『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』感想
幼なじみが絶対に負けないラブコメ を読みましたので感想を書きたいと思います。
その前にAmazonのURLをば。
https://www.amazon.co.jp/幼なじみが絶対に負けないラブコメ-電撃文庫-二丸-修一/dp/4049125242
それでは始めます。
この作品を読んで思ったことを本当に一言で言うなら
『クロかわいい(´;ω;`)』ということです。
読んだ人なら絶対わかると思いますよ。それはもう尊いんです。
背が小さい、甘えさせてくれるお姉ちゃん気質、攻められるとすぐ照れる、実は甘えるのが好きとかとか、やばくないですか???
というか、そう思わせようとする思惑が確実にあったと思います。
明らかにクロとの会話シーンは多いですし。しかも最終的には主人公も告白しちゃってるし。
若干腹黒っぽいところもありますけど、初恋が絡めばそれはもう可愛いだけになると思います!!!
と、クロについて語ったところで作品について少し掘り下げます。
全体的に暴走し、迷走した青春を描き切っている感があります。そのうえでこの作品のいいところは『迷走してるけど王道な感じがある』という、あくまでストレートな青春に感じたところです。
よく迷走した青春を書こうとすると、『これじゃない感を出す』ということが多くなっているように思います。残念感ですね。もちろんこの残念感も好きなんですけど、この作品での『迷走』は残念感じゃなくて『苦しい初恋にもがく』ことで描写しているように思いました。
苦い薬を飲むのはつらい。だから甘いものと一緒に飲む。
けど甘いものと一緒にすると、なんだか甘いものまで変な味になっちゃう。そんなことありませんでしょうか?
この作品を読んで、小さいころに経験したそんな感覚を思い出しました。
それでもって、そういう感覚こそ、青春には大切なのかな、と。
薬を平気で飲めると少し大人になった気がするみたいに、きっと苦みを簡単に飲み下せてしまったらそれはもう、青春じゃないと思うんです。
そういう意味では初恋の迷走をうまく描写した作品だと思いました。
それから。
ヒロイン二人の名前がクローバーをモチーフにしていて、クロとシロで対比になっているっていうのはべたですけどいいですよね。
しかもその花言葉が作品全体を象徴しているっていう。
『私を思って』と願ったクロ。『約束』をしたのに忘れられたかもと思ったシロ。
迷走した挙句『復讐』に走るみんな。
だとすれば、この復讐が『幸運』に変わるまでが、そして変わってからが物語ですよね。
ぜひとも、続きをだしていただきたいと思います。
最後の最後に出てきたヒロインといい、とにかくヒロインが可愛いですから、それだけで読むのもありだと思いますよ。
あと蛇足になりますが、終盤の主人公のかっこいいモードはくそよかったです、はい。
それでは。