体的に赤がイメージカラーっぽいですね。

あと、あと! とらのあなさんの特典はこの子のタペストリーらしいです。送料込みで、自分だと2000円超えちゃうのでちょい迷い中なのですが。

主人公と同じクラスらしいので、一巻は(一巻完結の可能性ありますが)この子との絡みが多そうです。

 

3.鹿彩夏

こちらは1年生です。しかもアイドル、というまたまたわがままな盛り合わせ。

愛称は『アーヤ』らしいです。

キャラ紹介のところのイラストが確実に赤面してるのとか、なかなかに可愛いですが、多分ここで撫でてるのは『やれやれ系主人公的』な男の子の方なんだろうなぁ……。

また別作品にたとえてしまって申し訳ないのですが、いもウザの彩羽みたいだなぁと思いました。髪型か、台詞のからかってくる感じとか。でも、あのうざい妹より遥かに攻めに弱そうだなぁ、と思います。なんとなくのイメージカラーは黄色ぽい。

 

4.沖琴乃

こちらは2年生で委員長キャラ。

品行方正、というTHE委員長なわりに『やれやれ系主人公的』な男の子相手となるとめたんこデレてるんですが、大丈夫っすか……

人を寄せ付けない雰囲気がある子もまた、いい。

その一方でなんか不穏な発言してるんですが。起床管理とか怖いんですけどぉ。

若干ヤンデレみが入ってるのでは……と思わなくもない子ですが、こういう子ほど、リア充である和臣くんには厳しく当たってきそうですね。

2人の男の子の間での態度の落差が肝になりそう。和臣くんとはクラスが違うようなのでどう絡むのかも気になります。

っていうか、この後触れる『やれやれ系主人公的』な男の子と苗字が同じなんですけど、双子の妹なのですか、これは!?

キャラ濃いな……。

イメージカラーは髪色的にも青でしょうか。

 

5.黒奈美玖

こちらも2年生。和臣くんと同じクラスです。

『沼底の魔女』などと呼ばれ校内で浮いているらしいのですが、このキャラについてはあまり分かるところがないです。

校内で浮いている、というのは分かりますがそれは、『やれやれ系主人公的』な男の子と関わりがないということなのか、それともばっちりヒロインとしているけど、『やれやれ系主人公的』な男の子以外からは浮いてるのか。

どちらにせよ、明らかに他の3人と異なった感じで扱われそうです。他の3人はカラーイラストも公開されてますし、なんなら特典でSSもあるようですがこの子はそれがありません。

和臣くんの味方的になりそうかなぁ、と推測しております。

 

6.沖津優太

これまで触れ続けている『やれやれ系主人公的』な男の子。もうずいぶんとモテモテな状態のようです。彼と和臣くんとの絡みも注目ポイントです。

 

 

 

さて、こんなところです。

なんでも熊谷花、鹿野彩夏、沖津琴乃の3人は三大美少女と呼ばれているらしく、そのことから考えても極めてラノベ的に書かれてるなぁと感じます。

 

 

4.キャッチコピーのあれこれや

先日、この作品について富士見ファンタジア文庫公式Twitterのツイートがありました。

そこに書かれていた一文についてのお話を少々

 

 

こちらの『すべてのラブコメを過去にする』の一文です。

これ、『俺を好きなのはお前だけかよ』のキャッチコピー的なフレーズなんですよね。

それを、富士見ファンタジア文庫の方が知らないとはとても思えませんし、知っていたうえでただなんとなくそのフレーズを使ったようにも思えません。

もちろん普通にかっこいいフレーズなのでそれを使ったというのも考えられるのですが……

しかし、もしもですよ!

あえて、このフレーズを使ったのだとしたら。使っても、決して負けないくらいの自信があるのだとしたら! こいつはなかなかに楽しみじゃないですか!

 

確かに俺好きのように、ヒロインが最初は主人公とは別の相手に恋をしています。

じゃあ俺好きのようになっていくのか?

それだと、ただの二番煎じな気がします。

設定諸々のラノベっぽさは俺好きに通じるところがありそういう意味では『似た系統』のものであることは確実です。

そこからどういった個性が出てくるのか。主人公がリア充であるとい設定を上手く拾っていけるかどうかが肝になるかなぁと思います。

 

5.発売は2月20日

ここまでご紹介してきたこの作品はもうすぐ発売です。

略称はどうやら『奪ラブ』らしいのですが(略称なのかそれ、と思った部分はある)、それに関する新情報が公式さまからなかなか出てこないんですよね。

で、聞くところによるとドラゴンマガジンには試し読みが載ってるらしいんですよ!

