ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『美少女と距離を置く方法1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだ』感想

こんにちは、とこーです。

本日は美少女と距離を置く方法、通称びきょりの感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

発売時期が被っていることもあり、加えて小説家になろう発である点が共通してもいるので、何となく氷の令嬢の方と同じ系統の作品なのかなぁと思いなかなか手が出ていなかった今作。Twitterで作者様から推していただいたこともあって読んだのですが......うん、よかった!!!

 

感想を書いている時点でお察しなのですが(面白くないと感想書かないので)この作品は、すごく面白かったです。

自分はじれじれイチャラブ系のラブコメにそこそこ食傷気味なのですが、この作品はそういう空気が残りながらも、かなり人間関係が丁寧に描かれていました。

Twitterとかでも友人たちがすごく描写されてていいって話を見かけていました。だからこそ「あれ、そんな言うほど? イチャイチャラブコメなら普通にこれくらいやない?」とか、途中までは思っていました。

しかしながら、話が進んでいくにかけて、その印象はパッと消えましたね。

もちろん、こういったラブコメのテンプレは踏襲されています。でも読んでいてテンプレだとはまったく感じない丁寧さがあり、そこがすごく良かった。ちょうど自分がラブコメ書いている時期なこともあり、より一層、凄みを感じました。

 

そんな風に周囲のキャラに焦点をあてたのですが、やっぱり主人公至上主義の私としては主人公の方にも目が行きます。

彼は選択系ぼっちなわけなのですが......カレの考えとか、そういうのがすごい共感できました。

自分の考えが異物で、ちゃんと友達を作るにはやりたいことをやっちゃダメだし、言いたいことを言ってもダメ。なら、友達はいらない。そんな彼の考えはするりと入ってきて、結構グッときました。

だからこそ、ヒロインである橘の告白への返事はですね、マジで泣きましたよ。

皆に愛されてほしいけどそれが無理なら、私だけでも.....って、最高じゃん。

単なる告白(の返答)以上に心を支えてくれる言葉だし、事実告白(の返答)以上の意味を持つ言葉なように思いました。その言葉をはめてくるあたり、強いと思う。

 

 

 

今回はここまで。

1度、ラブコメでも何でも、こういう風に読んだ後に感想を書くのではなく、実況形式で感想を書いてみたいなぁとか思ってます。あるいは単に読んでいるところを録音して、独り言を文字で書き起す、みたいな。

いやね、そうでもしないとこの作品含め、魅力を上手く伝えきれないと思うんです。

 

ともあれ、この作品は2巻決定だそうで。

付き合ったところから続けつつもストーリーを面白くするのってラブコメだとムズいなぁってちょいちょい思うんですが、期待して待っていたいと思います。

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

『氷の令嬢の溶かし方①』感想

こんにちは、とこーです。

本日は小説家になろう発のラブコメ、「氷の令嬢の溶かし方」の感想を書いていきたいと思います。

氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それではいきます。

私は、この作品を1度ちらっと小説家になろうで読んだことがありました。読んだのは1巻収録分の途中くらいだったのですが、とてもじれじれで綺麗な純愛ラブコメだったのを覚えています。

しかしながら、最近はこういうじれじれの純愛ラブコメがかなり多いですからね。食傷気味になって、遠ざかっていたわけです。

 

 

でもでも!

読んでみたら、うん、やっぱりいいですよこの作品。

特に、小説家になろうで読んでいなかったところがいい。火神の家族の話にまつわる話が、何気にむっちゃ好きでした。伝説が引き継がれてるところとか、ロマンでしょ。あれが嫌いなオタクいるん? って感じ。

それ以外で見ても、なんというかすごく暖かいなって思います。じれじれな純愛ラブコメの中でも、甘いって言うよりも暖かくて心地がいい。そんな作品です。だから逆に、可愛さでものすごく悶えるってこともなかったんですけど、私にはそれがすごくぬるま湯みたいで気持ちよかったですね。

 

何気に、会話ににやっとする笑いの空気感が漂っているのもポイント。大爆笑ってわけじゃないのに、ククって笑える感じが、本当にぬるま湯で好きでした。

 

そして思うんですが、この作品は一際イラストとのマッチが凄いっす。

クール系というか、ミステリアスな印象のある女の子だからこそ、そんな子が見せる表情を描写だけでなく、イラストでも見れるのがいい。

これは再三言ってますけど、表紙の「白バックにヒロインオンリー」はまじでシンプルイズベストですからね。ロゴのデザインと相まって、表紙のセンスでは群を抜いてるような気もします。

 

 

こんなところでしょうか。

じれじれな純愛ラブコメって、基本的には平坦なストーリーでありながら感動シーンでどれだけ感動させられるかって言うのが肝かな、とか思ってたりします。

なのでぜひこの作品も、ヒロインに関する問題とかいろいろ考えて欲しいですし、主人公の将来のこととか、そういうところまで描いていってほしいものです。

モンスター文庫さんは1冊買って、「合わないかなぁ」となって感想を書いていない作品以来、2冊目なのですがやっぱり良作ラブコメをどんどん輩出していってほしいものですね。

 

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

テストも余裕が出てきたし、チラムネ語りするよ、の巻

こんにちは、とこーです。

いやぁ、ようやくね、長いテスト期間も終盤に差し掛かりまして(投稿する際には終わってるかも)、本格的にチラムネについて語ろうかな、と。

いや4巻については話したんですけどね。やっぱり、チラムネは僕的に特別な作品ですし、語りたいな、と。

ただ今回はかなりマニアックな話になる&特典に関するネタバレもございますので、注意してください。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

未読の方は、チラムネ読みましょうね!!

