ライトノベルにありがとこー

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【新作試読】隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない【紹介&感想】

 こんにちは、とこーです。
 今回は『隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない』を試し読みしたので、徒然と思ったことを書いていきます。本気で面白かったので、ぜひ試読してみてくださいね。

 公式サイトはこちら
fantasiabunko.jp


 BOOK☆WALKERのリンクも貼っておきます
bookwalker.jp

1.どんな作品?

まずはこの作品の概要をば。
この作品は5月20日に富士見ファンタジア文庫から発売予定の作品です。
作者は飴月先生。『君のせいで今日も死ねない。』の作者さんですね。
イラストは美和野らぐ先生。すっごく綺麗なイラストを描かれる方で、絵画的なタッチにうっとりすること間違いなしです。

とはいえ、私自身はこの作品に手を出すのか少し迷っていました。
今はラブコメ飽和、と呼ばれる時代。特に一対一の純愛ラブコメが跳梁跋扈していて、若干食傷気味です。
この作品もタイトル的に一対一のラブコメっぽいので、少し迷ってました。
ですが……この作品、富士見ファンタジア文庫さんがかなりプッシュしてるんですよ。
4月からずっとツイッターのほうで宣伝ツイートをしていたり、なんと『ホワイトアルバム2』や『冴えない彼女の育てかた』の作者である丸戸史明先生からコメントをもらっていたりして……期待値がぐんぐん上がっているわけです!



2.どんなキャラが登場する?

公式サイトを見てもわかるのですが、どうやらこの作品はヒロインが3人いるっぽいです。
一人は『隣の席の元アイドル』である香澄ミル。
もう一人は幼馴染の現役アイドル、白樺冬華。
最後が同級生の委員長でアイドルオタク、久遠琴乃。
おそらく単なる当て馬ってわけじゃない、それぞれのヒロインとのラブコメが展開されるのではないかな……?と丸戸先生の帯コメントや宣伝のされ方から妄想しております。


3.作品の感想

試し読みの時点で何を言ってるんだ、って思うかもしれませんが、私は本気で泣かされました。試し読みだけですでに圧倒的に面白い。今年読んだ新作だと一番かもしれないな、ってレベルです。

まず第一に、主人公が好きでした。
人生オール80点。勉強も運動も人付き合いもなんでもこなす、というある意味ハイスペックな彼は、しかし、胸に何とも言えない感情を抱えています。

 ────ずっと、何かを探している。
 夢中になれるような何かを。
 必死になれるような何かを。
 全部をささげてもいいと思えるほど、好きで好きでたまらないものを。
 (『隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない』試読版より)


この文章を頭に持ってくることで、ずん、と主人公の核が伝わってきました。

また、言葉は悪いですが、作品の雰囲気が陰キャ主人公系のラブコメみたいになっていなかったのもよかったです。
過度な卑屈さとかが目立つと、どうしてもこの作品の雰囲気とはマッチしませんから。
イラストもあいまって、少し彩度を落としたアニメ映画を見ているような感覚に陥りました。泣けるアニメ映画の最初の10分、みたいな。エモさとノスタルジーの中間のような、独特な雰囲気です。

そんな今作のヒロインの一人、香澄ミル。
彼女のセリフが本当に刺さって、私は泣きました。特に試読版最後のセリフとか……(気になる方はぜひ読んでください!)。
独特な雰囲気と鋭いセリフは、試読版の時点で彼女独特の魅力に昇華されていました。

ほかのヒロインとのやり取りは試読版の範囲では多く語られていませんが……ただ可愛いってわけじゃないのは確かでしょう。


ほかの作品の名前を出すのは憚られますが、全体的にアニメで見た『さくら荘のペットな彼女』の雰囲気に似ていました。
原作ではなく(読んでいないのではっきり言えません)、アニメのほうです。あの色合いやBGMの雰囲気がこの作品の冒頭を読んだときの雰囲気と噛みあっていました。

4.まとめ

色々と言いましたが、要するにこの作品は買いですよ、ってことです。
まあSNSを見ると、私みたいに一対一ラブコメに食傷気味な人は少なくて、むしろ複数ヒロインのほうが負けるのを見るのが嫌……って方もいるっぽいですが。
でもこの作品、主人公とヒロインたちの恋の過程を丁寧に描いてくれる良作ラブコメだと思います(試読の勝手な感想)。
ちなみに略称は #となドル っぽいです。
丸戸先生曰く、「みんな超重い」らしいので、そういうのが好きな方はぜひ読んでください……!
っていうか、絶対この手の作品は長期シリーズになったほうが解像度が上がるので、みなさん買いましょう!!!!!!


以上、とこーでした!
今回はここで終わりです。
読んでくださってありがとこーございました~!