もうそれが読みたいんですが、ノベル祭りに費やしたお金&チラムネに費やしたいお金を計算すると今は財布のひもを締めるときなので諦めています。

そこで、さきほど、作者さまである戸塚陸先生の前作の試し読みをしてみたんですよ。

それ読んでみて、戸塚陸先生は文章的にも非常に読みやすいのでなおさら楽しみになりました。

但し、わたくしはテスト近いのですぐ読めない可能性もあるという……

すぐ読んで語りたいのにぃ。

などと思いながらも、今回4000文字ほどでだらだらと語らせていただきました。

こんなブログ書いてもあんまり意味ないのは分かってるんですけど、タイトルや設定やイラスト、全部僕好みなので僕的には凄ーく面白いと思うんですよ。

#奪ラブ のツイートが公式さま一件とそれを見てすぐした僕のツイート一件であることについてはもう何も言わん。発売前から騒いでる僕がおかしいだけで発売後はTLがそれで埋め尽くされますからきっと。

 

それでは今日はこの辺りで。

ラノベ読める頻度が減っておりますが3月にはいると少し落ち着きます。

それまではゆるゆる更新していきます。あ、あと関係ないですけどチラムネのなずなちゃんのイラストが好みなので見てみてくださいな。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

  • 作者:戸塚 陸
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 文庫
 

 

『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』感想

こんにちは、とこーです。

ノベル祭りで欲しかったラノベ大量買いし、ほくほく気分の私です。

今回はそんな作品のうちのひとつ、『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

タイトル的に、最初は所謂幼馴染キャラの妹の方に魅力を感じながらも、幼馴染キャラの方とも恋が。。。的なハーレムものだと思っていました。

そういうのは斬新さがあるけど、買うほどか。。。? と思って買っていなかったのです。しかし、そんななか、この作品に人の心がないという噂を耳に挟み、一気に興味が湧きました。

 

ストーリーの始まりは最近よくある固定ヒロインのイチャラブものかな、という感じでした。主人公の素っ気なさとか、それだけでグッジョブ。

そのまま行くのか、と思いきや回想。

そこで主人公や、灯花との邂逅についてが語られます。

綺麗なシーンでは、いい具合に雰囲気が臭く、読み応えを感じます。ベースが暗いので気が沈む感じはありますが、その分装飾がしっかりなされている印象でした。

更に、灯火との会話も含め、雰囲気が統一された感じで進んでいくのはしっくりきました。

 

で、そんなふうに暗いストーリーになるかと思いきや、今度は灯火が攻め、デートやらをしていく流れに。

主人公があくまで冷静に、淡々としている。なのに地の文や会話が面白く、読んでいる側としてツッコミたくなる。

そんなところのセンスを感じました。

 

そんなこんなで『お、お、いい感じじゃん』と思っているところに、ようやくずどーんと重いアレがのしかかって来ました。

固定ヒロインとイチャイチャするだけでもこれ、1冊書けたのにどうしてこんな突き落とすような真似をするんだ。。。そんなことを思いながらも、同時にそんな展開に面白さを感じました。

絶望が好きな訳では無いですが、こういう展開は大好物なのです。

灯火が流希にうつり変わっていく。『まだ幼馴染の妹』なのって、そういうことなのかよ!? と叫びそうになりました。

さらに!

この絶望展開に被さるように主人公の過去についての片鱗も見え隠れしていくわけです。これもまた重いことこの上なく。でもだからこそ主人公という人物の人間味が出てる気がしました。

 

その後、主人公は灯火が流希にならないよう奮闘します。具体的には彼女の家に行くわけです。

ここに至るまでの主人公の秘めた熱さのようなものも好きだったのですが、心に残ったのは主人公の過去についての話でした。

〈陽星が持つ自分に関する記憶〉を大事にしていた。そのせいで罰を受けた主人公。そこがほんとに好きです。

このえぐみが、ドンドン深めてくれる。なのにストーリーの本筋にある話ではない。しかも、こうして過去について語り、一見ハッピーエンドに見えたのに、第2弾の絶望が投下されるんです。

いい意味での物語っぽさが感じ取れました。

 

けど、ですよ。

これ、ホントに絶望なのかなぁ、と思わなくもなかったのです。

それはこの物語全体を通して言えることな訳ですが。

灯火が抱いていた『自分が死ねばよかった』という思いを、主人公は流希ではなく灯火に生きて欲しいと語ることで晴らします。

それに主人公が消えそうになっていたのも、灯火が主人公のことを大切に思っていたからです。

しかも最終的にはハッピーに2人が過ごせて、終わっていると来ました。

。。。これ、ほんとに普通に幸せなお話なのでは?

噂を聞いていたので絶望が押し寄せてくる身構えができていた、というのはあるかもしれません。

でも、もうこの『幼馴染の妹』という括られ方であくまで幼馴染ではなくなっているキャラの愛おしさをとことんつきつめた作品、という印象を受けました。

。。。流石にこれは穿った見方な気がします。

 

ただ与那城との仲直りから逆さ流れ星に至るまでのお話には希望を感じたし、前半のイチャイチャよりもよっぽど明るくなっていました。

で言うか、そこの明暗の差がたまらないんですよ。

淡々としてるのにほんのちょっとの熱の違いとかがすごく上手く描かれていて、いい。

ストーリーは後半の方が暗いのに、ですよ! 

