ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『天使は炭酸しか飲まない2』感想

こんにちは、とこーです。

ブログ更新が本当に久々すぎて我ながら苦笑気味なのですが……。

今回は楽しみにしていた新刊、天使たんこと『天使は炭酸しか飲まない』二巻の感想を書いていきたいと思います。

ネタバレありになると思うので、未読の方は要注意です。

一巻のおすすめ記事を貼っておきます。

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1.第一印象は「化けたな」

今作はびきょりの作者様の新作であり、タイトルや表紙に惹かれるところもある……ということで、一巻を読み、ブログを書いた作品でもあります。

つまり一巻の時点でものすごく面白かったのですが……二巻を読んでいて一番に思ったのは、「一巻からのパワーアップがすごっ」ということでした。

これは、一巻がつまらなかったとか、一巻より二巻のクオリティが高いとか、そういう単純なことではないように思います。一巻で描かれ、変化した登場人物たちの関係を前提とした二巻だからこそ描ける面白さが溢れていました。

 

特に湊の描写ですね。

一巻でのあれこれがあったからこそ、湊の感情には要注目なわけで。

ラノベチックな描写をする一方で繊細に扱うべきところは繊細に扱っているのがまた、一段階上の青春ラブコメって感じがしました。

 

これは、伊緒の天使業についても言えることでしょう。

伊緒がどういう心境で天使の仕事に向き合っていて、どういう人間なのか。それを一巻の湊の事件を通して描くことで、天使の仕事自体にじんと染みる魅力が生まれていました。

 

それとは別に、一巻よりも日常に根付いた要素が強い案件だった、ということも二巻の面白さの理由の一つだと感じます。惚れ癖案件(言い方)も面白かったんですけどね。

 

総括して、二巻で更に化けた作品だ、と言いたいと思います。

 

 

 

2.ヒロインが可愛い問題

先述した部分もありますが、二巻でヒロインの魅力がさらに増してるように思います。

一巻を経た湊もそうですよね。

でも私は言いたい。

日浦、神ってないか、と。

ボーイッシュというか、男友達っぽいキャラである日浦を変に急に乙女にするわけではなく、あくまで日浦の性格自体は変わらないままでここまで可愛く描けるのすごくない?

かっこいいし、可愛いし、めちゃくちゃ最高になってるんですけど?

言動の塩梅が絶妙すぎるんですよ。

伊緒視点の地の文、藤宮や湊視点での描写etc……外的要素と組み合わさることで、最高に尊い存在になってる気がする。好きです。うん、推しですわー。

 

そして、そんな日浦と湊とのやり取りもツボでした。

一巻はそういうのもあんまり見られなかったですしね。関係が開いて繋がっていくのは青春ラブコメの醍醐味ではないかと思います。

 

 

 

3.綺麗な決着

二巻は、本当に決着が青春だった、と思います。

最後に向けてだんだんとヒントを散りばめ、そのヒント自体にどこか切なさを纏わせて物語が進み、最後に……という流れが最高です。

ずるいのは章題ですわ。

目次で『だから、ただの友達に』って見たときは「あー、きっと誰かがフラれるけど友達として仲良くしたい的なことかなー」って思いましたもん。というか、最初の方やあらすじを見ると、そう感じてもおかしくないと思います(自己弁護)。

でも蓋を開けてみれば……。

この、タイトルの意味合いが文脈によって変わるのがいっっちばん好きなんですよっ!

 

伊緒の台詞は熱いし、御影は御影でいい子だし。

群像劇寄りの青春ラブコメって、こうなんですよ!

目頭が熱くなりました。

 

好きなのは、

「でも、俺はお前じゃないから、お前の友達になれるよ」

『天使は炭酸しか飲まない2』P336L1

ってところで!

BUMP OF CHICKENの『真っ赤な空を見ただろうか』って歌を思い出しました。ここ、聞きながら読んだら絶対エモいんで!

 

とにもかくにも、今回のラストは本当にいいと思うんです。

というだけのオタクの話でした。

 

 

 

 

4.まとめ

こぼれ話というか、書いていて思ったんですけど、今作は終始伊緒の行動に嫌な感じがしないのがいいですね。

そもそも伊緒自身が未熟だし、青臭いし、だからこそ情に厚いし。

善人とか悪人とかそういうことじゃなくて、“好い”奴なんですよ。

このキャラ造形は天才的だと思います。

 

と、そんなこぼれ話をしつつ。

今回はここで終わります。久々すぎて文章が雑&短いですが、まぁ、書き足りないことはTwitterとかに上げるのでどうぞよしなに。

 

心底思うのは、この作品はマジで続刊してもらいたいってことですね。

一巻、二巻とある意味同じオチで終わってますし、まだまだ伊緒自身の問題には切り込めてないですし。他にも伊緒の身内とか、もう一人の三大美女とか、掘ったら面白いところがすっごくありそうです。

っていうか、これ次が多分夏休みぐらいの期間になるわけですが、この時間経過も心地いいですね。私は一巻一か月を目処に物語が進む作品が好きなので、この作品も似たような時間の流れを感じて、結構心地いいです。

 

 

さて、ではここまで。

読んでくださってありがとこーございました!

 

 

 

 

 

 

 

追伸(手紙じゃないけど)。

私はアニメイトで買ったんですが、日浦のことがさらに好きになるお話でした。やはり神は実在する……!