1巻で断念した方も、2巻以降が凄い(個人的には3巻以降が覚醒しててやばい)ので、ぜひ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はーい、いきます。

さてさて、ではね、初っ端から特典の話をしましょうか。

まずはコミカライズ版の特典のお話。

自分はメロンブックス様とゲーマーズ様で買ったんですよ。連動特典が欲しくて。そしたら、メロンブックス様ではブックカバーもついてきまして。

まずここでお話するのはメロンブックス様の特典のブックカバー&連動特典のクリアファイルのお話。

そしてね、更に混ざってくるのが2巻のゲーマーズ様の特典です。

(ちなみに、特典の方ですがきっと裕夢先生や岩浅さんを信じていればなんらかの形で出ることがあるかもなので、転売は買わないようにしましょうね)。

特典の内容をざっくりと、本当にざっくりとだけ話しますが、そのあたりは色々ご了承ください(読むのと、内容を聞くのでは天と地ほど違うよ、とだけ)。

 

2巻特典では、悠月に似せた健太を作るためにランジェリーショップに向かう、という一幕です。

そんな時に夕湖と朔は話しました。下着の好みの話です。

そこでね、まあ要するに朔は「みずいろとか紺とか青よりのグリーンとか」の系統が好きで柄や装飾は「清楚っぽい子がじつは派手め、派手っぽい子がじつは清楚」だといいって言ってるんですよ!

朔が夕湖にどんなイメージを持っているかはさておき、作品全体として端的に見るなら夕湖って派手目な子じゃないですか。

それでは、今回のブックカバー特典の方を見てみてください(多分、今もサイトには出てると思われます)。

さあ、夕湖の水着はどんな水着でしょうか。

水色で、装飾自体はそんなに派手じゃないでしょう?(女性の水着に詳しくないけど派手には見えないのでご容赦)

少なくとも、水色の下着を着ているのは確かなんですよ!!!!!!!!!

お分かりですかい、この感じ!

いやたまたまかも知れませんよ?

でも、この一致は尊いと思うんです。夕湖は朔の好みを覚えてて水着を選んでるのかなとか、思うじゃないですか。

ま、まああくまでこの水着はオフィシャルなものじゃなくて、某氏の夢の中設定ですが。

けど、すっごいいいなって思うわけでした。

ふぅ......これ、ブックカバーの画像が出た時から語りたかったんですよねぇ。

 

それでは次。

というか、今回語るのはここからが本番です。

語りたいのは、内田さんの話とか今後の展開とか逆にこれまでの展開とかの話。

展開予想、とかじゃないです。というか神のご意向など、予想できるはずがなかろうということですよ。

 

ここからは本当にフルスロットルで特典の話も入れます。

具体的には1巻発売後の夏に行われたメロンブックスノベル祭りのスペシャルアソロジーとか、そういうss読破前提での語りになります。

......いや、語りたいだけなんです。古参ぶってるわけじゃないですよ......あと、転売ヤーにはご注意を、とは再度。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、では早速。

メロンブックスノベル祭りのスペシャルアソロジー第1回はですね、それこそこれから話す優しい空の子との話です。

ぶっちゃけまだ手元に1巻がない頃に読むと、普通に朔が「なんやお前、まじイケメンじゃん」ってなるくらいで、後は普通に心休まるお話なんですが、その後の本編や特典たちを読んでいくと、色々妄想が捗るのです。

これはいずれ何らかの形で再度世に出た時にこの記事を読んでくださった方のときめきを奪うことになりたくないので言及は避けますが、アソロジーでのお話は言ってみれば雨の日の一幕です。

次に、2巻とらのあな様の特典。優空ちゃんのベレー帽イラストのやつですね。こちらの内容も、まあやっぱり詳しく言うのは避けたいんですが、雨が降ってるんですよ。

それを見るに、優空と雨ってもう、切っても切り離せないような関係があると思うんです。

でね、アソロジーの方に戻るんですが、そこで実は「優しい空」ってフレーズが、出てきてるんです。

改めて読み返して、ようやく見つけたのが4巻読了後の最近。我ながら読みが粗いとは思いますが、そこは置いておいて。

そこでの「優しい空」って、空そのもののことをさしているわけではありませんでした。あるものの、比喩として使われてるんです。雨の日には欠かせない、あれです。

ある意味、雨の日に「晴れ」をもたらしてくれる。それこそが「優しい空」なのか、単に晴れた空が「優しい空」なのかは定かではありませんが、なんかグッときません? さっきからぼやかした言い方が鬱陶しい、と思われてそうで土下座しまくりたいとこーですが。

 

