ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

「弱キャラ友崎くんLv.9」感想

お久しぶりです、とこーです。

ここ最近は偏読家として、感想を書けるラノベに出会えていなかったのですが、今日は別です。

友崎くん、9巻!

読みましたので感想を書いていきます

弱キャラ友崎くん Lv.9 (ガガガ文庫)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきます。

8巻から続いた今回、早速、菊池さんとのあれこれがありました。

一見するとただ被害者だったように見えた友崎くんも、諸々の行動を思い出し、強く反省する事態に。

それからあれやこれやとあるわけなのですが(雑)、これ、読んでて本当にすごいと思ったんですよね。

 

だってそこらのラブコメなら、作中で言うところの「形式」を重視して、はい終わりって感じなんですよ。

あるいは友崎くんが好きって言った時点で、全て解決って感じです、絶対。

 

でもそこを深く掘って、解決したように見せてもまだ歪みが残って、むしろ深みを帯びて露出し始めて、ぽつぽつと友崎くんが自分の業に気づいていくわけです。これまでもそうでしたけど、色んな人から話を聞いて、自分の考えと照らし合わせて、道を切り開いていく感じ。

ジンジン胸に響くんですよね、こういうの。

そしてその業は友崎くんだけじゃなくて菊池さんも抱えていて、多分、2人とも結構「めんどくさい」って見えるような人間らしさが出てるんですよ。

このね、恋愛へのリアルさというか(リアルさ≠現実にある)が、超好きでした。

 

というか、正直、今回の友崎くんは超面倒くさい。

梃子でも日南のことを諦めないし、「やりたいこと」を掲げて離さないし、悩んでるし。

でもそうやって自分のことに悩んで、けどその悩みが「やりたいこと」の多さとかで悩んでるあたりが、友崎くんが成長したんだなぁと実感したりしました。

 

アタファミ関連のことも、結構印象に残りました。

操作するキャラを「キャラ変」して、その方が強くなれると宣うnanasi。このかっこよさとか無邪気さみたいなものにぐっとくるんですが、それよりもその後の日南とのやり取りの方が「うぉ……」ってなりました。

個人的に日南推しなので、超いい。彼女とかとは違う、本当に戦友なんだなって実感するシーンでした。

だからこそ最後のアレは、胸をえぐられました……

「キャラ変」していたのは、日南だった、という事実。

てっきりnanasiに自分を超えて欲しいとかそういうものだと思っていたので、絶句しました。戦友がほしいわけではなかったんですね……

寂しくても平気って言葉もありますし、家族にも仮面を被っている事実もそうですし、本当に日南は……(語彙力)

友崎くんと水沢。2人がどう関わっていくのかが気になります。

 

それとは別に、友崎くんはむしろ「強キャラ」だという指摘も、個人的には物凄く胸が揺さぶらました。

「弱キャラ」というタイトルだからこその、このエモさ。

そしてタイトルでいえば、6,7章のタイトルのクリティカル具合も凄かったです。

特に6章。今後、ゲームやってたら思い出しそうな気がしてしょうがないです。

 

と、乱雑な文になりましたが、今回はここまでで。

超良かったのですが、感想を書かなすぎて語彙力死亡という申し訳なさ。

ともあれ、10巻がものすごく気になります!

時期的にも、日南のあれこれが変わったところで完結なのでしょうか。それとも、その先での人生攻略も?

あと個人的に、本性日南と菊池さんの言い合いとか見てみたい気がしましたね。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

2020年末を飾るとこー的最強ラノベ

こんにちは、とこーです。

もうすぐ今年も終わりですね。

今回は今年の振り返りと、今年を振り返る意味で現時点で激推しした作品をご紹介したいな、と思います。

 

 

まずは今年の振り返りから。

と言っても、完全にコロナウイルスのせいで予定が狂ったなぁ、という感じがあります。気付いたらもう、今年が終わっていましたからね。

ただ、今年の初めにはこのブログの総閲覧数が1万を越えられるように頑張りたいなぁと思っていたので、その点は目標達成でしょうか。読んでくださった方、ありがとうございました。

あとは、「このライトノベルがすごい!2021」の協力者としてアンケートに答えさせていただきました。偏読家として申し訳ないような気もしましたが、おかげで物凄く世界観が広がった気が致します。

 

あとは特別のことはなかったですね……はい。

ということで、もうライトノベルをオススメしていきますね。

今回は、物凄く印象に残っている4作品と、来年に向けて楽しみにしている新刊をご紹介します。

 

1.千歳くんはラムネ瓶のなか

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

言わずもがな、昨年から大好きだった作品です。

しかし、今年になり、コロナ禍で臨時休校になっていた際に出た3巻には、物凄く救われたように思います。

2巻までしか知らなければ、もしかしたら私は今ほどこの作品を推していなかったかもしれません。そう思えるほどの、3巻以降の凄さ。現在1,2巻は無料で全部読めちゃうキャンペーン中なわけですが、そこで「うーん」と思った方も、ぜひ3巻を読んでいただきたいです。

 

2.継母の連れ子が元カノだった

今年の2月の、メロンブックス様で行われましたノベル祭りの際に思い切って買ったシリーズでした。

にやけまくりたい系作品としては、卓越していると思っている一作です。視点移動や展開の盛り上げ方、挿絵の入れ方等、演出力がずば抜けていると思っております。

中でも、4巻。これは確実に人生のパズルのピースになる、無茶苦茶いい話でした。

 

3.カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれてます

ちょこちょこと、噂では聞いていたこの作品。

先日満を持して読んでみて、息を飲みした。完全に物語の中に引き込まれました。web小説発ならこの作品が最強、と感じるレベルです。

何よりすごいのは、作品世界内でのリアルさ。読んでいると、こんな日常が絶対にどこかにあるような気がしてしまいます。雰囲気も大好きで、読んでいてとにかく心地よかったです。

4.現実でラブコメできないとだれが決めた?

ブコメを作っていくスタイルの、この作品。今年の新作ということであれば、1番、好きな作品かもしれません。

主人公の狂気やパロネタによって繰り出されるコメディ調はもちろんのこと、男の子ならみんな大好きでしょって感じの頭脳戦や、スポ根レベルの熱い展開まで詰め込まれており、やりたいことてんこもりセットという感じがします。

まだ作品は2巻であり、物語としては今後どんどんステップを上がっていきそうな予感がするラブコメです。

 

 

 

 

と、それではここからは楽しみにしている作品を。

 

1.絶対にデレてはいけないツンデレ

絶対にデレてはいけないツンデレ (電撃文庫)

絶対にデレてはいけないツンデレ (電撃文庫)

  • 作者:神田 夏生
  • 発売日: 2021/01/09
  • メディア: 文庫
 

タイトルからして、もうヤバそうな雰囲気のある作品。

試し読みをしてみた感じとしても、文章は綺麗かつテンポが良く、物語としても面白そうでした。

何より、イラストがいいですよね。この秋の感じ。そして、主人公至上主義な私が満足できるくらいには、主人公も好きになれそうな雰囲気がぷんぷん漂っています。

発売は1/9、電撃文庫から。

 

2.男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)

こちらも、1月発売のラブコメです。

ずばり、男女の友情を描いた作品と言える気がします。試し読みしてみたんですが、書き出しがすごく良かったです。割と軽く友情のところは流すのかなぁという気もしてましたが、書き出しからして、単にそれだけってことはなさそうですね。

あとは、会話のテンポ感。これが、割と私にはしっくり来ました。

主人公も魅力的でしたね。しっかり主人公にも個性があって、主人公至上主義としては満足できそうです。

また、イラストが素晴らしい。この作品読んでて、青髪の良さに目覚めましたよ。

これは売上次第で続きそうですし、1巻から売れていって欲しいなぁと思うところです。

発売は1/9、電撃文庫から。

 

3.幼馴染で婚約者なふたりが恋人をめざす話

こちらは、2月発売のラブコメ。タイトルから見ても分かるように、甘々系のラブコメであることは間違いないです。

個人的に、甘々系は食傷気味な部分もあるのですが、タイトルとあらすじの魅力に惹き付けられました。試し読みしてない時点では未知数ではありますが、最近のHJ文庫のラブコメは結構期待できる気がするので、楽しみにしております。

発売は2/1、HJ文庫から。

4.継母の連れ子が元カノだった6

なんと言っても、今1番楽しみなのがこれ。

前述した連れカノの最新刊なわけですが……先日公式Twitterアカウントでアップされていた表紙の一部が、もういいんですよ。

見て一瞬で大正ロマンに目覚めたくらいです。

そしてそして!

