ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『妹さえいればいい。12』感想

こんにちは、とこーです。

一気買いした妹さえも、もう読み終わりそうだということに戦慄を覚えておりますが、今回は12巻の感想を書いていきます。

妹さえいればいい。 (12) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (12) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

スランプは脱し、けれども完全な職人系の作家へと変わった伊月。そしてそんな彼の作品を読んで怒った那由多。2人の破局による前回のつづきでした。

 

今回はそんな2人の他にも、大きく物語が動いていた人もいました。

例えば青葉。彼女の新作は1巻しか出ていない中でコミカライズが決定し、仕事という点ではすごく順調に。

 

そして京は、2人や編集部の間で迷い、考えながら奮闘していました。編集部に頼まれて那由多を復帰させるよう頑張るも、言葉の薄っぺらさを指摘されて悩んでしまう。そこの、まだ彼女が不完全で、編集者としてじゃなく、友達として接している感じがあって苦しくもいいなぁと思いました。

一緒に泣ける編集者を目指す彼女ですが、それ故に那由多に甘く、『お母さん』のような態度を取ってしまっていました。

そんななか、蚕が那由多に厳しくすることで那由多を動かすだけじゃなく、京の物語もまた進ませました。

優しいだけじゃダメ。そんな編集者の難しさを考えながら、更には別れた伊月と那由多のことを思い、春斗からの恋心を再認識する京は、どこへ着地できるのでしょうか。楽しみです。

 

一方アシェリーと海津は結ばれ、良かったなぁと思う次第です。

海津の覚悟の強さを垣間見ると、くそかっこいいですし、そんな海津と生きる覚悟をしたアシェリーもクソかっこいいです。

 

春斗も進んでいました。

新作のGOも出て、今度こそはとエンジンをかけています。そんな彼も、自暴自棄な伊月には苛立ちのようなものを覚えているようでした。

ここの、春斗の劣等感と失望が綯い交ぜになったようなシーン、いいです。友情も感じましたし、最高でした。

 

けどまあ今回は伊月と那由多のことが一番心に残りました。

蚕に言われたこともあって作家としては復活する那由多。そんな彼女は役者の勇真と話す中で、やっぱり伊月のことを、愛してるんだと気づきました。

魂全部で愛しちゃってるって、ほんとにね、マジでやばかったです。可愛いし、泣けました。

一方の伊月も、自暴自棄からは立ち直り修行僧モードで職人的に作品を仕上げていました。そして実の妹が誕生する時。

名前を考えるようにいわれ、部屋に自分の本があることに気づきました。そこで見つけた栞から妹の名前を決めるシーン。あそこが何故か無茶苦茶泣けました。物語を進めるときの、道標。これまではただ一休みしてるだけで、もう一度進んで行けるんだと感じたからかもしれません。

京からのメールに『待ってろ』と答えたのは、とにかくかっこよくて主人公だなぁって思いました。

那由多のためだけの小説。それには芸術家としての力も、職人としてのスキルもこもっている。そんなところがああ一休みしてただけで、無駄な時間じゃなかったんだと思いました。那由多と離れている間に培ったものも、全部が物語を進めるためのものになる。そしてたった5日で書きあげ、走って渡しに行く。その姿が主人公でなくてなんなのか。ボロボロ泣きます。マジで。

そしてそれを読み終え、2人はもう一度付き合うことに。

その小説の感想を聞いた伊月がわかっていたこととして書かれていたことも印象に残りました。

恋敵が悪役だなんて都合のいいことはなくて、1度手放せば普通は離れていく。

そういう、誰もが主人公な世界での常識が胸に刺さりました。

蘇った主人公。最後のページの伊月のキャラ紹介はずるい。本文以外でガン泣きさせるのは、まじで、ズルすぎる、

 

まあそれとは別に京が好きな僕は、これから始まる彼女の新しい物語も楽しみです。恋も含め、どう成長していくのでしょうか。

 

 

今回はここまで。

なんだか、どんなふうに書いたらいいのか迷走してます。ま、感想記事は自分のためですからね。故に好みじゃない作品は感想書きませんし。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。11』感想

こんちには、とこーです。

最近、感想を書いてるのか振り返りを書いてるのか迷走しているせいで、時によって全く別な雰囲気の記事になってるなぁ、と思う今日この頃。

妹さえ11巻を読みましたので、感想を書いていきます。

妹さえいればいい。 (11) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (11) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2018/12/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

千尋が妹だと発覚し、スランプに陥った伊月。

今回はそんな彼が書こうと足掻きながら、色んな人と関わり、気づいていくストーリーでした。

 

編集側も、色々と考え、それでも上手くいかず。

那由多は鎌倉旅行に誘ってみるけれど、それでもダメ。

そんな中での春斗や京と遊んだ『妹が多すぎる。』。どう考えても設定が伊月にきついのはわざとなのか。。。。

そして、こういうゲームからも毒とし、作品に繋げるのがドキッとしました。

春斗もまた、よかった。

春斗は伊月を信じてた。だからこんな問題乗り越えられると思っている。そのことがとても胸に来ました。千尋はやっぱり恋に落ちてしまうのね、とも思います。

 

撫子に真実を明かすシーンも、何気にえぐい。伊月が自分の作品をおぞましいって思ってる事の苦しさよ。

それはともかく、渡航先生ってか俺ガイルについてこんなに書いていいんですか。。。自由だな、ラノベって。

 

16回の受賞パーティでもまた、伊月は話すことになりました。

伊月とは真逆の有り様をしている海津。伊月の主人公へ、という思いへのアンチテーゼはえぐかった。

けど、気負わなくていいという優しさは、幽のようにはなってほしくないからなんでしょうね。

伊月に憧れた新人も登場。その、憧れを背負うのをやめてしまうのはきっと働く人としては正しいんでしょうね。そういうところはすごく考えさせられました。

 

そしてアシェリーの話にも。

シェリーもまた主人公で、同じように誰かが主人公のストーリーが無数にある。この作品が色んな人物にフォーカスを当てる事で感じさせたことを伊月は気付かされます。

 

千尋もまあ、動きました。

告白シーンをバサッと切って、その分まるまる見開き1ページを真っ黒にして演出するとか、神ですか。

なんかこの作品ってほんとに柔軟。でもって、ここで千尋の告白についての深堀とかをしないのは、今は伊月の物語にいるからだったりするのかな。

千尋が闇堕ち? し、そんな中でも何もしない伊月の背中を犬系新人の青葉が押します。こういう展開好きよ、好き。

駆けつけ、それを機に実の父とも話すことが出来ました。

そこで父さえも主人公だったことに気づく。

帰り道には初恋の彩音とも出会う、という展開。しかもブランチヒルって、マジで繋がりすぎだろ。。。

展開が最高すぎる中で、伊月はやっぱり気づく。初恋相手が主人公だったってことに。

 

