『継母の連れ子が元カノだった 4』感想
こんにちは、とこーです。
外に行けないせいでラノベを買えていないので、更新は久しぶりとなります。
本日発売連れカノ4巻の感想を書いていきます。
それではいきます。
まず、本当にストレートに。
もしかしたら怒られるかもしれないけれど、思ったので言わせてください。
この作品は、“格が違う”。
序盤のストーリーは、帰省前の、夏休みの2人の一時についてのなんてことのないエピソード。
読めばとにかくニヤける。ニヤけるすぎてほっぺが痛くなるほどの出来でした。
1-3巻を読み返していなかったこともあって、「あーこういうイチャイチャニヤニヤな作品だったなぁ」と思いながら読んでいたのです。
ですがそれは、少しずつ瓦解していきました。
それは帰り道に。
あるいは、東頭がいる時に。
恋にゆれ、その度に理性的になる2人。
そんななか、ストーリーは帰省へと動きました。
そこからがすごかった。
結女からの水斗が徹底して描写されていくのは、時ににやけたし時に胸が苦しくもなった。
シベリアの舞姫については、作中に登場するお話なのに泣きました。
最後の文章は思い出しても泣けます。この作品の甘やかなところに比べれば明らかにシリアスなところなのに、あのお話だけでも魅了されて、息を飲みました。
結女が、水斗の初恋相手を勘違いしてからはどこか不穏な雰囲気が漂います。ケンカップル、ガチ喧嘩モード。
そんな中で追い詰められていく結女。
そんな状況が一気に変わるのは、円香への相談タイムです。
この、人生の先輩に気付かされる感じ、いいですよね。よく青春ラブコメには見られますけど、それがいい。
相談が終われば、今度は次の山場。水斗と結女が呼び合うシーン。感動的なのにどこか切ない。
かと思えば最後の最後にとんでもない爆弾でら可愛い挿絵が入って終わり。
この、落とし所の美味さが半端ないです。
そして最後。サブタイトルにもなっているその章は夏祭りです。
過去の話が回っていき、同時に水斗という存在が読み解かれるような盛り上がり。更には巻の最初のシーンのところに戻っていくという神展開。
水斗のもとへいく結女、というシーンで一気に切り替わる水斗。
この巻ではあまり水斗サイドの話がなく、だからこそそれまでの話とは乖離的な印象のある文が更にはストーリーを盛り上げる。
そして結女がたどり着く。
付き合っていた頃の話、未練の話。それまでの章で描かれたことが一気に集約し、それどころかこれまでの1-3巻さえ、回収するように進んだところで水斗が泣く。
そんな水斗に結女がキス。
あの、描写とイラストの演出!!
まじでスゴすぎるし、本当にすごい(語彙力)。
そして、この恋、そうやって進めていくのかっていうところにおさまりました。
ある意味、過去の自分が恋敵ですね。なんだか全く予想してなかった方面に、けれど前向きに進めてよかったと思います。
次回からは積極的な恋になってくるでしょうか。
。。。と、やって終わりにするのが普通なのですが今回はまだまだ語ります。
ほんと、これ、すごい。
多分前も言ったけど、改めて思うんです。
まず基礎がびっくりするくらい固まってます。文章が読みやすい。癖がある訳ではなく、本当にすっとキャラの心情が入ってきます。このストーリーにぴったり合う地の文。そんな印象です。
そして構成力。伏線回収なんてもんじゃない、ぎゅわんって集約されるみたいな感覚はマジですごいと思います。個人的にはシベリアの舞姫のところと、最初の電話のところの2つが一気に集まるみたいな感覚が1番震えました。
で、何より演出!
今、ちょっと角川スニーカー文庫さんについては話題になってます。だからこそ感じました。「この作品は角川スニーカー文庫から出てよかった!」と。
まあ演出は作者様の意向なのかもしれないですが。
でもこれ、ほんとに演出がやばい。
挿絵ひとつひとつにすら意味を感じます。これがライトノベルでもよかったと、心から思います。
それぐらいヤバい。
改めて言おう、この作品は“格が違う”。
別作品を出すのなら、僕の中で『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『千歳くんはラムネ瓶のなか』『友達いらない同盟』の三大ラブコメは他のラブコメとは格が違う部類に入っているのですが、今巻を読み、この作品もそれらの部類に入るレベルでした。
長くなりました。
多分、外に出れない分更新は控えめとなると思います。
ですが、今回これを読んで、やっぱりライトノベルはすげえなって思いました。
読んでくださってありがとこーざいました!
『転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?』感想
こんにちは、とこーです。
春休みが始まり、その課題の多さに絶望しつつあります。
さて、今日は『転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?』の感想を書いていきます。
はじめます。
読んでいてまず思ったこと。
怖っ!!!!!!
ってことです。
端的にストーリーを表せば、異世界転生した主人公が、大切なものを守るために力をつける、というもの。
そんな王道なストーリーをぶち壊しにする恐怖。それこそがヤンデレ妹なのです。
以前似たような題材の作品をちらっと見た事があります。それがどんな作品なのかは、読んだことがないので分かりません。
でもはっきり言えるのは、この作品は異質。
もうとにかく、怖い。妹の形すらしてないでしょ、ってレベルで怖い。
序盤、乳児期において主人公はそんなヤンデレ妹にあっさりと、見つかります。
主人公を転生させてくれる神様ですら、彼女には為す術がない。この、圧倒的な絶望は、異世界転生のチート感をびっくりするくらい当然のようにぶち壊してきます。
挿入される黒ページ。
思い出される主人公の過去と共に襲いくる絶望。
そんな絶望に立ち向かう主人公が持つ力が巣立ちの透翼って名前なのが、いいですよね。
自由を司る、尊き別離のアンドレアルフス。まさにヤンデレ妹と立ち向かうために与えられたような力で、ぐっときます。
けど、そうやって希望が差し込んで、せっかく倒したというのに不穏が訪れました。
こいつは何を言ってるんだ? ってくらい、当然のように次のことを言ってる。
とにかく絶望。ラスボスがここまで明確かつ、恐ろしいとか、えぐい。
が、終始えぐいわけでもなかったですね。
少年期になり、師匠と幼馴染ができました。この異世界転生モノなら絶対欲しい要素!!
