ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『日和ちゃんのお願いは絶対』感想

こんにちは、とこーです。

本日はノベル祭りに際して買ったラノベのうちの1冊、『日和ちゃんのお願いは絶対』の感想を書いていきます!

日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)

日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

いわゆる『セカイ系』というジャンルをジャンルとして認識したのは最近の事なのですが、この作品はそんな『セカイ系』でありながらものすごく日常的でもあるのかな、と感じました。いやまあ、『セカイ系』を読んだ経験が少ないので分からないのですが。

 

ただ本当にこの作品は日常的で、アニメのCharlotteを思い出しました。

お願いが絶対に叶う女の子の日和ちゃんは本当に普通の女の子で、なのに世界をよくするために色んなお願いをしている。そんな日和ちゃんの活動にとことん関わっていくわけじゃないのがこの作品の肝だったように感じました。

 

あくまでこの作品は恋の物語だし、日和ちゃんと、その恋人の頃橋くんの日常を描いている気がします。けれども普通ではいられないところがあって、あくまでそういうところを日常のラブコメに組み込んでいる。この感じは、読んでいて異様に壮大になることがなく、だというのに独特な雰囲気が漂う所以なのかな、と感じました。

 

...久しぶりに感想を書いているため文章が微妙なのですが、はい。この作品、形容しがたい日常のハピネスを感じます。

読んでいて大号泣はしなかったんです。ただそれよりも幸せな感じとか、ほわほわした感じとか、そういうのが強かった。タイトルが『日和ちゃん』という可愛い雰囲気があるからなのか、重い話が苦手な僕がスラスラ読めたんですよね。

あと、まじで日和ちゃん可愛い。ずばぬけて可愛いところとかが描写される甘々系とは違うので、あくまで断片的なんですけど、そこに可愛さがあるんですよ。ほんとにまさに日和ちゃんって感じだし。

そういう意味では、物騒なことは起きてるのにものすっごい平和なお話だなぁと感じました。

あと素直に上手いと思いましたね。文章が読みやすいし、展開がするりと入ってきました。これは、三角関係の距離の方にも手を出そうか迷いますね。。。笑

 

さて、今日はこのぐらいで。

次は何を読もうかなぁと迷いつつ。

読んでくださってありがとこーざいました!

『ようこそ実力主義の教室へ2年生編 2』感想

こんにちは、とこーです。

本日はよう実2年生編の2巻を読んだので、感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回は完全なる、次回への準備の巻でした。次回と言うよりかは次回から、という風になるのかもしれません。

そういう意味では○.5巻っぽさが強いなぁ、という気はしました。まあそれよりも、かなり戦略とか思惑が動いていましたけど。

 

一巻でかいま見せた綾小路の実力により、周囲は動揺を見せていきます。元々彼を高く評価していた人だけでなく、身近な人達にも注目されていましたね。

そういう意味では今後は、より一層綾小路の実力がばちばち見えてくるんだなぁと楽しみになりました。

 

ただそれだけと言う訳ではなく、初期の頃とは大きく変わっている人間関係やら能力やらの方にもワクワクさせられます。特に、酷く言われまくっている2Cの面々なんて、初期の頃は難攻不落な感じでしたからね。

ですが、ここで終わるわけがないのも分かってるわけで、是非とも覚醒するところが見たいです。

 

何だかんだ軽井沢との描写があるのも良かったですね。それにしても綾小路が冷静すぎて軽井沢が可哀想になってくるのですが....普通に綾小路のこと好きな感じとか可愛いんだからもっとイチャイチャしてあげて! と思いますね。

 

そして、次回へと続く特別試験。

ホワイトルームからの刺客が七瀬であることが確実になりましたけど、一体どうなっていくんでしょうね。

1-3年生での決戦だけでなく、ホワイトルーム生同士の戦いまで一気に集まっていくわけですから、激戦になりますよね。それこそ、凡人には『????』ってなっちゃうレベルかも知れません。

今回はそう言う準備の巻だったので読んでいて大興奮するほどではなかったですが、その分、次回が気になります!!! 早く読みたいっ!

 

 

こんなところで、今日は終わりにしたいと思います。次はノベル祭りの時になるかなって感じです。

最近はweb小説が読んだりもするので、ぼちぼちそう言うのの感想も書いていきたいなぁと思います。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『現実でラブコメできないとだれが決めた?』感想

こんにちは、とこーです。

本日は『現実でラブコメできないとだれが決めた?』を読んだので感想を書くんですが!

今回は今まで以上にネタバレしまくるので、未読の方はすぐ買いましょう、いますぐ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

本当にネタバレ注意で。

 

この作品はすごく端的にまとめると、『現実でラブコメを作り上げる』という、その時点でガガガラブコメらしい尖った作品です。

取り柄がある訳でもない主人公、長坂はけれど、ラブコメに憧れた。それゆえに彼はラブコメを成し遂げるため、狂気とも言えるデータを用いてラブコメを作りあげていくんです。

 

うん。この時点で面白いです。普通に読んでて『ラブコメを作るなんて斬新だな』と思うし、応援したくなります。マジで長坂のスペックが低いのに意味わからないところで特化してるので、笑いまくりますし。何より、彼の熱量には圧倒されるものがあります。

試し読み範囲でもありましたが、登場人物から選んでいくあたり、マジでとんでもないないです。

 

 

ですが!

『登場人物選んだりとかからするのかー、えぐいなー』だなんて言っていたら、この作品のことを舐めていると思われてしまいそうなレベルで、この作品は非常識なんです。

 

そもそも、主人公が浪人とか!

普通、言われなくても周囲との同級生だと思うでしょ。

別に浪人がね、悪い事だとは言いませんよ。けれども、ラノベ主人公がそうだなんて完全に死角でした。考えてすらなかった。

 

 

いや、うん。

そういう設定的なことでの驚きとかすら、この作品について話すには生温いかも。

 

何しろこれ、幼馴染を作ったんですよ!?

意味がわからない。もうね、異次元すぎる。

青春ラブコメを作るってのは分かりますよ。けど、だからって幼馴染設定をでっちあげます!?

設定すら作るとか、狂気の沙汰でしかない。予想出来なかったとか以前に、逆になんで予想できると思う?