そしてそれらの気づきは、最終章、伊月を芸術家から職人へと、主人公からモブへと変えました。

面白い、けれど羽島伊月の作品とは言い難い新刊を書き上げました。

ここの切なさが、苦しくて涙が出ました。

他の主人公の存在に気づいてしまって、だから主人公を諦めた。

その諦観が、共感できてしまいました。

あー、僕も主人公を目指して、諦めたなって。

けれどこの作品、伊月を止めてくれるメインヒロインが。

伊月の彼女であると同時に羽島伊月のファンでもある。だからこそ那由多は怒ってくれて、そのことは読者としてはとても嬉しかったです。

が、それは第三者視点でのお話。伊月にとって何よりの拒絶なのもわかりますし、海津の言葉を思い出してしまうのも分かりました。

まして自分よりもはるかに天才な那由多に言われればなおのこと。

欲しいものの違いがここに来て摩擦をうんで、傷を産んでしまう。そこの苦しさが泣けました。

幸せにいて欲しい。そんな、思いを裏切って伊月は別れることにしてしまいました。

ここ、すごい、ドキッとしました。自分の体験に被って、すごい響く。

主人公。伊月はまあ、目指せるのでしょうか。

 

と、これで終わりです。今日はいつもと、少し趣向を変えてみました。なんか漠然と、ラノベをただ娯楽で消費するんじゃなくて自分の心に刻みたいって思いがあるんですけど、そうすると文章とかそういう、構成上の巧みさについて語ることがメタいようにも思えちゃうんですよね、難しいものです。

まあ、それはぼくの問題。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。10』感想

こんにちは、とこーです。

今日は一日web小説に浸かる気満々だったんですが、思いのほか早く読み終わったので妹さえ10巻を読みました。ということで感想を書きます。

妹さえいればいい。 (10) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (10) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2018/07/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

前回のラストから続き、千尋が妹であることが発覚することからはじまりました。

全体的に千尋は歓迎され、妹を得た伊月の順風満帆っぷりが描かれ続けました。

妹としての千尋との色んな触れ合いは、実にハッピーな展開でした。和やかなムードってこういうこと言うんでしょうね。

そんな伊月を見て不安になる那由多ですが、これについてはあまりにもあっさりと伊月が安心させてみせました。

ほんとラブラブなカップルで羨ましくなりそう。

 

その一方、京も就職が終わります。

自分の手で、誰にも頼らないようにと思居ながら進む今日。罪悪感はどこかにありながらも進んでいくのはまぶしいです。見てて苦しくなりそ。

 

新人作家たちの方もまた変化が。

ラノベ界もまたなかなかに大変なもので、初の作品は打ち切りに。

春斗はそんな彼女に、以前京に言われたようなことを言いました。この前に助けられたことを別の人に、的な展開はガチで燃えます。マジでここの師弟関係がすごい。このまま、ぜひ師弟関係を続けて欲しい。

初が砂漠だ、と言うラノベ界。

そんな中でも、初はまた歩きだします。

一方の春斗も、同様に。

千尋とのアキバへのお出かけを経て、はっきりと目標を見いだしました。

分析を徹底していた彼が進む、どちらかと言えば売れなさそうなジャンル。

凡人の星たる彼はどう進んでいくのかも、気になります。

 

 

でも最後。

伊月の苦悩が今回はもっとも強く印象に残りました。

三人称だから出来る演出。ともすれば傲慢のように振る舞いながらも、その実、ずっとこらえ続けていた問題。

自分の作品をキモチワルイと思えてしまった時の怖さは、どれほどなのでしょうか。想像するだけだ胸が苦しいです。

それに彼には色んな目的がある。那由多に追いついて、並び立つために頑張らなきゃいけないはずだった。

なのに進めなくなってしまう伊月。どんなふうに彼が進めるのか、誰が背中を押してあげられるのか、主人公になれるのか。すごく応援したいです。

最後の彼の気持ちの吐露は苦しくてたまらなかったです。

次回、少しでも幸せになってくれたらいいな。

 

 

と、これで今回は終わりにします。

話は違いますが、もうすぐ豚レバーの発売なのでワクワクしております。皆様もぜひ。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。9』感想

こんにちは、とこーです。

今回は妹さえ9巻の感想を書いていきます。なんか、かなり早いものですね。つい先日一巻を読んだんですが。

妹さえいればいい。 (9) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (9) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2018/02/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

シェリーさんが税理士として働くところを久々に垣間見るところから始まる9巻。

とはいえ、千尋くんにやらかしてしまったこともあって、前回のようにドSにいじることは出来ずに終わりました。

 

シェアルームの様子を描く中で京の劣等感のようなものも描かれます。そして、その今日の就職もはじまりました。

みんながやっていたからと送ってみた銀行ではダメダメで、出版社に行ってみてもダメ。平服っつってんだからスーツじゃないの!? 社会難しすぎない?

けど、そんな中でも、京が自分の手で就職しようとする姿勢はかっけぇって思いました。僕なら絶対言葉に甘えますもん。

そしてGF文庫を追放されることになった神坂。

常識を知らなかったからという理由での追放に京は怒るも、現実は変わらず。

けれども彼女は『僕のために泣いてくれた編集さん』といわれ『いつかあなたと一緒に作品が創りたい』と言われることで道を見いだします。

ここ、まじいいシーン。ほんとにね、京が一歩前進できてる事の嬉しさと、いつか一緒に作れたらいいねって応援したくなる気持ちと!

あー、こういう編集になりたいなぁ。

 

そんな彼女がいる一方、犬系新人青葉は現実を突きつけられます。

そして伊月の家へ。

伊月は青葉に過去の自分を見た事もあり、鼓舞するわけです(鼓舞という言い方は不適切かも)。

ここの師弟関係みも、いいですねぇ。まだ主人公になれない伊月と、まだ本物になれない青葉。報われるといいなぁ。

 

それとは別に伊月のアニメ企画も進みます。

アニメ業界パネェ。SHIROBAKOでも思ったけどパネェ。これがまだ表面かと思うと怖ぇ。

それでもなんとかアニメができ、伊月がレベルアップ出来たのはすごくうれしかったです。あのイラストと言い、泣くしかない。

 

そしてTRPG

面白展開で終わるのかと思いきや、ここで前回と今回で続いていた千尋の鬱憤のようなものも爆発します。

春斗に人生相談をした千尋。でも彼女はまだ未成熟で、ずっとモヤモヤしたまま。

それが爆発した瞬間の衝撃はないね。しかもあとがき見たら、TRPGで告白させるって最初から決めてたとか。

パない。プロのラノベ作家パない。

次回がまじでどうなるのか気になります。これ毎回言ってるな。

 

それでは今回もここまで。

なんか読んでると、『あー僕は、編集者になれるのかなぁ、努力してるのかなぁ』とか考えさせられます。

なんか努力したいな。DTPとやら、前にも1回調べたんですが難しそうだったんですよね。

もう1回調べてみようかな。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。8』感想

こんにちは、とこーです。

今回も妹さえいればいい。の感想を書いていきます。今回は8巻です。

妹さえいればいい。8 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。8 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

クリスマスの編集部、コミケの春斗と京、年明けの伊月と那由多という日常の1ページたちから始まった第8巻。

そんな日常を揺るがすように起きた大事件がお漏らしでございました。

こーいうこともあるんだねって思うと同時に、もしかしたら自分たちが見つけて喜んでる情報も公式発表ではないお漏らしなのかもしれないと思うと、ファンとしても気をつけなきゃって思いますよね。どこまでが公式発表でどこからが違うのか云々。っていうか、ガチで編集者の苦労が伝わりすぎて、同情を禁じ得ないです。

まあ、必死に生き延びようともがく伊月たちと立ち向かっている編集者たちも、只者じゃないってことですね。

 

