ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『妹さえいればいい。14』感想

こんにちは、とこーです。

ついに、一気買いした妹さえいればいい。を読み終えました。とうとう、最終14巻。

感想を書いていきます。

妹さえいればいい。14 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。14 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

まずは読み終えて、一言。

超面白い!!!!

そもそも12巻の時点でかなり満足度が高く、前回13巻で京の成長も描かれたのでほぼ満足していたんです。なんなら、『14巻蛇足なのでは』とかすら思ったんです。

そんなふうに考えた自分をぶっとばしてやりたいくらいに面白い!

 

伊月の話の前に、まずは京について。

立派になった京。編集者として自分の目指す姿にたどり着き始めた彼女の姿は嬉しかった!!

恋についても前向きになり、進んでいっていることが嬉しくてたまらない。

更に、GF文庫の人たちとの飲み会。健次郎との編集者としての会話は、京だけじゃなくて健次郎のこととしても、すごく感動しました。

ああして話せていることがほんとに嬉しかった!。。。嬉しかったって言ってばっかり。

 

と。

そんな一方で、那由多へのラブレター的作品をなかなか越えられずにいて、どこか不足感を感じていた伊月。

そんな彼が作家としての可児那由多と戦いたいがために新作を書きあげていくシーンが胸熱でした。

想定するターゲットが、羽島和子ではなく可児那由多。

ラブレターじゃない、ファンレター。ここが無茶苦茶好き。

そしてついに刹那との再コラボ。以前よりもさらに成長した刹那と約束を果たす。

そうして出来上がった作品は伊月らしい作品で、ついに可児那由多を立ち上がらせた。このときの嬉しさといったら、もう! 感動どころの騒ぎじゃなかった。

 

けど、やっぱり最高なのはスピーチ。

伊月の主人公への考え。文字もイラストも完全に使って表したいことを表したラスト。

この作品に求めていたものを、それ以上のパワーでぶん投げられるような強烈さがあって、ガンガン泣きました。

 

当たり前の幸せとか、傍にあるものとかじゃなくて、ただ欲しくてたまらないこれさえあればいいものを求めるための苛烈さにも似た感覚が良かったです。

この種類の熱さをラノベに感じたのは久々、もしくは初めてかもしれません。

それくらい凄くて、自由な作品でした。

 

14巻だけの話ではなく、このシリーズを通して、本当に熱かったし自由だなって思いました。

何より読みやすい。没入感とは別種の入り込むような感覚と、文字だけで表そうとしない、ラノベとして表そうとするパワー。

こういう作品を読めて良かったです。

 

と、今回はここまで。

色々と考えさせられる読書体験でした。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!