ライトノベルにありがとこー

『好きでワクワク』をコンセプトにしたラノベブログです。

『探偵はもう、死んでいる。』推薦コメントについて✨

こんにちは、とこーです!

本日はご報告したいことがございまして記事を書かせていただきました!

 

タイトル見てわかった方もいらっしゃると思います。そうです。MF文庫J様で今月刊行予定の『探偵はもう、死んでいる。』の推薦コメントを書かせていただいたんです!!

 

URLどぞ⤵︎ ︎

https://mfbunkoj.jp/rookie/15th-project/tantei/

 

いや、改めて不思議なんですよねぇ。このブログ自体ほとんどPVを稼いでいない弱小ブログですし、そもそも読書感想文程度でしかないので。。。

とはいえ、依頼して頂いたからにはガッツリ読んでしっかり書きました!

 

と、いうことで僕はまだ買っていないのですが一応最後まで読んでいるので、面白いよ! というところだけ伝えたいと思います!

いや、ほんとに面白いんですよ。試し読みした方はわかると思いますが、まずそもそも会話のテンポがリズミカル!

そして、キャラクターを上手く絞っているおかげで一人一人が印象的で、その魅力がバシーンと伝わるんです。

なにより、どんなラノベ好きでも必ず何かしら琴線に触れることがあるよねってくらいジャンルの境で反復横跳びしてる作品です。ほんと、とっても楽しみです!

 

。。。ちなみに推しは故人系ヒロインことシエスタさんです!

特典も様々なところで出るそうなので(っていうか、あのバリエーションはロングセラー作品でもなかなかないですのね)、ぜひ読んでみてください!

 

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。⑭』感想

 どうも、とこーです。これを書いておりますのは、ちょうど俺ガイル最終巻を読み終えまして、ガガガチャンネルの放送開始を待っている余韻の時間です。そんな時間に、言葉がまとまっているわけでもないのにつれづれとこれを書いているのは、俺ガイルが大好きだからだという他にはありません。

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている

 圧倒的なページ数。正直、ストーリーの筋を追っていけばそれだけで冗長な話になってしまい、俺ガイルを愚弄しかねないのではないかとさえ思います。そこで今回は、あくまで「読んで思ったこと」を書き連ねるのであり、ここに考察は介在しません。言ってみればオナニーですね。

 それでもいいと思った方。ぜひこの先をお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕が俺ガイルに求めていたもの。それはこれまでに大きく変容してきました。

 はじめに求めたのは孤独を肯定する姿勢でした。読み始めた当初、ぼっちになりたいと思った僕はその考えを肯定するために何度も、何度も俺ガイルを読みました。

 次第に、孤独を求めるのは違うんだなぁと思いました。いえ、そういう読み方もあるのではないかとは思います。読書とはあくまで物語と読者による自由なものである、というのが僕の考えです。ですから否定するつもりはないのですが、俺ガイルを読んで孤独の強さを求めようとするのは僕の中では違うような気がしました。

 そして本物を求めました。八幡たちが本物を見つけること。それを求めていました。見つけてもらえた本物を見て、それが本物なのだと知りたかったのです。八幡なら本物を見せてくれる、と。ずっとそう期待していて、信じていました。

 だからどんなシリアスな展開も受け入れて、そして信じ続けました。この先に、八幡が本物を見出してくれるだろう、と。

 

 けれども、14巻を読んでその期待は裏切られました。

 それが本物であると、ついに八幡は証明しませんでした。……もしかしたら証明してくれたと感じた人もいるかもですが、僕は証明してもらえたとは思いませんでした。

 けれどそのことへの失望はありません。

 むしろ、これこそ最上の俺ガイルなんだとさえ感じました。

 

 本物を、もしも八幡が本物と定義してしまえば。むしろその時こそ僕は俺ガイルへの失望を感じていたのではないか、とさえ思うのです。

 本当にそれは本物なのか、と疑心を募らせてしまっていたのです。そして本物を見失っていたような気さえします。

 ですが、長い長い物語の末に。色んな感情があって、どんな言葉で募っても足りなくて。そんな関係でさえも疑い、考え続ける。心の底から信じられるときがくるのか、それともこないのか。常に歪んだその在り方は、答えの提示などではなかったのでしょう。

 だからいつまでも続いて、きっと読み手である僕たちが死ぬ間際に、終焉を迎えるのではないかなぁと思いました。

 少なくとも僕はそうです。他の人がどうであれ、俺ガイルはその時まで終わらない。

 

 

 なんて、ちょっとよさげにまとめてみましたがどうでしょ。なんか気持ちが悪いですね。

 ほんとは普通にキュンキュンするところとかもあったんで書きたいんですが、なんか今回はそういう気分ではないのでいずれ。

 

 それでは。

『俺を好きなのはお前だけかよ』感想

俺ガイル14巻の発売をまえにお胸をドキドキさせているとこーです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今月はテストの用意で忙しいのですが、これを書いている今は精神的に余裕が出来ておりますので、そういう合間に俺好きの感想を書きたいと思います。

俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫)

俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では始めます。

 

 

 

 

 

僕は俺好きについてはまんま、アニメから入った口です。ですので1巻のオチについては予め分かった上で読んでいました。

それで思ったことは

ラノベ作家すげぇ!!! アニメ制作すげぇ!!!