 

そんな、異次元な行動に走っている長坂。

彼の熱意とかがもう、半端なくいいですよねぇ。

ブコメはハッピーエンド。

だからラブコメを作ればハッピーエンドになる。

これを、1度は青春ラブコメを作ろうとして失敗し、挙句の果てに浪人にまでいってる彼が言うとずしんと来るんですよ。

いやぁ、本当に現実って辛いですもんね。生温い人生過ごしてる僕ですらそう思うんですから、僕よりずっと現実の辛さを実感してる人はいると思うんです。

そんな現実を徹底的な分析とラブとコメディで染めあげようとしてくれる。

それも、現実から離れないような常識的な手段でとどまらず、マジで狂気だと言われるところまでやる。

そんな姿とか、半端なくぐっときます。

チラムネの千歳くんのような痺れるほどにかっこよさはないかもですけど、そんな彼の熱量だからこそ元気づけられるような人もいるんだろうなぁと思いました。

 

なんか、真面目な話をした気がします。

とはいえ、そんな彼のラブコメはまだまだタダでは進まないみたいですよね。

皆と普通に仲良くなろうとするという、現実的な清里とどうなっていくのやら。

それに、次回からは生徒会にも絡んでいきそうですしね。学校中を巻き込んだラブコメ作りとかも、ワクワクします。

あとですね.......上野原可愛すぎん?

私、むっちゃ好きなんですけど。

あの、表紙めくった時の表紙イラストの差分(? 詳しくないので分からないですけど)とか、可愛すぎじゃないですか!?

7番の子、強すぎ。長坂をちょいちょい助けたり突っ込んだりしてくれるのとか、見ててまじ尊いですし。

 

というか、そうなんですよ。

難しく考えれば深いってところもあるんですけど、何よりこの作品はラブコメであって、そういう『ヒロイン可愛い』とか『主人公がんばれ!』とか『何やってんだよ』みたいな、愉快な感じに溢れてるんです。

だからいいんですよね.....(心酔)

 

 

ということで、うん。ネタバレありだからどうせ既読の人しか読んでないですし、ここで愛を語っても布教につながりませんね。

なんか、また布教していきます。それくらいにはいい作品でした。

続刊しだいですけど、ラブコメの中でもトップレベルに行く気がします、僕の中で。

 

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!!

『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。2』感想

こんにちは!!

あと数日でテストから解放される喜びに浸っている、とこーです!

本日7/17は、なんと言ってもラノベが豊作の日です!!

というわけでまずはそのうちの1作、『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』通称奪ラブの2巻の感想を書いていきます!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

1巻によって、基本的なベースがはっきりと示された今作。マジで前回はプロローグとして見ると、今回のお話はするりと楽しめるのではないかと思います。

 

今回の舞台は体育祭でございました。

その体育祭に向けて、成瀬和臣はラブコメ彼女略奪の作戦を立てていくわけです。

で、読んでいて思ったのですが!

『和臣が勘違いしている』『ヒロインたちは互いに牽制し合いながら押せ押せでやっている』『けれどお互いに気遣いあってるヒロインたち』という構図が、あまりにもベストマッチ。

ハーレムものなのにハーレムものじゃなくて、むしろ痛みのようなものがありつつも応援したくなる! そんな感じがあって、とてもよかったです。

 

1巻よりも大まかま舞台設定の説明に時間が取られていない分、各ヒロインとの触れ合いが描かれているのもポイント。

諸々のところを見ていると、『あ、これマジで和臣のこと好きなんだな』っていうのもわかって、全力で歯がゆくなるんです。

で、行事が挟まることによって和臣自身が『あ、普通にまじ凄いんだな』というのも伝わってきました。

というか、もう色々と努力しててそれが大変なのは分かるんですけど、全てが和臣の日常に組み込まれすぎてて『かっこいい!!』的な演出にすらならないんですよね。

ブコメを徹底的に卑屈に見た結果がこれ、というか。

もう鈍感って言うより、感覚がねじ曲がってるのではと疑いたくなるレベルです。

 

3ヒロインの描写とかもちょいちょいなされてきてますが、今回でかかったのは黒日奈でした。お姉さんまで出てきたし、後夜祭も一緒になってますし。

そうなると、どうなんでしょうね。もう雰囲気的には絶対、和臣が黒日奈と付き合う流れなんですよ。

別にそれでもいいにはいいのですが、何かそこのところに工夫があると、この作品のステージが1つ上がるのでは? とも思ってます。

何より、黒日奈自身、ヒロインの間だけでですけど、コソッと、言ってましたし?

無茶苦茶続きも気になるなーと思います!!

 

 

それでは、ここまでで。

次のラノベを読めるこの幸せをかみ締めながら。

読んでくださってありがとこーざいました!

『現実でラブコメできないとだれが決めた?』試し読みしたので語る

こんにちは、とこーです。

やばいっすね、もう7月も3分の1ですよ。自分の試験期間も、ようやくラスト1週間なのでもうすぐラノベが思う存分読めそうです。

 

 

さて、そんな今日この頃ですが、『現実でラブコメできないとだれが決めた?』通称ラブだめの試し読みが公開されていたので、読みましたよ!!!!!

 

 

さて、それでは試し読みを語っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

一言で言えば、ガガガのラブコメ感が溢れ出まくっていた作品でした。

試し読みで読めるのは約100ページ。

ですが、そもそもの開始30ページほどだけで、呼吸困難になるかと思うくらいに笑いました。

こんなラブコメ、他にない──というより、こんなラブコメが増産されたらラノベ界はおかしな方向に行く! と思うくらいに、クレイジーな作品です。

 

全体として一貫しているのは、青春ラブコメへの並々ならぬ愛の深さと言えるでしょう。

ガガガラブコメに関してはバンバン作品名出しますし(特に最近はやりの二大作品とか100ページ時点で出まくってたんですが)、その他もばっちり最近はやりのラブコメを匂わせ取り入れ、パロります。

そういうところは冴えカノに似てるかも。

ですが、この作品の場合には『ただのパロディ』として以上の働きを持ってるなぁと感じました。

 

主人公が憧れ、励まされるラブコメ。それは読者の我々がよく知っている作品で、だからこそ主人公という存在への親しみを心から感じる。そんな効果を計算に入れてるならすげぇです。

 

 

で、そういう方面以外の話をすると。

この作品、マジで頭おかしいですよ。何よりまず、主人公が狂気すぎる。

なんだか努力の方向を圧倒的に間違えてるところに、異世界モノの雰囲気を感じました。もうなんか、それだけで面白い。

ある意味、この作品はチラムネとは別方向で現実版俺Tueeeなのかも、と思わなくないレベルですよ。

で、更に主人公は『こいつまじ分かってる!』ってなるくらい、青春ラブコメへの愛があるのでものすごく面白いし、好きになります。いっぱい飲みたいですよ。飲むのはマッ缶かラムネがいいな。

 

ヒロインの可愛さとかは──本編を読んでから語ると致しましょう。

まじでね、試し読みの続きがむちゃくちゃ気になる作品です。他のガガガラブコメ同様、続刊出てほしいな、などと今から思ったり。

あと、PV!