そういう所含め、絶望の使い方を分かってるなぁと感じました。

 

 

 

人の心っていうか繊細な恋心のプラスとマイナスを、入れたいところはバッチリ入れてカットするところは描写しすぎずに、よきラブコメを書いているなぁと感じました。

想像とは違いましたが、こういうのも、また最高です。

 

それでは今回はここまでとします。

最近は書く方もやっていて忙しく、テスト期間にも突入するので更新も遅れます。

それでも読者登録をして、読んでくださると嬉しいですm(_ _)m

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です』感想

こんにちは、とこーです。

もう今年も1/12が終わりまして、時の速さを実感しております。光陰なんたら、みたいな言葉もありましたよね。

さてさて、そんな私とこーがタイトルが出た当初から気になってた作品『クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です』の感想を書きます。

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)

  • 作者:七星 蛍
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

タイトルからわかる通り、これはメインヒロイン固定モノです。

天使様やしおあまみたいな作品でして、所謂ニヤニヤを感じることが出来る作品となっております。

でも、です。

最近そういう作品多いですよね。それでも尊いには尊いからいいんですが、何か尖ったものがないと面白くないのでは??

そんな風な懸念もありました。実際、甘々は好きですけど、甘々をただ味わうなら一作推せる作品を見い出して、何度も読めばいいだけですから。

しかし!

この作品は違った!!

この作品、読んでて『甘々』すぎないんですよ!

どういうことか。それはストーリーの説明をしながらご説明します。

 

主人公はボッチ、ヒロインはクラスで一番の完璧美少女で人気者。

そんな2人の恋を描く作品です。

既に物語が始まった時点で付き合っており、その付き合う前の話は前半、そして後半に主人公とヒロインの視点で語られました。

 

主人公は友達の不確かさから、そんな関係をいらないと思う男子です。ボッチというのはこれまでにも多くの作品で扱われていますけど、なんとなく俺ガイルの八幡に似てる気がします。

そんな彼だからでしょう。ヒロインがみんなの期待に答えるために演技をしていることを見抜くのです。

。。。ほんと俺ガイルみが強い。

ただ! そんな俺ガイルみがあると思いきや、そこからは違うんですよ。

彼はそう言う演技を否定しません。むしろ褒めるわけです。

ヒロインをトップカーストとしてではなくありのままで見る。

そういうのはありきたりといえばそれまでですが、最高に萌えますよね!!

 

で、そんな風に付き合った2人が、主人公のおうちへ行くのが前半です。

ここはかなりの日常パートで、この作品の基礎を固める場所のように思いました。

ボッチが主人公のラノベでありながら地の文過多になりすぎず、会話文で展開するストーリー。テンポよく、かと言って良すぎないことによってストレスを生じる可能性すら与えず進む軽いセリフ回し。

これは、本当に凄い思います。この作品、『イチャイチャがガチ』なんですよ!

彼氏彼女がいて、ドキドキするのは誰でも一緒。大切に思うのも当然。それ故に甘々なイチャラブがよいわけですが。

この作品におけるイチャラブは時に甘く、時に『イチャイチャ。。。?』と言うくらい攻防じみている。the高校生カップルなんですよ、これー!

炭酸ジュースのような感覚は、甘さをひきたてますし、甘さまで行かないストーリーへの焦れったさもあります。寝る前の甘えるシーンとかね、急激な甘さが胸にずキュンときた。

 

 

ですが!

そのお家訪問イベントよりもドキドキするのが、主人公の中学時代からの後輩女子です。

ヒロインしか知らないと思っていた主人公の魅力を知っている人が現れる、というのは辛いですよね。交際期間もそこまで長くない以上、不安に煽られる気持ちも分かります。

そして嫉妬展開になるのは主人公も、です。

ヒロインと同じくトップカーストである男子を見て、似合っていると思って、負けを認めてしまったのでした。

それ故に!!!!

主人公の方から無意識下に甘えちゃうあの展開、やばいんですけど!?

主人公、可愛すぎてヤバス。

かと思ったら、そのあとのヒロインも可愛い。嫉妬ににやけてしまうという初々しさ。

これ、ほんとこの作品のいい所だと思います。ここのシーンも決して甘々な訳では無いのに、主人公たちの人物像には適している甘々のスタイルを貫いてるんです。

 

ドッジボールの話も、いいよね。

主人公の意見に同感しかなくてビビりましたよ。ボッチ主人公としての共感性も、あったのは印象的。

あとヒロインが見てくれてるってところが本当に実感できて可愛かったです。

 

 

中盤から終盤にかけては、一気に事件がふたつ詰め込まれました。

廃部のことに、ヒロインのよからぬ噂のこと。

詰め込んできたなぁ、紙幅ゥと思いました。

生徒会長、キャラ濃いのに1巻ではここで終わりか。。。2巻でたら(出て!)生徒会長、もっと絡んできそう。

卓球部にはっきり言っていたところを見ても、主人公はあくまでボッチを選択しているだけであって、トップカーストへの僻みみたいなのはないんですよね、そういうところも割と好感度高いです。

ヒロインの噂については、序盤で語られた主人公の苦手なことについて、ヒロインがいたことで変わったという成長を示すものでもありました。

ボッチを選択している主人公が手を出すべきじゃない、と拒絶される主人公。そんなところに妹が来て話をする訳ですが、

『クラスメイトでも彼氏でもない』という言葉を使って、あくまで主人公が何をしたいか問うのが、ほんと好きです。主人公も保健室で言ったように『彼氏だから』とかそういう風に言ってヒロインを助けるのもいいですが、やっぱり理由は関係性やシステムではなく自身の感情にもってくるべきですし。