サブタイトルが「あの時言えなかった六つのこと」らしいんですよ。

4巻で結女が、5巻で水斗がプッシュし始めた中での、このタイトル。ワックワクっすよね。

しかも舞台は文化祭。文化祭って、もうどの作品でも神回じゃないです?? 

そんなわけで、楽しみさが溢れますよ、本当に。

発売は2/1、角川スニーカー文庫より。

番外.千歳くんはラムネ瓶のなか(コミック)2

千歳くんはラムネ瓶のなか(2) (ガンガンコミックスUP!)
 

こちらはラノベではないのですが、大好きなチラムネコミカライズの2巻ということで。

何か特典もあったりするのかなぁ……と期待しつつ。

個人的には、漫画って実は苦手な部類なのですが、この作品はチラムネのコミカライズということもあって楽しめております。むちゃくちゃヒロイン可愛いですしね。ですので、むちゃくちゃ楽しみです。

発売は2/5、ガンガンコミックスUP!より。

 

 

 

 

 

この他にも、春に発売予定のチラムネ次巻やカノうわ4巻、2月に控えているメロンブックスノベル祭りなどなど、沢山楽しみなことがある来年。園生凪先生の新作もほしいなぁとか思ったり思ったり思ったり……。

私個人としても、もう少ししたらよさげな告知が出来たりするかも……と期待しております。

またそれとは別に素で受験ですので色々と不安も残っております。一応指定校推薦が貰えそうではあるのですが、このご時世、何があるか分かりませんから。

ですが!

不安も、ワクワクも楽しんで行けるような2021年にしたいな、と思っております!

そうしてくれるだけのパワーが、ライトノベルにはあると信じているので。

 

ということで今年はこれで最後の記事となります。

皆様にとって今年が幸多き年として終わり、来年が幸多き年となりますようにお祈りしております。

 

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

 

「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています」1~3巻の感想

こんにちは、とこーです。

本日はちょこちょこ評判を聞いていたカノうわ既刊を読みましたので、感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

 

端的に一言。

やばいですわ。

今まで読んでなかったことを悔いるくらいには、この作品はすごかった。

正直にいえば、WEB発ラノベの最高峰だとすら感じました。

 

恋人に浮気され傷心のところに、ヒロインが登場。そこから甘々な話が……というのは、WEB小説には多いですね。詳しくは無いので分からないのですが、この作品がその先駆けだったり?

 

まあそこは根拠がないのでいいとして。

 

この作品の特筆すべきは、異様なまでのリアルさだと考えています。

以前なにかの本で読んだのですが、人は「非現実」に対して、現実よひもリアルさを求めるそうなんです。

その意味でこの作品は、あまりにリアル。大学など知りもしないくせに、「ああ、これはリアルだ。これが大学生だ」と思い込まされ、引き込まれてしまうのです。

そして、「付き合う」という関係性や男女、人間関係の描き方。

誤解を恐れずに言うのなら、私はこの作品を”毒”だと思います。あるいは、全てを狂わす不良品の歯車。これは、この作品が劣っているというわけでは決してなく、あまりにもこの作品に引き込まれてしまうからなのです。

 

ストーリーには、ずば抜けて大きい起伏はありません。ただ、日常がある。だというのに、その日常にある起伏が、まるで腫れ物のようにしてつっかえ、ストーリーを膨らませていくのです。

1巻、2巻はまだ「日常描写が上手い」という意味で引き込まれただけでした。

でも元カノとの交わりを描く、3巻。

薄々気付いていましたが、浮気は実際に浮気と言えるか微妙なラインで。

そういう意味で、主人公はクズとも言えるわけです。

でも「クズ」だとか、そういう感想を抱けないんですよ。

2巻の後のこれで、主人公の思考も少しずつわかるようになってきての3巻で。

誰のことも恨めない。というか、恨む恨まないじゃないです。引き込まれているのに、あくまで読者として世界を俯瞰させられているような感じなので、ただ「どうなるのか」と興味だけが引き立てられていくんです。

そういう意味で、この作品は私が出会った中で最も近く最も遠い、冷たく温かい作品と言える気がしました。

 

今回はここまで。

ストーリーに大きく触れたわけではなかったですが、良さを思い切り書けた気がします。

この作品を見つけ出すラノベ読みの皆さんの眼は、本当に尊敬します。

これからも末永く、4巻以降も発売することを祈ります。

 

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

「現実でラブコメできないとだれが決めた?2」感想

こんにちは、とこーです。

今日はラブだめ2巻を読んだので、感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回はラブコメができるクラス作りを目指した、ラブだめ2巻。

端的に言うと、これむっちゃずるいって思う作品でした。

序盤、7番さんとの打ち合わせとともに、怒涛の「頭おかしいのでは?」ラッシュ。空気を可視化とか、マジで本格的に「ラブコメ? は?」ってなりましたよ。

しかもそれに7番さんのお母さんも協力とか、もうやることなすこと、笑うしかない。そろそろ、主人公チートやん、と思ってくるレベルです。

 

そうして戦略的にやっていく様は、さながら頭脳戦。それこそ作中でも明らかに出ていたよう実じゃないですけど、そういうレベルですよね。

だというのに、です。

だというのに、この作品はそこで終わらない。乱立する伏線、カオス極まる状況。その核にあるのは確固たる青春ラブコメなんですよね。

1巻でも感じましたけど、2巻はクラスメイトが出てくるから尚更。

色んな人物の思惑が絡み合う状況の中で、勝沼の謎に近づいていくストーリーは、無茶苦茶いい。

そして、そんな中でも決して勝沼さんを排斥しようとはしないって言う長坂が、くそ好き。マジでラブコメに真っ直ぐすぎるというか、ほんと愛すべき馬鹿です。

 

でもって、終盤。

勝沼さんの謎を解き明かし、そして事態の解決へと動くその流れ。あれがもう、いい。

頭脳戦なんて「知るかボケ!」って感じで「ラブコメこそ最強」とばかりに突き進むのが、マジでアホすぎるヒーローって感じでよかったです。いやもう、ヒーローとも呼ばないくらいに泥臭くて熱かったかもです。

 

結局、ずるいのはそこなんですよ。

長坂はただただ、情熱で突き進んできるだけ。そして周りの賢い人物は動いているんだけど、その動きすら取っ払うくらい明後日の方向で突き進む、という。頭脳戦とも言えるし、スポ根とも言えちゃうし、ラブコメだし、というのがやばい。

 

そんななかでも好きだったのは、3箇所。

熱さでいうと、まずは7番さんが、長坂と清里さんが話しているところで「己を貫け」ってくるところ。あそこの、相棒感がやばい。好きすぎる。

で、一方の勝沼のシーン。

もう終盤全般やばいんですけど、あのゴミを集めたあとの堂々とした立ち姿がすごい好き。

で、ですよ! その後の、長坂の流れ。あれもう全部好き。全力で空回るところとか、1000回も土下座の練習してるところとか、正真正銘、良い奴だってところとか。

とことんラブ&コメでした。

加えて、勝沼さんの変貌ぶり。もう、がっつりヒロインじゃないですか。あの流れからのあの挿絵、最強ですよ、絶対。

 

 

またまた、7番さんの方も、色々と「ん?」と思うところがありました。やっぱり別のクラスって時点でなかなか難しい面がありますし、今後どうなっていくんでしょうか。

まだ誰もが長坂に対して明確な恋愛感情持っていないあたり、ハーレムでもないし……いやこれほんと、どうなるんでしょうね。7番さんと勝沼さんが絡む日があるのか???

 

 

にしても、他にもどんどん伏線を敷いてました。

生徒会の日野先輩にも何かありそうですし、メインヒロインである清里さんはもう、どこぞの魔王レベルでした。いや、あの最後のイラストは日南さんを笑えないレベルでは?

 

長坂のやることなすことが読めない、ストーリーも読めない、キャラの思惑も読めないという、本格的にトリッキーなこの作品!