あれもかっこよかったんで、是非見てください。買いたくなりますよ、あれ。

 

とりあえずはこんな感じで。

個人的に買っていただきた1作ですので、ぜひご購入ください!!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!!

 

好きラノのブログ投票をやってみる、2回目!

こんにちは、とこーです。

今回は、ラノベ好きなら知っているであろう『好きラノ』の2020年上半期の投票が始まったので、ブログ投票をしたいと思います。

 

1.千歳くんはラムネ瓶のなか 3

【20上ラノベ投票/9784094518412】

言わずと知れた、リア充側ラブコメ第3弾!

明日姉回であり、千歳くんの精神性についても入り込んでいくという深い深いお話でした。

ブコメとしてただでさえ異次元だったのに、一気に臨界点に達したなって思います。

 

2.豚のレバーは加熱しろ

【20上ラノベ投票/9784049130133】

豚に転生した主人公が、心が読める女の子と旅をする。。。という作品。ピュアっピュアな純愛でありながら、実に読ませてくれるストーリー構成&伏線は凄まじかったです。

 

3.─異能─

【20上ラノベ投票/9784040641959】

こちらはこちらで、異次元な作品。

読んでてバチくそ引き込まれるし、『は!? は!?』ってなること間違いなしの作品でした。作者様の次作が楽しみで仕方ないレベル。

 

4.クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です

【20上ラノベ投票/9784041091678】

こちらは、昨今のイチャイチャ系ラブコメの中でも僕が好きな作品です。

俺ガイル身が強い作品だなぁと思いつつも、むちゃくちゃにやけられる作品でした。ニヤケのコントロールが上手くて、ずっと甘いわけじゃないのが良かったです。

 

5.継母の連れ子が元カノだった(4)ファーストキスが布告する

【20上ラノベ投票/9784041091647】

単純なラブコメという点でいえば、多分この作品が2020年上半期、最高だったのでは?と思うレベル。3巻まではニヤケつつ、って感じで読んでましたが4巻で一気に次元が超えました。ポロポロ涙が止まらなくてにやけるっていう、最高な作品でしたね。

 

6.俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。

【20上ラノベ投票/9784040735559】

つい先日もブログ記事で推した作品です。他の作品とは面白い、の方向性がまったく違う、イレギュラーな作品でした。この作品は、ラブコメを変えうるのでは期待し、投票です!

 

7.夢見る男子は現実主義者(1)

【20上ラノベ投票/9784798622064】

こちらは、イチャイチャ系とはまた一風変わった作品です。webで一目惚れして書籍購入、という流れでございます。webで読んだラブコメの中では1番好きかもですね。書籍の方もイラストがめんこくて...2巻決定しているので楽しみです。

 

8.ようこそ実力主義の教室へ 2年生編(1)

【20上ラノベ投票/9784040643298】

言わずもがなの大人気作、よう実です。まだ2巻を読めてないのが悔しい..

2年生編になり、綾小路の無双も絶賛始まっていてくそ胸熱でした。

 

9.探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる

【20上ラノベ投票/9784040646619】

ミステリーならばこれ、と言えるほどの作品。混ぜ方の絶妙さが圧倒的な作品でした。特に後半、ラブコメが強くなってきてからは凄まじい。けど、その前からむちゃくちゃ読みやすくて最高でした。

 

10.妹さえいればいい。(14)

【20上ラノベ投票/9784094518283】

これ、今年だったのか....という驚きと共に投票するのはくそ胸熱で泣きまくった妹さえ最終巻です。コロナ自粛の頃に一気買いした作品でしたが、すごく心に残りましたね。

 

 

と、投票はこんな感じです

できてるのかな、これ。

2度目なのに....あと、偏読家は好きなのを何回も読む分、読んでる新刊は意外と少ないんですよね。あと、夏休みに一気買いするのが通例なのでそこもありますが。

 

昨今のラノベ業界は色々と仄暗いお話も出ておりますが、今回投票した作品もそうじゃない作品も、色んな人に届けばなと思います。

 

それではありがとこーざいました!

....っていうか、上半期で読みたいのに読めてない作品多い。

 

雑記『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』を読み直してみた

こんにちは、とこーです。

もう今年も半分すぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、今月第2巻が発売される『俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。』通称・奪ラブ(公式さんもあんまり使ってないけど公式略称です)を読み直したので書いていきます。

ちょいちょいネタバレしつつも、深いところには触れずにやっていきます。

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 | ファンタジア文庫

 

 

ではいきますね。

まず大雑把なストーリーを。

主人公は半端なくハイスペックなリア充高校生、成瀬和臣。

そんな彼の周りにいる3人+1人の女の子たちとの物語.....です。

が!

この作品の特筆すべきは、作中にいわゆる『やれやれ系主人公』立ち位置の男、沖津優太がおり、女の子たち3人がその男のことを好いている、という前提で進んでいくという点です。

 

これは読めばすぐわかるので話しますが、3人のうち1人は『幼なじみ』、もう1人は『友達の妹』、もう1人は『義妹』という関係。もう完全に、ラノベでは主人公サイドにいるような男がいるせいで、負け犬状態になっている主人公....というのが、この作品でのスタート地点となります。

そんな彼が、ヒロインたちを惚れさせるために奮闘する、というストーリーです。

 

1.ぶっちゃけ何がいいの? という話

この作品が発売されたのは今年の2月。僕個人としてはかなり好きなタイトルなのですが、あんまり広く知られた作品ではありませんでした。

だからこそ、こうして記事を書いているのですけどね。

 

で、何がいいのかというお話。

大きく分けると、2点だと思います。

①主人公のクズさがいい

②ラブコメへの強いアンチテーゼ感

しかし、①は人によってはマイナスな要素ですし、②もプラスに感じにくいかもしれないです。なので、ここからは語っていきます!