その点で、初めてしっかりと好きという言葉が出て、そこから動き始めるのは最高でした。

。。。。俺ガイル臭バンバンするのも、いい。狙ったのかたまたまなのかは分かりませんが、あくまで主人公らしく選択をしていくのが本当にいい。

初めは自己犠牲のもとに助けようとしながらも、結局は協力することを決める主人公。ヒロインに手伝ってもらったその日からの成長が伺えます。

そして始まる事件解決パート。トップカーストの男子、水田との対面です。

水田のメンタルがアウトだろ。。。と思うところでありますが、実際、みんなの理想像を演じようとしたらあれくらい追い詰められるのもわかる気はします。

ただ承認欲求って単語は、冗談としても、真面目な感じとしても今作で使われることの多い単語でした。

それは、誰にも内緒な2人の恋との対比のようにも思えましたね。

まあそこよりも、僕は主人公の告白シーンの方が感動しました。

それまでのエピソードをかんがみて、しかも、ヒロインが言ったことを言い返す。そんでもって。付き合い直すという形で関係修復。

深くにもうるっときました。

ヒロインと主人公の問答とか、最高すぎません!?

可愛さが一気にmaxになるのずるい。

でも、ですね!

この作品らしいのは、付き合い直すことになったからといってベタベタしすぎる訳ではなく、普通にお昼に友達のところに行くところなんです。

このもどかしさ! 甘々じゃない、ぴりぴりでもない、この距離感が最高です。

 

エピローグでは無事、文芸部にヒロインが加入。

なんとなくハーレム感を出しながらも2人がしっかり内緒の関係であることを述べ、エンドでした。

 

 

全体的に気になったのは、『リア充』という言葉をあえて用いずにヒロインや、水田の立ち位置をトップカーストという言葉で表現してきたことでした。

リア充=トップカーストという構図から、リア充=リアルが充実してる人▶だからカーストで分けてそういうので表すのはよくないとなっています。

それは彼女持ちの主人公もリア充と呼べなくもないですし、ボッチもトップカーストとともに選択の結果であることを明示し、その上でカーストの存在については明確に表していました。

ハイブリッド系主人公、マジで好きなのでそういうささやかな工夫も好きです

ボッチ主人公的共感性を持っていて、彼女がいる。

そういうのを待っていたんですよ

しかもあまあま過ぎて糖尿病になったり、にやけすぎて顔が溶けそうに緩むものではなく、バランスの良い甘々がある。

うんうん、この作品は僕後のみですよ。

 

 

などとまとまりのないことを言ってしまいました。

もう遅いので寝ることにします。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『探偵はもう、死んでいる。2』感想

こんにちは、とこーです。

一昨日、昨日に続きまして本日もPVがこれまでにないくらい伸びており、とても調子に乗っております。

そんな私ですが、今回はついに、たんもしの2巻を読みましたので感想を書きたいと思います。

探偵はもう、死んでいる。2 (MF文庫J)

探偵はもう、死んでいる。2 (MF文庫J)

  • 作者:二語十
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは始めます。

1巻の頃から明らかに闇鍋なこの作品でしたが、今回は尚更闇鍋でした。ジャンルが移る移る。これあれですかね。ジャンル車を回るハムスターでもいるんですかね。

 

そんなわけで始まったストーリー。

初っ端は君塚たち4人が誘拐された、というところから始まります。まず、なんでこいつらあっさり誘拐されてんだよっていうツッコミもありますが、それ以上に最初の最初から会話のテンポが引くくらい良いですよね。

会話テンポのよさは確かにミステリじゃ絶対欠かせないものですけど、普通そういうのってもう少し核心に迫ってからじゃないですか?

プロローグの時点で笑いが溢れるとかやばい。

さらに、そんな中でもシエスタが登場し、本題に入ります。

ピントをずらしたり、フォーカスしたりという応酬がうますぎるなぁと思いながら、まさかの学園編に。

 

さすがにスピンオフでやると思ってた学園編を堂々と導入するどころか、ハチャメチャなまでにキュンキュンする描写もある。

かと思えばコメディが強くなる。切り替えが早すぎる、なのに混乱しない。闇鍋だけれども進行は丁寧。伏線はしっかりと引かれており、しかも伏線回収も『あれ? そうだったっけ?』みたいに読み返す必要ないくらいに自然。学園編であることへの違和感すらないくらいにさも当然にミステリでした。

 

そしてところは変わって、vsケルベロスのお話。

イチャイチャ甘々でからかいのあるシエスタと君塚の会話はとにかく、ヤバすぎる。

ホントのホントにその会話だけで1本作れるし、それで満足だと思うくらいには尊い

そして、君塚自身もそれなりに優秀すぎる。ただの金魚のフンじゃなくて、れっきとした助手であることが実感できます。

更に。

バトルシーンになると激アツでした。

vsヘルになると、正義をぶつけ合うような会話とバトルが繰り返される。これまでのコメディはなんだったのかと思うくらいに熱くて、もの凄いバトルアニメを見てる気分です。

かと思えば!