2巻も超期待通りなので、早く3巻が読みたい所存です!!

 

長くなりましたが今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

チラムネ語りしましょうか。

こんにちは、とこーです。

本日はそういう気分となったので、チラムネ語りをしますよ。

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きましょうか。

「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネはただ読んでもよし、深読みしてもよしの最高の作品だと思っています。

そこで今回は、未だ表紙となっていないヒロインである優空ちゃんと5巻について、深読みします。深読みなので、悪しからず。

 

1)時系列整理とそれに伴って生じる疑問

この作品は、朔の2年生4月からストーリーが始まります。

しかしながらどのヒロインも、その以前から朔との関わりがあります。そこで、まずは時系列を整理していきたいと思います。これについては、優空だけじゃなく、朔にまつわるところ全般を拾っていきます。

 

①1年生・入学式から数日経ったある日

……掲示板に朔の名前が書き込まれる

 

②1年生・4月

……朔ら10人の1年生が野球部に入部

 

③1年生・5月-6月に差し掛かるところ

……朔ら打線の主軸に定着

 

④1年生・6月中旬

……野球部の歯車が狂い始める

 

⑤1年生・7月中、下旬

……野球部予選。この際、陽は千歳くんの姿を見て、朔を見直している

 

⑥1年生・8月最終日

……朔、野球部退部を決める。翌日退部

 

⑦1年生・9月

……明日風と出会う

 

⑧1年生・二学期くらい

……優空がリア充グループと行動するのが当たり前になってくる

 

①と②の前後関係については分からないところです。

また、⑧に関しても具体的にいつ頃なのかは分かりません。加えて二学期以前から徐々に垢抜けてきていたとの描写があります。

ここで、時系列を見て疑問点が生じてきます。

 

a:夕湖が朔を「ヒーロー」と呼ぶ所以となる事件(?)はいつ起きたのか

b:優空が朔にまつわる事件(?)はいつ起きたのか

c:優空が垢抜けてきていた理由は何か。

 

bとcは二アリーじゃない? とお思いなるかもしれません。

しかしながら、1巻において夏休みの試合の頃には優空と朔は「いまみたいに仲よくなる前」でした。

ですが、二学期前から垢抜けてきていることから、必ずしも朔との事件(?)と優空が垢抜けてきていた時期をイコールで繋げることができるとは言えないと思います。

 

さて、ではこれに様々な参考文献(SSとも言う)を照らし合わせてみましょう。

 

コミカライズ1巻と原作4巻の同時購入特典のSSつきクリアファイルより、優空と朔の過去の関係がみてとれます。

これを見るに当初は

内田さんとあなた。

そして優空ちゃんと千歳くん。

最後に今のように優空と朔くん。

と言った感じで呼称が変遷していると思われます。そしてコミカライズ1巻巻末のSSより、2人の最初の印象は「悪かった」、そして優空にとって「あんまり思いださせないでほしい」ことが分かります。

このことから、⑧に至るまでには何らかのことがあった、と考えるべきでしょう。

であるのならば、夏休みの野球部のことで余裕のない彼が、それを解決できたとは思えません。本格的に不味くなる前、夏休み突入前後も同様で、野球部の練習が忙しい彼が誰かとのいざこざを解決できるとは考えにくいでしょう。

だとすれば、その解決は二学期突入以降だと考えるのが妥当です。それも、彼の精神状態を鑑みれば、⑦以降だと言える気がします。

⑦▷⑧という時系列を確定、とここではしたいと思います。

この時、先程b・cで話題となった、優空が「垢抜けてきていた時期」と「2人が仲良くなり始めるきっかけ」は別の問題だと言えるでしょう。

或いは、「垢抜けてきていた」のは単に高校に慣れたからであって、理由がないという説もあります。ここに関しては難しいところなので、保留とせざるを得ないでしょう。

 

さて、これでひとまず時系列の整理が終わりました。

とはいえ、まだ何一つ問題については考察できていませんね。次に入りましょう。

 

2)前項《a》について考える

時系列を整理しただけで、疑問が生まれました。

ここではまず、前項のaについて考えてきます。

始める時に優空と5巻について語ると言ったのにどうして夕湖、と思われるかもしれません。しかし、作品を呼んでいただければわかるように、優空と夕湖というのは非常に密接に描かれています。だからこそ、優空の考察には夕湖が欠かせません。

 

正妻と目される、天然姫オーラのあるリア充柊夕湖。彼女は1巻表紙を務めており、健太との1件でも活躍しました。

その中で、彼女は朔のことを「ヒーロー」であると言います。「私のヒーロー」ですね。

何かがなければまず、同級生のことを「ヒーロー」とは呼びませんよね。ということは

何があったことは確実です。

さてではここについて、さらに生じる疑問をまとめましょう。

a-1:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件と朔に惚れたこととの関係性

a-3:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件はどんなものだったのか 

a-4:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件と「誰よりも私のことを雑に扱ってくれた」こととの関連性

 

ほとんど答えが出ないものであることは確かです。a-1については推測として「ヒーローと思うようになった時が惚れた時」であると言える可能性が高いですが、必ずしもイコールであると言えるかと言うと、難しいところでしょう。

正直、この辺りについては情報が欠如しています。

ただ言えることもあるでしょう。

野球部をやめる頃から明日風に会うまでの時点で、夕湖は既に朔のことを本気で心配していました。もちろん、友人としてそのように心配することもあるにはあるでしょうが、流石に時系列でいう⑦以降に夕湖との件があったとは考えにくい。となると、元の疑問であるaについては一定の答えが出せます。つまりは、夏以前ということ。

一方でa-1~a-3については答えは出せません。ただ分かることは

「何らかの問題が発生し、それを千歳くんは解決した。この際、朔は夕湖を特別扱いしなかった(=雑)。このことで朔に、惚れた」

ということ。

こうするとa-1とa-3は全く同じに思えますが「惚れた」ことと「雑に扱ったこと」が、同時期かどうかは確定できません。「雑に扱ってくれた」後に事件が解決して、あとから惚れたって可能性もありますから。

 

ただまぁ、今回のメインは優空と5巻です。

a-2の答えが少なからず出たので、それでいいかなと思います。

 

3)優空と朔

それではようやく本題に入っていきたいと思います。

優空──内田優空は作中において、最初に登場します。1巻の、あの挿絵は素晴らしいですよね。

そんな優空と朔に何があったのか。これを紐解いていくには優空に纏わる描写から考えていくべきだと思います。

なお、私は比喩諸々を考えると迷宮に入りすぎて迷子になるタイプなので比喩の考察はそこそこにしておくつもりです。

 

ではまず1巻。

優空は、朔が健太のところに行く際、真っ先に電話をかけていました。その理由については、コミカライズ1巻と原作者4巻の同時購入特典SSつきクリアファイルに記されていました。言ってみれば、「カースト」とか「千歳朔」について感覚的ではなく理窟で理解できる、みたいな感じでしょうか。それに加えて距離のとり方も上手いなど、努力型リア充の一面が押し出されています。

健太に対しても包容力抜群で接する優空。亜十夢らに絡まれている健太を頑張って助ける姿も描かれました。ここで、朔はぷちぷちに優空をたとえています。

またこの1巻の出来事のなかで、メロンブックスノベル祭り特典SSアンソロジー第1弾の「下校時のこと」が描かれています。ここで朔と優空の家が同じ方向であることが書かれていたり、1巻の時点で「同じ理由で徒歩通学している」ということも描かれていたりしているのが個人的にはポイントだと思っています。

ちなみに優空は勉強が得意な様子。描写としては僅かですが、学年トップ級だとは思われます。

 

1巻と2巻の間

2巻とらのあな特典のSSより。

優空が、朔たちが1巻で健太のオタサー時代の友達を撃退(?)したスタバに訪れます。この際に、優空と朔は「普段お互いが飲んでいるもの」を飲んでいるのがポイント。

 

 

2巻。

悠月との偽恋が始まった彼と真っ先に会ったのが、優空でした。彼女は悠月のことを心配する一方、それ以上に朔のことを心配しています。夕湖と共に朔のことを心配してはいますが……その心配は夕湖以上に見えます。とことん、その描写が多いです。

一方で、図書館での描写より優空が以前はメガネをつけていたこと、そしてその当時は見た目をあまり気にしていなかったことが分かります。

 