主人公が守るべきものとかがより明確になっていきました。7歳でキスとか早いからね、とはツッコミしたい。
で、そんな平和が崩れるように現れるのが盗賊団である真紅の猫。
えぐいことしてるなぁと思いながらも、同時にこの世界自体の理不尽さみたいなのも現れている気がしました。
主人公自身も何度も言っているように、才能ってのが強く現れてきていました。
まだまだ7歳の彼は、それでも必死にもがく。
そして師匠からのプレゼントが届いた時、勝利する!
ここの展開は純粋なバトルの熱さがあってよかったです!
だからそれでハッピーエンドで終わればいいものを。
明らかに不穏な影が。あの双子はなんなのか分かりませんが、かのラスボスと繋がっていそうな気がします。いや、もしかしてラスボス自身???
勝利を一気に不穏に突き落とすようなえぐさ。
そしてそこで1巻を終わらせるという無慈悲さ。いや、続きに救いはあるのか、これって感じ。
ただただ怖い。
そしてそんな怖さに立ち向かう主人公を応援したくなる。
そういう作品でした。
今回はここまで。
ロックダウンだのオーバーシュートだのを聞くとどうしてもイナズマなイレブンを思い出してしまいます。皆様もお気をつけください。
それではありがとこーざいました!
『ライアー・ライアー4』感想
こんにちは、とこーです。
オリンピックも延期が決定し、まだまだ大変な状況ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はライアー・ライアーの4巻を読んだので感想を書きます!
それではいきます。
五月期交流戦、百面相の登場によりゲームは大混乱に。
そんななか、主人公はわざとゲームオーバーになり、ライブラとの接触を図る。
そんなところから始まった第4巻!
そこで明かされる、既に崩壊寸前のゲーム。
ライブラへの仕打ちがあまりにも酷すぎじゃないですかね。っていうか、審判側のことをこんなに掘るのか、と驚きました。
普通にライブラの人達、無茶苦茶魅力的でした。終盤の椎名との会話と言い、この人たちほんと良い人すぎる。こういう頭脳戦もので、ここまでシンプルで良い人ってなんかほっこりしますね。
そんなライブラと協力し、まずはMTCGでワイルドカードをゲットするために勝ち抜く主人公。
ここで現れるのが、枢木のチームメイト。
枢木のことを想い、それゆえに主人公に託してくれる。この展開はもう、とにかく感動でした。
更には、主人公と同じ英明の多々良たちも協力してくれます。
これまでも、単なる頭脳戦ではなく人の感情みたいなのが大きく出ていたこの作品ですが、今回はより顕著な印象でした。
そうして、やっとのことでMTCGで椎名に勝つと明かされる真実。
椎名が、百面相だった!
いやまあ、表紙にもなるくらいだからなんとなく予想はしていたんですが、それにしても衝撃的でした。
でも、そうして、正体がわかった後でも、主人公はゲームに戻り、そしてはったりを使いながら一気にリーダーとなりました。
その後の展開は、もう、目まぐるしいものだす。
主人公が追い詰める、かと思えばピンチになる、かと思えばそのピンチも乗り越える。
そうやって進んでいくと『あれ、これ主人公が焦ってるのも嘘なのか...?』と疑心暗鬼になっていきました。
実際、最終的には椎名、そしてその裏にいる倉橋を追い詰めるためには仲間が、ゲーム中にゲーム外にいる必要がありました。そう考えると....?
読んでいくうちに分からなくはなりますが、そんななかでも熱い展開はちらほら。
何よりまずは榎本と浅宮。
あれだけ、いがみ合い、2人が揃うとダメになるとまで言われていたと言うのに、完璧なコンビネーションで戦っていく。
もう完全に幼馴染カップルでしょ、この2人!?
窮鼠の設定とか、避雷針とかのゲーム内の協力だけじゃなく、ゲーム外から榎本が出した指示を浅宮が完璧にこなしていく、とかいう神展開。
甘々だしかっちょいいしでもうね。
で、そんなかっちょいい展開はそれ以外にも。
主人公と久我崎が実はグルだった!
1巻で敵対した久我崎が、けれども女帝への想いによって味方になってくれる!
ここの熱さといったらすごい。
ただ主人公を認めて助けてくれてるんじゃないところがむしろ好きです。
ともあれそうして椎名を追い詰めた主人公。
主人公、椎名、偽更紗による決闘が開かれます。
ここで、とにかく椎名が純粋なことが伝わりました。もちろん天才だけど、それ以上にただの無邪気。可愛すぎて娘にしたいような子です。
そんな彼女を追い詰めることで、同時に倉橋のことも追い詰めていました。
明らかにヘイトMAXの倉橋の無惨なこと。これはもう、スカッとしました。
凍夜に切り捨てられ、白雪含む30人ほどの、アストラル選抜メンバー。
かくして倉橋は完全に再起不能になったのでした。
その後の展開もよかった。
ライブラは椎名を許してくれて、椎名も何だかんだ何とかなりそうで、色付き星は榎本のもとへ。
英明のチームワークは磐石となり、進んでいく感じに。
全体を通して、頭脳戦を介している仲間と協力していく熱い少年漫画な感じだなぁと思いました。
というか今回はその要素がより強かったです。チーム戦、だから、ということもあるのでしょう。
そして次回もまた気になる展開です。
発売は夏頃。
とても楽しみです!
と、いうことで今回は終わりです。
なんか久々なこともあって、支離滅裂になってます。すみません。
それでは読んでくださってありがとこーざいました!