 

2.クズな主人公っていいよねって話

ハイスペックなリア充主人公と前述した成瀬和臣ですが、某正真正銘リア充系主人公とは違い、割とマジでクズいです。

が、そのクズさが憎めないんですよ。

まず、彼はとてもプライドが高くてナルシストです。読んでいくと『うわ、ドヤ顔してるぞこれ』って思うくらいにはナルシスト感が溢れ出てますし、言動諸々も完全にやばい。地の文での高笑いとかまであるので、下手するとウザイって、思う人もいそうなんです。

──が、かと言ってド畜生じゃないんですよ。プライドが高いしナルシスト。でも、それに見合うだけの努力をサラリとこなしている彼がいる訳で。しかも、彼はヒロイン3人が別の男を好きだと思って、傷つきまくるんです。この、調子に乗ったかと思えばぼろぼろに....という滑稽さと一生懸命さの綯い交ぜになっているような彼の姿は読んでいて実に心地いいんです。

それに、さらっとかっこいいというか、良い奴だったりもするので憎めないんですよね。

 

3.いい意味でラブコメに泥を塗ってる気がする、みたいな

次に、ラブコメのアンチテーゼ感が強いというお話。

この作品、パッと見ても分かるように『テンプレを別視点から』系の話と言ってもいいんですよね。

テンプレが生まれ、そのテンプレのアンチテーゼのような作品が生まれ....というのは、ラノベの中ではものすごく多いと思います。それこそ幼なじみざまぁ系もそれな気がしますしね。

そんな中、この作品は美少女な『幼なじみ』『友達の妹』『義妹』がいる『どこにでもいる普通の男子高校生』という、ラブコメのTheテンプレを、リア充な主人公という視点で打ち砕いています。

もう少しわかりやすく言うとですね。

主人公はヒロインそれぞれと話すシーンがあり、しかもその時に毎度の如くいい雰囲気になるのですが.....そうなった時に、大抵は沖津優太の話題が出ます。しかもヒロインたちは彼のことをものすごく語る。

この瞬間の、半端ないムカムカ感がやばいんです。

 

ただ、ですね。

変に誤解を招くような事を書いて期待させてしまっても申し訳ないので書かせていただくと、主人公の『ヒロインたちは沖津優太が好きである』というのは、勘違いだったりします。

むしろ彼女らは普通に主人公のことが好きなのです。

そのうえで、純粋に沖津優太はいいやつなのであくまで『幼なじみ』『友達の妹』『義妹』として主人公に沖津優太のことを話しているに過ぎないんです。

が、この行動が勘違いの渦を大きくする。

つまり、『惚れさせようと必死になる主人公』と『そもそも惚れてるから、主人公を惚れさせようとするヒロインたち』が交錯していくストーリーなのですよ!

で、それを読者視点で読むと焦れったくなりり、主人公視点で読むと痛くなる。

そういう作品です。

 

4.まとめると

このように、この作品はちょっと、不思議な作品です。

僕自身、1巻の段階では評価しにくいと感じました。というのも、読んだ時に『あー!すげぇ面白っ!』って感じないのに、名作を読み終えた時のふわふわとした感覚は抱くという、異色の作品なんです。

凄い評価に困る作品、それがこの作品です。

でもって、1巻はまだ『この作品はこうだよ』という大筋を示したにすぎないんですよね。だからこそ、2巻でとんでもなく化けるかもしれないと思っています。

昨今、ラノベが厳しくなっていて天寿を全うできない作品も多くあります。

そんな中、この記事によってこの作品が天寿を全うできるようになってくれればな、と思って書きました。

もしも気になったのなら、1巻の試し読みだけでも是非してみてください。

それに、イラストもすごく可愛いです。つい先日公開された2巻の表紙とか、もう...!

まあ、僕は忙しくて発売日に読めるか分からないのですが.......

 

それでは、本日は読んでくださってありがとこーざいました!

ゆるっと7月発売のラノベについて語る

こんにちは、とこーです。

私は多忙ゆえ、ラノベ読めなさすぎる生活を送っているのですが、皆様はいかがでしょうか。

もう今年も半分が終わりましたね....

それはさておき、今回は来月発売のラノベの中で、僕の琴線に触れている作品をご紹介していきます。

 

と言っても、情報がはっきり出てるのは1作だけです。

 

1.現実でラブコメできないとだれが決めた?

こちらの作品は、ガガガの新人賞を突破した方のデビュー作でございます。

あらすじから見るに、何だかぶっ飛んだラブコメみたいですね。ラブコメを現実で体験するために、色んなことをする....という感じは、なかなかに面白そうです。

 

そして、表紙ですよ!

先日Amazonなどでは公開された表紙!

ベーシックに白背景×ヒロイン、という構図も好きなんですが、こういうのはこういうのでいいですよね。

表紙に書かれまくる色んな文字から察するに、もう絶対面白い話なんですよ。

 

俺ガイル、友崎くん、チラムネetcと続いているガガガラブコメの新たなる顔になれるかどうか、すごく楽しみです。

もう少ししたら試し読みも公開されると思うので、まずはそちらですね(私が読めるかは分からない.....)

 

 

こんなところです。

もう1作、『俺がラブコメヒロインを奪い取るまで』の2巻が発売サレルノですが、まだ公式Hpでも情報が発売の旨以外出てきていないので、今回書くのは控えました。

ただ、あのラブコメへのアンチテーゼ感は嫌いじゃないので、是非とも一巻を読んでいない方は読んでみてください

 

 

 

それではここで終わります。

6月発売のラノベもほとんど読めていないのが悔しいのですが、余裕が出来たら読んで感想書きます!

読んでくださってありがとこーざいました!