2巻と3巻の間。

ドラマCDのエピソードにて。

優空は朔に、スマホケースをプレゼントします。その種類も含め、朔の好みど真ん中をセレクトしています。

他のキャラももちろん色々な考えがありますが、その中で優空ほど「朔の好み」という点を意識している人はいないように感じられます。陽が少し近いですが、ベクトルの違いがあるでしょう。

またこの中で「色々」なことを「早く忘れてほしい」と言っています。この「色々」にどこまで入るのか、というのがポイントかなと感じます。

 

3巻

3巻における、優空の描写は多くありません。

ただ一方で、非常に優空の「日常」感が押し出されているのも3巻です。

下校を朔共にしている優空。その中で明日風と会い、朔が紹介もしています。

また、朔の家での話で、優空がたまに料理を作りに来てくれることも分かりました。

 

4巻

印象的なのはやはり、陽を混じえた3人でのやり取りの前後でしょう。PVにもある「はい、任されました。そのときはきっと、誰よりも朔くんの隣にいるから」という台詞は印象的です。

また他にも、「誰よりも私のことを雑に扱ってくれたから」朔との仲がいいのだ、と陽に伝えています。この際、何かを思い出して言っていることから過去になにかがあったことはまず確定です。

また、「ありがとう、私に気づいてくれて」という台詞もありました。この意味は朔自身にも分からず、終わります。

過去のこととして描写があるとすれば小さい頃からピアノやフルートを習っていた、ということくらいです。

 

さて、ここまでのことから分かることをまとめていきましょう。

まず、内田優空という人物が朔にとって実に密着的で日常的である、とは言っていいのではないでしょうか。

家の方向が同じで、共に同じ理由で徒歩通学。それゆえに、一緒に帰っていることも

多いのが2人です。1巻において最初に登場し、2巻においても七瀬たちと最初に出会います。そんな彼女は「日常」の象徴であると言えるように思います。

 

一方で、過去については明確に思い出したくないと考えているのも事実です。

そしておそらくはそんな過去で朔は「優空に気づいた」のだと思います。現在の優空はそこそこには華やかなリア充なわけですし、地味だった当時の頃だと思うのが自然ですよね。

 

ただ、ここから先が分からないのもまた事実。

過去に何があったのか。

彼女は過去に「気付かれない」ような存在だったのは確かです。1巻とかまでだと、単に「地味だった優空を健太の時のようにリア充にした」みたいな雰囲気にも思えたんですが、「気付く」という描写や呼称の変遷、当初は印象が良くなかったことなどを考えると首を傾げざるを得ません。

 

そこで考えるべきは5巻の内容だ、と私は考えます。もちろんこれは優空が5巻のヒロインであるという想定での話なのですが、その場合、まず間違いなく優空との過去の話も描かれると思われるからです。

 

4)5巻の内容から考える、優空と朔

これまでの1-4巻は必ず、1冊につきひと月が経過していました。もちろん作中で1ヶ月が丸々描かれるわけではありませんが、新しい月になるに伴って話が始まるというのが通例です。

この論理に則れば、5巻は8月、夏休みど真ん中の話となります。そしてこれは、このラノ2021!の裕夢先生のインタビューからも明らかでしょう。

夏休みとリア充とならば、当然話はいくらでもありますね。夕湖との夏祭りの話もありますし、水着回だって……と話が逸れました。

ともあれリア充の夏休みは話が多いことも事実。そこでまず予想として、夏休みのエピソードのうち5巻本筋にかかわらないストーリーは何らかの形で補完されるのではないか、と思います。ssはもちろん、ドラマCDや短編集など方法は幾らでもあると思いますから。

 

その上で、それでもやはり5巻は夏休みらしくチーム千歳が揃うシーンが多くなるのでは、と思います。

何故か。5巻が優空とのストーリーなのだとしたら、何らかの形で優空の地味さや身近さが押し出されると思うからです。

1年生の夏休みには、優空はチーム千歳にいませんでした。それどころか朔に「気づかれて」もいません。それが2年生になって、隣にいられる。そんな展開はエモいですよね。

その中で思い出を語る感じで2人が1年生の頃に起きた話を……というのはありえそうです。

 

 

が、まだ話は見えてこない。

そこで、もう少し夏休みという部分にフォーカスしてみましょう。

夏休みには様々なことが起こります。

たとえば、2年生の夏といえば受験の天王山だという見方もあるでしょう。

また夏休みには家族と過ごす時間も多くなる気がします。帰省だってある季節ですよね。

 

さて、ここまで言うと分かっていただけるかもしれませんが私は5巻は家族の話かな、と妄想しております。はっきり言いましょう、妄想です。考察混じりの妄想なので外れても「だよね」くらいのテンションでいきましょう。

 

5巻が家族の話である理由はいくつかありますが、その前提として語るべきはこれまでの1-4巻を思い出していくべきです。

 

どの巻においても言えることは、朔と誰かが「交差」し「相互理解」を深めていくことにあると思います。

特に4巻なんかは顕著で、朔と陽の交差具合が凄いですよね。あの視点の切り替えとか、ヤバいです。

 

そこで5巻。

優空と朔はどう交差するのでしょう?

少なくとも朔は、野球部とも蹴りをつけ、割とスッキリした状態にいます。

その中で問題が起こるとすれば何があるでしょう。

そう考えた時に、家族の話になるような気がするのです。

 

 

でも朔の家族の話ってそんなになくない?

という方、2巻や3巻を是非ご覧になってください。

朔の家族には父と母の他に、もう1人誰がいるんです。しかもその人は「厄介」。

東京で明日風といた時にも野宿と二択じゃないと行きたくないくらいに嫌がってはいるものの泊まるあてがないわけじゃないと書いていますし、そのもう1人の家族が東京に住んでいるっていうのは確実のように思います。

だからこそ夏休み。

その人が帰省したことを契機になにかが起こるのでは、と思うのです。

 

では、優空は?

優空については家族の描写ってないですよね。

ただ小さい頃から楽器を習っていたという点、勉強ができる点などをみてみると、結構いい家柄(あんまりこういう言い方はしないかもですが)の生まれなのでは? という気がしなくもないです。

まあ、これって流行りでもある聖女系甘々ラブコメの思考って感じはしなくもないのですが。

でも料理をたまに作りに来てくれて、勉強できて、包容力があって……って結構そんな感じがしなくもないんですよね。

何より、そういったいい家柄の話だとすると、福井っていう田舎の色も濃くなるのかな、と。いや、これは偏見交じりなのですが、都会よりも田舎の方が「いい家柄」は文化とか、伝統とかの意味で出しやすい気がします。

そして「いい家柄」だとしたら、夏休みはわりと悩むことが多そうな気配。勉強って単にフォーカスして、たとえば「友達付き合いはやめて勉強に集中」的な感じから始まるストーリーもありそうですし、部活を辞めるよう言われたり……とかも可能性としてはゼロじゃない気がします。 

互いに持つ家族の問題に向き合い、一回り大人になる夏休み。

そういうビターさも、チラムネならありでさないでしょうか。

 

 

 

 

 

いかがでしょう。

書いているとどうしてもまとまらないので、やはりキャスかなにかでどなたかと話しながらがいいなぁ、と感じましたね。

 

ともあれ、5巻は家族の話、というのが私の予想です。

発売は来春頃とのことですし、ものすごく楽しみですね!