ということでした。

まあ要するにみんな凄いです。

アニメでオチを知っているから、普通に読むよりかは楽しめないだろうなぁ、と不安に思いながらも、かと言ってアニメの部分を飛ばして読むのも嫌な気がして、1巻を読みました。

びっくりしました。アニメとは異なる構成でありながら、ライトノベルとして読者を確実に引き込んでいるように思えたんです。

アニメは映像として見た時にテンポがいいようになっていて、原作は文だからこそのリズムや面白さがあります。そう言うのを見ると改めてしみじみと、文ってものはすごいなぁと感じました。

 

 

 

はいちょっと真面目なのはあれとして。

俺好きについては本当に『友情』を大切にしてるなぁ、という印象を受けました。

そもそも、ジョーロ自身がむっちゃくちゃ友達思いなわけで。ずる賢い考えはあっても、それより友達思いな部分が強い。ここまで友情を大切にしてるのって今日日スポ根くらいじゃね? とすら思う程でした。

サンちゃんの心情もまた、胸にきます。

ジョーロ視点でストーリーが進んできたからこそ、サンちゃんの口から語られるサンちゃんの感情は『友達の感情の吐露』に感じたのでした。

そして。

僕が一番好きなのは最後の最後でした。

パンジーとの出会いのシーン。ジョーロが惚れるにたる人物であって、ジョーロがむっちゃくちゃ友達を大切にしてるんだということが分かる、すごくいいシーンでした。

友達、ほんといいですよねぇ。

青春ラブコメは簡潔に近付くにつれ友情とかを丁寧に描いていく印象を受けてきましたが、俺好きは最初からフルスロットルでした。

 

 

一方で、ちょっとコスモスとひまわりについてはかなりヘイトが高まるんですよね。

2巻以降も読んでるので全然嫌いじゃないのですが、1巻だけだと

『恋って言えばなんでも許されると思ってね?』

みたいになってた気もします。

まあでもその辺は『ジョーロが何かを解決したわけじゃない』からこそ『ジョーロが知らない』んだなぁ、と思って尚更巧みに感じました。

後、ジョーロとパンジーの会話のテンポがたまらなく好きです。ラブコメとしてコメディをしっかり補完してる作品でもありました。

 

 

2巻以降もばっちり読んだので早く語りたいものです。(文を書くのが下手すぎて追いつかない)

ともあれ、今日はここで終わりたいと思います。

いつもながら拙い感想文でしたね。

俺好きはアニメ化もしてるのでもう大人気作で、読んでる人も多いでしょう。なので言うまでもないのですが、すごく面白い作品だと思います。

ぜひ読んでみてくださいね!

俺ガイルという素敵な物語のお話

こんにちは、とこーです。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

僕、とこーは普段ブログやTwitterライトノベルの感想を書いているのですが、今回は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の最終巻が刊行されるということもあって、ちょっとだけ自分語りをさせて頂こうかなぁと思います。

そういうの興味無いって方はごめんなさい。

あと、ちょこちょこツイートしてることがあると思うのであんまり面白いお話ではないと思います。

それでもお読みいただける方がいるといいなぁ、と思います。

それではいきます。

 

 

 

 

 

 

これは俺ガイルと出会う前と出会った後の僕についてのお話です。

時は僕が小学生のときに遡ります。僕は自分で言うのもあれですが、言ってみれば「いじめられっ子」な気がありました。小学校入学以前から、誰かと遊ぶより砂場近くで小石を拾ってる方が楽しいと思う子でしたし、幼稚園に行かなければならないことを毎日のように嘆くくらいには人見知りでしたし、シャイでした。

小学校入学後はあからさまにいじめられてました。ただ今になって考えるとあれはいじめなんかじゃなく、むしろ友達としてありがちなことだったんだなぁと。

まあそれはともかく。

そんなことをしながら、小学校高学年になるまで、ちょこちょこいじめられながらもヘラヘラ笑ってそこそこには人と仲良くできるし、ちょっと嫌われがちな人にも優しくして、空気を読み続ける。心をすり減らしながらも、日々を演じ続けることを少しずつ受け入れていきました。

空気を読めない訳じゃないですし、読みたくない悪い空気は読まないようにもしてました。それでも、やっぱり空気に飲み込まれ続ける日々でした。

が、そんな日々が限界だと思う時がありました。

それまでのいじめよりずっと酷いいじめが始まったのは、周囲が中学受験でぴりぴりし始めた頃です(これをお読みの方の周りがどうだったかは分かりませんが、僕の周りは半分以上が中学受験組でした)。

そんな頃、いじめられっ子でありながらもなんとか、生き抜くためにピエロみたいになっていた馬鹿な僕はいいターゲットでした。「馬鹿だ」と笑うことは勉強のストレスを発散してくれるものです。すぐに笑い者になっていくと、今度はそれが僕の生活全体に永享を及ぼしました。特にない悔しかったのは当時ハマっていたSAOをバカにされた時です。ちょっと、えっちなイラストをみた同級生に本を取り上げられて、黒板につるし上げられたのは本当に悔しかった。

更にそれ以上に悔しかったのはそんなところを見たり、普段の無邪気な僕を見たりした女の子から告白? みたいのをされて、それで少し嬉しくなったことです。言い表すのは難しいのですが、なんだかあれは本当に悔しかった。自分が庇護される側の人間みたいで、弱者みたいに扱われたことが許せなかった。卒業式の練習中に足かっくんされまくって立ってる間ずっと足が震えたり、下半身下着だけでドア諸共廊下に飛ばされたりしたこともありましたが、それよりはるかに悔しかったです。

 