一方、そんなお漏らしをしてしまった編集、健次郎が担当する新人2人についてのお話もありました。

超年配新人の木曽さん、マジパネェ。設定とか見ても、凄まじいのですが。

でも、伊月たちが既に成人し、大人の舞台で戦っている中で大人の風格があるキャラっていうのはかっこいいですよね。これまでの年上勢は割かしダメな要素が強かったですからね。。。

スパンキング好きとおしり好きもまた出会いました。なんかGF文庫、エロを制限する気なさすぎて軽くR18にひっかからない!? って思います。

千尋の真実についても、ほんの少し触れていましたね。

 

そして次は初と春斗。

なんだかここは師弟関係っぽさがあって、いいですね。初、まじでいい子だし。京じゃなくてこっちと付き合いそうかも、と思わなくもない。

にしても、アキバみたいなところだと本当にラノベ作家さんがいるんですかね。自分は近くのメロブアニメイトで買うことが多く、アキバにはいかないので分かりませんが。

 

その次は皆でテーブルゲームという回。

ちょっとずつ関係が変わって、恋心とかを包み隠さなくなり、それでもやっぱり楽しくわちゃわちゃやる。

日常みにあふれたかんじ、好きですよ。

そんな中でも千尋はちょっとずつ苦悩を。

その次の話でお父さんも触れたように、千尋が妹であることも暴露されそうな気がします。

そうなったら千尋くんはどうなるのか。その周りはどうなるのか。色々不穏です。

それとは別にお父さん。お父さんが悪いのか、伊月の凄まじさが悪いのか、ちょっとお父さんへの同情すら感じます。伊月のデビュー作、読んでみたいレベルです。

 

そして那由多、蚕、京によるシェアルームもはじまります。

ここでも京の苦悩は描かれ。

京が人間として好きな僕にとっては大好物なストーリーでした。

自分で自分を認められれるといいなって思います。

 

職業病と題された章ではまさかの伊月が痔に。

マジかよ、痔にならせるのかよと旋律を覚えながら読み進めると、話は伊月と那由多がイチャイチャし始める方向へ。

混浴とか、マジかよ。そこまでやるとか、えげつない。未成年には早いのでは。。。

かと思えば、そんなイチャイチャムードを切って、那由多の才能をまざまざと見せつけられる展開に。

那由多、ほんとすごい。ふと、幽先生は那由多の作品を読んだのかなぁ、と思いましたし、読んだならどんな風に思ったのかなぁとも思いました。

那由多って書きたいものを書いてる感じがあんまりない気がするので。。。伊月とは、凄く対極な感じがします。

 

で、その後は春斗と千尋のお出かけ。

こっちにもラブコメの波動を感じるんですが、もしや千尋も春斗に恋をしていくパターンなのでは!? ほんとにヤリチン王子に。。。

などと思いながらも、やっぱり千尋の苦悩はあり。

これは次回が楽しみです。千尋のストーリーはこれまで、ほとんど描かれていませんでしたからね。

彼もとい彼女がどうなっていくのか、楽しみです。

 

今回はここまで。

すごいどうでもいい話ですが、最近友人とのLINEでありがとう、と打とうとすると毎度のようにありがとこーと変換しそうになります。超どうでもいいですね。

でもまあこのありがとこーは僕の中ではすごく大事なものなので、

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。7』感想

こんにちは、とこーです。

さっそく妹さえ7巻の感想を書いていきますね。

妹さえいればいい。 (7) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (7) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2017/05/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

ハッピーエンドった2人が仕事に、そして日常に戻っていくところからのストーリーです。

なんかこういう、結ばれた後のストーリーっていいですよね。周りの反応や切なさとか、そういうの好きです。

にしても、伊月はデレすぎなのでは.....

まあ、それはいいですね。ああいうデレとか幸せな空気も好物です。

 

それとは別に、春斗もまたラブコメっています。

初への諸々のことも含め海津に相談して、開かれる合コン風パーティ。

千尋の無邪気な男の子感が最高すぎます。この妹、実は最強なのでは!?

男の子趣味で兄のことを慕っていて家事ができて、とか強すぎる。

いつ彼女が、妹だと明かされるのか、その所にどうなるのか、楽しみです。

にしても、青葉はすごいですね。トゲトゲキャラなのに尊敬した人には従順っていう、まるで犬のようなキャラです。

この子は今後どうなっていくのか楽しみです。

 

テンプレについて春斗と初が話すのも良かった。

確かにそうですよね。テンプレとかそういうのって、なんだか、ね。

読んでて、はっとさせられました。

 

一方海津とアシェリーには過去に繋がりが...という話なのですが。

妹さえいればいい! 作者である幽の生き様はクソかっこよくてやばいです。

しっかりした登場は今回が初めてなのに、生き様に惚れました!

と、同時にそういう心のない有象無象への嫌悪も改めて感じる今回でした。

理解しようともされずに罵詈雑言を投げかけられ、それでもしっかりと拾ってくれる人間を信じた。そんな幽はかっこいいわけないでしょ。

幽もまた、主人公だったんですよね。

で、そんな彼女の死を経て、作家として生き延びることを決意した海津もかっこいい。

ああ、やっぱり誰もが主人公なんだなって漠然と思いました。

 

 

ぼーなすとらっくは言わずもがな。

笑いに笑い注ぎこみすぎて、お腹痛い。。。

⚫の数多すぎますからね、あれ。ドラマCD特装版を買えばよかったと思います。

 

 

と今回もここまで。

読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。6』感想

こんにちは、とこーです。

前置きはなしでさっさといきます。今回は妹さえ6巻です。

妹さえいればいい。 (6) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (6) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2016/12/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

前回のラストからの6巻。

京が那由多に、そして春斗に告白したこととその結果を話してから物語がはじまります。

さらにはその春斗も伊月に話し、刹那と共に流れで温泉に....という、流れ。

実に青春っぽく、恋愛の色がかなり強くなっていました。

 

その一方で、那由多は修羅の道とも思えるような自分磨きをしていきます。天才が努力するとかいう超絶展開。こちらも、愛のためときているんだから、この作品はやっぱり青春群像劇だし、ラブコメだなぁと感じます。

 

で、その次が帰ってきたTRPG

かなり、自由度高い、っていうか自由度高すぎて、ラノベ作家がクリエイティブすぎることに戦慄を覚えます。

ここまでくると、これはこれでリプライとしていっさつにまとめたら、と思えてきます。

章の最後には那由多が衝撃の事実を告げ、次へ行きます。

 

そこからは伊月のアニメの声優決め、千尋と刹那のエピソード、那由多と伊月のメディアミックス企画についての会話、と進んでいきました。

伊月もなんだかんだで色々言って、それでも上手くいかないってところがもどかしいですよね。これはアニメが失敗するフラグなのかなんなのか。

そして、伊月と那由多の目指すものの差みたいなところの切なさや残酷さも感じました。

けど、伊月はクリエイターとして人へのリスペクトとかがしっかりしてる熱い人だなぁと思いました。

 

授賞式での新キャラも、今後どうなっていくのか気になりますね。春斗にまつわるラブコメも、変わってきそうです。

 