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

 

「殺したガールと他殺志願者」感想

こんにちは、とこーです。

今回は楽しみにしていた作品、「殺したガールと他殺志願者」を読んだので感想を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

一言、たった一言でこの作品を形容するのであれば、それは、「歪だ」と言うものでしょう。

殺されるために愛される、殺すために愛す。そんな主人公とヒロインのラブストーリーは、歪という他ありません。

でありながら、この作品を読んでいると「死は悲しむべきことじゃない」と感じてくるのです。

そして、おそらく、この「死は悲しむべきことじゃない」という論理を受け付けない人からすれば、この作品は悲劇ないし被虐的なラブストーリーとなるでしょう。

しかし私は、するりと受け入れられました。元々、そういう考えがあった節があるので、そのせいかもしれません。

そしてそんな側からすれば、この作品は歪でありながら真っ直ぐで、甘い(すなわち苦い)純愛ラブコメな感じました。

 

 

淡々と流れるようでありながら、常に毒を抱えているようでもある地の文は、この作品を支えている要素のひとつだと感じます。

文章力という言葉が何を指すかは難しいところですが、この作品は紛れもなく、いい文章であると感じます。言葉遊びでもないと思うんですが……なんでしょう、この心地良さ。形容しがたい、でも良さがありました。別の方で言ってしまうと、かの鬼才・園生凪先生の味をやや感じましたね。やや、ですが。

 

ともあれ、それ以上にこの作品の自殺や死へのスタンスが衝撃的であり、私にとって尊く感じました。そしてそちらの方がこの作品の良さであるように思います。

主人公やヒロインに感情移入できるかどうかは、本当に人によるでしょう。ただ、彼らの生き方や感情を汲み取っていきながら読み進めれば、心から「幸福な死を」と願わずにはいられないのです。

そして、ラスト。

衰弱死という殺し方。なるほど、と思いました。生きたくて死にたい奴らしい死に方であり、殺し方。正直なところ、無茶苦茶焦がれました。ただ色々な事情を鑑みると、そう簡単にも行かないように思えますし、ここからどうなって行くのかが楽しみなところです。

 

 

2巻も決定しているこの作品。帯にある「死春期ラブコメ」という言葉が、あまりにもしっくりくるなぁ、と感じました。

ぜひ、読んでいただきたい1作です。

 

 

それでは、今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

「夢見る男子は現実主義者3」感想

こんにちは、とこーです。

本日は私的推しラブコメに入る作品、「夢見る男子」の第3巻を読んだので感想を書いていきますよ!

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

  • 作者:おけまる
  • 発売日: 2020/11/28
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

猛アプローチし続けた日々から、少しずつ時間が過ぎ、関係が変わっていった1-2巻を経ての今回。

夏休みになると共に、渉の有能さもちょこちょこ出てきて、ラブの要素が加速していくお話だったように思います。

 

読んでいて、もうこのポップ感溢れる会話や地の文のうっとりしました。読んでいて、余すところなく笑えるし、渉のことが好きになる。

1巻2巻もそうだったのでしょうが、しばらく空いて読んだら尚更感じましたね。

 

 

好きだったシーンは、愛花が渉を見つけて……というところ。

これwebの時にも好きだったんですが、何度読んでもむっちゃいい。二人の間だからこその関係性とか、そういうのもあって、むっちゃよかったです。そしてどんどんデレて可愛くなる愛華よ。

 

加えて、一ノ瀬さんとのやりとりも好きなところでした。これは、紙で読むと尚更って感じでしたね。

渉は、個人的に、俺ガイルの八幡と同様、地の文で語るくせにその性格を全てさらけ出さないってキャラだと思ってます。

だから、こういう行動一つ一つが彼の姿を映し出す感じがあっていいっすね……うん、いい。

 

 

でもって、4巻よ!

4巻が決定したということで、おめでたいです!

基本的に「the web小説」という感じで1巻1巻の区切りも「あ、そこなんだ……」ってかんじだったりするのですが、その分読みやすさは抜群なので未読の方はぜひ!

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

 

「世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い」感想

こんにちは、とこーです。

ここしばらくラノベ不足すぎる私ですが、今日はようやく取れた時間を使って読んだ作品の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今作は小説家になろう発の、甘々なラノベです。

物語の発端は、当時小説家になろうの中で流行っていた「幼馴染ざまぁ」モノ。そこから発展して甘々なストーリーが始まる、というのが概要でしょうか。

 

もうとにかく幼馴染愛MAXな作品だな、というのが印象なのですが、そちらに触れると甘々なラブコメにありきたりな感想になってしまうので今回はあえて別のところを。

 

今作は幼馴染との「今」と「過去」が交わりつつ、少しずつ主人公が前に進んでいくのですが、何気に主人公に共感できる人は多いのではないかと思います。

 

何しろ主人公は小説家になろうに投稿し、そして心が折れそうになった経験があるのです。

「この作品ならきっと書籍化できる」とすら信じていたのに読んですらもらえない。そんな理想とのギャップを知って、それでも泥臭く足掻いていく主人公の姿は、ラノベ好きでワナビな方なら、まず間違いなく共感できます。

そしてそんな彼が作中で投げかけられる言葉一つ一つが、胸にしみ入るのです。

 

とことん幼馴染の幼馴染らしさを追求し、そこを突きつめている作品。

そしてそんなこの作品の「書籍化」と作中での「書籍化」はあまりにも上手くダブります。

というか、私、web版読んでた時、書籍化決まっていない時点で読んでて「え? これ書籍化するん?」って勘違いするくらいには引き込まれてましたからね。

 

そんな今作。

一巻だけでも十分面白いんですが、できれば主人公が書籍化した後の苦難とか、妹の話とか、イチャイチャとか、まだまだ読みたい話が思い浮かぶお話でもあります。それほどまでにキャラが生きてる、ということです。

 

なので2巻3巻と出たらいいなぁ……と。

売れますように!!!

 

 

と、今回はここまで。

12月は買う予定の本も沢山ありますので、ブログも更新します!

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

「このライトノベルがすごい!2021」について話すコーナー!

こんにちは、とこーです。

最近は多忙すぎてめっきり記事が書けていないのですがもちろん、このラノについては書いていきますよ!

このライトノベルがすごい! 2021│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル

 

 

私とこー、今回はなんと協力者枠として参加させていただきました。

そんなわけで、その辺のことも語って行くつもりです!!!

 

 

自称しているように私は偏読家なので、ランキングに入った作品全てを語ったり、業界分析をしたりすることはできませんが、それでも語りたいだけ語っていきますよ!

 

 

①1位はなんと……!

まずはなんと言っても、1位にランクインした作品の話ですよ!

単行本・ノベルズ部門に関しては残念ながら1冊も読んでなくて語れないので、文庫本部門の方を。

 

そう、「千歳くんはラムネ瓶のなか」が1位ですよ!!!!!!!

 

推していた作品が1位にランクインすることの、この嬉しさが半端ない!

軽く泣きましたからね、マジで。それくらい嬉しかったですし、2位以下とのポイントの差を見て、さらに泣きました。

 

もちろん、冷静かつ客観的に分析をすれば、色々とあると思います。

でもそんなことは飛び抜けても、やっぱりチラムネは最高ってことだと思います。

考えてみても、2巻~4巻は1巻とは雰囲気が違いました。特に3巻以降は、ただでさえ大好きだったチラムネがさらに一皮剥けたのだと思うくらいの衝撃でした。

そういう意味でも、チラムネの本番とも言える2巻以降が発売した今回、1位になれて、ファンとして嬉しいです!

ところでそんなチラムネの作者である裕夢先生のインタビュー記事はごらんになりましたでしょうか?

もうね、あれだけ見てもすごい読み応えがあります。これまでTwitterなどで発信なさっていたことも多々ありますが、その他にも色々と話が出てて、超いいですよ。

 

②他の作品を見てみると……

文庫部門の他の作品も見てみましょう。

私が読んでいる(追っかけている)作品というと、上位40位に入っていたのは

ようこそ実力至上主義の教室へ

「継母の連れ子が元カノだった」

弱キャラ友崎くん

「カノジョの妹とキスをした」

「妹さえいればいい」

「現実でラブコメできないとだれが決めた?」

「豚のレバーを加熱しろ」

「─異能─」

でしょうか。

その他、途中で断念してしまった作品などもあるのですが、こういう結果を見ると再チャレンジしたくなるものです。

 

個人的にはよう実が3位だったのが意外でした。

先日430万部突破したとの話も出ていましたし、今年は1位をとるのでは、と思っていたくらいです。

ただこちらはWebアンケートの方でのポイントは1位とのこと。

この辺りの話を細かく考察するつもりはないのですが、人気なのは間違いなしですね。

ちなみに私は2年生編3巻はお預け状態です。4巻が出るまで我慢しています……。

 

その他、私が好きなラブコメも多々ありました。

どれも2巻が楽しみな作品ですし、来年のこのラノはまた違った結果になる予感がびしばししますね。

 

そして、その他のファンタジー系。

私「おお!」と思ったんですが、異能が今回はいってるんですよね。

この作品は本当に凄かったですけどシリーズものでは無いので入るか懸念してましたが、入ってよかった!