『ライアー・ライアー3』感想
こんにちは、とこーです。
今回はライアー・ライアー3巻の感想を書いていきます。
それとは別の話なのですが、もうそろそろ今月の総PVの方も1000を超えそうです。何かしら御礼の企画を考えております。
それでは行きます!
偽更紗の更に偽物が登場っ!
という展開から始まった3巻。そのゲームの舞台はリアルバトルをARでする、交流戦でした。
チーム戦である今回、これまで登場していた白雪、秋月に加えて頭脳の榎本と運動の浅宮が仲間に。
そうして挑んだ交流戦なわけなのですが....やべぇです、頭使いすぎて『???』ってなってます。
これまでとの毛色が違う。偽更紗の更に偽物な奴は百面相と呼ばれ、各チームを不協和音に陥れ。
それによって戦況がぐちゃぐちゃになるのとか、すごい読んでて不穏な気分になりました。
明らかに好きあってる榎本と浅宮が喧嘩しまくって主人公のチームの雰囲気も悪くなり、終盤にはまさかの更に鬼神の巫女こと枢木とのバトルまで。
波乱の展開で、読んでいてハラハラものなのですが。
その一方で主人公はどんどん力を発揮していってます!
対枢木では後一歩のところまで追いつめるほどです。今後戦いの規模がでかくなっていくに従って彼の本気と見られる感じなのか...!?
そんな期待を煽るように最後には彼が自らLPを削り、逆転に向かいます。
ライブラたちに何かあるようですが、一体何なのでしょう。
にしても、主人公ははったりかましてるのか本気なのかが読んでてもわからなくてドキドキさせられるばかりです。
4巻が、もうすぐ発売とか、早く読むしかないでしょ!!!
さてさて、不穏と期待のお話でしたが、癒しもありました。
厨二少女、椎名の登場。
そしてこれまでのヒロインたち。
敵チームである偽更紗はもう完全に戦友な関係でありながらも乙女で、読んでてキュンキュンします。分かりやすいツンデレもマジいい。
そして秋月の圧倒的デレと、さりげなく、けれど確実に主人公への好意を見せている白雪。白雪の可愛さがぱない。
次の表紙は椎名っぽかったんですが、どう登場するんでしょうね?
6人目としての登場になるのでしょうか!?
最後の主人公はくそかっこよかったですし、次が楽しみです!
と、今回はここまで。
作品によって感想の書き方が明らかに変わってますし、最近は三人称ばっかり読んでて逆に一人称をよむのが久々なので戸惑っていたりします。
だがまあ、大切なのはラノベを読めることですからね。
ということで読んでくださってありがとこーざいました!
『ライアー・ライアー2』感想
こんにちは、とこーです。
前回に引き続き、ライアー・ライヤー2巻の感想を書いていきます。
それではいきます。
区内選抜戦を舞台とした第2巻。
白雪も転校し、なんとか切り抜けようとしますが、小悪魔先輩 秋月に追い詰められる。そわなお話でした。
1巻では偽更紗との関わりの強い戦いでしたが、今回はメイドの白雪と敵でもあった秋月、この2人が大きく関わるストーリーでした。
っていうか、今回の偽更紗は完全なる味方。前回も手を貸してくれましたが、今回はそれ以上でした。
その分偽更紗とのイチャイチャ回もありました。分かりやすいツンデレも可愛いですね。赤髪ツンデレという良き組み合わせ。
でもそんな彼女は偽更紗ではあるけれども女帝としてトップに君臨していたのも事実で。
彼女と共に勝負に挑むわけです。
まずは白雪。
秋月が使った違法アビリティによって従わざるを得ないなかでも、主人公のことを考え、そして同時に主人公も白雪を信じる。
勝負のつもりで用意していたものは放棄して、身を任せた主人公。この2人の主従関係がたまらない。信頼関係も好きだけど、主従関係も本当に好きなんですよ、僕。
というか、白雪が優秀すぎる。。。絶対四つ星程度の実力じゃないのでは。
そして次に秋月。
あざといのか狂ってるのかわからんえげつない彼女は、それはもうえぐい作戦で主人公を追いつめました。
そんな彼女には、主人公も偽更紗の力を借ります。
外側からでは出来ないから、とむちゃくちゃ難しい不正の作成を偽更紗に頼む主人公。この信頼は主人公の人の良さが現れているなぁと思いましたが、それ以上に完成させる偽更紗がスゴすぎる。。。マジで天才すぎて、ほんとになんで主人公に負けたんだ。。。もうちょっと頭のいいルールで勝負できていたのでは???
とはいえ主人公は偽更紗の力を借りて不正、そして真っ当なやり方を使い秋月と戦いました。
けど勝っても負けてもやばい状況で『え? どうなんだこれ』と、ドキドキしながら読みました。
でもその後は主人公が力を見せつける。
白雪へのほんの一言で勝利する──かと思いきや秋月に嵌められて──いるわけでもない!
という展開の応酬。あのアビリティが役に立つことはなんとなく伏線的になっていましたが、それにしても汚ぇ。。。
が同時に、彼の優秀さがまたしても示されたのでした。主人公補正なのか、隠してるものがあって地の文で焦ってるのも嘘なのか。楽しみなところです。
最後の展開は凄かったの一言。
まさかのライブラを使って一気に拡散。
しかも、そこで秋月を擁護する声を集めて秋月を首位に導く。
劣等感にまみれた彼女は可哀想でありながらも共感できるところで、そんな彼女に手を差し伸べた主人公は紛れもなくかっこいいヒーローなのでした。
にしても、あざといキャラの闇って逆にいい。
それでは今回はここまで。
臨時休校もそろそろ終わりで、成績が憂鬱です。皆様もお気をつけください。
それでは読んでくださってありがとこーざいました!