話を変えましょうか。

次にお話するのは、結構最近のもの。3巻特典byアニメイト様です。

夕湖と優空のパジャマ姿がお目見えしてるところの話でございます。

ここで垣間見える事実とかもあって、それと既刊を読んでいくと、考察とかもできるんですがそれはおいておいて。

この2人、朔でも認めるくらいに唯一無二の親友って感じらしいんですけど、そこで気になるシーンが1箇所入っていました。

そこを読むに、優空から「好きな人の話」をしたことってないっぽいんですよ。

で、この時から実は僕の中では

「優空って朔のこと好きなのか?」って疑念がちょっと湧いたりしたんですよ。

「恋愛的な意味でのラブを抱いてはおらず、友人的な意味でのライクが強いのでは?」と。あるいは何らかの理由があって、「好きでいる、ということになってる」みたいな。

でもどうも4巻を読むに、そのあたりの疑念は勘違いだと思うんです。

そうなると優空は朔のことが好きだって話になるんですが、こうなってくると現状、やっぱり優空だけが異質なのです。

これは表紙ヒロインが誰、という周期からしても「次は優空」という話をしているわけなんですが、考えてみれば、これまでの表紙ヒロインの順番には必然性がありました。

2巻、既に1巻で張られていた伏線はもちろん、読者たちに、そして朔自身に“恋”について考えさせるべきだった。そうしなくては、青春ラブコメの「ラブ」が端から成り立たないから。

3巻、時期的にも明日姉の進路の話をしなくてはなりません。更に言えば、2巻で語られた初恋や明日姉との決別、幻想や期待といった点に関してクッションを敷かねばなりませんでした。何しろ、そこができなければ、やはり「ラブ」が成り立たないですし、明日姉に引っ張られすぎてしまいます。

4巻、1巻つきにひと月が進むという流れであれば7月にあたる4巻で野球のことは蹴りをつけなければなりません。さもなくば彼は前に進むことが出来ず、青春ラブコメどころではない。そこで、これまで野球ないしスポーツというところで繋がってきた陽の登場です。さらに言えば、3巻において明日姉との間に形成された空気感を、形作られ始めている恋に似た何かに対し、強烈な誰かが「こっち向けよ」とばかりに朔の背中を蹴り飛ばさなきゃなわけでした。何しろ、このままじゃ明日姉という明らかに「初恋の相手」で「憧れの先輩」でしかもほぼ朔が「好き」って言っちゃってる存在の前で、青春ラブコメはど真ん中から少しズレてしまいます。

あくまで僕の感想ですが、こんな風に必然性があったように思うんです。

では、5巻はどうか。

恙無い「ハーレムストーリー」として見た時、このままヒロインレースのよーいドンがなされるのでしょうか?

ぶっちゃけそれもあり得るとは思うんですが、あえて言えば、というところで言いますね。

あえて言うと、全ヒロインの中で優空だけが恋心を誰かに見せてないんです。もちろん誰かが察して「好きなんだろうな」とはなっているでしょう。

でも夕湖は初っ端からそうであるように、悠月が2巻以降(ドラマCDなどもですが)朔への好意が確実に夕湖たちの知るところとなっているように、明日姉が朔をデートに誘う前に宣戦布告じみたことを言っているみたいに、陽が悠月に......(特典の内容なので言及は回避)

で、個人的にはそれはそれでありな気もするんですけど、あえて言うなら、そこではっきり優空がヒロインレースのスタートラインに立たない限り、ラブコメは始まらないだろうし、そういう意味では周回的な意味でなくとも優空が次なのかなぁ、と思ったり。

 

でね、そんな優空の話で思ったことなんですけど。

これすっごい思うんですが、優空って包容力が半端ないんです。で、朔の日常にいる。月や太陽は夜もしくは昼には見えない(実際には昼に持つ気が見えたりするけど)し、「明日の風」は明日にある(先輩で、朔の先に行くってニュアンスもあるかな)。夕日の湖なんて、それこそそういうスポットじゃないとみられないトクベツな気もします。

そんな中、空だけはいつでもそこにいる。

たとえ朔が新月だろうと満月だろうと太陽だろうと、傍にいるんです。

で、だからこそすごく近くもない。1巻で、唯一彼女だけが朔にメールを送ってないですからね。

そんな彼女と朔の関係に3巻4巻で魅了されて、すっかり朔×優推しになったとこーでした。

 

 

こんなところでしょうか。

また追記という形で考察じみたことも書くかもしれませんが、書きたいことはひとまず書けたかな、と。

時間も出来ますし、4巻を読み直せますからね。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『リア王!1』感想

こんにちは、とこーです。

近況とか話すと、まあ「テストやべぇ」「受験やべぇ」という悲惨なものになるのでもうそこには触れずに、本題に入っていきたいと思います。

今回は、実は前から気になっていた作品「リア王!」(シェイクスピアのじゃないよ)の感想を書いていきます。

リア王! (HJ文庫)

リア王! (HJ文庫)

  • 作者:若桜拓海
  • 発売日: 2012/09/29
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は2012年に刊行された作品です。もう8年前、ということになりますね。

そんな作品ですが、僕がラノベにハマり始めた頃(数年前)、HJ文庫さんの刊行作品を漁っていたところで発見したんです。が、これまで読めていなかった。

というのもですね、全体のストーリーがものすごく読めないんです。

 

あらすじをすっごく簡単に言うと「自分が王になると信じてやまない主人公(ヤベェ奴)がリア充度の低さに驚愕し、リア充など超越したリア王(ヤベェ奴)を目指す」というお話。

曰く、友達じゃなくて下僕を作るらしいんですが、読んでても「は?」となっていたので、手を出す勇気がなかったというわけ。

 

でも読んでみたら、超楽しめましたよ!