さて、話を戻しましょうか。

そんな頃です。悔しくて、死にたくなって、死ぬのが嫌で現実逃避したかった僕はとにかくアニメを漁って、見ていました。うまるちゃんとか、ごちうさとか、まあ色んなものを見て、それからふと「やはり俺の青春はまちがっている。」っていうのがあったなぁと思い出しました。

なんか青春ラブコメはなぁ。。と思いながらも軽い気持ちで第1話を見てみました。

 

 

なんだかその時、何もかも壊れたような気分になりました。

 

 

人生が変わる時、というのがもしあるのならきっとあの時なのだと思います。

「青春は嘘であり、悪である。」

たった一言。しかも感動的な場面でもない。

なのに涙が出ました。もうその一言が救済に思えたんです。これまで囚われていたものが「悪だ」って、見方があるんだって。僕を苦しめてきた漠然としたものを否定してくれてるような気がしました。

のめりこみました。

そしてぼっちという生き方を知りました。

小学生にとってみれば、ぼっちという生き方はいじめられっ子と同じだと思ってたんです。でも、そうじゃないんだと知って、憧れました。

それだけじゃないです。

自分が傷ついても欲しいものに手を伸ばす。欺瞞を欺瞞と言いきる。そんな姿がもう、言いようもない感動に満たされていたんです。

だからいつしか本物を欲しいと思うようになりました。

そうして、ぼっちになった僕は本物をを探すために中学校に進学しました(受験では無いです。一応書いときます)

 

 

中学校になって1年目は、ぼっちから始まって少しずつ強さを蓄えた日々でした。移動教室のお小遣いとしてもらったお金を全部つぎ込んで俺ガイル全巻買った時の感動は今でも覚えています。

そうやって読み続けていくと、話が合う友達が出来ました。しかも話を合わせる必要はなく、好きなことを言っても打ち返してくるしこっちも打ち返せる人達です。本当はその人たちと、今も友達でいたいんですけどそうもいきませんでしたが。。。

二年生になって人と関わることが増えました。ぼっちにこだわるだけじゃなくてやりたいことには積極的になる。本物を見つけるために、ちょっと不安になることでも頑張りました。そうして、いつしか大事な彼女と出会えました。人生で最も活気のある日々でもあったかもしれません。

俺ガイル12巻が出たのはその年の秋。

何事にも手を出し、力になろうとしてきていたときに聞いた共依存という言葉は、どきりとしました。それまで持っていたものが否定されて、考え直さなければならないんだなぁと感じました。

そして三年生。卒業の年、現実にくじけて本物なんてないのかもしれないと思うようになった時期でした。色んなものを失って、頑張るのも面倒になって早く日々を進めたいと思いました。不思議なことに本物を諦めると、その方が色んな人と仲良くなれて、強さとか本物なんて要らないなぁって感じていました。

でも卒業ギリギリで13巻が出ました。

すぐ読んで、それで思い出しました。八幡なら本物を見つけてくれるんだろう、と。仮に幸せと遠くとも、本物を手にしようとする八幡を信じようと思いました。

 

そうして、今に至ります。

俺ガイルに救われた命は、今はまだ誰のためにも使えていません。きっとたくさんの人を傷つけて、苦しめてきているんだろうなと感じます。

でも俺ガイルに救われたおかげでたくさんの人と出会えました。たくさんの物語と出会えました。身近な人の尊敬したいところや尊敬したくないところを見つけられるようになったのも俺ガイルのおかげです。出会えた物語のおかげでさらに俺ガイルは深まりました。

今色々と言ってるチラムネにさえ出会えていないことは確実です。

 

俺ガイルは一部の人にはあまりよく思われていないことを知っています。彼らの物語はたしかに少し迂遠ですし、痛々しいところもあるかもしれません。

けれどそんな迂遠さがあって、何度も問い直してくれたからこそ今ここにいることができます。

痛々しさを恥じ、忌み、けれども抱きしめてしまうような物語だったからこそ僕の手首に傷跡は無いですし、首に後もありません。

俺ガイルに全てを賭けるつもりはないですし、俺ガイルが完全に正しい物語だとも思いません。けれども。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は素敵な物語なんだ、とは言いたいなと思います。

 

長くなりまして、失礼いたしました。

俺ガイル14巻は怖いですが、それでもこうやって出会いから今までを書くことで少し心の準備が出来ました。

 

 

 

どうか本物が幸せな、かけがえのないものでありますように。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫)

 

おすすめラノベ2019

こんにちは!

とこーです。Twitterの方であげた更新予定だと考えてなかったんですが、なんとなく今日は気分がよいので、今まで読んだラノベで好きな物をオススメする記事を作ろうかな、と思います。

本当は年末年始だと思ってたんですが、年末年始は年末年始で別の記事を作りたいので今やっておきます!

 

ネタバレはしないのでよろしければ読んでみてください!

 

 

 

ということで行きます。

 

①あんたなんかと付き合えるわけわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!(HJ文庫)

3巻完結のラブコメです。

この作品はあまり言うとネタバレになるのですが、とにかくメインヒロインである幼なじみと主人公との関係がいい。

あともうひとつ言いたいところがあるのですが、それはネタバレになるので言えない!

とにかく一巻を読んでくれれば僕が言いたいことが分かるはずですのでぜひ!

異世界誕生(講談社ラノベ文庫)

異世界ものっぽいタイトルに見えて、驚くほどに人間を描いた作品です。

この作品がすごいのは面白くない? って薄々思いながらも何故かページをめくっている。そして読み終わったら理由もなく「ああこれはすごい」と思わされるところです。

他のラノベとは別の次元(それがいいかどうかが分からないくらいに)にある作品だと思います(はやく続刊よみたい)。

異世界誕生 2006 (講談社ラノベ文庫)

異世界誕生 2006 (講談社ラノベ文庫)

 

③モブ恋(電撃文庫)

モブキャラと友人キャラが協力してお互いの恋を。。。という作品です。表紙買いした作品でしたが、ハッキリラノベとして読んだ作品では初めての作品です!