君塚がシエスタに怒るところとか、もうそれだけでいいラブコメすぎて泣きます。感動の雨あられですよ、ほんとに。

で、で!

その後! 無事ふたりが戻った時の2人のやり取りがにやけまくれる。

「君、私のこと好きすぎじゃない?」 P140L10

のところとこ、神すぎです。君塚、主人公と言うよりもはやヒロイン。。。。

 

 

さて、その次のお話は赤髪の少女アリシアの登場です。

表紙の少女ですし、その前の章でのヘルの話もあって、さすがに彼女については疑いました。というか、多分そうなるように描かれてたと思うんです。

あれについてはおそらく、主人公もシエスタも、分かってて、読者も察した上で尚も進んでいく。そんなストーリーだったように思います。

ズレていくシエスタと君塚。ズレていくからこその尊さみたいなのもまた、二人の関係から伺えました。

とはいえ、この章で一番よかったのはラストですね。シエスタのセリフ。

あれはずるかった。

やっぱりこの作品はただ、ジャンルを突っ込んでるんじゃなくて引きのタイミングが絶妙過ぎると思うんです。

 

 

で、最後の章。

こちらは1巻でも語られたシエスタの死に際の話でした。

そう分かるからこそ、怖かったです。シエスタが死んじゃう。その感覚がありすぎて、読んでいけば読んでいくほど怖かったですし、君塚を応援したくなりましたね。

君塚をシエスタのもとに送って暮れる時のシャルのセリフも無茶苦茶心に来ました。

でも、シエスタには君塚しかいないってどういうことなんでしょうか。確かにシエスタにとって君塚が特別なのは事実ですけど。

2章でヘルと君塚が話していたことからも、君塚が特殊な何かを持っていることは確実と言えそうですが。

 

で、シエスタのもとに駆けつける君塚。

ここからの流れは圧巻です。

終始感動。普通のイチャイチャでさえ感動するのは、分かっているからでしょうか。

最近はやりの1人だけのヒロインのラブコメとかも『必ずヒロインとくっつくんだろうな』というなんとなくの予想があるからこそ生じる面白さがあると思うのですが、それは今作でも同じです。シエスタは紛れもなく死んでしまう。だからこそ、一つ一つが悲しいし嬉しいと思えるのです。

てかラスト10Pくらいに感動が詰め込まれすぎてる。

君塚が叫んで、シエスタがあれこれやって。それを、凝縮し尽くすことでどばーっと溢れてくるものがある。最高ですね、これ。

 

けれどそれより何より1番良かったのはシエスタサイドでしょうか。

シエスタ、可愛すぎる。

普通のラブコメのヒロインとかの比ではなく、なんなら可愛さとかでは無い何かだよ、これ。

しかも探偵の鑑すぎるんですよ、この人。

好きすぎる。なんで死んじゃうんだよォ、と思いますよ、まじで。

 

最後に明かされた真実も、なかなかに衝撃的な気がします。夏凪の誕生秘話的なものも明かされたわけですし。

彼女はただシエスタの心臓を引き継いでた訳でもないみたいですし。

今後どうなっていくのか。

シエスタは今後登場しないのか。

でもまじな話、このシリーズが長く続くなら再登場は不可避だと思うんですよね。そりゃもちろん他のキャラも人気ですけど、ここまでシエスタが押し出される以上、作品の顔と言えるのもシエスタなわけで。

3巻、4巻完結とかなら分からなくもないですが。。。。

どちらにせよ思うのは、どうかシエスタがもう一度幸せになって欲しいということです。

 

 

さて、また書きすぎた。。。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

期待度MAXなとこー的期待作

こんにちは、とこーです!

今月の総PVが1000を超え、とてつもなく調子に乗っております。

このままの流れでたんもしに手を出そうと思ったのですが、チラ見した最後のページのせいでドキドキしてなかなか読めないという初恋男子の心境に陥っております。

そんな私ですが、調子に乗りまくり、今楽しみにしてる新作ラノベについて語りたいと思います。

そういうのうざいとか思われそうだなぁ。。。と思いつつも、楽しみなものは楽しみと語りたいのですよ。

ということで今回お話するのは2作品です!

では早速始めます!

 

①クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です

最近増えている、1人のヒロインと主人公がイチャつくラブコメです。

天使様やら、しおあまやら、最近ほんとにこういう作品は増えているなぁという印象を受けます。個人的にこの手の作品に最近はまってるんですよ!

天使様マジ、いいです。しおあまも早く読みたいです。。。

 

で、そういった作品ってかなりの確率で人気の美少女×冴えない(と少なくとも周りは思っている)男子なんですよね。

この作品もそのご多分に漏れず、ヒロインはクラスで1番の美少女で、主人公はボッチとなっております。

そんなこの作品なら『ありきたりになっちゃうのでは?』と思ったんですよ!

でも! 主人公に惹かれました!