全体的には、かなりコメディの色の強いラブコメという感じ。

圧倒的にヤバい主人公と、それに巻き込まれる美少女二人が繰り広げるストーリーなのですが、何気にサラッと主人公がかっこいいしハイスペックなのがずるい。

割と、主人公の言葉は胸に来るものも多かったので引用。

世界は壊せるし、現実は変えられるし、理想は叶えるためにあるものだ。

リア王!/P55.L45

これを、ガチで自分が王になると信じてやまない主人公が言うから、ずるい。それまでのコメディなノリはどこに行ったってくらいに真摯な言葉で、ちょっと惹き込まれましたよ。

 

そして、主人公の行動。

ヒロイン二人への行動はもちろん、テストに関するアレコレとかその辺りはちょっと、思わず唸るかっこよさでした。

何気に、王らしさはあるんですよね。いやぁ、もう本当に全体的に馬鹿なくせにかっこいいしハイスペックなところがあるからずるい。

この「ずるい」に溢れた作品だった、と言いましょう。

 

全体的に、主人公の一人称で語られるので非常にウザイことこの上ないのです。それこそ某チラムネが初期の頃に言われていた、数倍は軽くイラッとします。

でも、主人公至上主義の僕からすると、これがなかなかに心地いい。何より、青春ラブコメと王っていうのを掛け合わせる発想がいいと思いました。

 

調べたところ、この作品は2巻まで出てるみたいです。

残念ながら打ち切りと言うやつなのでしょうか......時代的に俺ガイルとかが流行ってた気がしますし、ちょっと受け入れられなかったのかな、と邪推。

 

でもでも、すっごい好きな作品でしたよ!

可愛くてかっこいい主人公こそ至高だと思う僕からしても、この主人公はそれに当てはまりました。

もちろん可愛いってキュートって意味では無いですよ? 無邪気さとか、そういうところです。

 

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

「常勝魔のやりなおし~俺はまだ一割も本気を出してないんだが~」感想

こんにちは、とこーです。

本日はHJ文庫公式レビュアープログラム、10月発売の新作「常勝魔王のやり直し」の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレも程々にいきます。

ストーリーとしては、小説家になろうによくあるざまぁ俺TUEEEもの、と言った感じです。そこはもう、タイトルからも分かりますよね。

魔王だった主人公ジークは、勇者に勝てないことを察し、未来で再度生きるために自らを封印します。で、その封印された剣に触れて封印を解いた未来の、冴えない冒険者と融合して......という感じなわけです。

 

圧倒的な俺TUEEEなわけですが、この作品ではそんな彼の俺TUEEE度合いをヒロインの1人(魔王時代の配下)が、全力で解説します。実況、と言ってもいいですね。これが実にコメディチックで、ケラケラ笑えます。

俺TUEEEは上手く出来ないと陳腐なものになりそうですが、この作品ではあえて、その陳腐さをコメディに振ることで面白くしているように思いました。

 

その一方で、読んでいて思ったのは「ここまでやっていいん?」ということです。

それほどまでに、R18に近い描写が多かった。まさかこんな風にくるとは思わなかったので、ちょっとビビりましたよ。まあ、それが嫌かと言えばまた別な話ですが。

そういうのが苦手な方は注意、ということですね。

 

また、この作品は主人公も魅力的です。某魔王学院の魔王と比べると......となりますが、俺TUEEEなテンプレ作品という中では、なかなかにいいほうだと思います。

何より、魔王な頃の主人公と現世で人間だった頃の主人公の意識が混ざり合うことで、「え、何こいつツンデレ?」ってなるんですよ。そんな主人公の優しさをピンポイントで言う、ヒロイン②とのやり取りもなかなかにいい。

 

戦闘面で主人公を褒め称えるヒロインと、精神面で主人公を称賛するヒロイン。

別々のヒロインによる「主人公褒め褒め作品」だなぁ、というのが僕の感想でした。

 

 

......こんなところでいかがでしょうか。

面白かったけど、エロとか苦手な方は注意、という感じですね。

発売自体は明日のようですので、ぜひ、購入を検討してみてください。

 

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『千歳くんはラムネ瓶のなか4』感想

こんにちは、とこーです! 

もう、言うまでもないですよね!?

今日9/18は、チラムネ4巻の発売日!!!!!!

当然、感想を書きますよ!

 

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

えーまず、一言。

最高かよ!!!!!

と言いたい。

もうね、これまでの伏線が回収されるのももちろんなんですが、とにかく全般ストーリーがエモい。これ、好きじゃないやついるん? ってくらいど真ん中ストレートな熱さがあって、ズルすぎる。

全体的な題材としてはあらすじにもある通り、朔と陽の話なわけですよ。で、野球とバスケでそれぞれに葛藤する、という。

もうね、それが全般熱い。

スポーツとか全くやったことが無いですけど、それでも無茶苦茶胸が揺さぶられましたよ。でもって、朔のことも陽のことも大好きになるストーリーでした。

 

書きすぎるには読みが浅くて、もう何度も何度も読み返してから改めて感想を書きたいと思います。

でも、その中で僕が無茶苦茶好きな部分があるので、そこは語る!!

 

思わず唸ったのは、1巻の勝負の結果。

あれ、普通、朔が勝って陽回の時にかっこよく伏線回収って感じじゃないですか。なのに、陽が勝った......と思わせて、実は引き分けのパターン!!

この凄さに、思わず唸る!!

 

次はあれです、亜十夢くんです!!!!

亜十夢くんと野球をやってさ! 

しかも、夕湖とか優空とかそういうチーム千歳のメンツがいる中になずなもいて!

なずな含めて「いまの仲間たち」って言ってるんですよ!!!!

でもって、その少しあとに亜十夢くんが野球を辞めた理由とかまで話してさ!!

