ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『弱キャラ友崎くん Lv.6.5』感想

今日は弱キャラ友崎くん Lv.6.5 の感想を書きます。

あくまで感想ですので、レビューや考察にはなりません。悪しからず。

 

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それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくつかのサブエピソードを集めた短編集的なこの6.5巻です。

普段覗けないキャラクターの心のうちを垣間見ることができたのはよかったです。

中でも印象的だったのはみみみの話と日南の話。

全部取り上げても仕方ないので、今回はこの二つの話について取り上げます。

 

 

順番的には日南の方が先なんですけど、なんとなくみみみの話を先に。

 

みみみの話は、まっすぐに青春してる女の子の話でした。

人並みに悩み、恋のような感覚にもやっとしながらも全力で生きている。そんな女の子の姿がうまく描かれていました。

みみみの抱える悩みは2巻でひとまずなんとかなりましたが、実際には根本的な解決はできてませんでした。

だからこそ悩んだみみみでしたが、少し休んで、改めて走ったことで得るものがありました。

走るのが『好き』という気持ちに気づいたみみみは、この話の最後に、日南に勝ちました。

これは勝利について結構スムーズに描かれていますが、かなり大きいことなのではないかと思います。

もちろん常に日南は勝ち続けるわけじゃないです。まぐれ負けだってあります。

でも、この時の負けはそういうのではなく『好き』であり『本当にやりたいこと』が日南に勝った瞬間なのではないか、と感じました。

そういう意味ではみみみの話でありながらお、日南の話であり、友崎くんの話でもあったな、と感じます。

 

次に日南の話。

これは日南の過去の話ですが、これを読んで思ったのは『拒絶』でした。

読者があくまで外側にいるような冷たさがありました。

みみみや泉、菊池さんの話はあくまで一人称的でした。

水沢の話は外側からですが、それは水沢という人物をほかの視点から描いている感じが強いからでした。ぐみちゃん視点が強かったです。

一方、日南の話はあくまで外側からでした。

まるで偉人伝のように語られる話は、語られ方も含めて『日南』っぽいと感じました。

そんな日南が今の日南になるまでのお話はなかなか面白いものがありました。

一番大きいのは、それでも最後のシーンですね。

日南が好きになる相手。

『自分に勝てる相手』というのは今後、どんな風に効いてくるのか。

楽しみでしょうがありません。

 

それではこのあたりで終わりにします。

それでは。