主人公はいわば選択ぼっち。この手のラブコメで欠かせない『○○さんって可愛いよなー。え? お前、狙ってんの』からの『お前がそんな風に誰かに恋をするなんてな』的な友人ポジがいないんですよ!

。。。試し読みしすぎると楽しみが減ると思って一部しか読んでないのでもしかしたらいるのかもですが。

しかも、付き合ったところから話が始まるわけです。

その、まず最初の設定に惚れました。

もう、完全に僕好みの作品です。

 

けれど、それだけじゃないんです。

そう、それは先程誘惑に負けて試し読みをした時のことでした。思ったんです。

『。。。なんだこれ、甘すぎないだと!?』と!

そうなんです。

この作品、少なくとも私が読んだ範囲の中では完全な甘々作品じゃないんです。

。。。まあ甘々で本番な展開に入る前に楽しみを取っておくために読むのをやめたというのもありますが。

ともあれ、常に甘いわけじゃないんですよね。言ってみれば俺ガイルのようなぼっち主人公作品にあるような刺激もある。会話のテンポは甘さだけでなく笑いもあり。

カレカノの関係にあるふたりの日常を見事に切り抜いたようなフワフワな作品なんですよー!

ほんとにね、もう楽しみなので!

この手の作品はもう色々読んでるし。。。と思う方にもぜひ読んでいただきたい!

発売日は2/1! それまで私も試し読みの誘惑と戦います。

 

 

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。(ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (ファンタジア文庫)

  • 作者:戸塚 陸
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 文庫
 

こちらの作品の主人公は先程の作品とは違ってリア充です!

そう、リア充なのです!

けれども、『俺は人生の主人公じゃない』と思っているのです!

これ、よくないですか!?

リア充である主人公が『主人公じゃない』と思うパターン!

これ、私が兼ねてより読みたかったやつなんです!

ということで、まずもって主人公が私好みでポイント高いのです!

で、更に!

彼がライバル視するのがヤレヤレ系主人公的な相手なのです!

言ってみればこの作品はこれまでのラブコメのポジションを全く逆にしたようなものと言える気がします!

ヒロイン強奪ラブコメ

それが公式様が銘打ったこの作品のジャンルなのです。

これ、絶対に、ヤレヤレ系主人公的ポジションの男子が主人公なら炎上案件ですし、リア充側とか嫌われまくるんですよ。

だと言うのに、このテーマを出す!

そのことがそこはかとなく私の期待を煽りました。

更にですよ!

イラストを担当する昆布わかめ先生!

この方の絵をpixivでチラ見しましたが、もうパないのです。

このテーマにあれほどの絵が来るとか最高すぎますよ、絶対。

イラスト公開楽しみすぎる。

あらすじの情報がもっと深ければ多分さらに語れる!!

 

で、ひとつ懸念があるとすればあらすじを見ても既にそれなりの数のヒロインが出ていることです。

これらのヒロインの魅力を殺してしまおうものなら、一気にこの作品のよさが失われてしまう気がします。

リア充主人公だからこそ、チラムネのようにヒロインについても上手く描き、一人一人に萌えられるような作品であれば、もうチラムネ並に推しますよ、私は。

そんなこの作品の発売日は2/20

奇しくも私は試験準備の最中なのでAmazonさんのお世話になりそうです。まじ楽しみなので勉強頑張れますね。

 

 

 

と、これくらいで終わりとしたいと思います。

たんもし、ほんとに読みたいんですけどね。。。

如何せんシエスタの尊さにやられた勢なので、死ぬ前の話とか怖いんですよ。。。

それはともかく!

ご紹介した2作品、ぜひ発売したら読んでみてください!

偏読家なだけあって、面白い作品への嗅覚はある(と思いたい)のです!

それでも読んでくださってありがとこーざいました!

『-異能-』感想

こんにちは、とこーです!

いやぁ、久々にラノベ買うと読書が止まりませんねー!

私の通っている学校はそろそろ入試の休みなのでその間に試験勉強(主に数学)しなきゃいけないんですが、これは進まないなぁー!

さて、ということで今回は-異能-の感想を書きたいと思います。

―異能― (MF文庫J)

―異能― (MF文庫J)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

この作品はタイトルを見た時から買うと決めていた作品でした。

そもそもタイトルとあらすじを見て買うことが多い(というかそれしかない)のですが、今作についてはこの潔い2文字でのタイトルを見た瞬間惹かれましたね。あらすじ公開される前に多分ツイートしてます。

で、あらすじが公開されて読んで、改めて楽しみになった作品でした。

主人公じゃない。

そんなモブの物語として幕は開きます。ありがちといえばありがちです。

ですが語り口調のテンポが上手く、ありがちでテンプレな雰囲気を感じませんでした。

とはいえあまりよく分からない中、ストーリーが進みます。

しかもアカと戦うことになる。

『は? は? は?』って感じでストーリーが強引に進んで、しかも主人公は覚醒すらせず、ろくな戦いすらなくあっさりやられます。

理解できないまま、今度はアカの視点に。

盲目の少女との話があり、なんとなく『なるほど。本当はアカの話なのか』と理解しようとしました。特別だったけど彼にとっては、サコの方が余程主人公だった、みたいなオチかと。