が、やっぱり今回の目玉はラストですね。

メインヒロインと題された章、伊月はドラマCD出来よりも那由多が気になるからと、倒れた那由多のもとへかけつけます。

そこで、死んでしまった彼にとっての大事な2人のことに思いを馳せました。

なんとなく、これまでも妹さえいればいい!の作者については不穏なことが書かれていましたが、まさか、死んでしまっていたとは。

そして、大事な人が死んでしまうということを思い出して、那由多に告白し、2人は付き合うことに。

 

という、完璧なハッピーエンドでした。

今後どうなるのかが気になりすぎてやばいですよ、ほんとに。

主人公になる前にメインヒロインを得た伊月は今後苦悩せずやっていくのか。早く次を読みたいと思います。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。5』感想

こんにちは、とこーです。

今回も妹さえの感想を書いていきます。結構流れが違うので一概には言えませんが、ここからはアニメを見た事の無い僕にとって、完全に未知な感じです。

妹さえいればいい。 (5) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (5) (ガガガ文庫)

  • 作者:読, 平坂
  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回はこれまでとは異なり、伊月よりも京へのフォーカスの強いストーリーでした。

編集部でアルバイトをすることにする京なわけですが。。。

もう、ここから刺さりすぎというか応援したくてやばい。

ラノベ編集を目指してる僕的には、このアルバイトしてみたいくらいです。というか、高校卒業したらやりたいたすら思ってることです。インターンとか色々ありますが。

ともあれそんなこんなで編集者アルバイトとなった京が、あれこれやっていきます。

 

伊月がアニメの会議で何も言えなくなってる時にすっと言ってあげちゃったり、蚕が親に受け入れられるように語ったり、なんか無茶苦茶すごいです。

業界を知らないから言える彼女の姿って、他の編集者からしたら眩しいんでしょうね。そういう意味では、ここでも人には人の欲しいものがある、ってところが現れてるのかもです。

 

今回は、京のアルバイトの関係もあって、業界事情の方についてもかなり細かく書いてありました。

真実かはともかく、ここの業界感はいいです。

これまではラノベ作家サイドの業界感が多かったですが、編集サイドの業界感も交わると、なかなかどうして、読んでいてただ笑うだけじゃない面白さが出ています。

 

そんなこんななわけなのですが、1番感動したのは、バーでの春斗と京の会話です。

凡人で、けど意地で頑張っている春斗と、自分を空っぽに感じている京。この二人の会話は重くて、感動しました。

『かっこいい奴らばっかじゃ、世界はきっと生きにくすぎると思うんだよ。』ってセリフは、読んですっごく泣けました。

なんか、すごい救われたと同時に鼓舞されたような、そんな感覚です。

 

そして、一気に動いた恋愛模様

あそこではっきりと、とんでもなくはっきり断れちゃう伊月はかっこいいです。

この失恋を経て、京はどうなっていくのか。正直、今回の話を経て京への応援度が無茶苦茶上がりました。

 

 

それでは今日はここまで。

今回からコメディとシリアスの比率がかなり変わってる気がしますが、この、メリハリを持ってはっきりと笑わせてくれるのとなかなか重くて熱いストーリーは、僕好みで最高です。

それじゃ、読んで下さってありがとこーざいました!

 

 

 

『妹さえいればいい。4』感想

こんにちは、とこーです。

チラムネ3巻のあらすじとかについての記事を書こうかなと思ってましたが、それはもう少し直前になってからにしたいと思う今日この頃です。

ということで今日は妹さえ4巻の感想を書きます。

妹さえいればいい。 (4) (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (4) (ガガガ文庫)

  • 作者:平坂 読
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

全体的に、ぶっ飛んで頭の悪い内容でした。

え、これ、内容の半分以上、下着と全裸の良さを布教し続けているだけなのでは!?

もう終始笑うんですが、笑うと同時になかなかにエロいので、これは不健全なのではないかと思いました(しかし読む)。

 

登場して速攻で読者の記憶に残る下着漫画家、三国山蚕を新キャラとして迎えた今回。

これは熱い....のか? みたいな、萌えと燃えの間で揺れながらの笑いがありました。

なんか、三人称視点でありながらもふとした瞬間一人称のように感じて、ほんと読みやすいですよね。

その時々のメインとなるキャラがいて、すっと入り込んでいるような感覚です。

かなりキャラが増えてきても、まだ、全然キャラがぐちゃぐちゃにならないですし、そこはいい意味でラノベっぽいです。

 

それから、イラストもやばいのでは。

蚕×那由多の裸シーンとか、R18されてもおかしくないレベルです。

那由多が1人妄想するシーンも、ですけど、こっちに関してはR18以前に官能小説だろ....って描写でしたけどね。

 

ただエロスとコメディの中に、ちらほらと不穏さが見え隠れします。

伊月に『妹がいない』おかげでここまで成功できた、という内容が今後誰かを傷つけることになるのか。

そして伊月のアニメ化企画は成功するのか。これに対しての、春斗の熱い思いも含めて、なんだかすごく胸に来ました。

 

ぼーなすとらっくは言うまでもなく、はっちゃけすぎててコメントできない。

隠されてるところが分からない無知が惜しいです。

あと、渡航先生ばりばりだすの強すぎる。爆笑しました。

 

と、今回もここまで。

妹さえの面白さをひしひしと感じる今日です。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。3』感想

こんにちは、とこーです。

チラムネ3巻の表紙とあらすじの公開には、もはや尊死しそうなのですが、妹さえ3巻もこっちはこっちでやばかったので早速感想を書いていきます。

妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

今回は全体的にこれまでより熱く、重いストーリーでした。

アニメがこけたショックからかろうじて立ち直った春斗が伊月に手伝いを頼んで....というところの青春感は凄まじかったです。

高校生じゃなくて大人ですけど、なんだか正しく青春ですよね。勝手なイメージで、青春=高校生ってなってたので、そのイメージが壊されて感覚です。

 

サプライズパーティでの、女の子たちの真っ直ぐさもよいですね。

京のついていた嘘もなくなり、いい誕生日になったんだなぁ、と、読んでいて嬉しくなります。

そして、京が胸に抱えてた立派じゃないって思いも、すごく分かるものでした。

結局なんだかんだで、プロのラノベ作家として戦っていくだけの情熱を持ってる3人と比べたら、まだ何者でもない大学生なんてきついに決まってる。

そんな彼女がどう変わるのかな、というところにも注目したいです。

 

遊園地に動物園に水族館。

これらのようなデートスポットに、1冊で行きまくるというフットワークの軽さ。

伊月、というよりも伊月と那由多を見る京とかの方がラブコメ感がして、伊月本人についてはそんなに強くなかったです(あくまで3つのデートの時には)。けど、そのくせ他のところで、にじみ出るように愛情が感じられて最高です。これも三人称視点の尊み。。。

 

TRPGの世界観の設定を春斗がするところや、那由多が眠ってしまってからの伊月と春斗の会話とか、創作にも恋にも、熱が確かにこもっていていいなぁ、と、思いました。

 

それでも、今回1番良かったのはラスト!

『羽島伊月の誕生』の最後のところですよ!!