恋について考えさせられる作品でした!

モブ恋 (電撃文庫)

モブ恋 (電撃文庫)

 

④友達いらない同盟(講談社ラノベ文庫)

これは僕が読んできた中でもトップレベルで好きな作品です。

何がすごいって主人公とヒロインがいい。可愛いとかかっこよいとかそういうことではなく、存在がいい。読んでいて、自分の中に残る言葉が多い作品でした。

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)

 

それからおなじ作者さんの作品が書いた二つの作品も好きです。文章が空気で笑えるので、そちらも紹介しておきます。 

⑤公園で高校生達が遊ぶだけ(講談社ラノベ文庫)

公園で高校生達が遊ぶだけ (講談社ラノベ文庫)

公園で高校生達が遊ぶだけ (講談社ラノベ文庫)

 

⑥夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去(講談社ラノベ文庫)

夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去 (講談社ラノベ文庫)

夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去 (講談社ラノベ文庫)

 

⑦青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。(ガガガ文庫)

こちらの作品もトップレベルに好きな作品です。

圧倒的負け組の主人公が同じくだめだめなヤツらと青春に負けているっていう作品です。

だめだめな主人公だけど、だからこそ過ごせる青春がある。そんなところは泣けました!

⑧コワモテの巨人くんはフラグだけは立てるんです。(ガガガ文庫)

こちらは前回、紹介した作品です。優しさを前面に押し出し、自分を好きになることについて考えさせられる御伽噺のようなラブコメです。

雰囲気の優しさが好きです。現実味のなさが、むしろ御伽噺感がでてて好きです。

⑨ランオーバー(講談社ラノベ文庫)

可愛い表紙がもう悪夢にしか思えないくらいえぐいストーリーの作品です。ガチで問題作と言いたい作品で、これ、そういうのが苦手な人からすると読むのが辛い作品かもしれないです。

ただ歪んだ感情みたいなものを上手く表現されてると思いますので、読んで欲しい作品です。

ラン・オーバー (講談社ラノベ文庫)

ラン・オーバー (講談社ラノベ文庫)

 

⑩千歳くんはラムネ瓶のなか(ガガガ文庫)

もう言うまでもない作品です。

とにかく主人公かっけー!

ヒロインかわいいー!

ストーリーおもしれー!

泣けるー!(ゴミ語彙力)

という作品です。

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

 

⑪お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎるだろ。 (富士見ファンタジア文庫)

初めは俺ガイル?? と思って読み始めた作品だったのですが、俺ガイルと似てるけど少しだけ違うベクトルで面白い作品でした!

面白いのは勢いのある雰囲気と、主人公の台詞の面白さだと思います!

主人公かっこいい、と思える作品でもあるのでぜひ読んでみてください!

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ 2』感想

こんにちは、皆様いかがお過ごしでしょうか。人気ブロガーなら上手い前置きで人笑いとるところですが、人気ブロガーになるつもりも、面白い話をするつもりもないので早速本題に入ります。

今回はおさまけ2巻の感想です!

っていうかPV見ました?

すごいですよね、2巻発売の時点で有名声優さんによるPVって。。。

人気作かつ電撃文庫様だからこそできるプッシュですね。

ということでやります。

Amazonのは貼っておきますね。

幼なじみが絶対に負けないラブコメ2 (電撃文庫)

幼なじみが絶対に負けないラブコメ2 (電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

 

 

 

 おさまけで何より素晴らしいのは言うまでもない、クロですよね!?

 なんといってもクロが可愛い。とにかく可愛い。ぶっちゃけどんなに内容が酷くてもクロが可愛ければこの作品は名作! それくらいに思っていたんですがね、今回の2巻では

 

さらに無茶苦茶可愛い!!!

 

でした。もう、最高に可愛い。

 1巻のラストの「え? え?」という展開からの2巻のクロの可愛さといったらもう、やばい。幼なじみの可愛さを余すこと無く書ききってくれてありがとうございます!!

 

 

 とはいえ、そんなクロの可愛いだけではないストーリーの面白さもありました。1巻の空気からこうくるか、という戸惑いはありましたが、全体的な空気として確かにこういう展開がぴったりだなぁと感じました。

 芸能界方面に進んでいく、という展開ではなくあくまで高校生として仲間たちと色々やるっていうのは面白い! けど注目したいのは、おさまけの場合、あくまで青春がメインなんでしょうね。クリエイター的なストーリー、というよりかは。清々しく青春を貫くのは好感が持てました。役者とか演技的なところはあくまで舞台で、その舞台上で青春をとにかく、描く。そしてクロが可愛い。それこそがおさまけなのだなぁ、とそういう、方針を示した作品でもあるように思います。

 

 2巻では若干復讐要素もあったのですが、どうなんでしょう。今後もちょい要素的に入れてくるのか。。。それは神のみぞ知るということで。

 

 

 今回はここで終わりにしたいと思います。おさまけ、3巻も楽しみです! なんか、電撃文庫は3巻以降が鬼門という話を耳にしたことがありますが、どうかおさまけはそれ以降も続いてくれますように!

 それでは!