『俺を好きなのはお前だけかよ14』感想

こんにちは、とこーです。

今回は俺好きの14巻を読んだので感想を書くわけなのですが....いや、今回についてはちょっと感想が変になるかもです。

俺を好きなのはお前だけかよ(14) (電撃文庫)

俺を好きなのはお前だけかよ(14) (電撃文庫)

  • 作者:駱駝
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: Kindle
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで行きます。

ひとまずの区切りとなる、告白回な今回。その前の図書館イベントといい、悲しい結末を物凄く想起させるストーリーでした。

 

そんな中、とうとう訪れた告白の日。

誰を選ぶのかとドキドキしつつも『流れ的にパンジーじゃない?』と思ってたので、1度パンジーをスルーして次に行ったのにはビックリしましたね。

しかし、最終的にはやっぱりパンジーを選びましたね。

 

.....で終わればいいんですけど、そっからがパニックすぎる。

ビオラとパンジーがゴチャゴチャで、『は?』ってなるんですが。

 

確かに、パンジーには何かありましたし、分かるんですけど。

パンジーが実はビオラだった、ということなのですか....?

それとも、これまで接してたパンジーは、最終章でビオラが出会った三色院菫子?

だとしたら.....は!?

でも偽名なはずないですし、パンジーは三色院菫子の方でいいのかな...?

となると、これまでのパンジーとのやりとりはマジで何だったの!?

というか、ビオラの考えてることが分からなすぎるし!?

 

ちょっと、マジで『?』が多いわけなのですが、別にクオリティ低くて分からないとかでは無いと思うんですよね。

むしろ、凄すぎて分からんというか。

普通、ヒロインを選んだら終わりじゃないの?

乱れすぎてて怖い。

 

しかも、それでいて花の名前とかの回収が凄いんですよね。

更にはビオラな視点で進む話は、かなり良かったです。というか、普通にビオラを応援したくなったからこそ意味がわからないパターンですよ。

この状態で15巻までお預けとか世界は残酷すぎるのでは!?

早く読みたいっ!!!!

 

という感じの14巻でした。

ブコメを過去にする、は伊達じゃないっすわ。

本当に早く次が読みたいし、その前にこれまでの話を読み返したい。

 

というところで、今回は終わりにしようと思います。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる』感想

こんにちは、とこーです。

今回は探偵くんと鋭い山田さん を読んだので感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

親が探偵をしている主人公と、双子姉妹が送るミステリーラブコメである今作。

読んでいて一貫して思ったのは、徹底的に読みやすくて、スラスラ読める! ということでした。

 

ミステリーが絡む作品は、『読んでいて楽しい! でも読んでると頭使うんだよな....』という作品が多いように思います(僕が馬鹿なだけかもですが)。

しかし、この作品は『読んでて楽しい! 頭も使う....なのに一切疲れないぞ!?』という感じで、とにかく読みやすい。

地の文は、さながら何かを記録しているかのように淡々とした語りに終始しています。それでいて、主人公の視点で思ったことは適度に書かれている。ここのスッキリ感はものすごい文章力がなせる技なのではないかと思います。

 

そして、その読みやすさから語られる、しっかりとしたミステリー。

難しすぎるわけでもなく、読んでいると『あーなるほど』と思うことには思う。下手をすればミステリー要素が軽くなってしまうところですが、この作品では、上手に練り込んでいました。

 

なんとなく、1週間に1話とか読みたい、連載ものな感じだなぁとも思います。

こういう作品ってweb小説とかだと少ない気がしますが、実はこういうのいいのでは?

それこそ、ラノベ新聞みたいなものがあれば連載ものとして掲載してある気がします。

 

そして、この作品、軸となるキャラはあくまで主人公とヒロイン2人であり、後は依頼者といった形で登場するんですよね。

これのおかげで、メイン3人ははっきりと印象が残り、好きになる。

双子姉妹はラノベラノベしすぎていない可愛さがあります。そして、その二人に巻き込まれるような形で、もしくは巻き込むような形で関わっていく主人公はものすごく個性があるわけではないのに印象に残りました。

キャラを押しすぎるわけでもない。これもまた、ミステリーとの調和が取れていていいと思います。

 

 

──と、最後の事件のところまでは思っておりましたよ!

ミステリーとラブコメのバランスがいい作品だ、と!!

でもその感想が、最後の事件で一気に変わったわけです。

いや、ミステリーとラブコメのバランスはいい。もうなんならおかしいんじゃねぇのつてくらい自然すぎる。

けど、それ以上に関係が好きすぎる。双子の友情感とか、主人公の二人への接し方とか、一気に雰囲気変わってラブコメ感強くなりましたし。

更には、双子それぞれのエピローグですよ。

こういうのが好きすぎるんですが!?

っていうか、パンダってすごくないです!?

確かパンダって熊猫って書くじゃないですか。色だけじゃなくてそこでまで、2人の象徴的なところを混ぜこぜにすると最高にいい。

そして双子視点から見る主人公ですよ。

これ、僕の読みが浅いからなのかもしれないですけど、双子視点で読んでると、一気に主人公のことが好きになるんですよね。それまでは『まあ嫌いじゃない』くらいだったのが、一気に好きになる感じ。

その辺も含めて、先が読みたい作品です! ラブコメ感が強くなり、けれどもミステリーもバチバチくる!

そんな展開を待ってます。

 

 

そんなわけで、今回はここまで。

明日明後日辺りには俺好きの新刊の感想もあげると思います。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

 

『夢見る男子は現実主義者1』感想

こんにちは、とこーです。

今回は夢見る男子は現実主義者の第1巻を読んだので、感想を書いていきます。

 

この作品はマジで読んでほしいので、あらすじレベルのネタバレしかない感想を軽めに書いてから感想に入りますね。

 

夢見る男子は現実主義者 1 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 1 (HJ文庫)

 

 

【あらすじレベルのネタバレオンリー】

それではいきます。

この作品は、小説家になろう発の作品です。そのため、既に僕はWeb版を読んでいるわけなのですが....はっきり言って、この作品はラブコメって点だと別格なWeb小説だと思います。もっと早くに出会いたかったレベル。

ストーリーを書いておくと、超美少女の夏川愛華に中学時代から好きでアプローチしまくっていた主人公・佐城渉がある日、突然現実に気づき、そこからアプローチをやめるお話です。

こちらの作品の方が先ではありますが、ストーリーの大筋は少し前に流行った『幼馴染ざまぁ』に似ています。しかし、この作品は決してざまぁではないし、そもそも主人公も夏川愛華のことを嫌っていないんですよ。ただ自分が普通だって自覚をしたために、高嶺の花の夏川愛華に猛アプローチするのは『やっちゃダメなこと』って気づくんです。そこから、彼はファンになるんですよね。

で、そんな彼の変化に周囲が反応していく、と。

そういう彼の現実主義者感や周囲の動き、夏川愛華の可愛さとその可愛さへの主人公の反応が無茶苦茶魅力的です。

イチャイチャ系のラブコメとしてじゃなくて、ガチで甘くて苦い青春ラブコメとして読んでほしいのです。方向性は違うけど、個人的にはメインヒロイン固定っぽい感じのラブコメの中では、俺ガイルやチラムネ並に面白い作品。

ネタバレほぼなしの感想はここまでなので、ぜひ読んでみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ここからがネタバレあり。

というか、あらすじ以上のネタバレは普段もしないんですけどね。

この作品、とても普通ってところが押し出されてる理性的な作品なんです。私自身最初は『へー、面白いイチャイチャものだなぁ』と思ってましたが、イチャイチャしねぇっすよ!