これを機に、もう1回読み直したくなってきましたよ。

 

 

その他、ランキングを見てて、天使様には手を出して行きたいなぁと思いましたね。

Webで満足しちゃってたんですが結構プラスされているところもあるみたいですし、これはもう、読むっきゃないなぁと思います。

スパイ教室はこれまでなかなか手が出てませんでしたが、こちらも気になるところ。

なかなか予測できない空気感があるので迷ってるんですが、いずれは読んでいきたいものです。

あとはたんもし。

こちら、2巻まで読んでやめちゃってたんですけど、これを機に再開してみようかなぁとも思います。

 

 

③それじゃあ私が投票した作品は……

私が投票した作品に移りましょう。

私が投票したのはこちら⤵︎ ⤵︎

1位 千歳くんはラムネ瓶のなか

2位 現実でラブコメできないとだれが決めた?

3位 俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。

4位 継母の連れ子が元カノだった

5位 夢見る男子は現実主義者

 

もう、趣味全振りワガママコンボって感じの投票でございます。

順位については迷ったんですが、何を入れるかって言うのはほぼ迷いませんでしたね。

どの作品も、本当に主人公を愛せる作品です。

これ、このラノにも書いたんですけど、本当に主人公が好きなんですよね。

 

俺ガイルからラノベ沼に浸かり始めた私は最初の頃は「主人公は自己投影できるやつがいい」って思っていたんですが、最近はその辺も変わりました。

これはそもそも俺ガイルの主人公、八幡への認識の変容もそうですし、チラムネの朔のような存在のおかげでもあります。

 

だからこそ、「友達になりたい」と思ったり、「こんな風になりたい」と憧れたりできる主人公が登場する作品を選んだつもりです。

もちろん、そもそもラブコメ好きなのでそれ以外はあまり読めてないっていうのはあるのですが。

 

 

ともあれ、こんな偏読家が「好きだ」という作品ですので、広く読める方からしたらもちろん楽しめる作品と言えます。

なのでまだ読んでいない方は、ぜひ買ってくださいね!!

 

 

と、こんなところで。

今試験やら学校の活動やらで本当に忙しいのですが、12月からは時間ができる予定です。

そしたらちょこちょこ更新していきます。

 

そんなわけで、読んでくださってありがとこーざいました!

「スパイ教室01《花園》のリリィ」感想

こんにちは、とこーです。

本日はテスト勉強の合間に読んだ1作、スパイ教室1巻の感想を書いていきます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発売当初からかなり評判が良かった今作。

騙されるとのことですごく注意深く読んでいたんですが、正直、息をのんで「あーー!」ってなるような騙され方はしませんでした。

 

むしろ、読んでいて、さも当然のように描かれていて、違和感すら感じないし、伏線として回収されていくことにも驚きすらなく、「さも当然そうなる」ということが目の前で描かれていくのを茫然と見ているような、圧倒的な現象が起きてました。

 

というと、伝わらないでしょうか。

少なくとも、けなしてるわけではないです。むしろ、「騙す」の事件が「騙す」を超えている、という話。

あまりに自然すぎて、驚きすらないんですよね。むしろ、今も騙されている気分。

 

そんな今作なのですが、そういう「騙し」とは関係ないところでもガチ面白い。

スラスラと読める飲みやすい文。なのに情報量はしっかりとあり、余すところなく、面白いんです。

 

1巻ではそこまでキャラを深堀されてなかったですけど、2巻からはそのあたりも補完されるのでしょうか。

1巻ではどのキャラがいるのかすら最後になるまで読んでいるとはっきりしないという隠匿具合、よくラノベでやりましたよね。

普通情報開示はそこそこにキャラを描いて、その魅力で読者を惹き付けるものなのに、そこまで強くキャラを描かないんですから。

そのくせキャラが生きているって感じがするから、凄いんですよ、これ。

この作品にキャラPVまで作って推していくというあたりは、本当に巧みな気がします。単なる広報以上の凄まじい役割を果たしますよね。

私とか、正直Pvの印象が強すぎて、まだ《愚人》の存在を理解出来てませんからね。その辺も含め、全てがトリックになっているような気すらしますよ。

 

 

 

魔女と猟犬といい、スパイ教室といい、ラブコメ好きの私が好きになれるファンタジーが増えていて嬉しい限りです。

というか、今後はこつこつ、ファンタジーを読んでいきたいところです。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

「聖剣士さまの魔剣ちゃん1~孤独で健気な魔剣の主になったので全力で愛でていこうと思います~」をすこれ!

こんにちは、とこーです。

今回はHJ文庫公式レビュアープログラムでいただいた「聖剣士さまの魔剣ちゃん」について書いていきたいと思います。

ネタバレなしでいきますよ!!!

 

 

さあ、いきます!

あのですね、まず色々という前に言いたいんですが、この作品はすごい読むべきですよ!!!!!

HJ文庫公式レビュアープログラムということで何冊か読ませていただいていますが、その中でもこの作品はダントツでいいと思います。なので、読んでね、というところをこれから書いていきますね。

 

まず、全体的なテンションが、本当に僕好みでした!

なんとなく、大筋だけは小説家になろうでも見かける追放ものを踏襲してるんですけど、もうその跡形もないくらいに魔改造されていて、凄まじくハイテンションなのが超いい。

かといって、そのテンションの高さが、コメディの押しつけになってはいないんです。

これが、なかなかすごい。

異世界ものの中には「こういうのが面白いんだろ?」みたいなコメディを押し売りしてくる作品もあると思うんです。それこそ、作品のベースの空気と外れてて、「ん?」ってなったり。

でもこの作品はそういうことがちっともないんです。すっごく笑えますし、それが作品の根底と食い違ってないんです。だから、もの凄くするっとコメディが受け入れられて、すっごい面白いんですよ!!!

 

 

でね、でね。

タイトルを見てくださればわかると思うんですけど、魔剣ちゃんがすっげぇ可愛いんです。もうそれだけで白飯何杯もいけるレベル。

そしてそんな魔剣ちゃんを愛でる周囲のキャラとの掛け合いがくっそいい!

ファンタジーで最近流行りのいちゃラブものをやったらこうなるのかも、というのがビシバシ伝わってくるのです!!!

 

 

そしてね、主人公至上主義の僕が満足できるくらいには主人公もかっこいい。かっこよさがスルーっと水面下に隠されていて、そこが激しくいい。

加えて、その他のキャラももの凄く濃く、誰も彼も彼もが魅力的なのです!

 

と、いうことで。

コメディがいい、ヒロインが劇かわ、主人公がかっこいい、キャラが濃くて魅力的と!

無茶苦茶にいい作品なので、ぜひ発売した際にはお読みください!

※レビュアープログラム参加だからと忖度してるわけじゃないですよ、マジで!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『魔女と猟犬』感想

こんにちは、とこーです。

今回はTwitterでも話題になっている、「いやもうこれ絶対面白いやつやん」な魔女と猟犬の感想を書いていきます。

魔女と猟犬 (ガガガ文庫)

魔女と猟犬 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

さて、まず最初に言いたいのは魔女と猟犬の神PVですよ!

私、実は魔女と猟犬は買うつもり無かったんですけど、あのPVと公式サイトのかっこよさで即買うことにしましたからね。

まだ読んでいない方は、とりあえずこんなチンケな感想を読む前に公式サイトへレッツゴーです!!!!

 

 

で、内容なんですが。

まずですね、私は基本ファンタジーが苦手なんですよ。読むとしたら小説家になろうで投稿されるような、もの凄く分かりやすい「なろうもの」くらいです。あとはラブコメしか読まないですし、ファンタジー要素があっても基本はラブコメ、というのばかりだったんです。

しかし、この作品。

買って、読んで、すごい読みやすいんですよ。三人称っていうのもまた私的には苦手なはずなのに、開幕数ページで速攻引き込まれる。時間の関係で一気読みといかなかったのが残念なくらいです。

「お前は、どんな“魔女”の物語を知っている?」っていうのがかっこいいですし、そこから主人公たるロロの話になっていくのも、すごいいい。

ほかのファンタジーを知らないのでなんとも言えないんですが、するする読めて、なのに重圧に感じるストーリーっていうのはむちゃくちゃすごいんじゃないかと思います。私も、読み応え抜群すぎてほわほわしましたから。

 

ストーリーの大筋としてはあらすじのまんま。

端的に言えば超ヤバイって言われてる魔女たちを集めていくストーリーだけど、その過程で邪魔とか入るし、国家間のいざこざとかも......って感じです。

でももしそういうあたりを細かく理解できなくとも、キャラの魅力だけで白飯三杯はいけますね。

 

 

特にロロ!