 

 

 

 

 

 

 超蛇足ですけど、今んとこヒロインみんな幼なじみだから誰と付き合ってもタイトルに反さない、的な説が浮上してます。クロの恋が実りますように。。。

 

 

『コワモテの巨人くんはフラグだけは立てるんです。』感想

 こんにちは、とこーです。先日のチラムネの感想記事が過去最高のPVを記録したため調子に乗ってます。

 今日はおなじガガガ文庫の新作、『コワモテの巨人くんはフラグだけは立てるんです。』の感想を書きます。

 

コワモテの巨人くんはフラグだけはたてるんです。 (ガガガ文庫)

コワモテの巨人くんはフラグだけはたてるんです。 (ガガガ文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

 一通り読んで感じたのは「お伽噺っぽいな」ということでした。これは、べつに「こんなのお伽噺だろ」っていう悪い意味がある訳ではありません。むしろプラスの意味で「お伽噺」だと思ったのです。

 あらすじなんかは何より分かりやすくお伽噺でした。が、それ以外を見ても、かなり「現実味のない設定」でした。

 もともとライトノベルの設定は現実味があってもなくてもいいと思います。ファンタジーであっても細かく設定を考えて現実っぽい設定にする場合もあれば、ふわふわとした何となく存在するパワーとして定義してしまう場合もあります。現実味がない設定であっても、ライトノベルはいいのです。

 ですがこの作品はその中でも上手に「現実味のなさ」を演出していました。

 優しい空気感と現実味のないストーリー。それは心の隙間をそっと埋める、お伽噺に思えました。

 

 

 

 また読んでいて、謙虚かつ鈍感な主人公による一人称進行というのはなかなかに難しいものなのだなぁ、とも思いました。いちいち謙虚なモノローグにしようとすると、どうしてもしつこさや鬱陶しさが生じてしまう気がします。これはこの作品において、というよりかはライトノベル全体において、というニュアンスが強いでしょう。

 そう考えた時にこの作品はどうしても生まれてしまうしつこさや鬱陶しさをヒロインのモノローグの導入や文章力といった上手さによって気にならないくらいに、むしろ強みにさえしているように思います。

 

 空気感として苦手な人もいるのかなぁと思いますが、個人的に敬語に敬語を積み上げるこの雰囲気は、僕としては好きです。

 今後の展開がクリエイターと学園、どれくらいの割合で入ってくるかによっておもしろさが変わってくるように思います。

 

 ただ、どちらにしても「優しさ」の行く先にある幸せな結末を見届けたいなぁと感じます。

『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』感想――ちょっとだけ飲み下せたVer

 こんにちは、とこーです。

 以前、発売してすぐにも書いたチラムネ二巻の感想を改めて書いていきたいと思います。

 

 URL

https://www.amazon.co.jp/千歳くんはラムネ瓶のなか-2-ガガガ文庫-裕夢/dp/4094518169/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%8D%83%E6%AD%B3%E3%81%8F%E3%82%93%E3%81%AF&qid=1572170848&s=books&sr=1-2

 

 

はい、でははじめます。

今回のはいわゆる学校で書く感想文みたいな感じですので、レビューとかそういうのを期待している方には、とりあえず神作なので購入を! と記しておきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直、想定を超えるレベルで面白かったチラムネですが、自分が読解力がないということもあって、少し内容を咀嚼するのに時間がかかってしまいました。

 なんとなく『すごい』し『感動する』作品なんですけど、どうして感動したのかなぁ、とかそういうことを考えてたらもう発売からそこそこ経ってしまいました。

 

 さて今回書くのはあくまでチラムネ二巻を咀嚼して自分なりに理解したことについてですので、ここからは別作品の名前を出しながら書いていきたいと思います。書きたいポイントは大きく分けて三つです。

①偽物と本物について

②なりたい自分について

③千歳くんについて

 

 

ではいきます。

①偽物と本物について

 最初と最後の対比的な表現によって示された『偽物の恋』と『本物の恋』。前者は千歳くんによるモノローグ、後者は七瀬さんによるプロローグです。

 後者については分かりやすいでしょう。はじめは偽物として始まり、それでも千歳くんへの思いに名前をつけてこなかった七瀬さん。けれども、理屈なしに跳んでいけてしまうような人に負けないために名前をつける。なんだか、とてもきゅんきゅんします。

 一方、前者についてはなかなか理解が難しかったです。あくまで二巻における千歳くんと七瀬さんの関係のことを指して偽物としている、というのは分かります。けれどもその上でそこから先のことがなかなかわかりませんでした。二巻における千歳くんは、結構要所要所で感情に名前をつけることを否定します。まだ早い、まだ早い、と。あとから二人で恋と名付けるくらいがちょうどいい、とのことです。

 ですが、あとで二人で名づけるのであれば、その時の二人の関係はなんなのでしょう。いつからなら早くないのでしょうか。

 そこがなかなか難しいところで、ずっと『千歳くん、もしかして難聴主人公と同じ感じのヘタレ?』と思いました。

 たぶん違うなぁと思うのでこれについではいずれ。

 ただここの時点でまとめておくと、ここでいう偽物の恋は彼の中の戒めであり、同時に智也くんのことなのかなぁと感じました。

 

 

②なりたい自分について

 七瀬さんは高みを目指していました。それは千歳くんも同じで、同時に七瀬さんも千歳くんも他者から幻想を押し付けられている部分もあります。そして、そんな幻想に対してよくないと思っている部分もあるような気がします。

 仮面をもって、『七瀬悠月』でいようとする七瀬さんのことを千歳くんは気高いと思うのに、その割にそんな『七瀬悠月』に恋をする智也くんには幻想をつけずしっかり見るように言う。そんな姿はちょっとバカの僕には????となりました。

