こんにちは、とこーです。七月も残ること数日。夏休みも既に一週間が過ぎようとしている私でございますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は8月に発売する新刊を取り上げていきたいと思います。
「ワクワクと物語」を重視して、私がビビッときた作品(と前から推している作品)を挙げていきます。一応、8月発売の文庫サイズ作品については全部タイトルを見てはいるはずです……。
ではいきます。
1.君のせいで今日も死ねない。
──「君のせいで死ねないじゃん」
そう笑顔で告げることができる幸せな青春へと悩める少女を導く、青春譚。
8月発売の新作のなかでは、一番推したいのがこちらの作品。
著・飴月先生、イラスト・DSマイル先生で送る青春譚でございます。
何がすごいって、まずタイトルですよね。
『君のせいで今日も死ねない。』
このワードの強さって、すごくないですか?
『死』という、ともすればネガティブなワードを『死ねない。』と記すことで、死にたいと思っている誰かがいることを明示し。
けれども『君のせい』で『死ねない。』ことから『君』が誰かを死なないように何かをするんだろうと想像を膨らまさせ、『せい』という言葉で『君』が余計なことをしているように表現することで、あえて希望が増しているように見えるこの感じ……(オタク特有の勝手な解釈)。最高ですよね。
とはいえ、流石にタイトルだけで激推しを決めるわけがありません。そりゃビビッときますけど、どう見ても重そうなタイトルですしね。重いのはあんまり好きじゃないので。
実はこちらの作品、『小説家になろう』様にてかつて短編で投稿されたものの書籍化作品でもあるのです。
その際に私も読んだのですが、もうこれが素晴らしかったのです。
エモい文章、切ないように思えて希望がある展開、主人公の男の子の姿……どれも素晴らしいんです。
WEB小説を馬鹿にするつもりは一ミリもありませんが、ここまでの名作に出会えるとは思っていなかったので当時、ふわふわな気分になったのを覚えています。
全体的なストーリーは、あらすじを見ても変わってはいないようです。
『神に愛された』と言われる完璧美少女・三峰彩葉が自殺していようとしているところに遭遇した主人公が、それを止めて、色んな日々を過ごしていく物語です。
この日々が何とも尊く、じんとくるものがあるんです。
少なくとも短編ではそうだった! ……ので、長編でもそのまま、いえ更にパワーアップしてくれているといいなぁ、と期待。
少し分析的な視点を入れましょうか。
『小説家になろう』短編からの文庫化というのは、私の知るところだと例が少ないように思います。短編集に収録という形ならともかく、短編をそのまま一冊の長編へと変えるのは珍しいかな、と。
今話題のロシデレはそうでしたよね。
あちらの作品は結構変えている箇所が多いのですが、今回はどうなることやら……。
こちらも『小説家になろう』でも人気でしたし、一体どうなってくるのか。著者様の『小説家になろう』活動報告でのコメントによると、書き下ろしマシマシで三峰(ヒロイン)視点も結構あるとか……!
三峰の自殺願望にもさらに寄り添ってくださるらしく、これはもう、夏の終わりに読みたい作品となること間違いなしでは??
雑誌の方では試し読みや書影も公開されているらしいのですが、そちらは買っていないので大人しく発表を待つとします。いずれにせよ、最高に楽しみな作品です。
イラストレーターがDSマイル先生というのもヤバいですよね。
DSマイル先生と言えば、私が大好きな作品でいうとホヅミ先生のイラストを担当しています。
エモエモで綺麗、そして儚い世界を切り取ったみたいなイラストは本当に好きです。あのイラストとのコンビネーションとか、凄まじい気しかしなくて楽しみ。
富士見ファンタジア文庫より8月20日発売となります。
7月30日追記
本日、今作の特設ページが作成されていました。同時に書影の方も、アップされています。
……やばくないですか??????
この澄み渡る青空と、女子高生の程よい清涼感。スカートはともすれば下着が見えそうなくらいになっているはずなのに、下品さは微塵も感じず、とにかくあふれるばかりの爽やかさがそこにある。
ベストオブベストな表紙なのでは?
と思わざるを得ません。
この魚のヘアピンのアクセントがまた幻想的で、心をぐっと奪われそうになります。
スマホでもいいんですけど、可能ならPCで特設ページを覗いてみてください。溜息出ますよ。
2.継母の連れ子が元カノだった7 もう少しだけこのままで
──新たな日常、そして両片思い編スタート。
新キャラ続々な生徒会は恋に体育祭に大忙し?