伊月が物語を書き、主人公は自分だと訴えようとするようなところの熱さが、もうやばくて。

そもそもここのシーンを、MAD化してるのを見て『うぉぉぉ!!』ってなったくらいなので、すごい感動しました。

 

今回はここまで。

4巻を読む前に(あるいは途中で)気が向いたらチラムネ3巻のあらすじと表紙について語る記事を作るかもです。

まあチラムネは、1人で語るんじゃなく誰かと語るのが1番なのですが。

それは他の作品と同じで、好きなものを語るためにも布教ですよね。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

 

『妹さえいればいい。2』感想

こんにちは、とこーです。

特に面白いお話もないので、早速本題に入ります。

今回は妹さえの2巻の感想を書いていきます。

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

1巻よりもより、シリアスな話があり、その分笑いも沢山あるストーリーでした。

エロいところのエロさも包み隠す気がなく堂々とワードを入れてくるあたり、ほんとに笑いを選ばずとにかく注ぎ込んでいる感じがします。

 

まず序盤から中盤にかけての、伊月が5巻を書き終えるまでのストーリー。

そこには、時に面白おかしく、時にあっさりとキャラたちの創作へのこだわりや熱のようなものが描かれていたように思います。

ラノベ作家にとっては当たり前なことかもしれないですけど、むっちゃすごいですしね。

それに、花見の時にも上がった、作家の人生がどうなるか分からないって話も、結構重かったです。

コメディがあって、楽しくて、だからこそ重いシーンがすごくずしんと来るんだなぁと感じました。

またまた、伊月が5巻を書き終えるシーンは熱かったです。

 

そして後半。

TRPGについては無茶苦茶笑いました。あそこ、面白すぎる。てか、ほんとキャラ立ちがすごいから、面白くなるんですよね、この作品。

が、そんなコメディをぶち壊すみたいに、酷い出来のアニメ。なんだかんだ熱い春斗の姿は胸に来るものがありました。

冷静なキャラの熱い姿はむっちゃいいです。

そして、作家でもないのに自分も泣けちゃう京もいい子ですね。

 

このままやや重いノリのまま行くのかな、と思いきや、速攻で春斗と伊月が秋葉原に出かけて、元気を取り戻すのもよかったです。

最後には春斗が京のことを気にし始めていて、恋の予感もぷんぷんします。

青春群像劇感がして、いいです。続きが楽しみ!(スグ読む)

ともあれ、泣いて笑えて熱くなれる、面白い1冊でした!

 

 

今回はここまで。

読んで下さってありがとこーざいました!

『妹さえいればいい。』感想

こんにちは、とこーです。

臨時休校はともかく、臨時休校の取り消しとかされたらやべぇよと思いつつ、課題を進める花の高校生。

そんな私ですが、ついにガガガ文庫のラブコメ、妹さえに手を出しました。まあアニメは見てたんですけどね。

てなわけで今日は『妹さえいればいい。』1巻の感想です。

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

  • 作者:平坂 読
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ、とにかく面白かった!

読んでる間、ほぼずっと笑っていたと言っても過言ではないくらいにコメディに満ちてました!

下ネタ、パロネタ、業界ネタなど、惜しみもなくバンバン使う。これで笑うなって方が難しいでしょってくらいに笑えました。

 

で、それでいてそんなコメディが鋭く鈍い、シリアスなテーマを包み込んでいるかのように、時たま重いストーリーを垣間見ることができました。

価値基準をひとつにする訳ではなく、人には人の欲しいものがあって、その欲しいものを誰かが持っている。そんなストーリーは、青春群像劇だなぁ、と感じます。

 

三人称視点はあまり読むことがなく、一人称に比べると苦手な部類なのですが、この作品の場合はむしろこうでなきゃならないんだなぁと感じます。

それくらいには、色んなキャラの心情が描かれている。誰の物語でもあるように感じられるこの作品は、読んでいて、自分の夢とかそういうもののことも考えさせてくれます。

これほどまでにコメディにあふれているのに、熱くて重いストーリーも混ぜられるのは巧みという他ないですね。

 

何より、そういった重いストーリーでありながらもコメディによって面白さにあふれていることで、キャラが当然のように生き、活力溢れた存在として感じられました。

三人称なのに好きだと思えるのは、そういうキャラ立ちもあるのかもしれません。

立ったキャラそれぞれが抱える思いへの共感度が高くて、本当に面白い作品でした。

 

 

今回はここまで。文量が少ないかもしれませんが、それは次の巻を読みたいからなのです。

それでは読んで下さってありがとこーざいました!

自宅推奨の今。だらだらと読めるweb小説!

こんにちは、とこーです。

どっかのウイルスのせいで、社会は大変ですね。

かくいう僕も学校が休みになりまして、勉強をしていたのがパーになったので、かなり凹んでおります。

 

学生の方には休みになった方も大勢いるでしょうし、働いてらっしゃる方も休日に外に出れなくて退屈なのではと思います。

そこで今回は普段はラノベについて書いていますが、web小説の方について書いていきたいと思います。

これは僕が思うことなのですが、web小説ってダラダラ読めるので休日にピッタリだと思うんです。書籍化してる作品はクオリティ的にも申し分ないですし、気に入ったなら書籍を買えばいいですからね。

なので偏読家とこーが読むweb小説は、案外ジャンルぐちゃぐちゃで、偏読っぽさがないのです。ですからどんな人でも楽しめると思いますよ!

 

※3/14『乙女ゲー世界はモブには厳しい世界です』『魔石グルメ~魔物の力を食べた俺は最強!~(WEB版)』追加

 

蜘蛛ですが、なにか?

こちらの作品は書籍化しており、更にはアニメもたしか決まっている作品です。

ストーリーはタイトルのまんま。

女子高校生が蜘蛛に転生し、生き延びるために健気にやっていくストーリーです。

基本的に主人公の独り言が、続く感じですが、なんだかその雰囲気がとてもいい。

ふふっと笑えますし、成長して成り上がっていくところは面白いなぁと、思えるでしょう。

https://ncode.syosetu.com/n7975cr/

蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

 

 

盾の勇者の成り上がり

こちらも書籍化&アニメ化している作品ですね。

剣、槍、弓、盾の4勇者のうちの1人に転生した主人公が初めに酷い目にあってから人を信じられなくなるものの、次第に成り上がっていくストーリーです。

なんといってもこの作品は、正妻たるラフタリアが可愛い。

なんだかんだ悪くなりきれない主人公の姿もかっこいいですし、ステータス的な成長のシステムも考えられていてワクワクする作品です。

https://ncode.syosetu.com/n3009bk/

 

 

転生したらスライムだった件

はい、こちらも書籍化&アニメ化している作品です。

....そういうの以外も読んでますよ?

こちらは、スライムである主人公がなんだかんだチートしていっちゃうし、国づくり要素もある小説です。

主人公の明るくて真っ直ぐな性格が結構好きな作品です。

部下というか、仲間のモンスターのことも結構丁寧に描いてる印象です。

https://ncode.syosetu.com/n6316bn/

転生したらスライムだった件1 (GCノベルズ)

転生したらスライムだった件1 (GCノベルズ)

  • 作者:伏瀬
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

④転生したら剣でした

こちらは書籍化されている作品です。

タイトル通り、転生したら剣だった主人公が、少女フランを持ち主として一緒に旅に出る作品です。

主人公が頑張ったり成長したりするのも見ていて楽しいですが、持ち主であるフランも色んな意味で成長していきます。主人公との友情にも、親子愛にも似た熱い関係が見ていて面白い作品です。

https://ncode.syosetu.com/n6006cw/

転生したら剣でした 1 (GCノベルズ)

転生したら剣でした 1 (GCノベルズ)

 

 

 

⑤LV999の村人

書籍化している作品です。

職業がステータスによって決まっている世界で、最弱職だけども死に物狂いでLV999になった主人公ががんばる作品です。

二部に別れて進むこの作品ですが第一部も第二部も、辛いことに立ち向かい続ける主人公の姿がむちゃくちゃ熱かったです!