 で、それで気づいたのはなりたい自分でいようとすることと仮面をつけることは違うんだなぁ、ということです。

 終盤、はっきりと智也くんに七瀬さんは幻想を壊すようなことを口にします。またその前、なずなちゃんに謝ったときの七瀬さんもそれまでとは少し違いました。これってつまりなりたい自分になるっていうのは自分の物語を描くことなんだろうな、と感じました。別に『七瀬悠月』としていることが大切なのではなく、周囲の妬みや中学時代のことのせいにして物語を描かず、自分の意思で物語を描いていく。それこそがなりたい自分になるってことなのかもです……おい、これ辞書調べれば普通に出てきそうだぞ。まあそれはいいか。

 で、一方で幻想を押し付けるというのはこれもまた物語を描くことを放棄する行為です。それは言ってみれば偽物で、本当はそうではなくしっかりと勝手にできた幻想に頼らない、自分で関わって知っていくようなことだけで作り上げていく物語であったほうがいいのかなぁ……というぼんやりしたことしかまだわかっておりません。

 

 

③千歳朔について

 これが一番僕の中で難解であり、同時に肝心でした。僕はラブコメも好きですが、それ以上に主人公を愛すタイプなんです。主人公がどんな風に考えるんか。そういうことを知りたいがために読書しているとさえいえるかもしれません。

 それゆえにややこしいなと思いました。

 なんだ、千歳くん。八幡とは別ベクトルで面倒くさっ! 真っすぐなの? ねじくれてるの? もう、なんかよくわからないんですけど!

 と、文句はいいや。普通にかっこよかったですし、なんだか色々と感じましたからね。

 で、今書いたように千歳くんって結構『真っすぐだしねじくれてる』と思うんですよね。それはもう無邪気で、びっくりするほどやんちゃな一面とか恋する男子みたいなところもある。かと思えば恐ろしいほど理性的で、引くほど冷静で自制的なところもある。そういうのを見て面倒くささも覚えたわけなのですが、そういう面倒くささが僕には千歳くんらしさっぽく感じました。

 そんなことを思ったとき、以前、リアルの友人にチラムネの一巻を貸したとき、『千歳くん自身が空気っぽい』っていうことを言われたのを思い出しました。

 その時は面白い意見だなぁと思いながらもしっくりきてなかったのですが、二巻を読んでいてそのことがなんとなくしっくりきた気がします。

 それはマイナスな話ではありません。というかある意味では当然なのですが、千歳くん=作品の空気、な気がしたんです。語り部が千歳くんである以上、当然なんですけどね。どんなシーンでも千歳くんによって悲しいシーンではなく楽しい青春として、恋物語のようになってしまう。かと思えばなんでもない幸せなひと時が彼の思い一つで切なさを残す。言ってみれば解釈の余地を残す、ってやつなのかもしれません。

 そしてそんなところが、一巻でも感じた『男子高校生』感を余計に強く感じました。なりたい自分を目指して頑張って、意地だって張って見せて、それでもどこか自分が足りないと思ってしまう。そんな、『青春してる男子高校生』感があふれていて、そんなところに幸せを覚えました。

 これは一巻の時にも書きましたが、本当に千歳くんに似ていて似ていない友人が昔いたんです。だからこそ、そんな彼の一ページを読めるような気分になれてうれしいんです。……これ、チラムネ好きの皆さんにマジで申し訳ないな。

 

 

 さてそれはともかく。

 二巻を読んでいると明日風先輩の一面も見えてきました。

 こうなってきて思えるのは千歳くんの『月』がどんなものなのか、ということです。

 これについてはまだ分からない部分もありますし、具体的な人がいるかもわかりません。わからないことを考察するのはちょっと推理みたいで嫌いなのでやめておきます。

 

 

 ということで今回はここで終了です。

『弱キャラ友崎くん LV.8』感想

  とこーです。

 今回は、弱キャラ友崎くん八巻の感想を書いていきます。

 

 そういえば。

 弱キャラ友崎くん、アニメ化おめでとうございます!!

 そんなアニメ化をお祝いする気持ちを込めながら書いていきますね。

 

 一応、AmazonのURLは貼っておきますがたぶんこれ読む人は既に買ってますよね。

まぁ、とりあえず。

https://www.amazon.co.jp/弱キャラ友崎くん-Lv-8-ガガガ文庫-や-2-9/dp/4094518150?pf_rd_p=58c92908-f2b1-4cbf-98d2-8911a92c77a0&pd_rd_wg=s2WiD&pf_rd_r=JKPC5C5FXS0PGX5THHZ1&ref_=pd_gw_cr_simh&pd_rd_w=iYYyi&pd_rd_r=ecec199a-8aa7-4807-8682-55007251fdba

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きます。

 

 

 

 

もう「いい最終回だった」レベルの終わりを見せた七巻でした。そして八巻で新章突入となりました。

 

個人的には、この八巻の雰囲気の方が好きでした。

八巻では、もう完全にリア充になっている友崎くん。会話なんかも意識せずにこなせたり。意識しながら強気になれたりしています。そんな風な成長は、一巻から知っている読者サイドから見ると、涙ぐましい成長です。

 

そしてそんな友崎くんですが、今回、未来について思いを馳せるようになります。

ブコメである以上に『人生を楽しく生きる』術が描かれてきてい今作ですが、その中でもこの新章からは真の意味で『人生を楽しく生きる』術を書いていくのがここからなのかな、と感じました。