でも、そんなアカも死にます。

マジで意味わからんのです。

それでもストーリーは進む。

今度は月摘さんのお兄さんの話でした。警察としてこれまでの殺人を追って行きます。

そのあたりでようやく理解します。これはそうやって、主人公が変わっていく物語なのかもしれない、と。

現に、月摘のお兄さんの話の後には轟の話になります。

強者の話とか、諸々全部はちゃめちゃな考えだろうとは思いましたが、こういう色んな人を主人公として描く、同じものを舞台にした小短編なのだと感じ、受け入れることが出来ました。

そしてその後もこれまで、登場した人物がことごとく死んでいきます。

その都度、勝利した側が主人公となって生きていく。少しずつ人数が減っていくのを見れば、流石に月摘本人にたどり着くのだろうと理解してました。

月摘のお兄さんも少しずつ謎に迫っていく。そうしていくうちに遺体に残った言葉がヒントとして読者に提示されました。

 

そんなこんなで最後の最後。

八色と月摘の勝負で、ようやく謎が明かされ始めました。

大迫が生きている。

それが決定的になったとき、これまでの黒幕が登場。危機に陥るわけです。

この部分だけ取れば、ヒーローの帰還とラスボス登場。あまりにもありふれたものに思います。

でも、この作品にはそんなありふれた雰囲気はやはり、微塵もないのです。序盤で混乱し、中盤で謎に落とされたなか、終盤になったからと言って冷静になれるはずがない。

手に汗握るに決まってます。

ラスボス視点の話が進み、どんどん追い詰められる。

その時、ばっちり登場する主人公。

なるほど、確かに自分がモブキャラだと思っている人が自分が主人公だと自覚するのは今のライトノベルには多いですし、ポピュラーです。

でも、それまでの過程。そして、戦闘シーンでの主人公によるこれまでの語り。

それはライトノベルというにはそぐわないほどくらいに熱く、不思議なものでした。

。。。大袈裟だと思うじゃないですか? でも読めばわかると思うんですよ。

ガチで凄いんですって。

色んな人になってきた大迫。

だからこそ主人公になる。

ただ見てきただけじゃなくて、彼はしっかりと『なった』し『鑑みた』んです。

もうヤバいんですよ、そのシーンは。

 

何よりやばいのはね、P312の一連の勝利シーン!

別にひとつになったわけじゃない!

彼は彼で、作中の言葉通りいえば

『本当に祐樹君』なんですよ!

痺れるのなんのって。

そんで、だからこそ死んだ彼ら彼女らために生きるんじゃなくて自分の人生を生きて、主人公になって、で言うんですよ!!!

最後の最後も良かった。これは全体通して読まないと分からないと思います。

 

 

 

で、その後。

自分、手が乾燥してるものでページを上手くめくれないときがあるんですよ

だからP323のあと、すぐあとがきに入ったのに気づかなかったんです。だって自然じゃないですか。

なのに。あろうことか!

最後の、本当にいい感じのセリフで終わるところを、わざわざ橘さんの死体の話を数行いれるんですよ!

センスが半端なくないですか!

マジいいです!

 

 

 

と、語りすぎた。

-異能-読んだ感想としては、やはり僕の名作センサーは僕的にはバッチリ正しいなぁということです。

となると、来月に控えてる2作もくそ楽しみですな。。。。!

さて、では今回はここまで!

読んでくださってありがとこーざいました!

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1』感想

こんにちは、とこーです!

ついに発売しました、よう実2年生編!

ということで、もう今回は早速、2年生編の感想を書いていきたいと思います。

これ書き終わったら異能とたんもし2巻を読むんですよ(1巻の感想は前にHPに書かせていただいたので省いてます)。

最近のMF文庫はなかなかに好みな作品があって最高です。

まあそれはともかく、書いていきます!

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

とにかく読んでて手に汗握るのがよう実の魅力ですが、前巻11.5巻を経て、2年生編となった今回はやはり面白かったです。

お話はあらすじの通り、一、二年でペアになる学力テストでした。明らかに綾小路を潰すためにしか思えないルールなんですけど、色々と大丈夫なの? と思います。

ですが、そんななかでもこれまでと同じ感じで堀北含むクラスのこともストーリーに巻き込まれていて、単純にホワイトルーム生との勝負だけということにはならないのかなぁーと感じます。

実際、堀北の成長は凄まじいですね。というかD組ツートップがなかなかに逞しい。そういうのを読んでても、1年生編での諸々の出来事が思い出されてグッときましたら、

 

話はうつって対1Dの話へ。

宝泉をトップとして、七瀬がその補佐的になっているようです。

宝泉はくそ悪そうな見た目で、それにぴったりの行動をしてたので納得しかありませんでした。見たまんまのキャラなのね、みたいな。

一方、七瀬も概ね見かけ通りという印象を受けます。少し積極的なひよりに近い気もしましたね。

それにしては気になったことも言いました。

暴力については肯定だ、と。

それに宝泉が言われたくなかったこともあるらしいです。はてさて、それは1年生の間でのみ出されている、対綾小路の特別試験の話なのか。

どちらにしても七瀬に関しては謎の多いキャラでした。

何より最後に放ったセリフも気になります。

とはいえ、七瀬がホワイトルーム生というのはない気もします。なぜ彼女が1Dに選ばれているのかを考えれば何か問題があるから、という方がホワイトルーム生だということより自然な気がします。

まあ考察的なことを真面目にやる訳では無いですが。

 

そんなこんなで曲者の1Dに堀北たちは色々と働きかけ、駆け引きをし、その結果として夜に襲われることとなります。

須藤も堀北もぼろ負けのなか、ナイフを取り出す宝泉に屈することも無く、自分から刺されに行くとか尋常じゃないですね。

しかも痛みとか関係なく脳内で計算してるし。ホワイトルーム生は色々とおかしいのでは?