『ライアー・ライアー1』感想
こんにちは、とこーです。
この前PVを見て胸熱だったので、ライアー・ライアーの1巻を読みました。どしどし感想を書いていきます。
それでは行きます。
端的には学園頭脳バトルモノな作品でした。
特筆するべきは、主人公が超絶嘘つきってことでしょう。
考えていることと表情を完全に分離させられる彼。
けどその一方で心を許す相手には分かりやすいというのだから魅力的で憎めない。こういう学園頭脳バトルだと、主人公は実力を隠して低ランクで留まるのが多いですがこれは、堂々と偽トップになり、『え、どうしよどうしよ』みたいな感覚になっているのがいいですね。
ラノベ感のある主人公だなぁと思いました。
そんな彼ですが、実はすごい人なんじゃ....と思わされるようなシーンがちょいちょいありました。
そもそも、この作品は『嘘』を中心に据えています。
ならその『嘘』の範囲はどこなのか。
そもそも主人公が久我崎に対してした諸々の行為。これで勝てたというのなら、彼の本気は本当はこんなものじゃないのか!?
そんな風に期待感を煽られ、次々と読み進められる作品でした。
ヒロイン2人の可愛さについては言うに及ばず。
メイドな白雪も可愛いし、偽更紗もツンデレってて可愛い。
偽更紗が真実を話し、それでも勝ちを放棄しない主人公はとてもかっこよかったです。あれで惚れない子はいないでしょ。
それに友達のためを思って時限式の嘘をつく彼女も尊い。主人公に負けた理由とか考えると、まだ秘密がありそうですが.....
ともあれ、卒業後の厄介事からも主人公が守ってくれるといいですね。
そんなわけで感想でした。
さっきまでライヤーライヤーだと思っていた、という裏話を添えて終わりにしたいと思います。
読んでくださってありがとこーざいました!
『豚のレバーは加熱しろ』感想
こんにちは、とこーです。
先日から読んでいたweb小説も読み終わり、本日発売の電撃文庫作品『豚のレバーは加熱しろ』の感想を書いていきます。
それではいきます。
タイトルの濃さだけでも抜群なこの作品ですが、そのストーリーはすごいピュアっピュア。
豚に転生した主人公が、イェスタと呼ばれる種族の女の子の護衛をしながら王都に行く、というもの。
感想を一言でまとめるなら、その言葉は決まってる。
主人公とジェスが尊い♡
旅をするし、その中でややミステリーっぽく状況をくぐり抜けて行くこともあります。そこにも魅力があって、読んでいくと先が気になります。でも、それらの描写を無視し、頭を空っぽにしても楽しむことができるレベルには2人の関係が尊い。
ジェスが可愛すぎる。全挿絵も神だし、最初から最後までジェスはジェスたそだし、健全かと思わせておいてあのイラストを見たらビビるくらいエロかったし!!!
そんなジェスを見る豚(主人公)視点での物語だから尚更可愛さがMAXだよ!!
純愛すぎて鼻血でそうなレベルだわ!!
しかもなんですか、主人公が元に戻る前!
2人とも両思いとか最高かよぉぉ。可愛すぎる。てか、主人公も豚街道まっしぐらな癖にかっけぇじゃんか!
ふぅ。。。テンションがおかしい。
でも、ともあれ、とにかく純愛でした。
さて、そういった要素以外でいくと。
豚が主人公で、そんな彼が窮地をくぐり抜けるために進んでいくのはミステリーじみていました。異世界転生もののミステリーって結構軽かったり、ミステリーというより謎要素が付加されてるだけって感じが強い気がしたんですが、この作品はかなりミステリーが良かったです。
そして地の文。
主人公のモノローグの面白さはなかなかなもの。ファンタジーゆえに長くなる文章は主人公の面白さや唐突な健全エロスによって読みやすくなっていました。
さらにこの作品、というか、この作者さんかな。言葉のパワーが本当にすごい。タイトルはもちろん、章題なんかも、インパクトが強いから頭に入る。
そしてラスト!
多分受賞後に付け加えられたと思うんですが、こりゃいいね!
けど不安なのは次回! ジェスに会うのに時間がかかるというのは読者として悲しい。。。だからこそ早く続きが読みたい!!
と、テンションMAXな作品でした。
マジでジェス可愛すぎてやばい。あと性癖的に、首輪全裸はやばい。
。。。変態じゃないですよ。
ともあれ、ファンタジー好きも、エロ好きも、純愛好きも楽しめる作品でした!
きっちりとした完結が迎えられるといいなぁ。。。。割とインパクトがあった某キラプリラノベのこともあって割と電撃文庫さんは怖いのですが。。。
いや、ジェスたその可愛さはイナズマ級ですからね!
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。14』感想
こんにちは、とこーです。
ついに、一気買いした妹さえいればいい。を読み終えました。とうとう、最終14巻。
感想を書いていきます。
それではいきます。
まずは読み終えて、一言。
超面白い!!!!
そもそも12巻の時点でかなり満足度が高く、前回13巻で京の成長も描かれたのでほぼ満足していたんです。なんなら、『14巻蛇足なのでは』とかすら思ったんです。
そんなふうに考えた自分をぶっとばしてやりたいくらいに面白い!
伊月の話の前に、まずは京について。
立派になった京。編集者として自分の目指す姿にたどり着き始めた彼女の姿は嬉しかった!!