アニメ化も決まった連れカノ、待望の第七巻も発売です。というか発売自体は7月なんですよね……なんなら、もう二日後。これ書く必要あるん? とか思ったりしますが、書きたいので書きますね。
四巻「ファースト・キスが布告する」にて一歩踏み出すことを決意した結女。
六巻「あのとき言えなかった六つのこと」でこの手は離さないと決めた水斗。
とうとう元カップルそれぞれの準備が整い、七巻から両片思い編に突入するよ! という今作。
もちろん単に両片思いになるだけでなく、結女が生徒会に加入するという変化もあるらしく、それに伴って新キャラも続々登場してくるそうです。
四巻~六巻まではニヤニヤと共に重めの展開も待ち受けていた連れカノですが、七巻は割とニヤニヤに振りそうな感じがしますね。
私は結女と水斗のカプのやり取りが最高に好きなので、もうそれだけで楽しみです。あと、生徒会活動とかって否が応でもワクワクしますよね。俺ガイルを読んで育ったからでしょうか……学校行事とかに奮闘するの、それだけで好きです。
発売は7月30日です。
公式HPはこちら
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3.千歳くんはラムネ瓶のなか6
──私を見つけてくれてありがとう。
夏はまだ終わらず。今、交わされた誓いとそれぞれの弱さが明かされる。
最後はこの作品。
語る必要あります?????
いや、私のブログを読むような方はほとんどチラムネ読んでいるでしょう? なんなら、チラムネ読んでいない方と接する機会を持ててないコミュ障なんですけど、私。
……というジョークはさておいて。
待望の激エモ青春小説、第六弾。
“あの”五巻のラストを経て、全てが変わってしまったあとに朔の隣にやってきた彼女が表紙を飾る巻となっております。
何を隠そう、私は三巻を読んで以来の優空ちゃん推し。この時点で待望なのですが……そういった個人的な話を除いても、六巻は大注目の話となっております。
まず第一に、優空と朔とのストーリーが今まであらゆる箇所で仄めかされながら、その実ほとんど明かされてこなかった点。
「あの日」だとか「あのとき」といった表現を使ったり、他のキャラとの会話でも誤魔化したり抽象的な話をしたりして、今まできっちり明かされてきませんでした。ですが、その一方で朔の生活に一番身近だったのも優空だったりします。
「いや、嫁か?」というシチュエーションは、作品を通してちょいちょい描かれていましたよね。
だからこそ、一体二人に何があったのか。これが明かされるとき、私たちが一層深いチラムネを知ることになるのは間違いないでしょう。
そして、今回が前半戦のフィナーレであることもまた、注目点です。
もちろんこの「前半戦」というのはチラムネが12巻ぴったりで終わることを明示しているわけではありません。あくまで話として、ここが前半の区切りだ、という話。
そしてだからこそ、大きな変化があると言ってもいいのではないかと思います。
自分の気持ちに、そして誰かの気持ちに向き合った彼らの夏は終着点はどこなのか……。
楽しみであると同時に怖く、だからこそより楽しみにもなります。
ページ数は616P、値段は935円と大ボリュームになっています、1P2円以下とか、お得ですね(錯乱)
でも実際、ページ数を加味すると935円は安いなぁって思うんです。
これまで丁寧に一人一人のヒロインとの日々を描き、青春の模様を描写し、その上でたどり着いた六巻。
五巻の“あの”展開を読んでいる方はもちろん、まだ読んでいない方にもぜひ急いで五巻まで読んでから読んでいただきたいと思います。
というかもう、私が早く読みたいっ!
公式HPはこちら
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7月30日追記
先日、ついに書影が発表されました。カバーイラスト自体はもう少し前に出ていたのですが、加えて今回はロゴも登場です。
チラムネと言えばいつも、青系統の色+黒+もう一色でタイトルロゴを形成しているのですが、今回の色は緑っぽい色。
調べたところピーコックグリーンとライトシーグリーンの間かな、と言った感じの色でした。
全体的に落ち着いている感じがするのに明るさもあり、綺麗ですよね。
てっきり夕湖のカラーであるオレンジがくるかな、とか思っていましたけど、そうじゃなかったですね……そしてこっちの方がすごくいい。
私的には、タイトルロゴによってより優空ちゃんの表情が笑顔に見えるようになりました。皆さんはいかがでしょう? 切なげに見えたりもするのですが……。
ともあれ今後特典などについても公開されていくと思うので要チェックです。
今回はここでおしまいです。
お察しの通り、8月の購入予定は3冊となっております……我ながら偏読家だなぁ。
まぁそもそも高校生はお金も少ないですしね。偏読家の方がちょうどいいかも。
その分今回取り上げた3冊は超吟味しているので、ぜひ読んでみてください!
読んでくださってありがとこーございました!