エモいじゃないですか!

このシーンが好きじゃないやつとか、いる!?

今後、亜夢十くんたちとどう関わっていくのかは分かりません。でも、でもね?   もうこれ、仲良くなってくれよって思うんですよ。

何より、亜十夢くんと朔のやり合いは、くそ好きでした。

 

そして、実際の野球&バスケの試合。

野球もバスケも詳しくないんですけど、もう熱が伝わってきます。頭がクラクラするくらいの熱量に何度泣いたことか。

陽の朔との出会いからこれまでのことの回想、 そして朔が見事に撃ち抜くというあのシーン。

何なんでしょうね、可愛いとかかっこいいとかキュンキュンするとか、そういうところを吹っ飛ばして好きになるんですよ。陽のことめ、朔のことも。

もう、何度も何度も読んで沼りたいです。

 

 

コホン、あえてここで熱を下げ。

冷静に見てみると、今回は今回でなかなかに伏線が顔を出しているんです。

メインとなるのは序盤、優空との会話でしょうか。

──と、思っていたよ。

考えてみりゃ優空は順番的には5巻表紙になりそうですしね? これまでの表紙ヒロインの面々も前巻で伏線はられていたことを考えれば、優空が来ておかしくないよ?

そう思ってたら、なずなと夕湖との会話ですよ。

優空が陽に言ったことと、全く同じことを言う夕湖ですよ?

これ、絶対に何かあるでしょ......。

読者の目線からすればまだヒロイン全員のエピソードは描かれていませんが、考えてみれば優空と夕湖は、既に何かあった後だと思われるわけで。

そうなると、ある意味、5人のヒロイン全員が揃ったわけです。

で、朔の夏も終わって、始まる。

そういう意味で言うと、今回は本当に夏を始めるための物語でした。

今後一体どうなるのか、ワクワクしながら待ちたいものです。

 

 

それでは今回はここまで。

明日からは本格的に勉強っすわ......

でも、チラムネ4巻を読んだら凄い元気が出ました。

努力できるのも天才って言葉を、この作品みたいに使った作品ってあるんですかね。

もうなんか、そことかむっちゃ刺さりましたもん。

だから、頑張りたいなぁと。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『カノジョの妹とキスをした。2』感想

こんにちは、とこーです。

本日はいもキス2巻の感想を書いていきますよ。

カノジョの妹とキスをした。2 (GA文庫)

カノジョの妹とキスをした。2 (GA文庫)

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

不純愛ラブコメとして、明確に「キスをした。」ことで開幕した前回を経ての、第2巻。

正直、読んでて「あー、舐めてましたわ」と言いたくなるくらいに無茶苦茶に甘くてえぐい毒が染み込んでいるストーリーとなりました。

というかこれ、昼ドラとかガチの愛憎的な文学をラノベ化してるんじゃねって感じ。

 

何よりえぐいのは、彼女である晴香との関係の変化だと思ってます。

時雨とキスをしてしまった時点で毒を飲んでしまっている主人公は、晴香との再度のキスを望んでかなり焦ります。

でも、そんなことをすればこれまでスローペースだった関係は乱れていくわけで。

まあそれでも、海に行くことである程度はいい雰囲気になりました。

言ってみれば「ちょっと問題が起こったけどイベントでなんかいい感じになる」パターンですね。

実際、2人の関係はいい感じでしたし、キスも再度できたんです。

ここで、毒は取り除かれ、しかも2人はより仲良くなり、時雨はかませ犬的な役になっちゃうのかな......とか思っていた自分をわらってやりたい。

まさか、あの展開から拒絶に入るとかあります?

落差が、やばい。

 

ただ、キャラ双方の気持ちも分からなくはないんですよね。

晴香のように、そういうことを嫌がる人だっているに決まってますし。主人公だって、本気でやばいことをするつもりじゃなかったのも、そうすると思われて怯えられた時の苦しさも分かります。だからこそ、より染みるし、時雨の存在が輝くんですよね。

 

もうそこからは、時雨最強。

晴香に嫌われまいとするあまり、主人公はどんどん狂っていく。そして狂った果てに、時雨との時間を選んじゃうわけですよ。

「何、まるで純愛甘々ラブコメみたいなフリしてるんです?」 って思うレベルですし、どんどん時雨の魅力が増していくんですよね......。

言ってみれば、主人公にとって都合が女とも言える訳で。

それでも、ただ甘えるだけというのは許さない主人公だからこそ、その都合の良さが最高にマッチしてるんですよ。

そしてその結果、読んでて時雨を大好きになっていくという。

不純愛ですし堕落に堕落を重ねるわけですけど、不純愛も堕落も、そこに良心が介在しなきゃただの身勝手なんですよ。

でも、この作品はそこがなけなしでもハッキリあるからやばい。

 

 

いや、うん。本当にやばい今作なのですが、次回からはもっとやばくなる気がするんですよ。

もう、不純愛と言うことすら生ぬるいのでは......?

次が楽しみでしょうがない一方、超怖いです。

 

それではここまでです。

乱文になったのは頭が疲れているからなのでご容赦を。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる15』

テスト準備がとうとう始まってしまった、どうもとこーです。

最推し作品であるところのチラムネ新刊までもうすぐなわけですが、本日は15巻の表紙に魅了されて一気買いした俺修羅の、15巻の感想を書いていきます!

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 15 (GA文庫)

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 15 (GA文庫)

  • 作者:裕時悠示
  • 発売日: 2020/09/11
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

まず言いたいんですけど、表紙かっこよすぎん!?