びっくりするくらいにイチャイチャしない上、主人公は常に理性的。そのくせ、夏川愛華にはデレデレなのが半端ない。

でもって、そのストーリーに生徒会や風紀委員といった題材を程よく練り込んでます。

そういうところに俺ガイルみを感じたりしたわけなのですが。

空気を読むことにした普通な主人公は、でも、抱えている考えはたくさんあるわけで。時々垣間見た時の苛立ちもまた、たまらない。

そういう意味で、主人公はとても魅力的なんです。しかも、夏川愛華の割と冷たい態度にも耐性があるし、むしろ女神! って感じなので、ストレスフルでもない。そこにものすごい愛を感じるから、この作品は幸せで尊いと思います。

でもでも! まだ夏川愛華は主人公に恋愛感情というほどのものは抱いておらず(もしくは気づいてないだけ?)、なのに“そこにいないとモヤモヤする”ってくらいの関係になっているのがいいんです!

そして、1巻ラスト。

ようやく夏川愛華が動いた時の可愛らしさですよ....主人公の反応もまた、可愛いですし。

いつも思いますが、可愛いを含有するかっこよさが至上なんですよ...

本当に読んで欲しい。Webでもいいけど、やっぱり書籍の方を! イラストも合わせて死ぬほど尊いから!

 

 

と、乱心気味でしたが、この作品は本当によかったです。

しかも第2巻は夏頃に発売が決まっているそうです。実に楽しみですね。

しつこいですが、この作品は本当に読んでみてください。文章的にも凄くスラスラ読める作品だと思います。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です2』感想

こんにちは、とこーです。

ちょー久しぶりにラノベの感想を書きます!!

今回はかのかの2巻!

発売は6/1なのでフラゲということになるのかもですが.....ちらほら上げてる人いるのでありということで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

既に付き合っているところから始まるラブコメ、第2弾!

そもそもこのシリーズのいい所は、絶妙な甘さだと思っているんですが、今回もそこが強く現れていたかなぁと思います。

 

今回のメインとなるのは姫島! 後輩ヒロインですね。

但し既に付き合っている以上『ヒロインとは...』って感じなのですが。

上手く順応するために誤魔化し、結果として色々と危うくなっていくストーリーだったわけなのですが!

 

私はあえて主人公たちカップルの方に着眼したい。

2人のイチャイチャ度がちょい上がってて幸せなんですけど!?

というか、エピローグで語られてる主人公の考えが辛すぎるのですが。私情まじえると私も恋人がいるので、そういう視点で見るとえげつなさ過ぎる。

確かに釣り合わないって気持ちもわかるんですよね。

ただ、今回のお話でこの作品の収束していくところも見えたのかな、と。

前回で舞浜との関係はそれなりに築き、しかも舞浜と水田にはデキてることがバレているわけで。しかも、生徒会ともジワジワ関わっている他、今回は先生ともそこそこの関わりを持ちました。

こうなってくると、主人公が胸を張って神崎と並べるようになるっていうのが1つのゴールなのではないかと思います。というか、僕としては早くそうして欲しいんです.....

それこそ、神崎の方に水田との関係への質問が来たあたりで話は動いていきますよね。

なんでしょうこの、甘さのうちに隠された主人公の仄暗い感じ。なんか少しかかるストレスみたいなのが、ちょうどいい。

で、ですよ!

この作品、仄暗さに比例して甘みがやばくて。最後の方とか凄くない? エピローグの神崎の可愛さよ。

もちろん姫島さんも可愛いと思うんですけどね。何となく、神崎と主人公との関係が尊すぎる....というか、尊いとはまた別の言葉が欲しいですね。尊くあってほしすぎる、みたいな。

 

それと、ストーリー的な所以外だと、地の文がとても面白い。なんかぼっち主人公の場合、こういう地の文がしっかり面白いのってポイント高いんですよね。

そういう意味でも、ぜひ流行ってほしい作品です。

 

今日はここまで。

久々だったのでいつも以上の乱文になりましたが。

どうしても嫌な想像をしてしまいますが、この作品もマジで面白いので、勢いづくといいな!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

ゆるっと6月発売のラノベについて語る

お久しぶりです、とこーです。

コロナウイルスでの外出自粛の他、諸々の事情によって最近はまったくラノベも読めていませんでしたし、ブログも書けておりませんでした。

そんな私ですが、6月は結構気になっている作品があるので紹介していきます。

 

1.夢見る男子は現実主義者

夢見る男子は現実主義者 1 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 1 (HJ文庫)

 

小説家になろう発のお話です。

端的に言うと、夢見がちでまっすぐだった主人公が突然現実的な考え方をする人になるお話。

既に小説家になろうの方は読んだんですが、凄くいいですよ。

正直、僕なよくあるメインヒロイン固定系のイチャイチャなラブコメかなぁと思ってたんですがそういうわけでもなく、結構苦しさとかもある作品でしたね。

書籍版の演出や加筆によりますが、割と、ラブコメ上位に食い込むかな、と。

 

2.クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です2

こちらは、かのかの第2巻ですね。

既に付き合っているところから始まる、青春ラブコメ

ちょうどさっき読み直してたんですけど、地の文が何となく俺ガイルに似てて、俺ガイルで育った僕はすらすら読めます。

なんか、他の作品のように『あー!! 超悶える!』って感じのイチャイチャじゃなく、普通にカノカレの関係っぽい雑さと甘さが介在してるのが好きだったりするのです(こんなこと言ったら怒られそう)。