恋についても前向きになり、進んでいっていることが嬉しくてたまらない。
更に、GF文庫の人たちとの飲み会。健次郎との編集者としての会話は、京だけじゃなくて健次郎のこととしても、すごく感動しました。
ああして話せていることがほんとに嬉しかった!。。。嬉しかったって言ってばっかり。
と。
そんな一方で、那由多へのラブレター的作品をなかなか越えられずにいて、どこか不足感を感じていた伊月。
そんな彼が作家としての可児那由多と戦いたいがために新作を書きあげていくシーンが胸熱でした。
想定するターゲットが、羽島和子ではなく可児那由多。
ラブレターじゃない、ファンレター。ここが無茶苦茶好き。
そしてついに刹那との再コラボ。以前よりもさらに成長した刹那と約束を果たす。
そうして出来上がった作品は伊月らしい作品で、ついに可児那由多を立ち上がらせた。このときの嬉しさといったら、もう! 感動どころの騒ぎじゃなかった。
けど、やっぱり最高なのはスピーチ。
伊月の主人公への考え。文字もイラストも完全に使って表したいことを表したラスト。
この作品に求めていたものを、それ以上のパワーでぶん投げられるような強烈さがあって、ガンガン泣きました。
当たり前の幸せとか、傍にあるものとかじゃなくて、ただ欲しくてたまらないこれさえあればいいものを求めるための苛烈さにも似た感覚が良かったです。
この種類の熱さをラノベに感じたのは久々、もしくは初めてかもしれません。
それくらい凄くて、自由な作品でした。
14巻だけの話ではなく、このシリーズを通して、本当に熱かったし自由だなって思いました。
何より読みやすい。没入感とは別種の入り込むような感覚と、文字だけで表そうとしない、ラノベとして表そうとするパワー。
こういう作品を読めて良かったです。
と、今回はここまで。
色々と考えさせられる読書体験でした。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。13』感想
こんにちは、とこーです。
そろそろ日付感覚がおかしくなってきているので生活リズムを戻していこうと思う所存です。今日は妹さえ13巻の感想を書いていきます。
それではいきます。
前回のいいラストが終わり、季節はうつろいました。
ブランチヒルで働く京を始めとし、伊月や春斗、千尋など色んな人の物語が1歩前に進みました。
今回大きかったのはやはり京でしょうか。
なりたい姿を見つけ、けれども前回のことがあって立ち止まった京。そんな彼女はブランチヒルで、ついに神坂と共に仕事をしました。
この再会はよかったですねぇ。なんだかんだ高校生作家としてデビューできるだけの実力はあるってことでしょうか。
が、そんな彼との仕事の中でも問題が。
彩音が間に入ってくれたこともあって何とかなりましたが、まだ不完全で凹んでしまいました。
そんな彼女は、春斗たちをはるか先の存在として見据えてました。けど、春斗はめげずに近づきました。
あの、春斗の熱さはすごい好きです。普段は冷静なのに、こういう時になって、1度決めたら踏み込んでいくような感じ。
で、ついに京の恋は前進!!
京が幸せになってよかった。
更に、旅行の中で京は伊月とも話しました。
バカなところがいいところだ、と語りながらも業界人として賢くなっていた所についてを否定しないあたり、伊月はすげぇなって感じました。自分が、芸術家としてだけじゃなく、職人としてのラノベ作家に進化したこともあるんでしょうか。物語を一歩一歩進んでいるような、そんな感じが嬉しかったです。
そして発売する伊月が書き、京が編集をした作品。
それは那由多のために書いたものを改稿したもので、その改稿版では京をモデルにした少女がすごく魅力的に描かれました。
これこそ、京がまた一歩物語を進めた証拠で、そのことが京好きとしてすごく嬉しかったです。
彼女が主人公になりたいと思って、その道を進んでいく。そう思うと、心から応援したいです。
今回はここまで。京中心になったのは、好きなキャラだからということで、まあいいですよね。京みたいに、自分がなろうとする編集者になりたいなぁ。。。
それはともかく、妹さえも残るところあと1巻。読むのが楽しみです。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。12』感想
こんにちは、とこーです。
一気買いした妹さえも、もう読み終わりそうだということに戦慄を覚えておりますが、今回は12巻の感想を書いていきます。
それではいきます。
スランプは脱し、けれども完全な職人系の作家へと変わった伊月。そしてそんな彼の作品を読んで怒った那由多。2人の破局による前回のつづきでした。
今回はそんな2人の他にも、大きく物語が動いていた人もいました。
例えば青葉。彼女の新作は1巻しか出ていない中でコミカライズが決定し、仕事という点ではすごく順調に。
そして京は、2人や編集部の間で迷い、考えながら奮闘していました。編集部に頼まれて那由多を復帰させるよう頑張るも、言葉の薄っぺらさを指摘されて悩んでしまう。そこの、まだ彼女が不完全で、編集者としてじゃなく、友達として接している感じがあって苦しくもいいなぁと思いました。
一緒に泣ける編集者を目指す彼女ですが、それ故に那由多に甘く、『お母さん』のような態度を取ってしまっていました。
そんななか、蚕が那由多に厳しくすることで那由多を動かすだけじゃなく、京の物語もまた進ませました。
優しいだけじゃダメ。そんな編集者の難しさを考えながら、更には別れた伊月と那由多のことを思い、春斗からの恋心を再認識する京は、どこへ着地できるのでしょうか。楽しみです。
一方アシェリーと海津は結ばれ、良かったなぁと思う次第です。
海津の覚悟の強さを垣間見ると、くそかっこいいですし、そんな海津と生きる覚悟をしたアシェリーもクソかっこいいです。
春斗も進んでいました。
新作のGOも出て、今度こそはとエンジンをかけています。そんな彼も、自暴自棄な伊月には苛立ちのようなものを覚えているようでした。