チートだけどそれ以上にチートな状況に追い詰められていくストーリーは、主人公を応援したくなるほどです。

https://ncode.syosetu.com/n7612ct/?p=3

LV999の村人 1

LV999の村人 1

 

 

⑥くま クマ 熊 ベアー

こちら、書籍化していますし、先日アニメ化も発表されました。

ゲーマーの主人公がよく分からんうちに、謎のくま装備とともに転生するお話です。

チートではありますが、そんなにバトルは激しくなく、ゆるっとした、日常が描かれているので読んでいて和む作品です。

まだ僕も全部読めていませんが、いつでも再度読み始められるような、ゆるっとした作品です。だらだら読むならこれが1番かもと思える作品です。

https://ncode.syosetu.com/n4185ci/

くま クマ 熊 ベアー (PASH! ブックス)

くま クマ 熊 ベアー (PASH! ブックス)

 

 

 

⑦イケメンなあいつの陰に隠れ続けた俺が本当の幸せを掴み取るまで

書籍化している今作。

The勇者な親友がいる主人公が、でも実は無茶苦茶凄くて魔王軍にスカウトされる。そこから魔族側のあれこれを知っていき....というストーリーです。

主人公のかっこよさとかヘタレっぷりとかがもうたまらなくて、魔族と仲良くなっていくストーリーは、面白いです。

序盤は魔族の各種族の長と仲良くなっていくところなのですが、そこの少年漫画っぽい熱さにはドキドキワクワクします。

主人公と魔族の友情はもちろん、主人公と人間サイドとの友情も強烈に描かれています。

それだけじゃなく、ヒロインとも言えるせリスとの絡みのなんと尊いこと。最終話読んだらまじやばいですからね。

書籍版も買ったのですが、感想がかけていないので今度書こうと思っている作品です。

https://ncode.syosetu.com/n8201ew/

 

⑧転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~

書籍化している作品です。

ドラゴンの卵に転生した主人公が、ちょっとずつ力をつけ、その度に自分の姿の恐ろしさから人に怯えられたり、弱さから助けられなかったりで歯がゆい思いをしていく作品です。

頑張っていく主人公の切なさには涙をしますし、その上で、主人公以外の視点ではとても愛されているんだと分かるので嬉しくなる作品です。

https://ncode.syosetu.com/n4698cv/?p=2

 

 

⑨この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる

書籍化&アニメ化済の作品です。

もう、びっくりしちゃうくらいに慎重に準備をする勇者が主人公なのですが、しかしながら語り部となるのは主人公ではなく、その主人公を召喚した女神。

どこの宴会駄女神だよってくらいのダメさがありながらも、人間らしさのあり、主人公の慎重の異常さがありありと、描かれています。

要所要所での熱い展開もあり、読んでいてワクワクすること間違いないです。

この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる(土日 月) - カクヨム

 

 

⑩お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

こちらも書籍化している作品です。

固定ヒロイン物のラブコメとしては最高峰とも言える今作は、読んでてとにかくドキドキします。

歯がゆく、けれどもう当然みたいに距離を近づけていくので、キュンキュンは決して止まらず進んで、そのくせ、超ゆっくりなのがたまらない。

まだ書籍になっていないところからもまた、果てしなく尊いので早く書籍化されて、イラストとともに読みたい作品です。

https://ncode.syosetu.com/n8440fe/

 

 

⑪青春同盟

こちらは書籍化されていない作品です。

Twitterでの知り合いの人参作家さん(時無紅音先生)が書いた作品なのですが、別に知り合いだから推しているわけではありません。

この作品、まず最初のフレーズに惚れました。あそこで人間失格のフレーズを使うのはたまらない。

また、東西南北をキャラに当て嵌めてあることですごいキャラが分かりやすいです。web小説なら、こういう風にキャラがすぐ入ってくると余計に頭を使わず読めますからね。

全体的なラノベっぽさといい、中々にいい作品です。この長い休みの間にもどんどん更新していくと思うのでぜひ。

https://ncode.syosetu.com/n0460gb/

 

 

⑫マリンブルーは夏の思い出

こちらも書籍化はまだしておらず、Twitterでの知り合いの方の作品です。千草巡先生の作品で、僕も編集的なことをさせてもらってます。

.....でもね、だからおすすめした訳じゃないんですよ?

ミステリー作品ですが、ラノベミステリーらしいキャラ立ちもあって読みやすい作品です。主人公第一主義すら、掲げそうな僕にとっては、とても面白い作品です。

また文章の雰囲気も好きです。単調にならないような、ぐいっとリズムが揺れる感じは、味わい深くて最高です。

マリンブルーは夏の思い出(千草巡) - カクヨム

 

⑬乙女ゲー世界はモブには厳しい世界です

乙女ゲーを妹に徹夜でやらされたせいで死んだ主人公が、ちょうどプレイしていた乙女ゲーのモブキャラとして転生。ゲームの知識を利用しながらも。。。というストーリーです。

作中では最初、主人公への理不尽とも言える設定に四苦八苦します。けれども主人公はそんな理不尽に立ち向かい、自分の力でやっていく。そうやってバカをしながらも立ち向かい続ける主人公の姿には感動を覚えます。

戦うと決めたらとことん戦い、大切なもののために心も体も廃れていく。でもそうやって立ち向かった果ての最後の章。これが無茶苦茶好きです。もう、ボロボロ泣きました。

https://ncode.syosetu.com/n3191eh/

 

⑭魔石グルメ~魔物の力を食べた俺は最強!~(WEB版)

転生時主人公が得たのは毒素をとにかく分解するスキル。それは一見すると役に立たず、生まれた家では、聖騎士のスキルをもつ腹違いの弟が優遇されてしまいます。

そんななか、実の母を愛し、努力を重ねていた彼。ひょんなことから新たな事実が明かされ、大きく運命が変わっていく。。。というお話。ネタバレになるのでざっくりしか話せないんです、許して。

この話は、とにかく敬愛と慈愛、そして大切な人を思う愛に満ちたお話です。主人公の振る舞いは人々をひきつけ、惚れさせます。この立ち居振る舞いは、三人称で進むストーリーによってありありと描かれていました。そして周囲の者がそんな彼と接し、どんな思いを抱くのか。それはどのような種類であれ、愛なのです。

実を言うと、この作品はまだ少年期編しか読んでません。全部読んでから更新すれば良い話なのですが、本当に、ここまで読んできただけでも何度も泣いて、すげぇすげぇって思ったのでおすすめすることにしました。

魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強! (カドカワBOOKS)
 

https://ncode.syosetu.com/n0610eg/

 

こんなところで終わりとしたいと思います。もう1作、私の好きなプロ作家さんの作品もおすすめしたいところですが、あんまりご本人も広めていませんのでここでは、控えておきます。気になった方はカクヨムでぜひ...

