『カノジョの妹とキスをした。2』感想
こんにちは、とこーです。
本日はいもキス2巻の感想を書いていきますよ。
それではいきます。
不純愛ラブコメとして、明確に「キスをした。」ことで開幕した前回を経ての、第2巻。
正直、読んでて「あー、舐めてましたわ」と言いたくなるくらいに無茶苦茶に甘くてえぐい毒が染み込んでいるストーリーとなりました。
というかこれ、昼ドラとかガチの愛憎的な文学をラノベ化してるんじゃねって感じ。
何よりえぐいのは、彼女である晴香との関係の変化だと思ってます。
時雨とキスをしてしまった時点で毒を飲んでしまっている主人公は、晴香との再度のキスを望んでかなり焦ります。
でも、そんなことをすればこれまでスローペースだった関係は乱れていくわけで。
まあそれでも、海に行くことである程度はいい雰囲気になりました。
言ってみれば「ちょっと問題が起こったけどイベントでなんかいい感じになる」パターンですね。
実際、2人の関係はいい感じでしたし、キスも再度できたんです。
ここで、毒は取り除かれ、しかも2人はより仲良くなり、時雨はかませ犬的な役になっちゃうのかな......とか思っていた自分をわらってやりたい。
まさか、あの展開から拒絶に入るとかあります?
落差が、やばい。
ただ、キャラ双方の気持ちも分からなくはないんですよね。
晴香のように、そういうことを嫌がる人だっているに決まってますし。主人公だって、本気でやばいことをするつもりじゃなかったのも、そうすると思われて怯えられた時の苦しさも分かります。だからこそ、より染みるし、時雨の存在が輝くんですよね。
もうそこからは、時雨最強。
晴香に嫌われまいとするあまり、主人公はどんどん狂っていく。そして狂った果てに、時雨との時間を選んじゃうわけですよ。
「何、まるで純愛甘々ラブコメみたいなフリしてるんです?」 って思うレベルですし、どんどん時雨の魅力が増していくんですよね......。
言ってみれば、主人公にとって都合が女とも言える訳で。
それでも、ただ甘えるだけというのは許さない主人公だからこそ、その都合の良さが最高にマッチしてるんですよ。
そしてその結果、読んでて時雨を大好きになっていくという。
不純愛ですし堕落に堕落を重ねるわけですけど、不純愛も堕落も、そこに良心が介在しなきゃただの身勝手なんですよ。
でも、この作品はそこがなけなしでもハッキリあるからやばい。
いや、うん。本当にやばい今作なのですが、次回からはもっとやばくなる気がするんですよ。
もう、不純愛と言うことすら生ぬるいのでは......?
次が楽しみでしょうがない一方、超怖いです。
それではここまでです。
乱文になったのは頭が疲れているからなのでご容赦を。
それでは読んでくださってありがとこーざいました!