ライトノベルにありがとこー

読書した本について感想を書いていくブログです。 自称偏読家。

「殺したガールと他殺志願者」感想

こんにちは、とこーです。

今回は楽しみにしていた作品、「殺したガールと他殺志願者」を読んだので感想を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

一言、たった一言でこの作品を形容するのであれば、それは、「歪だ」と言うものでしょう。

殺されるために愛される、殺すために愛す。そんな主人公とヒロインのラブストーリーは、歪という他ありません。

でありながら、この作品を読んでいると「死は悲しむべきことじゃない」と感じてくるのです。

そして、おそらく、この「死は悲しむべきことじゃない」という論理を受け付けない人からすれば、この作品は悲劇ないし被虐的なラブストーリーとなるでしょう。

しかし私は、するりと受け入れられました。元々、そういう考えがあった節があるので、そのせいかもしれません。

そしてそんな側からすれば、この作品は歪でありながら真っ直ぐで、甘い(すなわち苦い)純愛ラブコメな感じました。

 

 

淡々と流れるようでありながら、常に毒を抱えているようでもある地の文は、この作品を支えている要素のひとつだと感じます。

文章力という言葉が何を指すかは難しいところですが、この作品は紛れもなく、いい文章であると感じます。言葉遊びでもないと思うんですが……なんでしょう、この心地良さ。形容しがたい、でも良さがありました。別の方で言ってしまうと、かの鬼才・園生凪先生の味をやや感じましたね。やや、ですが。

 

ともあれ、それ以上にこの作品の自殺や死へのスタンスが衝撃的であり、私にとって尊く感じました。そしてそちらの方がこの作品の良さであるように思います。

主人公やヒロインに感情移入できるかどうかは、本当に人によるでしょう。ただ、彼らの生き方や感情を汲み取っていきながら読み進めれば、心から「幸福な死を」と願わずにはいられないのです。

そして、ラスト。

衰弱死という殺し方。なるほど、と思いました。生きたくて死にたい奴らしい死に方であり、殺し方。正直なところ、無茶苦茶焦がれました。ただ色々な事情を鑑みると、そう簡単にも行かないように思えますし、ここからどうなって行くのかが楽しみなところです。

 

 

2巻も決定しているこの作品。帯にある「死春期ラブコメ」という言葉が、あまりにもしっくりくるなぁ、と感じました。

ぜひ、読んでいただきたい1作です。

 

 

それでは、今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!