『弱キャラ友崎くん Lv.5』感想
今回も弱キャラ友崎くん の感想を書きます。
今回は五巻!
その前にAmazonのURLを。
さて、では始めます。
立派になった主人公と、脆くなっていく戦友関係。
それを描き出した五巻でした。
たまちゃんに頼まれ、なんとか変わるのを助けようと主人公は行動します。
ここでぐっときたのは、そこで日南にしてもらったことを使っていたことですね。日南と離れているけれど、主人公の中で日南に教えてもらったことが強く根付いているんだなぁと感じました。
それでもまだまだ力不足の主人公に、助っ人外国人的ヘルプマンである水沢がやってきます。
超絶ちゃらいけどしっかりしてる水沢は、主人公のことを理解してくれる大切な友達になっていますねぇ。友情系が好きな僕としては、この関係性は尊いです、本当に。
そんなこんなで活動していき、仲間を作っていく友崎。
彼の行動が大きく、強く、まっすぐなものになっていくのはさながら、勇者が仲間を増やしていくのに似て、いいなぁと感じました。
そして!
大きかったのが菊池さんが関わってきたところでしょう。
これまで、菊池さんとの世界とほかの友達との世界は分けられている印象がありました。それが悪いとは思いません。そういう物語もありますし、それだからこそいいところもあると思います。
でも、こうして交わるのはそれはそれでいい。
いろんな仲間が集まっていろんなことをする。
青春のよさが本当に表れていると思いました。
けれどもこの作品で大きいのはそこよりも、日南の魔王っぷりですね。
ただただ鳥肌が立ちました。これ書いてる人、何考えてるの? って感じでした。
でも、そのせいで主人公との断絶が生じてしまう。
明らかなオーバーキルや、たまちゃんの変革を嫌がったこと。
戦友だからこその『らしくない』があって、そのせいで二人の関係性が少しずつ希薄にているように感じてしまいました。
全体的に日南の奥底についての描写がちらちらしてきています。
個人的にはなんだかんだで、日南推しなのでどうなっていくんだろうなぁと思いました。