ともあれ、web小説というのはとても自由なものです。

ただ書籍化している作品はwebを読んだ後で書籍を読んでも最高に楽しいですし、書籍化してない作品にも溢れるほどに面白い作品があります。

外に出れない日には、ぜひweb小説を読んでみてください。

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

チラムネ語り

こんにちは、とこーです。

今日も今日とてダウナーな私ですが、今回は先日表紙ラフが公開された『千歳くんはラムネ瓶のなか』3巻について語りたいと思います。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (2) (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 文庫
 
千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

 

一応言っておくと、バリバリネタバレあり&妄想考察ありのお話となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

1.表紙

表紙のラフ(ラフって言わないかもしれないですが)が公開されましたが。

なんと三巻のメインヒロインとなるのは西野明日風先輩でした!!

なんとなく『裕夢先生ならやってきそう』と思いながらも『いや、でも流石に三巻には来ないだろ……』と思っていたのが明日姉だったので、ちょっとびっくりしました。

その絵についてはTwitterで検索したらすぐ出てくるのでそれでぜひ。ここにツイートを貼るのはOKなのか分からないので。

まずはこの表紙について言いたいのですが。

普通に神じゃないですか!?

もう、既に表紙にできるレベルのクオリティなんですけど。

あの足のポジションの絶妙なエロさもいいですよね。明日姉もヒロインなんだなぁって強く感じさせられる表紙です。夏服は胸部がいやらしくない程度に強調されていいですよね。

 

2.明日姉という人物

三巻のメインヒロインとなる明日姉。

彼女は一巻からもミステリアスな存在のように描かれ、どう考えても他のヒロインとは別な存在として扱われていました。

それゆえに三巻で来ると思っていなかったわけなのですが。

でも、いざ考えてみるとなるほどなぁと(勝手に納得する)思ったので一つずつ語っていきます。

①二巻での伏線?

二巻において千歳くんが語った彼の初恋のお話がありました。

で、それだけならただの話の一つとして考えられそうなのですが、その後の明日姉との会話で明らかな匂わせがあるんです。

まずはその初恋の女の子についてまとめますと、

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子

・人形みたいな顔立ち

・背中くらいまである髪

・多分年下

・ちょこまかと後をついてきた

・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた

・ある年から姿を見せなくなった

・噂によると好きな男の子ができたらしい

 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

なんだか、もうこれだけで千歳くんとのやりとりが脳裏によぎっていいですよね。

で、まぁここまでなら『少年漫画なら途中で登場しそうだよね』みたいなところなんですけど、問題はその後のシーン。

具体的には第三章の最後のところ。

「そうやって君も、私も、大人になっていくのかもしれない。麦わら帽子とワンピースを押し入れにしまって、ぱりっとしたスーツを取り出すの」

「俺はいつまでも短パンとビーサンを忘れたくないな」

「きっと君には、それがよく似合うだろうね」

 どう考えてみても、話はそこまでだった。

「明日姉は……」

 なにかを言いかけて思いとどまり、俺は続く言葉を変えた。

「きっとアイロンをかけたスーツよりも、真っ白なワンピースがよく似合うよ」

「きっと真っ白なワンピースが似合う私を、君は好きになれないと思うな」

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 P304L13-P305L4

引用してみたわけですが。

ここの描写であえて『真っ白なワンピース』っていう言葉を使うのは確実にわざとだと思うんです。

スリードを誘っているだけなのかはともあれ、『明日姉=初恋相手』というイメージ形成する意図はあると思うんです。

更には三章最後の一文でも、千歳くんが前に進めていないと感じている描写があります。このことからも、初恋のことを引きずっている、っぽい感じがあります。

で、この考えを補強するためにお話したいのが以前メロンブックスに特典として付属した明日姉の特典SSです。

地域の関係で読めてない方も絶対いらっしゃるので詳しいことは話しませんが、そこでもそれっぽい描写があるんです。

そこで、明日姉=初恋相手と仮定して妄想で話を組み立て、先ほどの初恋相手の情報を分析してみます。

 

・小さい頃県内にある千歳くんの母方の実家で毎年ひょこっと現れる女の子
・人形みたいな顔立ち

この2つに関しては当てはまると考えることもできます。明日姉の家がそっちの方なのか、千歳くんと同様に実家がそっちにあるのかは分かりませんが、どちらにしてもありがちですね。

・背中くらいまである髪

これについては今はあてはまっていません。が、小さい頃から高校3年生に至るまでの間ですので、変わっていてもおかしくないでしょうし、むしろ変わっていることに意味があるとも思いま。千歳くんは初恋相手の髪が鬱陶しそうだったと語っていることを、あえて深読みし、その長い髪を『不自由』さの喩えだとみれば、今の明日姉が短髪なのも納得できます。


・多分年下

これも、小学生のころのことなので年上年下が分かりにくいということで辻褄は会います。
・ちょこまかと後をついてきた

ここが千歳くんが年下だと思った所以なのだとすれば納得がいくのではないでしょうか。これは↓にも関わってきますね

・千歳くんに『自由でうらやましいなー』と言っていた。

ここからある通り、当時の彼女にとって千歳くんは『自由』で憧れの存在だった。だからちょこまかと後をついていったし、そんなところが年下に見えた。今の明日姉はむしろ彼女の方が自由っぽい感じですが、そんなところも千歳くんへの憧れから変わったとみることが出来る気がします。
・真っ白なワンピースを泥で汚して大泣きしてた
これについてはむしろ、しっくりきます。先ほど言ったように千歳くんへの憧れで彼女が変わったのなら、『真っ白なワンピースを汚して大泣きした』彼女から『ずぶ濡れの泥まみれになった』彼女への変化。これはしっくりきすぎるほどしっくりくる対比であるように思います。
・ある年から姿を見せなくなった
・噂によると好きな男の子ができたらしい
 →その男の子はとてもかっこよくて、運動神経がよくて、頭のいい人。

このあたりがしっくりこないところであるとも感じます。

1つ見方としては、『好きな男の子=千歳くん』という説ですかね。風の噂であるとするのなら、あながちないわけじゃないと思います。むしろこういう昔からの縁についての話って結構誤解が生じてるのがありがちなので、違和感はありません。それにチラムネはそういうのなしに、マジで他に好きな男の子がいる設定もしていそうです。

 

と、こんな感じで初恋相手が明日姉だとして見ると、割と辻褄があいそうです。

まとめるとするなら

『昔千歳くんの自由さに憧れた明日姉は何らかの事情で(事情はなかったのかもしれない)で千歳くんが彼のおばあちゃんの家にいっている頃に会えなくなった。が、明日姉は千歳くんの自由さに憧れて自由な人間になり、高校生になったとき千歳くんと再会を果たす』

でしょうか。もちろんこれ会っているとは限らないですが。

 

で、そう考えた時にお話したいのは『何故千歳くんのことを君と呼ぶのか』ということです。

千歳くんを何らかの固定概念で捉えないように『君』と言っている、というのも自然ですし、僕もそれが一番強いと思います。

が、別の読み方として。

千歳くんが初恋相手の名前を知らないというところをフォーカスしてみます。

千歳くんは相手の名前を知らなかった。なら、その相手もまた千歳くんの名前は知らなかったと考えるのが自然です。

だとすれば初恋相手は千歳くんの事を『君』と呼んでいてもおかしくないのではないでしょうか。

更にもし明日姉が初恋相手だとすれば千歳くんのことをあえて『君』と呼ぶのも、過去のことを忘れていないからだ、と言えるのではないでしょうか。

それが事実なら、結構明日姉は萌えなキャラですよね……。

 