帯含めて、このダークな感じが最高。これが青春ラブコメの表紙なんですよ? ほんと、それだけだ俺修羅全巻揃えましたからね。

そんな訳でカオ○の動向にすごく惹き付けられながら既刊を読破して迎えた、15巻。いきなり、クソダークでしたねぇ。

まだ本格的に災難が降り掛かってきているわけではないですが、明確にカオ○の毒がハーレムを蝕んでいくという......これ、今後どうなっちゃうん!?

というか、カオ○はカオ○で悪いどころかむっちゃ良い人なので、なんとか報われてほしいんですけど。

どうなるんだ、今後......。

 

と、そんな不穏な動きの一方で鋭太くんは推薦なわけなのですが。

自分も学校で推薦を狙ってしこしこ努力をしているだけに、刺さりますよ、マジで。それゆえに既刊を読んでいても本気でおうえんしていたのですが、今回で、まさかの展開でした。

そんな彼の必死な姿とか、そういうのが全部胸に来ました。そして、彼の想いをただ一人汲むことができた夏川とのシーンが本当に泣けます。

救命講習のとかも、報われて本当によかったなって感じます。何より、自分も資格持ってるので分かりますけど、講習受けるだけじゃあんな風にテキパキ行動できませんからね。それだけの心構えとか、精神的な強さがあるからこそできることなわけで。そういう意味で、本当に好きになりました。

 

なのに、この後また苦境が向かってくる感じなのでしょうか......カオ○や夏川父とかいるしね。カオ○の影響で、夏川父すらちょい悪役程度にしか見えないからすげぇ。というか、青春ラブコメでラスボスとか考えることになるとは思ってもいなかったんですが......。

 

さて、それでは今回はこれで終わりです。

俺修羅15巻、マジで表紙と帯が狂おしいほど好きなんですが、そのおかげで良作シリーズに出逢えたので本当に良かったです。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『カノジョの妹とキスをした。』感想

こんにちは、とこーです。

先日、このラノの協力者に選んでいただけた事にかこつけて、これまで買ってなかったラブコメを買っては読んでいます。

本日は不純愛ラブコメということで話題になっていた『カノジョの妹とキスをした。』の感想を書いていきます。

カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

ストーリーは大雑把に言うと、『彼女の生き別れの妹が義妹になったよ』という感じ。もう、この時点で不純愛過ぎてやばいですよね。というか、タイトルの時点でアレですが。

ピュアピュア甘々な純愛ストーリーがある中で、この作品はそこに徹底的に水を差しに行くようなストーリーでございます。

 

そんなストーリーだからかなり重くて読んでると鬱々とするのかなぁと、思っていたんですが、まったくそんなことはなく。むしろ、スラスラ読める、非常に読みやすいストーリーでした。不純愛な点を除けば、ピュアピュア甘々な純愛ストーリーと、大差ない感じです。

そういう意味では、甘々なラブコメの流行りを見事に活かしている、という気がします。その流行りに単に乗っても勝ち抜いていけそうなのに、あえて毒を入れる。こういう作品があるからこそ、流行りやテンプレって映えるのではないでしょうか。

 

全体を通して思うのは、今後、主人公の内面がどう描かれていくのか、ということです。ちょいちょいかっこいい所は見せつつも、情けないというか普通にいじられ弱い部分もある。そんな彼がかっこいい所を見せてくれればくれるほど、この不純愛が毒を増す気がします。というか、普通にそれが性癖。

 

なんといっても、ラストシーンはやばかったですからね。『カノジョの妹とキスを』するというぴったり1巻のラストでタイトル回収するあたりがにくい。こんなの、続きが気になるに決まっているじゃないですか。2巻までの数日が待ち遠しい。

 

倫理観とかそういうのをグズグズに溶かしてしまうような作品でした。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった5』感想

こんにちは、とこーです。

今回は9月のラブコメ祭り第二弾、『継母の連れ子が元カノだった』五巻の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

四巻の神ってる展開から続いた、今回。

キスのことなんかもあって水斗は、確実に意識し、結女の真意を探ろうとするのですが。

ここで結女が照れるばっかりに悪化ですよ。

それに加えて、いさなが家族公認の今カノ認定までされてしまうから結女は大敗北です。

 

ただここで意外というか胸キュンだったのはその勘違いの後に水斗が倒れちゃうことなんです。

その前の彼の不機嫌さが体調の悪さゆえなのかは判断しかねますが、どちらにしてもこのあたりがクソ尊い。そこから、恋愛に関することがぶり返していて、水斗のことが描かれていくのがいいです。

 

そんな中でも結女が少しずつ頑張っていくのがこれまたキュンキュンしていいんですが!

でもでも、やっぱり今回語るとしたらいさなについてですよね。

表紙にもなっているいさな。二巻でフラれた以降も何気にばっちりヒロインになっている彼女とのアレコレが描かれた話でもありました。

それこそ二巻の時は見えていなかった彼女の一面が描写され、悩みや葛藤が見えてくるのがいい。ただの甘々じゃなくて、こういう物語の感動をがっつり入れてくるからズルい。

 

ヒロインとしてはともかく、人間としてはいさなのこと大好きになりましたからね。(カプ厨なのでヒロインとしては結女推しなのです)

彼女が水斗に言ったこととか、本当に共感できるしグッとくる。

でもって、ずるいのはいさなの夢と現実でのイラストの対比ですよ。

四巻に比べるとイラストの挿入の仕方が普通だなぁとか思ってたら、あれ。ああいうのが好きじゃないオタクとかいるん?