ここの、春斗の劣等感と失望が綯い交ぜになったようなシーン、いいです。友情も感じましたし、最高でした。
けどまあ今回は伊月と那由多のことが一番心に残りました。
蚕に言われたこともあって作家としては復活する那由多。そんな彼女は役者の勇真と話す中で、やっぱり伊月のことを、愛してるんだと気づきました。
魂全部で愛しちゃってるって、ほんとにね、マジでやばかったです。可愛いし、泣けました。
一方の伊月も、自暴自棄からは立ち直り修行僧モードで職人的に作品を仕上げていました。そして実の妹が誕生する時。
名前を考えるようにいわれ、部屋に自分の本があることに気づきました。そこで見つけた栞から妹の名前を決めるシーン。あそこが何故か無茶苦茶泣けました。物語を進めるときの、道標。これまではただ一休みしてるだけで、もう一度進んで行けるんだと感じたからかもしれません。
京からのメールに『待ってろ』と答えたのは、とにかくかっこよくて主人公だなぁって思いました。
那由多のためだけの小説。それには芸術家としての力も、職人としてのスキルもこもっている。そんなところがああ一休みしてただけで、無駄な時間じゃなかったんだと思いました。那由多と離れている間に培ったものも、全部が物語を進めるためのものになる。そしてたった5日で書きあげ、走って渡しに行く。その姿が主人公でなくてなんなのか。ボロボロ泣きます。マジで。
そしてそれを読み終え、2人はもう一度付き合うことに。
その小説の感想を聞いた伊月がわかっていたこととして書かれていたことも印象に残りました。
恋敵が悪役だなんて都合のいいことはなくて、1度手放せば普通は離れていく。
そういう、誰もが主人公な世界での常識が胸に刺さりました。
蘇った主人公。最後のページの伊月のキャラ紹介はずるい。本文以外でガン泣きさせるのは、まじで、ズルすぎる、
まあそれとは別に京が好きな僕は、これから始まる彼女の新しい物語も楽しみです。恋も含め、どう成長していくのでしょうか。
今回はここまで。
なんだか、どんなふうに書いたらいいのか迷走してます。ま、感想記事は自分のためですからね。故に好みじゃない作品は感想書きませんし。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。11』感想
こんちには、とこーです。
最近、感想を書いてるのか振り返りを書いてるのか迷走しているせいで、時によって全く別な雰囲気の記事になってるなぁ、と思う今日この頃。
妹さえ11巻を読みましたので、感想を書いていきます。
ではいきます。
千尋が妹だと発覚し、スランプに陥った伊月。
今回はそんな彼が書こうと足掻きながら、色んな人と関わり、気づいていくストーリーでした。
編集側も、色々と考え、それでも上手くいかず。
那由多は鎌倉旅行に誘ってみるけれど、それでもダメ。
そんな中での春斗や京と遊んだ『妹が多すぎる。』。どう考えても設定が伊月にきついのはわざとなのか。。。。
そして、こういうゲームからも毒とし、作品に繋げるのがドキッとしました。
春斗もまた、よかった。
春斗は伊月を信じてた。だからこんな問題乗り越えられると思っている。そのことがとても胸に来ました。千尋はやっぱり恋に落ちてしまうのね、とも思います。
撫子に真実を明かすシーンも、何気にえぐい。伊月が自分の作品をおぞましいって思ってる事の苦しさよ。
それはともかく、渡航先生ってか俺ガイルについてこんなに書いていいんですか。。。自由だな、ラノベって。
16回の受賞パーティでもまた、伊月は話すことになりました。
伊月とは真逆の有り様をしている海津。伊月の主人公へ、という思いへのアンチテーゼはえぐかった。
けど、気負わなくていいという優しさは、幽のようにはなってほしくないからなんでしょうね。
伊月に憧れた新人も登場。その、憧れを背負うのをやめてしまうのはきっと働く人としては正しいんでしょうね。そういうところはすごく考えさせられました。
そしてアシェリーの話にも。
アシェリーもまた主人公で、同じように誰かが主人公のストーリーが無数にある。この作品が色んな人物にフォーカスを当てる事で感じさせたことを伊月は気付かされます。
千尋もまあ、動きました。
告白シーンをバサッと切って、その分まるまる見開き1ページを真っ黒にして演出するとか、神ですか。
なんかこの作品ってほんとに柔軟。でもって、ここで千尋の告白についての深堀とかをしないのは、今は伊月の物語にいるからだったりするのかな。
千尋が闇堕ち? し、そんな中でも何もしない伊月の背中を犬系新人の青葉が押します。こういう展開好きよ、好き。
駆けつけ、それを機に実の父とも話すことが出来ました。
そこで父さえも主人公だったことに気づく。
帰り道には初恋の彩音とも出会う、という展開。しかもブランチヒルって、マジで繋がりすぎだろ。。。
展開が最高すぎる中で、伊月はやっぱり気づく。初恋相手が主人公だったってことに。
そしてそれらの気づきは、最終章、伊月を芸術家から職人へと、主人公からモブへと変えました。
面白い、けれど羽島伊月の作品とは言い難い新刊を書き上げました。
ここの切なさが、苦しくて涙が出ました。
他の主人公の存在に気づいてしまって、だから主人公を諦めた。
その諦観が、共感できてしまいました。
あー、僕も主人公を目指して、諦めたなって。
けれどこの作品、伊月を止めてくれるメインヒロインが。
伊月の彼女であると同時に羽島伊月のファンでもある。だからこそ那由多は怒ってくれて、そのことは読者としてはとても嬉しかったです。
が、それは第三者視点でのお話。伊月にとって何よりの拒絶なのもわかりますし、海津の言葉を思い出してしまうのも分かりました。
まして自分よりもはるかに天才な那由多に言われればなおのこと。
欲しいものの違いがここに来て摩擦をうんで、傷を産んでしまう。そこの苦しさが泣けました。
幸せにいて欲しい。そんな、思いを裏切って伊月は別れることにしてしまいました。
ここ、すごい、ドキッとしました。自分の体験に被って、すごい響く。