角川スニーカー文庫というと、少し前から色々と言われておりますが、とても面白いので1巻未読の方はすぐにでもぜひ。

 

3.『ラブコメ文芸部』と美少女問題児とボッチな俺

こちらは、講談社ラノベ文庫の新作ですね。Twitterで、作者様が広報活動をしてて、凄いのでそちらをぜひ見てほしいところです。

なんというか、こちらは凄くラノベラノベしてて落ち着くかなぁと思って、Amazonで即ポチりました。

今回紹介している作品の中だと、唯一シリーズ物の続刊でも、Web発でもないため、期待度オンリーだと随一の作品ですね。

 

4.俺を好きなのはお前だけかよ(14)

俺を好きなのはお前だけかよ(14) (電撃文庫)

俺を好きなのはお前だけかよ(14) (電撃文庫)

  • 作者:駱駝
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: 文庫
 

俺好きの最新刊です。13巻の圧倒的な引きからして、早く読みたみが強い作品。

ジョーロくんは誰を選ぶのかってところにも注目ですし、その他にも、色々と気になる伏線があります。

アニメ見てなら追っかけた新参&にわか勢ですが、ラブとコメの比率、男キャラの魅力などなど凄くいい作品なので未読の方はこの際にぜひ。

 

5.ようこそ実力主義の教室へ

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編2 (MF文庫J)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編2 (MF文庫J)

  • 作者:衣笠彰梧
  • 発売日: 2020/06/25
  • メディア: 文庫
 

こちらは言うまでもなく、よう実の最新刊です。

よう実は今、かなり熱い作品ですよね。私とこーの学校の図書館にも、1年生編はあるくらいです。

2年生編は綾小路の本気が見れるってことで、1巻から胸熱でした。

2巻も楽しみですね!

 

 

と、6月はこんなところです。

ガガガ文庫から出るとある新刊も気になってはいるのですが、自粛期間初期のラノベ大量買いの影響でお財布が寂しいので我慢かなぁ、と。

ここらで終わりとします。

自粛も少しずつ解除されております。皆様も良いラノベライフを....

それでは読んでくださってありがとこーざいました!(言うのが久しぶりすぎる)

『千歳くんはラムネ瓶のなか3』感想

こんにちは、とこーです。

死ぬほどお久しぶりです。最近はコロナウイルスが大変で、困りますね。

そんな日々ですが、今回はチラムネの3巻の感想を書いていきたいと思います!

千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)

千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

まず一言。

超凄かった!!

ただそう思います。

これは、読んだ方ならば同じように思ったのでは、とも感じますが今回の3巻は、これまでのチラムネ1、2巻を更に超えるほどの面白さと感動があったのではないかと思います。

理由は色々ありますが、なにより、これまで以上にキャラを描いていたからでしょう。

例えば浅野。

彼とのショッピング帰りの語らいにはとても思いがこもっているものでした。

おそらく、彼が好きなのは彼女でしょうね。それを察するからこその千歳くんの言葉。これまでよりまた1歩、浅野に踏み込んでいました。

それは他のキャラも同様。

進路というテーマによって、色んなキャラの思いが必然的に見えるお話であるように思いました。

 

と、そういう話もしたいのですが。

今回は千歳くんと明日姉の2人について語りたいっ!

 

というかというか!

やはり予想通りに明日姉は初恋の女の子だったんですね!

しかも明日姉は過去の千歳くんに憧れていた!

そこは予想通りだったんですが、そんな予想通りをはるかに超えるくらいの感動がありました。

 

どうやって語ろうかなと思ったんですが、今回はまとめる気ゼロで好き勝手に行きます。また今度、丁寧にまとめるのです。

 

まず千歳くん。

彼が明日姉からどんな言葉を貰ったのか思い出すシーンは、とても切なくも暖かくて、涙がにじみでてきました。

どうせ~のくだりとか、むっちゃ凄かったです! あれを考えつく裕夢先生も、かっこいい。。。

で、そんな千歳くんなんですがやはり野球部と何かあったことで夢を諦めてしまったそうで。

そういう点において、彼の空虚さのようなものが見えてきたお話でもありました。

個人的にグッときたのはキャッチボールのところ。

陽も『いいやつかよ!!』ってなりましたけど、それ以上に上村くんがいい。絶対、2人で面と向かってガチ話してほしい! というかいつかそうなりそうだし、そうなったら熱そう!

そんな千歳くんですが、今回もかっこいいシーンが多々あって。

明日姉を蹴り飛ばすシーンの、迷いをふっきれながら話すみたいなところの青春っぽさとか!

明日姉と駆け落ちのところの真っ直ぐさとか!

そもそも、駆け落ちの時の明日姉を呼ぶあれって確か1巻の伏線回収ですよね。

で、左耳の合図とか、そんなベタなところも押えて!

けどけど!

そういうところ諸々が、でもこれまでのようなスカッとするヒーロー感じゃなくて、青臭くて真っ直ぐなヒーロー感なんですよね。

ただ、そんな彼にも色々あった訳で。

バーフェクトを目指した理由とか、そういうところの彼の本質が描かれていく中で色々と考えさせられるところがありました。

でも、なんかそういうところ総括してやっぱりかっこよかった。

 

一方の明日姉は本当に魅力的。

これまでとは違う一面が垣間見れたのですが、その中でも個人的に胸に来たのは編集者をめざしているところですね。

明日姉と僕なんかではまったく別で、自己投影なんてする気の欠片もないんですが、それでも同じ編集者になりたい者としてすっごく胸に来て、応援したくなりました。

以前の千歳くんという月を追いかけ、その結果として今の千歳くんにとっての月のようになれた彼女。

彼女自身はそれが偽物のように思っていて、でも千歳くんにとっては紛れもない月で。

その認識の差異ははたして『幻』なのかどうなのかってところで、だからこそ太陽じゃなくて月なのかな、と思いました。

そんな彼女から見た千歳くんについても今回、彼女のモノローグで語られていました。

今の千歳くんは『変わってしまった』ように見えた。でも、『本質的には変わっていない』。そして、そんな彼に憧れたからこそ、彼女は自分から前に進むことで今の彼が立派な月たりえることを示したかってのかな、とか、思ったり。

 

