「スパイ教室01《花園》のリリィ」感想
こんにちは、とこーです。
本日はテスト勉強の合間に読んだ1作、スパイ教室1巻の感想を書いていきます!!
発売当初からかなり評判が良かった今作。
騙されるとのことですごく注意深く読んでいたんですが、正直、息をのんで「あーー!」ってなるような騙され方はしませんでした。
むしろ、読んでいて、さも当然のように描かれていて、違和感すら感じないし、伏線として回収されていくことにも驚きすらなく、「さも当然そうなる」ということが目の前で描かれていくのを茫然と見ているような、圧倒的な現象が起きてました。
というと、伝わらないでしょうか。
少なくとも、けなしてるわけではないです。むしろ、「騙す」の事件が「騙す」を超えている、という話。
あまりに自然すぎて、驚きすらないんですよね。むしろ、今も騙されている気分。
そんな今作なのですが、そういう「騙し」とは関係ないところでもガチ面白い。
スラスラと読める飲みやすい文。なのに情報量はしっかりとあり、余すところなく、面白いんです。
1巻ではそこまでキャラを深堀されてなかったですけど、2巻からはそのあたりも補完されるのでしょうか。
1巻ではどのキャラがいるのかすら最後になるまで読んでいるとはっきりしないという隠匿具合、よくラノベでやりましたよね。
普通情報開示はそこそこにキャラを描いて、その魅力で読者を惹き付けるものなのに、そこまで強くキャラを描かないんですから。
そのくせキャラが生きているって感じがするから、凄いんですよ、これ。
この作品にキャラPVまで作って推していくというあたりは、本当に巧みな気がします。単なる広報以上の凄まじい役割を果たしますよね。
私とか、正直Pvの印象が強すぎて、まだ《愚人》の存在を理解出来てませんからね。その辺も含め、全てがトリックになっているような気すらしますよ。
魔女と猟犬といい、スパイ教室といい、ラブコメ好きの私が好きになれるファンタジーが増えていて嬉しい限りです。
というか、今後はこつこつ、ファンタジーを読んでいきたいところです。
それでは読んでくださってありがとこーざいました!