 

将来の夢について考える過程で、『今』楽しいこととかも色々考えていくのがいいですね。

そして終盤の気づき。

ゲームが好きだからこそ人生を攻略してきた友崎くんだからこそ感じられる高揚感があるんだろうなぁ、と感じました。

 

弱キャラ友崎くんの読者は結構高校生率高いですし、そういう意味では僕も含め色んな人にとってきっかけになりうる巻だったのではないか、と思います。

 

 

 

さて、それはそれとして。

菊池さんとのあれこれについてはちょっとなぁ……という感じでした。

作品としては面白いのですが、人生攻略の結果、結局誠実な対応ができてないって意味ではちょっと寂しくなりましたね。

いや、僕の中での誠実と友崎くんの中での誠実が違うから、というのもあるのかもしれませんが。

 

そんなところですかね。

アタファミとかが深堀されてましたが、そういうところは格ゲー未経験者すぎてなかなか理解しにくいところではあります。説明はあって分かりやすく、迫力もあるので『雰囲気』的に楽しめたのはよかったですが。

 

 

 

それでは今回は終わりにしたいと思います。

九巻も楽しみです

 

それでは。

『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』感想

 お久しぶりです、とこーです。

 遂に発売されましたね、チラムネ2!!!!!

 ということで、感想書きます!

 なお、この感想はTwitterで書くとネタバレになりそうだけど、別に考察みたいな感じで深く触れるわけじゃなく、純粋に僕が記憶に残る好きポイントを全力で語るだけのコーナーとなりますので、興味ない人はAmazonでぽちる or 近くの書店へGOしましょう。

 

 あ、でURL。

https://www.amazon.co.jp/千歳くんはラムネ瓶のなか-2-ガガガ文庫-裕夢/dp/4094518169/ref=pd_sim_14_1/356-5387732-6847564?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4094518169&pd_rd_r=7ede0827-1dfe-4b2f-8a7e-27f9e1e126ae&pd_rd_w=YKEdz&pd_rd_wg=StrEn&pf_rd_p=5154b573-f205-46f7-b001-5d766491aaab&pf_rd_r=ETR8WEN5PM98T8TCK54X&psc=1&refRID=ETR8WEN5PM98T8TCK54X

 

 

はい、ということで前振りは終了。さっさと入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、まず端的に言いましょうか。

最高でした!!

それはもう、最高でした。とにかくかっこいいし、きゅんきゅんするし、わくわくしっぱなしかと思えば、無茶苦茶泣けるし。

一巻から雰囲気が変わって楽しめないかなぁ、って気持ちが一ミリくらいありましたが吹き飛ばされましたね。

二巻から本編。なるほど、理解できました。

 

で、まぁ内容とか考えていくとですね。

本当にエロゲかっ! って感じでした。

まぁ、僕はエロゲやったことないですし、ギャルゲというか美少女ノベルゲームみたいなのもそこまでやったことないんですけどね。

でもなんでしょう。以前ときメモやったときのような感じがありましたね。たぶん、もっとわかりやすくギャルゲやエロゲをプレイしていたら実感できるとおもいます。

ストーリーは、もうこれを読んでいる方もいらっしゃるでしょうからいちいち言いませんが、全体的にここまでやるかというくらいに一人のヒロインをフィードバック。こんなに分かりやすくワンヒロインに偏るものでしたっけ? ってくらいです。

それでも、他のヒロインとのひとときもしっかり用意されているこの感じ。

最高でございます。

 

と、さて。

そんな感じで書いてみたのですが個人的にはストーリーはあと何回か読んでから書きたいです。

なので今回はそうじゃないところを(なら書くなとか言わないで)。

 

 

一番印象的だったのは明日風先輩です。

明日風先輩は一巻では千歳くん以外との関わりがまったくなかったわけですが、今回は七瀬さんとの絡みもありました。

その他、明日風先輩のあれこれについても色々と。

ただ、一番はそんな明日風先輩が見る『千歳くん』がどんな風に映っているのかが気になりました。

『君』という呼称に対して特別なニュアンスがこもっているっぽい雰囲気は一巻の時点でも少しありました。その中で七瀬さんが今回も指摘し、やはり特別なニュアンスがあるというのは確実なのだと思います。

そして次の台詞です。

「きっと、夏の日の縁側で唄う風鈴みたいなものだよ」

この台詞が僕の中ではかなり印象的でした。また、次の台詞

「話を聞くかぎり、七瀬さんは君だから」

も印象的です。

それを特に深く考察するつもりはありませんが印象的でした。

あ、そんでもって明日風先輩推しに変わりました(あっさり)。

 

 

さて、そのお話はおいおい。

それとは別に思ったのが『楽しすぎかよ』という青春でした。

千歳くんのかっこよさが注目されていた一巻に続き、二巻も千歳くんはくそかっこよかったです。ですが、それだけじゃなく、チーム千歳の面々皆がかっこよかったです。

浅野くん、ネタキャラだと思ってましたけど普通にかっこいいしいい奴じゃないですか。

山崎くんもさらっといるし、普通に頼りになるし。

女性陣も皆、頼りがいありますし。

あと上村くんサイドも、いい奴じゃないでしたね。

 

色々あってもやっぱり『平和な青春』がそこにあって、仮に不穏な日々があっても必ず『楽しい』があるし『楽しい』に戻る。そういう安心感が、なんとなくいいなぁと思いました。

 

とりあえず今回はこれくらいにしておきます。

 

 

 

最後に。

これはメロンブックス特典読んだ人向けですので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諸々の演出からして千歳くんの言ってた子が西野先輩にしか思えないんですけど。