さて、ではここまでのことを踏まえ、『明日姉=千歳くんの初恋相手』であると考えたとき、なぜそんな重要な回が第三巻なのでしょうか。

僕はそうすることで千歳くんのもつ幻想を取り払うためでないかと思います。

一巻でも二巻でも、しばしば幻想についての描写はありました。リア充に対しての幻想、千歳朔という人物への幻想、七瀬悠月という人物への幻想、現実への幻想。

しかし、その中でも明日姉への幻想はかなり色濃いものでした。特に一巻はそうです。まるで幻の女だと思うほどに抱く『明日姉は自由であるという幻想』。これをなくさなければ明日姉はヒロインになれないのではないかとすら思います

見ようによっては、二巻というのは七瀬悠月がヒロインになることを決意する物語です。が、その一方でどんなにラブコメが交わされようと千歳くんが持つ幻想がなくならない限り本格的な千歳くん争奪戦には入れない。

だからこそ、明日姉がヒロインである西野明日風になり、千歳くんの恋への考えを少し変える。

そうして物語が進む。

そういう展開は実にキレイなものですし、ありうるのではないでしょうか。

 

まあ、全部妄想なんですけどねぇ。

純粋に二巻読んで明日姉推しになったオタクの妄想なんです。

そんなオタクの妄想全快で話すと、明日姉が抱えていた大学進学の諸々のことは、夏休み前には解消してないと現実的にきつそうなんですよね。それに二巻で明日姉と千歳くんの関係もちょい悪化しちゃいましたし。このまま別ヒロインに行くわけにはいかないよねっていう軽くメタい想像もしております。

 

 

ともあれ!

『千歳くんはラムネ瓶のなか 3』は4月17日発売です!

楽しみー♪

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

ほんとチラムネ語りは楽しいけど、ブログに書くより誰かの問いの答えを考える方がやりやすさがありますね。

『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』感想

こんにちは、とこーです。

最近は本当にダウナーなのですが、そんな状況でもずっと楽しみにしていた作品『俺がラブコメ彼女を奪い取るまで。』が発売されたので、その感想を書いていきます。

俺がラブコメ彼女を絶対に奪い取るまで。 (富士見ファンタジア文庫)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

発売前から楽しみにしていた今作。

読んでいて思ったのは、やはり俺好きに似ているということでした。

ただそれだけではない。俺好きよりも主人公がクズ。そんな作品であるように感じました。

 

第1章で戦う決心をした主人公は、そこから3ヒロインと関わっていきます。

これは読者としてはあからさまに『あ、主人公の勘違いなのね』ってなってるんですけど、その一方で主人公の心情みたいなのにも分かるなぁというのがありました。

どのヒロインも、必ず沖津優太を大切に思ってる。で、リア充な主人公よりも沖津優太の方が距離感が近い。そのことを語られればそりゃ主人公は辛いし、苦しい。

そういうところは何だかとても共感できますし(僕がそういう経験があるわけではないですが)、そういう意味では、ラブコメのストレスを上手く描ききっているようにも思います。

全体的なノリとしてはラブコメ。恋愛に奔走するウブな男の子の物語です。でもそれ以上に、『もしもハーレム主人公とは別にヒロインたちにとって特別な男友達がいたら』というところの嫉妬を力強く描いている気がします。

それだけなら結構暗いですし、鬱々としたストーリーになります。が、この作品は違う。

この作品は十分にコミカルで面白いです。それは何故なのか。

主人公が愛せるキャラだからなのかな、と感じます。

主人公はリア充で正直うざいです。これはチラムネの千歳朔よりも遥かに薄っぺらいクズで、かっこよさはあんまりない。リア充だなぁって思うけど、こうなりたいなぁとは思えない。

でも、彼はなんとなく『あ、僕だ』って思うような、等身大のクズさがありました。決して過度ではなく、ネタに振らず。とことんクズさのリアルを突き詰めているように思います。いわゆるクズ主人公というのは、クズを押し出しすぎていたり、クズだけど時々頑張ったりしています。もちろんそれでも共感はできますが、今作の成瀬和臣は少し違う、読んでいて自然と胸が苦しくなるような共感性がありました。

 

優太と和臣の対峙のシーンで、あえて噛ませ役を演じる和臣というのもまた、悪くはなかった。この『悪くはなかった』がなんだかオブラートに包んでいるように思われてしまったら嫌なのですが、そうではないのです。『悪くはなかった』という『よかった』とはまた別ベクトルの賞賛としてそう感じたのです。

 

全体を通して思ったこと。

それはこの作品における『リアル』っていうのは、3次元の私たちにとってのリアルとはまた別の、物語の世界での『リアル』なのではと思ったことです。

そもそも、和臣みたいなキャラはリアルにはいないですし、いても心地よいクズさを感じません。普通にキザで痛いです。

でも優太という存在がいたら。冴えないように見えるのに、美少女たちと仲良くしていて、その裏事情もまた創作の世界にありがちなあれこれで。

そういう『ラブコメの設定が存在している』世界でならリアルなんです。たぶん同じように思う。

美少女が明らかに脈アリなことをしててもそういう世界では『いやないな』って思わざるを得ない。ある意味では残酷とも言えるラブコメへのアンチテーゼでもある気がします。

全てのラブコメを過去にするというのもそういう意味では正しい気がします。

 

ただ、この作品についてはほんとに賛否両論あるとも思います。

賛否両論でいうとチラムネなんかもそうなのですが、チラムネ以上に、この作品は難しい気がします。

ややモヤモヤが残ったまま終わる感じがあり、これ2巻できなかったら不良消化じゃね? というのもあるにはあるのです。

だから読み終えたあとは『うーん?』ってなりました。

でも!!

でもですよ。

そんな作品だからこそハマる人にはハマる。

僕はこの作品の痛さがいいなと思いました。主人公の和臣も好きです。彼のナルシスト感はマジいい。

だけどなぁ。。。。。

なんだろうこの感じ。ほんとに感想に困ります。こういうとき、上手く言葉が出せればいいんですけどね。

ただこの感覚は俺ガイル14巻の1周目をした時に感じたものに似てるかもしれません。

決して『うぉぉぉ! おもしれえ!!』じゃないです。ほんとに、マジで。

けど、いいんですよ、これ。面白いとは言いたくない。でも読んで欲しい。このね、言葉は悪いけどつまらなさというか、痛さというか、これがたまらなく好きで。 ハーレムものをいつも一歩後ろから見るような冷静な世界観とそのくせ、すぐ温度の上がる雰囲気が悪くなくて。

読んで欲しいですし、読んでもらってもこの感覚は共有できないとは思うんですよ。

もどかしいなぁ。けど、好きだなぁって。

そんなことを思いました。

 

ここまでにしたいと思います。

予想としては『そう! これ! こんなの待ってた! うっひょい!』ってなると思ってたんですがそうではありませんでした。

けど、読んで今回はしないし推したいとも思います。

もう1周したいなぁとも思いますね。

2巻出て欲しい。

お願い富士見ファンタジア文庫さん!

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!