見事宝泉たちの策略を読み切った綾小路はテストを乗切り、更に情報を掴みます。

そしてテスト本番。

堀北の指定した教科で綾小路はあっさり満点を取りました。その他も70点くらいって、半端ないんですよね。

全教科70点でも充分高い学力といえるわけで、そんな中やってしまった以上、今後綾小路に色んなことが起きることは間違いありません。

学力はもちろんですが、須藤の前では喧嘩的なところも見せてしまった以上、須藤とのアレコレもある気がします。

というか今回の綾小路の行動やら、OAAやらで覚醒するキャラもいそうですね。

2巻以降も熱いこと間違いなしです。

 

それから、他の1年生について。

今回メインだったのはD組と天沢でした。

八神と櫛田のコンビは今後何かある気がします。櫛田って綾小路に敵意持ってそうですし、過去のこと使えば容易く脅せる気がしますし。

他のC組については、今回は申し訳程度の登場でした。

ただ今後は参戦してくること間違いなしです。

1年生の実力者が全員綾小路を狙ってくることは間違いなしでしょうし、綾小路の俺Tueeeが存分に発揮されるかもですね。

 

今後へのワクワクが高まる今回でした。

結局ホワイトルーム生をつきとめられませんでした。

ということは、約束とは別に撤退させるような手を考えることになるのか。。。?

どちらにしても2年生編と無茶苦茶熱い!

次回も楽しみです!

 

 

 

それではここまで。

なんかダラダラと書いてしまいました。

支離滅裂ですみません。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『その日、朱音は空を飛んだ』感想

こんにちは、とこーです。

学生であるところの私は、合唱コンクールの練習をせねばならず、なかなか読書から離れておりました。

小説家になろうの作品をちらほら読んでいたので、またいずれそのお話を。

今回は『その日、朱音は空を飛んだ』の感想です。

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎単行本)

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎単行本)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでははじめます。

朱音の自殺。

それに関する様々な人物の対応が描かれたお話でした。

個人的な印象としては、三人称視点が得意では無いので若干読みにくさを感じました。

ですがそれ以上に、1話1話と読み進める毎に感じる胸の苦しみが手離せませんでした。

 

いくつかの話はありますが、やはり1番胸に来たのは朱音本人の話でした。

素直に、純粋に彼女に共感を抱きました。

高野のことを大切にし、信じ、求め、尚も見放されそうになった時に死を武器とする。そんな彼女が否応なしに自分と重なりました。

正直、話の持っていき方からして『なんだかんだ外野は考えるけどそもそも理由なんてない』のかと思っていました。

でもそんなことはありませんでした。

彼女は明確な意志をもってこれまで自殺未遂を繰り返し、そして、最後には自殺したのです。

そう考えると、夏川の行動が忌々しく思えます。最後のエピローグまで読んでようやく分かったこと。

紡がれる話の全ては、夏川が『生きている人のための世』のために真実を曲げたからこそ成り立ち、朱音の滑稽さすら表しているように感じました。

多分、朱音に感情移入したから、こんなに苦しいのでしょう。言いようも無い感情が、読んでからずっと胸の内で蹲っています。

 

多分、朱音に死んでほしくなかったわけではないのだと思います。むしろ、死ぬことによって何かを変えられることを示してほしかった気さえします。

最後には高野が愛してくれるのでは。朱音の独白にも似た章はそんな期待を駆り立てました。

川崎朱音にとって、川崎朱音は世界に勝利するための単なる駒に過ぎなかった。 P393.L11

この言葉が、異様に残っています。

むしろその前までの賞の話が吹き飛ぶほどでした。

美しくて、たまらなくて、今もまだ魅せられています。そして悲しくてどうしようも無くて、ため息もついています。

最後のページ、タイトルに付け足された

『だから何?』

これはきっと色んな人達の思いなのでしょう。

この作品は最終的に、自殺なんかしても何一つ変わらないという現実を明確に描き切りました。

切ないなぁと思うのは、僕の心が未熟だからなのかもしれません。

でも、どうか高野の心に朱音がいてほしいと願うのです。たとえ朱音がどんなに利己的な人間でも。

 

それではこれで終わります。なんか暗い話になりました。

久々の更新がこれとか。。。。

ともあれ、もうすぐラノベの方で更新も出来ると思います。楽しみにしている方がいるかは知りませんが、ぜひご覧下さい。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!