こんにちは、とこーです。
すっかり雨の日が増え、梅雨入りも近い(もうした?)今日この頃。
今回はカノうわ四巻を読んだので、感想を書いていきたいと思います。ネタバレは極力なしにしますが、一応お気を付けください。
それではいきます。
元カノ・礼奈の浮気の件に誤解があったことが発覚し、二人が再スタートすることになった三巻を経てのお話でした。
読んでいて思ったのは、ヒロイン三人の魅力がすごいということでしょうか。
告白するのなら、三巻まで読んでいた時点ではそれほど一人ひとりのヒロインに魅力を感じてはいませんでした。もちろん可愛いとかそういうことは思っていましたが、はっきりと「魅力的だ」と思うほどではなかったのです。
ですが今回。四巻を通して、三人全員に惚れたと言っても過言ではないくらいに胸を揺さぶられました。
何よりも、礼奈。
タイトル的にも最初はいい印象を持っていなかったのですが、四巻を読んでいるとその魅力がとんでもなく伝わってきました。
この器の大きさというか、なんというか……包容力とは違うんでしょうけど、こういう女の子がいたらいいよなってしみじみ思っちゃう魅力がありました。
同時に、元カノゆえの関係性の微妙な感じも生々しく、流石この作品だなぁとしみじみ思いました。
魅力で落とされてにやける……って感じにならず、程よくリアルで重いところがいいです。まぁ、現実にこんなことがあるかどうかは別なわけですが。
真由については、今回表紙を飾っていたこともあり、かなり描かれていたました。
恋愛観のズレとか、それでいて普通なところも持ち合わせているがゆえのアンバランスさみたいなものがいいなぁ、と。
ふざけるところのテンポのよさもいいですし、それでいてストーリーの核にもなるようなところでのワードの強さとか、話の移り変わりがたまらない……(見当はずれなこと言ってるかもですが)。
そして、彩華。
純粋にこんな子が身近にいたら最高だろ……と思える女友達的な魅力がありつつも、そうではない面も見え隠れしているのがよかったです。
特に最後のところ。彩華と礼奈が話しているところなんかは、ちょっとぐっとくるものがあります。ところどころ描写もありましたし、次回なにかが変わったりするのでしょうか。
で、そういったヒロイン以外のお話も少々。
全体的に思うのは、主人公・悠太が自分のことで色々と模索している感じがあったのが、大学生っぽかったなぁ、と。
高校生ではなく、大学生だからこその感じがある気がしました。自分も大学生になったらこんな風に考えるのかなぁ……と思いを馳せるほど。
実際、大学生となると就職とかそういうことを考える時期になるわけで。
そうなると、高校生なんかよりずっと広く深く冷たく考えるようにもなるのかなぁ、と思ったり。高校生の私が言ってもしょうがないことですけどね。
ただ、このじっくり重い感じがいいなぁ、とは思いました。割と私が読んでいる作品の中でもフラットなキャラですけど、それでも好きになれるのはこういうところが原因なのかもしれないです。
さて、今回はここまでで。
今月はほかにも気になる作品がある割に、忙しくて手がつけられないという哀しさがあったりしますが……まぁ、それは置いておいて。
カノうわは四巻も、すごくおもしろかったのは事実。
まだ読んでいない方がいたら、ぜひ。
それでは読んでくださってありがとこーざいました!