 

そして、最後です。

あの感じからして、水斗もまた結女にアプローチしていくみたいですし……そうなると、次回からはお互いにそれぞれの友達と一緒にお互いを落としあう感じなのでしょうか。もう、次回が楽しみすぎてやばい!

早く出っないかな~♪

 

それでは、今回はここまでです。

次回は俺修羅の最新刊かな、と思います(今、最新刊まで追っかけて読んでます)。

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

『夢見る男子は現実主義者2』感想

こんにちは、とこーです。

今回は9月のラブコメ祭り第1弾、『夢見る男子は現実主義者』2巻の感想を書いていきます!

 

 

 

 

 

 

 

  それではいきます。

Web発の青春ラブコメである、今作。1巻発売時からイチャイチャ系でありながら、そことは少し違う要素のある感じがとても好きだった作品です。

そんな作品の第2巻。

夏川の家への招待、という甘々な展開から始まった今回でしたが、僕が好きだったのはその後ですね。

夏川との関係性を見直して、少しずつ変わろうとしつつある主人公、渉。そんな彼がポップながらも迷っていく様子がすごく良くて。

 

なかでも僕が好きなのは7章、蛇口とコップだったりします。

あそこの詩的な感じ、からの渉の過去話という流れがすっごくいいんです。渉の人物像が改めて開示されていく、あれ! おかげで、余計に渉を応援したくなるんですよね。

 

でもって、12章心の形、と来るわけです。

精神統一と心頭滅却の体験みたいな所で、改めてマイナスになるというか、これまでの反省をしていくのが辛い。辛くて、しかも放り投げたという彼の話までされるんですよね。

そういう所はすごく切なくて、でも夏川やその他の周囲は渉のことを評価し始めてるんです。

もっと報われて欲しいし、いつか、夏川の隣に本格的に立つ....というか、立っていると自覚したりするとか、何かしら今とは別の答えを見つけ出してほしいです。

 

というか、甘々でやばい。1巻より糖分が上がってて、最高なんですが。もう、頭を空っぽにしてもしなくても、楽しめる感じが好き。

 

そんな、今回だったのでした。

それでは今回はここまでです。

読んでくださってありがとこーざいました!

『あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね』感想

こんにちは、とこーです。

本日は、カクヨムでチョロっと試し読みして惚れた作品『あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね』の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

この作品は、ガチストーカーヒロインと、天才肌だけど傷を抱えた男の子による青春ラブコメです。

但し、その男の子には特殊能力があります。それが人の感情を色で読み取る、というもの。

それゆえにこそ描かれていく物語は単なる青春ラブコメ以上の作品でした。

 

男の子──宮代空也──からすると、ヒロインの久城紅は、割とガチでデレがないんですよね。

もちろんところどころ優しくしてくれるところなんかはあるんですが、それ以上に関わる機会が少なすぎて、デレが一切伝わってこないという。

でも、その一方で久城サイドで描かれる部分もしっかりと存在しており、そこの愛情の重さがたまらない。

いや、愛情が重いと言うより、不器用すぎると言った方か正しいでしょう。ハイスペックなくせに不器用だからこそ、ガチストーカーと化すのです。

 

じゃあこの作品は、そんな2人によるラブコメとして進んでいくのかな、と思いきや、そうはいきません。

なぜなら、幼馴染キャラがいるからです!

しかも、その幼馴染は幼馴染で割と狂気。主人公を護ろうという気持ちはあるんでしょうが、狂気具合で言ったら久城すら超えてるよ.....

 

そんな、ある意味ダブルヤンデレな青春ラブコメなわけです。

が、が!

それ以上に、主人公の天才感がすごいんですよね。

彼の描く絵がいろんな人の視点で語られたり、彼の見る景色が彼の口から語られたりするんですが、そのどれもが凄まじい。

そこの美しさに取り込まれて、気づくと泣いてたんですよね。

決して、過度に美しい情景描写がなされているわけじゃないんです。小説でしか見ないような形容詞が伝わっているわけじゃない。

けど、ふわふわのした美しさがそこにあったんです!

 

この作品、区切りとしては一段落ついていますが、まだはっきりと終わってはいないように思います。

ただ個人的には久城さん応援したい系なので、ぜひ続刊がでて、久城さんが報われて欲しいと思ってしまいます。

そういう意味ではこの作品、主人公を明確に定めるという無粋なことをするのなら、久城さんになるのかもしれません。

 

さて、それではここで。

楽しみにしていた作品でしたが、想像以上でした。

読んでくださってありがとこーざいました!

『追放された落ちこぼれ、辺境で生き抜いてSランク対魔師に成り上がる』感想(HJ文庫公式レビュアー)

こんにちは、とこーです。

本日は『HJ文庫公式レビュアープログラム』に参加したために送って頂いた作品、『追放された落ちこぼれ、辺境で生き抜いてSランク対魔師に成り上がる』の感想を書いていきます。

今作は御子柴奈々先生の作品です。

同じ作者様だと、冰剣の魔術師なんかは読んだことがありますが、戦闘のシーンはかっこよくて燃えますね。

バトルシーン全般かっこよくて主人公の活躍にワクワクする一方、可愛いヒロインも出てきて『まさに追放モノ!』と思う作品でした。

僕個人としては追放モノをまず学園に落とし込む点や、追放されても尚、主人公が人としての弱さがある点が面白いなぁと感じました。

それからこの作品、主人公が確かに強いんですが俺TUEEEすぎないんですよね。

まだまだ成長できるなって読んでて分かりますし、何より敵が強い。主人公でも圧倒なんてできないようなレベルなのが熱いです。

追放モノは大抵過度な俺TUEEEになるイメージなんですが、そういう意味では追放されてもあくまで、それは一要素でしかないって感じなのかな、と思います。

流行りを踏まえた上で個性もあるので飽きない。そういう意味ではすごく読む価値がある作品だと思いますよ!