犬の話で、自分と共に育った犬を殺さなきゃいけないところで、殺さない道を選んだわけですよ!

これがね、もうこのかっこよさがすごい。そういうクソ喰らえ感って、もう絶対好きなやつじゃないですか!

その他、ロロの主人とかたくさん魅力的な仲間サイドもいるわけですが、それに加えて敵キャラまでグッとくるのだから、すごい。

男の子の好きなワード盛モリセットかと思うくらいに厨二心を刺激されますし、実際にバトルになった時の手に汗握る感じは圧巻。

想像力に乏しいので脳内映像化とかできないんですが、それでも「おおお!!!」ってなりました!!!

 

 

 

こほん、謎のテンションになりました。

ともあれ、この作品はとにかくかっけぇってことです。

あとは、あれ。忠義とか、主従関係の話も私はすごい性癖なので、最後の方はグッときました。

 

 

全体的に、やっぱり1巻なので物語の開幕的な部分も強いと思われます。ネタバレを恐れずにいえば、1巻の主要キャラの何人かは死んでますし。

けどその分魔女も仲間になってくれましたし、今後が楽しみです。

今後の魔女はどんなキャラなのか、九使徒との戦いは....? 超気になるので、続刊出たら絶対買う作品です!

 

 

それでは今回はここまで。

みなさんもぜひ読んでみてください。

読んでくださってありがとこーざいました!

『美少女と距離を置く方法1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだ』感想

こんにちは、とこーです。

本日は美少女と距離を置く方法、通称びきょりの感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

発売時期が被っていることもあり、加えて小説家になろう発である点が共通してもいるので、何となく氷の令嬢の方と同じ系統の作品なのかなぁと思いなかなか手が出ていなかった今作。Twitterで作者様から推していただいたこともあって読んだのですが......うん、よかった!!!

 

感想を書いている時点でお察しなのですが(面白くないと感想書かないので)この作品は、すごく面白かったです。

自分はじれじれイチャラブ系のラブコメにそこそこ食傷気味なのですが、この作品はそういう空気が残りながらも、かなり人間関係が丁寧に描かれていました。

Twitterとかでも友人たちがすごく描写されてていいって話を見かけていました。だからこそ「あれ、そんな言うほど? イチャイチャラブコメなら普通にこれくらいやない?」とか、途中までは思っていました。

しかしながら、話が進んでいくにかけて、その印象はパッと消えましたね。

もちろん、こういったラブコメのテンプレは踏襲されています。でも読んでいてテンプレだとはまったく感じない丁寧さがあり、そこがすごく良かった。ちょうど自分がラブコメ書いている時期なこともあり、より一層、凄みを感じました。

 

そんな風に周囲のキャラに焦点をあてたのですが、やっぱり主人公至上主義の私としては主人公の方にも目が行きます。

彼は選択系ぼっちなわけなのですが......カレの考えとか、そういうのがすごい共感できました。

自分の考えが異物で、ちゃんと友達を作るにはやりたいことをやっちゃダメだし、言いたいことを言ってもダメ。なら、友達はいらない。そんな彼の考えはするりと入ってきて、結構グッときました。

だからこそ、ヒロインである橘の告白への返事はですね、マジで泣きましたよ。

皆に愛されてほしいけどそれが無理なら、私だけでも.....って、最高じゃん。

単なる告白(の返答)以上に心を支えてくれる言葉だし、事実告白(の返答)以上の意味を持つ言葉なように思いました。その言葉をはめてくるあたり、強いと思う。

 

 

 

今回はここまで。

1度、ラブコメでも何でも、こういう風に読んだ後に感想を書くのではなく、実況形式で感想を書いてみたいなぁとか思ってます。あるいは単に読んでいるところを録音して、独り言を文字で書き起す、みたいな。

いやね、そうでもしないとこの作品含め、魅力を上手く伝えきれないと思うんです。

 

ともあれ、この作品は2巻決定だそうで。

付き合ったところから続けつつもストーリーを面白くするのってラブコメだとムズいなぁってちょいちょい思うんですが、期待して待っていたいと思います。

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

『氷の令嬢の溶かし方①』感想

こんにちは、とこーです。

本日は小説家になろう発のラブコメ、「氷の令嬢の溶かし方」の感想を書いていきたいと思います。

氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それではいきます。

私は、この作品を1度ちらっと小説家になろうで読んだことがありました。読んだのは1巻収録分の途中くらいだったのですが、とてもじれじれで綺麗な純愛ラブコメだったのを覚えています。

しかしながら、最近はこういうじれじれの純愛ラブコメがかなり多いですからね。食傷気味になって、遠ざかっていたわけです。

 

 

でもでも!

読んでみたら、うん、やっぱりいいですよこの作品。

特に、小説家になろうで読んでいなかったところがいい。火神の家族の話にまつわる話が、何気にむっちゃ好きでした。伝説が引き継がれてるところとか、ロマンでしょ。あれが嫌いなオタクいるん? って感じ。

それ以外で見ても、なんというかすごく暖かいなって思います。じれじれな純愛ラブコメの中でも、甘いって言うよりも暖かくて心地がいい。そんな作品です。だから逆に、可愛さでものすごく悶えるってこともなかったんですけど、私にはそれがすごくぬるま湯みたいで気持ちよかったですね。

 

何気に、会話ににやっとする笑いの空気感が漂っているのもポイント。大爆笑ってわけじゃないのに、ククって笑える感じが、本当にぬるま湯で好きでした。

 

そして思うんですが、この作品は一際イラストとのマッチが凄いっす。

クール系というか、ミステリアスな印象のある女の子だからこそ、そんな子が見せる表情を描写だけでなく、イラストでも見れるのがいい。

これは再三言ってますけど、表紙の「白バックにヒロインオンリー」はまじでシンプルイズベストですからね。ロゴのデザインと相まって、表紙のセンスでは群を抜いてるような気もします。

 

 

こんなところでしょうか。

じれじれな純愛ラブコメって、基本的には平坦なストーリーでありながら感動シーンでどれだけ感動させられるかって言うのが肝かな、とか思ってたりします。

なのでぜひこの作品も、ヒロインに関する問題とかいろいろ考えて欲しいですし、主人公の将来のこととか、そういうところまで描いていってほしいものです。

モンスター文庫さんは1冊買って、「合わないかなぁ」となって感想を書いていない作品以来、2冊目なのですがやっぱり良作ラブコメをどんどん輩出していってほしいものですね。

 

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

テストも余裕が出てきたし、チラムネ語りするよ、の巻

こんにちは、とこーです。

いやぁ、ようやくね、長いテスト期間も終盤に差し掛かりまして(投稿する際には終わってるかも)、本格的にチラムネについて語ろうかな、と。

いや4巻については話したんですけどね。やっぱり、チラムネは僕的に特別な作品ですし、語りたいな、と。

ただ今回はかなりマニアックな話になる&特典に関するネタバレもございますので、注意してください。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

未読の方は、チラムネ読みましょうね!!

1巻で断念した方も、2巻以降が凄い(個人的には3巻以降が覚醒しててやばい)ので、ぜひ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はーい、いきます。

さてさて、ではね、初っ端から特典の話をしましょうか。

まずはコミカライズ版の特典のお話。

自分はメロンブックス様とゲーマーズ様で買ったんですよ。連動特典が欲しくて。そしたら、メロンブックス様ではブックカバーもついてきまして。

まずここでお話するのはメロンブックス様の特典のブックカバー&連動特典のクリアファイルのお話。

そしてね、更に混ざってくるのが2巻のゲーマーズ様の特典です。

(ちなみに、特典の方ですがきっと裕夢先生や岩浅さんを信じていればなんらかの形で出ることがあるかもなので、転売は買わないようにしましょうね)。

特典の内容をざっくりと、本当にざっくりとだけ話しますが、そのあたりは色々ご了承ください(読むのと、内容を聞くのでは天と地ほど違うよ、とだけ)。

 

2巻特典では、悠月に似せた健太を作るためにランジェリーショップに向かう、という一幕です。

そんな時に夕湖と朔は話しました。下着の好みの話です。

そこでね、まあ要するに朔は「みずいろとか紺とか青よりのグリーンとか」の系統が好きで柄や装飾は「清楚っぽい子がじつは派手め、派手っぽい子がじつは清楚」だといいって言ってるんですよ!

