『雨の降る日は学校に行かない』感想
今回は、雨の降る日は学校に行かないを読んだのでその感想をば。
まずAmazonを。
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それでは始めます。
この本を手に取ったきっかけは単純なもので、僕自身が学校に行きたくなかったからです。いじめられているわけでもなく、家庭環境がヤバイわけでもない。なのに学校に行きたくない。そう思ってたからこそ手に取りました。
そんな自分にとって一番共感できたのは死にたいノートというお話でした。
主人公の女の子は、ただ死にたいと思っていて、そこに理由はない。だから、理由を探して、遺書のようなものを何度も何度もノートに書いている。いびつな行為で、きっと万人に理解されるものではないのでしょう。
理由がないのに死にたいだなんて意味が分からないですもんね。きっと誰にだってふとした瞬間、「あー、死にてぇなぁ」と思う日があるでしょう。それが人より多くて、常に続いている。そんな状況なんだろうなぁ、と思いました。そういうと軽く聞こえますけど、ずっと続くって、きついですよ絶対。
そんな中で本気で心配してくれる。死にたいにこもった生きたいを教えてくれる。理由を探しているという状況が、すでに理由なんだと教えてくれる存在は尊いです。ただ、現実だったらそんな優しささえもきつく見えちゃうんだなぁ、と切なくなりました。
それから雨の降る日は学校に行かない、という表題作。
とにかくひどい目に遭わされる主人公でした。担任の先生へのヘイトがたまるたまる。けれど、こっそり事実なのかもなぁ、と思ったり。
と、いうのもたぶん自分も同じなんです。主人公みたいに、巧くやれない側の人間で。頑張らなきゃいけないのは分かってるし、自分が『できてない』のが悪いんだろうってわかってる。今はぼっちなだけですけど、昔はいじめられてたりもしましたからね。その時の性根はやっぱり残ってるもんです。だから、担任の先生の言葉もきつくてきつくて。協調性について文句を言いたい気持ちも同じで。言えない気持ちも同じだなぁ、と思いました。
それくらいですかね。テーマがテーマだけに、ちょっと抽象的になりましたし、意味わからん感じになりました。
たぶん、今度エッセイてきな感じで別枠で書くと思うので、そちらでお話するかもしれないです。
暗い気持ちになる部分もありました。完全に救われたわけじゃない彼女たちを見ていると自分のちっぽけさに気付いたりもします。ただ、それはそれでこの作品の魅力というか、声というか。そんな感じがしました。