 

2巻の発売も決まっているらしい今作ですが、1巻の発売は9/1となります。

ぜひ気になった方は買ってみてください

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『豚のレバーは加熱しろ(2回目)』感想

こんにちは、とこーです。

本日は豚レバー2巻の感想を書いて行きたいと思います。

豚のレバーは加熱しろ(2回目) (電撃文庫)

豚のレバーは加熱しろ(2回目) (電撃文庫)

  • 作者:逆井 卓馬
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでは行きます。

豚に転生したオタクが異世界で奮闘するちょっとえっちなファンタジーであるところの豚レバーですが、前回から一気にストーリーが動きました。

解放軍やら何やらと勢力ができ、ノットは『お前が主人公かよ』って感じに活躍し、ジェスは天使です。

そんな中で再度豚になった主人公が、再び奮闘するわけなのですが....

 

まず思ったのは、本当に緻密だなぁと言うことです。1巻の頃から思いましたが、やはりこの作品は緻密でよく練られています。

そして、ものすごい文量が詰め込まれているんですよね。淡々と描かれていくストーリーはそれだけだとちょっと難しいんですが、これを豚の視点で語っていくことによって少しずつ分かりやすく、読みやすくなっています。

 

その中で進んでいくストーリーな訳ですが、割と全体的に重いです。そして、一キャラ一キャラがよく作り込まれているなぁ、と思います。

作り込まれたキャラたちが動き、それを見ていく中で豚は色んなことに気づく。1巻ではサラッと流したようなことにも実はものすごく意味があって、というのはものすごくいいと思います。

 

さて、そんな中でもやっぱり語りたいのはジェスと豚の関係性。

これが尊すぎるんですよね。ジェスは魔法を学んでいく日々の中でもむっちゃ豚さんのことを考えていて、同じように豚さんもジェスのことを考えている。

この両片思い(?)が最高です。でも切ないんですよね。

ジェスを乗せて進むシーンとか、えっち極振りかと思ったら超絶切ないですし。

ジェスが自分の欠点を上げたら全部豚さんがいいところに言い換えるところとか、最高に尊くて!

そんで、最後に記憶が戻ったあとのやり取りが最の高です!

 

何より、ジェスの言葉がいい。

ジェスが豚さんに怒る感じとか、よかった。ジェスが我慢していないところ、強すぎる。

それから、

自分の力で、豚さんに縋らずにちゃんと生きていけるように頑張る。だからこそ『どこへも行かないで』とお願いするのも神すぎた。

 

伏線回収もさることながら、やっぱりこの作品はジェスと豚が尊いんですよね。

そんな作品を彩るイラストの数々の書き込まれ具合も尋常じゃないですし。

 

そんなわけで、尊さを語りまくった今回でした。

なんだか、絶望感は違いますけどリゼロっぽいなぁってぼんやり感じました。

今後どうなっていくのか楽しみなところです。

 

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る。』感想

こんにちは、とこーです。 

今回はガガガ文庫の新人賞を受賞した『君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る。』を読んだので感想を書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でははじめます。

まず初めにふと思ったのは、『そういえば僕、こういう系の話って読んだことないな』ということでした。

バトルとかじゃないファンタジーみたいなものに、そもそもあんまり縁がなかったんですね。なので個人的にはそういう意味で新鮮でした。

それとは別のところで言うと、なんだかものすっごい綺麗でしっとりとした話だなぁって思いました。まるで童話のような、というと怒られるかもしれませんが、それくらいに優しくて、眠る前に読みたい話だったんです。

 

デッドが本当に優しいんですよね。ファイに一途で、凄くふわふわした存在で。あえて言うならそんなキャラ像に、ラノベっぽさを感じない部分もありました。でもむしろ、だからこそのラノベっぽさも溢れていて、不思議な魅力があったように思います。

ファイはものすごく可愛らしく、二人の関係性は凄い尊いです。暴力系ヒロイン、いいですよね。

それゆえに、ラストは嬉し涙でいっぱいになりました。

女の子が空から降ってくるっていう、最初のところをあえてまた持ってくる感じとかズルすぎるんですよ。

 

あと、あそこ。

デッドとファイのキスのところ。

描写もそうですし、挿絵も、まじで本当に美しかった。

あれは、ラノベ史に残る名シーンだと思います。

 

あと同じく名シーンで言うと、『この世界の端っことあの空とが繋がっていたら~』というセリフから始まる流れは、本当に綺麗でした。文章付き口絵の時点でなきそうになるほど。

なんだか、もうそこがずっとこびりついてます。1番心に残ったところを挙げろって言われたら、多分そこになりますね。

 

こんなところでしょうか。

なんだか、ガガガ文庫らしい作品だったなぁと感じました。ガガガ文庫ファンとして、読んでよかった1作ですので未読の方はぜひ。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!