さて、2人の話は1度おしまいにしまして、今度は今回の総括的なところに移ります。

今回、ズバリテーマなのは夢であり物語でしょう。

明日姉が追いかける夢、千歳くんが見失った夢。

物語のおかげにし続けてきた明日姉、すべて物語にしなかった千歳くん。

ラムネの瓶のビー玉を浮かんでいると見る明日姉と、沈んでいると見る千歳くん。

そんな2人は対照的に描かれていると、同時にちょいちょい意趣返し的なこともしてるんですよね。

僕が読んでて『あっ』って思ったのはラストシーン。

明日姉が『そんなプロポーズは死んでもごめん』って言ったあれ、同じようなことを千歳くんが序盤で言ってるんですよね。

2巻では悠月と千歳くんが=であり≠であると語られたのと同様に、今回は明日姉と千歳くんが≠であり=であると語られたのかな、と思います。

そんな中で、じゃあ千歳くんはどう進んでいくのかってところですよね。

彼は明日姉に色んなことを吐露し、それでもそんな彼のあり方のことをヒーローと呼ぶのだと言われました。

その言葉に彼がなんと思ったのかは、今回そんなに描かれていません。

だからこそ今後どう進むのか、楽しみではあります。

気になるのは明日姉は『ヒロイン離脱なのか!?』というところ。

個人的には普通に、離脱はしないだろうなって感じなんですが、それにしても悲しい感じに終わったなってところはあります。

 

何はともあれ、今回の3巻はチラムネにとって大きなものであると同時に僕にもすごく刺さるものでした。

ああやって吐露するものがあって、でもそんなところですら、かっこいいと思えてしまうのだから千歳くんはほんとずるいです。

裕夢先生的には10巻以上続く物語とのことなのですが、これ、5巻くらいで読者を浄化し尽くす効果を持つのでは!? ってくらい進化し続けてますよね。

次巻も物凄く楽しみです。

それでは今回はここまで。

乱文でごめんなさい、今度、まともな考察込みの感想はあげたいと思います。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

『継母の連れ子が元カノだった 4』感想

こんにちは、とこーです。

外に行けないせいでラノベを買えていないので、更新は久しぶりとなります。

本日発売連れカノ4巻の感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

まず、本当にストレートに。

もしかしたら怒られるかもしれないけれど、思ったので言わせてください。

この作品は、“格が違う”。

序盤のストーリーは、帰省前の、夏休みの2人の一時についてのなんてことのないエピソード。

読めばとにかくニヤける。ニヤけるすぎてほっぺが痛くなるほどの出来でした。

1-3巻を読み返していなかったこともあって、「あーこういうイチャイチャニヤニヤな作品だったなぁ」と思いながら読んでいたのです。

ですがそれは、少しずつ瓦解していきました。

それは帰り道に。

あるいは、東頭がいる時に。

恋にゆれ、その度に理性的になる2人。

そんななか、ストーリーは帰省へと動きました。

 

そこからがすごかった。

結女からの水斗が徹底して描写されていくのは、時ににやけたし時に胸が苦しくもなった。

シベリアの舞姫については、作中に登場するお話なのに泣きました。

最後の文章は思い出しても泣けます。この作品の甘やかなところに比べれば明らかにシリアスなところなのに、あのお話だけでも魅了されて、息を飲みました。

 

結女が、水斗の初恋相手を勘違いしてからはどこか不穏な雰囲気が漂います。ケンカップル、ガチ喧嘩モード。

そんな中で追い詰められていく結女。

そんな状況が一気に変わるのは、円香への相談タイムです。

この、人生の先輩に気付かされる感じ、いいですよね。よく青春ラブコメには見られますけど、それがいい。

相談が終われば、今度は次の山場。水斗と結女が呼び合うシーン。感動的なのにどこか切ない。

かと思えば最後の最後にとんでもない爆弾でら可愛い挿絵が入って終わり。

この、落とし所の美味さが半端ないです。

 

そして最後。サブタイトルにもなっているその章は夏祭りです。

過去の話が回っていき、同時に水斗という存在が読み解かれるような盛り上がり。更には巻の最初のシーンのところに戻っていくという神展開。

水斗のもとへいく結女、というシーンで一気に切り替わる水斗。

この巻ではあまり水斗サイドの話がなく、だからこそそれまでの話とは乖離的な印象のある文が更にはストーリーを盛り上げる。

そして結女がたどり着く。

付き合っていた頃の話、未練の話。それまでの章で描かれたことが一気に集約し、それどころかこれまでの1-3巻さえ、回収するように進んだところで水斗が泣く。

そんな水斗に結女がキス。

あの、描写とイラストの演出!!

まじでスゴすぎるし、本当にすごい(語彙力)。

そして、この恋、そうやって進めていくのかっていうところにおさまりました。

ある意味、過去の自分が恋敵ですね。なんだか全く予想してなかった方面に、けれど前向きに進めてよかったと思います。

次回からは積極的な恋になってくるでしょうか。

 

。。。と、やって終わりにするのが普通なのですが今回はまだまだ語ります。

ほんと、これ、すごい。

多分前も言ったけど、改めて思うんです。

まず基礎がびっくりするくらい固まってます。文章が読みやすい。癖がある訳ではなく、本当にすっとキャラの心情が入ってきます。このストーリーにぴったり合う地の文。そんな印象です。

そして構成力。伏線回収なんてもんじゃない、ぎゅわんって集約されるみたいな感覚はマジですごいと思います。個人的にはシベリアの舞姫のところと、最初の電話のところの2つが一気に集まるみたいな感覚が1番震えました。

で、何より演出!

今、ちょっと角川スニーカー文庫さんについては話題になってます。だからこそ感じました。「この作品は角川スニーカー文庫から出てよかった!」と。

まあ演出は作者様の意向なのかもしれないですが。

でもこれ、ほんとに演出がやばい。

挿絵ひとつひとつにすら意味を感じます。これがライトノベルでもよかったと、心から思います。

それぐらいヤバい。

改めて言おう、この作品は“格が違う”。

別作品を出すのなら、僕の中で『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『千歳くんはラムネ瓶のなか』『友達いらない同盟』の三大ラブコメは他のラブコメとは格が違う部類に入っているのですが、今巻を読み、この作品もそれらの部類に入るレベルでした。

 

長くなりました。

多分、外に出れない分更新は控えめとなると思います。

ですが、今回これを読んで、やっぱりライトノベルはすげえなって思いました。

読んでくださってありがとこーざいました!