主人公。伊月はまあ、目指せるのでしょうか。
と、これで終わりです。今日はいつもと、少し趣向を変えてみました。なんか漠然と、ラノベをただ娯楽で消費するんじゃなくて自分の心に刻みたいって思いがあるんですけど、そうすると文章とかそういう、構成上の巧みさについて語ることがメタいようにも思えちゃうんですよね、難しいものです。
まあ、それはぼくの問題。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。10』感想
こんにちは、とこーです。
今日は一日web小説に浸かる気満々だったんですが、思いのほか早く読み終わったので妹さえ10巻を読みました。ということで感想を書きます。
それではいきます。
前回のラストから続き、千尋が妹であることが発覚することからはじまりました。
全体的に千尋は歓迎され、妹を得た伊月の順風満帆っぷりが描かれ続けました。
妹としての千尋との色んな触れ合いは、実にハッピーな展開でした。和やかなムードってこういうこと言うんでしょうね。
そんな伊月を見て不安になる那由多ですが、これについてはあまりにもあっさりと伊月が安心させてみせました。
ほんとラブラブなカップルで羨ましくなりそう。
その一方、京も就職が終わります。
自分の手で、誰にも頼らないようにと思居ながら進む今日。罪悪感はどこかにありながらも進んでいくのはまぶしいです。見てて苦しくなりそ。
新人作家たちの方もまた変化が。
ラノベ界もまたなかなかに大変なもので、初の作品は打ち切りに。
春斗はそんな彼女に、以前京に言われたようなことを言いました。この前に助けられたことを別の人に、的な展開はガチで燃えます。マジでここの師弟関係がすごい。このまま、ぜひ師弟関係を続けて欲しい。
初が砂漠だ、と言うラノベ界。
そんな中でも、初はまた歩きだします。
一方の春斗も、同様に。
千尋とのアキバへのお出かけを経て、はっきりと目標を見いだしました。
分析を徹底していた彼が進む、どちらかと言えば売れなさそうなジャンル。
凡人の星たる彼はどう進んでいくのかも、気になります。
でも最後。
伊月の苦悩が今回はもっとも強く印象に残りました。
三人称だから出来る演出。ともすれば傲慢のように振る舞いながらも、その実、ずっとこらえ続けていた問題。
自分の作品をキモチワルイと思えてしまった時の怖さは、どれほどなのでしょうか。想像するだけだ胸が苦しいです。
それに彼には色んな目的がある。那由多に追いついて、並び立つために頑張らなきゃいけないはずだった。
なのに進めなくなってしまう伊月。どんなふうに彼が進めるのか、誰が背中を押してあげられるのか、主人公になれるのか。すごく応援したいです。
最後の彼の気持ちの吐露は苦しくてたまらなかったです。
次回、少しでも幸せになってくれたらいいな。
と、これで今回は終わりにします。
話は違いますが、もうすぐ豚レバーの発売なのでワクワクしております。皆様もぜひ。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。9』感想
こんにちは、とこーです。
今回は妹さえ9巻の感想を書いていきます。なんか、かなり早いものですね。つい先日一巻を読んだんですが。
ではいきます。
アシェリーさんが税理士として働くところを久々に垣間見るところから始まる9巻。
とはいえ、千尋くんにやらかしてしまったこともあって、前回のようにドSにいじることは出来ずに終わりました。
シェアルームの様子を描く中で京の劣等感のようなものも描かれます。そして、その今日の就職もはじまりました。
みんながやっていたからと送ってみた銀行ではダメダメで、出版社に行ってみてもダメ。平服っつってんだからスーツじゃないの!? 社会難しすぎない?
けど、そんな中でも、京が自分の手で就職しようとする姿勢はかっけぇって思いました。僕なら絶対言葉に甘えますもん。
そしてGF文庫を追放されることになった神坂。
常識を知らなかったからという理由での追放に京は怒るも、現実は変わらず。
けれども彼女は『僕のために泣いてくれた編集さん』といわれ『いつかあなたと一緒に作品が創りたい』と言われることで道を見いだします。
ここ、まじいいシーン。ほんとにね、京が一歩前進できてる事の嬉しさと、いつか一緒に作れたらいいねって応援したくなる気持ちと!
あー、こういう編集になりたいなぁ。
そんな彼女がいる一方、犬系新人青葉は現実を突きつけられます。
そして伊月の家へ。
伊月は青葉に過去の自分を見た事もあり、鼓舞するわけです(鼓舞という言い方は不適切かも)。
ここの師弟関係みも、いいですねぇ。まだ主人公になれない伊月と、まだ本物になれない青葉。報われるといいなぁ。
それとは別に伊月のアニメ企画も進みます。
アニメ業界パネェ。SHIROBAKOでも思ったけどパネェ。これがまだ表面かと思うと怖ぇ。
それでもなんとかアニメができ、伊月がレベルアップ出来たのはすごくうれしかったです。あのイラストと言い、泣くしかない。
そしてTRPG
面白展開で終わるのかと思いきや、ここで前回と今回で続いていた千尋の鬱憤のようなものも爆発します。
春斗に人生相談をした千尋。でも彼女はまだ未成熟で、ずっとモヤモヤしたまま。
それが爆発した瞬間の衝撃はないね。しかもあとがき見たら、TRPGで告白させるって最初から決めてたとか。
パない。プロのラノベ作家パない。
次回がまじでどうなるのか気になります。これ毎回言ってるな。
それでは今回もここまで。
なんか読んでると、『あー僕は、編集者になれるのかなぁ、努力してるのかなぁ』とか考えさせられます。
なんか努力したいな。DTPとやら、前にも1回調べたんですが難しそうだったんですよね。
もう1回調べてみようかな。
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。8』感想
こんにちは、とこーです。
今回も妹さえいればいい。の感想を書いていきます。今回は8巻です。
それではいきます。