朔が夕湖にどんなイメージを持っているかはさておき、作品全体として端的に見るなら夕湖って派手目な子じゃないですか。

それでは、今回のブックカバー特典の方を見てみてください(多分、今もサイトには出てると思われます)。

さあ、夕湖の水着はどんな水着でしょうか。

水色で、装飾自体はそんなに派手じゃないでしょう?(女性の水着に詳しくないけど派手には見えないのでご容赦)

少なくとも、水色の下着を着ているのは確かなんですよ!!!!!!!!!

お分かりですかい、この感じ!

いやたまたまかも知れませんよ?

でも、この一致は尊いと思うんです。夕湖は朔の好みを覚えてて水着を選んでるのかなとか、思うじゃないですか。

ま、まああくまでこの水着はオフィシャルなものじゃなくて、某氏の夢の中設定ですが。

けど、すっごいいいなって思うわけでした。

ふぅ......これ、ブックカバーの画像が出た時から語りたかったんですよねぇ。

 

それでは次。

というか、今回語るのはここからが本番です。

語りたいのは、内田さんの話とか今後の展開とか逆にこれまでの展開とかの話。

展開予想、とかじゃないです。というか神のご意向など、予想できるはずがなかろうということですよ。

 

ここからは本当にフルスロットルで特典の話も入れます。

具体的には1巻発売後の夏に行われたメロンブックスノベル祭りのスペシャルアソロジーとか、そういうss読破前提での語りになります。

......いや、語りたいだけなんです。古参ぶってるわけじゃないですよ......あと、転売ヤーにはご注意を、とは再度。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、では早速。

メロンブックスノベル祭りのスペシャルアソロジー第1回はですね、それこそこれから話す優しい空の子との話です。

ぶっちゃけまだ手元に1巻がない頃に読むと、普通に朔が「なんやお前、まじイケメンじゃん」ってなるくらいで、後は普通に心休まるお話なんですが、その後の本編や特典たちを読んでいくと、色々妄想が捗るのです。

これはいずれ何らかの形で再度世に出た時にこの記事を読んでくださった方のときめきを奪うことになりたくないので言及は避けますが、アソロジーでのお話は言ってみれば雨の日の一幕です。

次に、2巻とらのあな様の特典。優空ちゃんのベレー帽イラストのやつですね。こちらの内容も、まあやっぱり詳しく言うのは避けたいんですが、雨が降ってるんですよ。

それを見るに、優空と雨ってもう、切っても切り離せないような関係があると思うんです。

でね、アソロジーの方に戻るんですが、そこで実は「優しい空」ってフレーズが、出てきてるんです。

改めて読み返して、ようやく見つけたのが4巻読了後の最近。我ながら読みが粗いとは思いますが、そこは置いておいて。

そこでの「優しい空」って、空そのもののことをさしているわけではありませんでした。あるものの、比喩として使われてるんです。雨の日には欠かせない、あれです。

ある意味、雨の日に「晴れ」をもたらしてくれる。それこそが「優しい空」なのか、単に晴れた空が「優しい空」なのかは定かではありませんが、なんかグッときません? さっきからぼやかした言い方が鬱陶しい、と思われてそうで土下座しまくりたいとこーですが。

 

話を変えましょうか。

次にお話するのは、結構最近のもの。3巻特典byアニメイト様です。

夕湖と優空のパジャマ姿がお目見えしてるところの話でございます。

ここで垣間見える事実とかもあって、それと既刊を読んでいくと、考察とかもできるんですがそれはおいておいて。

この2人、朔でも認めるくらいに唯一無二の親友って感じらしいんですけど、そこで気になるシーンが1箇所入っていました。

そこを読むに、優空から「好きな人の話」をしたことってないっぽいんですよ。

で、この時から実は僕の中では

「優空って朔のこと好きなのか?」って疑念がちょっと湧いたりしたんですよ。

「恋愛的な意味でのラブを抱いてはおらず、友人的な意味でのライクが強いのでは?」と。あるいは何らかの理由があって、「好きでいる、ということになってる」みたいな。

でもどうも4巻を読むに、そのあたりの疑念は勘違いだと思うんです。

そうなると優空は朔のことが好きだって話になるんですが、こうなってくると現状、やっぱり優空だけが異質なのです。

これは表紙ヒロインが誰、という周期からしても「次は優空」という話をしているわけなんですが、考えてみれば、これまでの表紙ヒロインの順番には必然性がありました。

2巻、既に1巻で張られていた伏線はもちろん、読者たちに、そして朔自身に“恋”について考えさせるべきだった。そうしなくては、青春ラブコメの「ラブ」が端から成り立たないから。

3巻、時期的にも明日姉の進路の話をしなくてはなりません。更に言えば、2巻で語られた初恋や明日姉との決別、幻想や期待といった点に関してクッションを敷かねばなりませんでした。何しろ、そこができなければ、やはり「ラブ」が成り立たないですし、明日姉に引っ張られすぎてしまいます。

4巻、1巻つきにひと月が進むという流れであれば7月にあたる4巻で野球のことは蹴りをつけなければなりません。さもなくば彼は前に進むことが出来ず、青春ラブコメどころではない。そこで、これまで野球ないしスポーツというところで繋がってきた陽の登場です。さらに言えば、3巻において明日姉との間に形成された空気感を、形作られ始めている恋に似た何かに対し、強烈な誰かが「こっち向けよ」とばかりに朔の背中を蹴り飛ばさなきゃなわけでした。何しろ、このままじゃ明日姉という明らかに「初恋の相手」で「憧れの先輩」でしかもほぼ朔が「好き」って言っちゃってる存在の前で、青春ラブコメはど真ん中から少しズレてしまいます。

あくまで僕の感想ですが、こんな風に必然性があったように思うんです。

では、5巻はどうか。

恙無い「ハーレムストーリー」として見た時、このままヒロインレースのよーいドンがなされるのでしょうか?

ぶっちゃけそれもあり得るとは思うんですが、あえて言えば、というところで言いますね。

あえて言うと、全ヒロインの中で優空だけが恋心を誰かに見せてないんです。もちろん誰かが察して「好きなんだろうな」とはなっているでしょう。

でも夕湖は初っ端からそうであるように、悠月が2巻以降(ドラマCDなどもですが)朔への好意が確実に夕湖たちの知るところとなっているように、明日姉が朔をデートに誘う前に宣戦布告じみたことを言っているみたいに、陽が悠月に......(特典の内容なので言及は回避)

で、個人的にはそれはそれでありな気もするんですけど、あえて言うなら、そこではっきり優空がヒロインレースのスタートラインに立たない限り、ラブコメは始まらないだろうし、そういう意味では周回的な意味でなくとも優空が次なのかなぁ、と思ったり。

 

でね、そんな優空の話で思ったことなんですけど。

これすっごい思うんですが、優空って包容力が半端ないんです。で、朔の日常にいる。月や太陽は夜もしくは昼には見えない(実際には昼に持つ気が見えたりするけど)し、「明日の風」は明日にある(先輩で、朔の先に行くってニュアンスもあるかな)。夕日の湖なんて、それこそそういうスポットじゃないとみられないトクベツな気もします。

そんな中、空だけはいつでもそこにいる。

たとえ朔が新月だろうと満月だろうと太陽だろうと、傍にいるんです。

で、だからこそすごく近くもない。1巻で、唯一彼女だけが朔にメールを送ってないですからね。

そんな彼女と朔の関係に3巻4巻で魅了されて、すっかり朔×優推しになったとこーでした。

 

 

こんなところでしょうか。

また追記という形で考察じみたことも書くかもしれませんが、書きたいことはひとまず書けたかな、と。

時間も出来ますし、4巻を読み直せますからね。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!