クリスマスの編集部、コミケの春斗と京、年明けの伊月と那由多という日常の1ページたちから始まった第8巻。
そんな日常を揺るがすように起きた大事件がお漏らしでございました。
こーいうこともあるんだねって思うと同時に、もしかしたら自分たちが見つけて喜んでる情報も公式発表ではないお漏らしなのかもしれないと思うと、ファンとしても気をつけなきゃって思いますよね。どこまでが公式発表でどこからが違うのか云々。っていうか、ガチで編集者の苦労が伝わりすぎて、同情を禁じ得ないです。
まあ、必死に生き延びようともがく伊月たちと立ち向かっている編集者たちも、只者じゃないってことですね。
一方、そんなお漏らしをしてしまった編集、健次郎が担当する新人2人についてのお話もありました。
超年配新人の木曽さん、マジパネェ。設定とか見ても、凄まじいのですが。
でも、伊月たちが既に成人し、大人の舞台で戦っている中で大人の風格があるキャラっていうのはかっこいいですよね。これまでの年上勢は割かしダメな要素が強かったですからね。。。
スパンキング好きとおしり好きもまた出会いました。なんかGF文庫、エロを制限する気なさすぎて軽くR18にひっかからない!? って思います。
千尋の真実についても、ほんの少し触れていましたね。
そして次は初と春斗。
なんだかここは師弟関係っぽさがあって、いいですね。初、まじでいい子だし。京じゃなくてこっちと付き合いそうかも、と思わなくもない。
にしても、アキバみたいなところだと本当にラノベ作家さんがいるんですかね。自分は近くのメロブやアニメイトで買うことが多く、アキバにはいかないので分かりませんが。
その次は皆でテーブルゲームという回。
ちょっとずつ関係が変わって、恋心とかを包み隠さなくなり、それでもやっぱり楽しくわちゃわちゃやる。
日常みにあふれたかんじ、好きですよ。
そんな中でも千尋はちょっとずつ苦悩を。
その次の話でお父さんも触れたように、千尋が妹であることも暴露されそうな気がします。
そうなったら千尋くんはどうなるのか。その周りはどうなるのか。色々不穏です。
それとは別にお父さん。お父さんが悪いのか、伊月の凄まじさが悪いのか、ちょっとお父さんへの同情すら感じます。伊月のデビュー作、読んでみたいレベルです。
そして那由多、蚕、京によるシェアルームもはじまります。
ここでも京の苦悩は描かれ。
京が人間として好きな僕にとっては大好物なストーリーでした。
自分で自分を認められれるといいなって思います。
職業病と題された章ではまさかの伊月が痔に。
マジかよ、痔にならせるのかよと旋律を覚えながら読み進めると、話は伊月と那由多がイチャイチャし始める方向へ。
混浴とか、マジかよ。そこまでやるとか、えげつない。未成年には早いのでは。。。
かと思えば、そんなイチャイチャムードを切って、那由多の才能をまざまざと見せつけられる展開に。
那由多、ほんとすごい。ふと、幽先生は那由多の作品を読んだのかなぁ、と思いましたし、読んだならどんな風に思ったのかなぁとも思いました。
那由多って書きたいものを書いてる感じがあんまりない気がするので。。。伊月とは、凄く対極な感じがします。
で、その後は春斗と千尋のお出かけ。
こっちにもラブコメの波動を感じるんですが、もしや千尋も春斗に恋をしていくパターンなのでは!? ほんとにヤリチン王子に。。。
などと思いながらも、やっぱり千尋の苦悩はあり。
これは次回が楽しみです。千尋のストーリーはこれまで、ほとんど描かれていませんでしたからね。
彼もとい彼女がどうなっていくのか、楽しみです。
今回はここまで。
すごいどうでもいい話ですが、最近友人とのLINEでありがとう、と打とうとすると毎度のようにありがとこーと変換しそうになります。超どうでもいいですね。
でもまあこのありがとこーは僕の中ではすごく大事なものなので、
それでは読んで下さってありがとこーざいました!
『妹さえいればいい。7』感想
こんにちは、とこーです。
さっそく妹さえ7巻の感想を書いていきますね。
それではいきます。
ハッピーエンドった2人が仕事に、そして日常に戻っていくところからのストーリーです。
なんかこういう、結ばれた後のストーリーっていいですよね。周りの反応や切なさとか、そういうの好きです。
にしても、伊月はデレすぎなのでは.....
まあ、それはいいですね。ああいうデレとか幸せな空気も好物です。
それとは別に、春斗もまたラブコメっています。
初への諸々のことも含め海津に相談して、開かれる合コン風パーティ。
千尋の無邪気な男の子感が最高すぎます。この妹、実は最強なのでは!?
男の子趣味で兄のことを慕っていて家事ができて、とか強すぎる。
いつ彼女が、妹だと明かされるのか、その所にどうなるのか、楽しみです。
にしても、青葉はすごいですね。トゲトゲキャラなのに尊敬した人には従順っていう、まるで犬のようなキャラです。
この子は今後どうなっていくのか楽しみです。
テンプレについて春斗と初が話すのも良かった。
確かにそうですよね。テンプレとかそういうのって、なんだか、ね。
読んでて、はっとさせられました。
一方海津とアシェリーには過去に繋がりが...という話なのですが。
妹さえいればいい! 作者である幽の生き様はクソかっこよくてやばいです。
しっかりした登場は今回が初めてなのに、生き様に惚れました!
と、同時にそういう心のない有象無象への嫌悪も改めて感じる今回でした。
理解しようともされずに罵詈雑言を投げかけられ、それでもしっかりと拾ってくれる人間を信じた。そんな幽はかっこいいわけないでしょ。
幽もまた、主人公だったんですよね。
で、そんな彼女の死を経て、作家として生き延びることを決意した海津もかっこいい。
ああ、やっぱり誰もが主人公なんだなって漠然と思いました。
ぼーなすとらっくは言わずもがな。
笑いに笑い注ぎこみすぎて、お腹痛い。。。
⚫の数多すぎますからね、あれ。ドラマCD特装版を買えばよかったと思います。
と今回もここまで。
読んで下さってありがとこーざいました!