月が沈む頃、明日の風が吹き、明日の風が吹きやむ頃、また月が上がるってやつですか。

最高かよ、まったく。

『異世界誕生2006』感想

 今回は異世界誕生2006 を読んだのでその感想を書きたいと思います。

 この作品についてはちょっと不思議な感じの本なのですが、おすすめなので。

 

 AmazonのURLをば。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07WNTPN2D/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

 それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直、この作品についてはあまり読むつもりはありませんでした。

 あらすじとか読んでも明らかに『ラノベ』感がなくて、自分が苦手なタイプの作品だと思っていました。

 が、本屋でふと見かけたときにTwitterで絶賛されていたのを思い出して買ったのでした。

 

 と、ここまでは出会いのお話。

 それから家に帰ってやることを済ませて読みました。

 ぺらり、ぺらりとページをめくります。

 序盤→ほーん、なんか重いなぁ。

 中盤→うぅむ、さらに重い。

 と、いう風に思いながらも、けれどなぜだかページをめくるのが苦痛じゃないという不思議な感じがしました。が、気にせず終盤に突入。

 そして、読み終えて。

 『お、おう。。。』という感じがすごかったです。

 Twitterでも言いましたが、読み終わってもなお、この作品が『面白い』作品だとは思いませんでした。

 内容としては、WEB小説がまだ今ほどはやっていない頃に、息子の残したプロットをもとに母親がWEB小説を書いていくという内容。

 思いつきそうで思いつかない内容ではありますが、かといって斬新すぎて『これを思いつくとは、天才かっ!』となるほどの内容ではなく、だけれどありふれているわけではない。ただ、全体的に絶対ライトノベルには合わない内容すぎるなぁ、と思うものではありました。

 伏線回収が上手だったなぁ、と思わなくはないですが、感動を覚えるほどの驚きはありませんでした。これは、悪い意味ではなく、むしろいい意味です。驚きのある伏線ではなく、『事実が積み重なっているから真実を明かすのにまったく違和感がない』というニュアンスでの伏線回収がなされていたのです。

 つまり、この作品はこれまでの『ライトノベル』とは一線を画する作品であるように思います。

 伏線回収で感動を覚える作品はこれまでにもありました。斬新なテーマを掲げた作品もありました。素朴な良さがあった作品もありました。

 けれども、この作品はとにかくそれらと別次元にある気がするのです。

 その別次元がいいものなのか、悪いものなのかは僕にはわかりません。もしかしたら、こういった作品は今後評価されず、廃れていくのかもしれません。ですが、僕はこの作品が、ライトノベル業界が進化していくためのカギにすらなりうる作品であるように思うのです。

 そしてライトノベルを読む側の僕たちも、この作品を知るべきではないかと思います。

 面白いわけでも、面白くないわけでもなく、そもそも面白いとかを論ずる必要もなく、僕たち物語を求める人にとって必要な作品。それが『異世界誕生2006』だと思います。

 ぜひ読んでみてほしいな、と思います。

『雨の降る日は学校に行かない』感想

 今回は、雨の降る日は学校に行かないを読んだのでその感想をば。

 

 まずAmazonを。

https://www.amazon.co.jp/dp/B071DZB8Z4/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

 

 

それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この本を手に取ったきっかけは単純なもので、僕自身が学校に行きたくなかったからです。いじめられているわけでもなく、家庭環境がヤバイわけでもない。なのに学校に行きたくない。そう思ってたからこそ手に取りました。

 

 そんな自分にとって一番共感できたのは死にたいノートというお話でした。

 主人公の女の子は、ただ死にたいと思っていて、そこに理由はない。だから、理由を探して、遺書のようなものを何度も何度もノートに書いている。いびつな行為で、きっと万人に理解されるものではないのでしょう。

 理由がないのに死にたいだなんて意味が分からないですもんね。きっと誰にだってふとした瞬間、「あー、死にてぇなぁ」と思う日があるでしょう。それが人より多くて、常に続いている。そんな状況なんだろうなぁ、と思いました。そういうと軽く聞こえますけど、ずっと続くって、きついですよ絶対。

 そんな中で本気で心配してくれる。死にたいにこもった生きたいを教えてくれる。理由を探しているという状況が、すでに理由なんだと教えてくれる存在は尊いです。ただ、現実だったらそんな優しささえもきつく見えちゃうんだなぁ、と切なくなりました。

 

 それから雨の降る日は学校に行かない、という表題作。

 とにかくひどい目に遭わされる主人公でした。担任の先生へのヘイトがたまるたまる。けれど、こっそり事実なのかもなぁ、と思ったり。

 と、いうのもたぶん自分も同じなんです。主人公みたいに、巧くやれない側の人間で。頑張らなきゃいけないのは分かってるし、自分が『できてない』のが悪いんだろうってわかってる。今はぼっちなだけですけど、昔はいじめられてたりもしましたからね。その時の性根はやっぱり残ってるもんです。だから、担任の先生の言葉もきつくてきつくて。協調性について文句を言いたい気持ちも同じで。言えない気持ちも同じだなぁ、と思いました。

 

 それくらいですかね。テーマがテーマだけに、ちょっと抽象的になりましたし、意味わからん感じになりました。

 たぶん、今度エッセイてきな感じで別枠で書くと思うので、そちらでお話するかもしれないです。

 

暗い気持ちになる部分もありました。完全に救われたわけじゃない彼女たちを見ていると自分のちっぽけさに気付いたりもします。ただ、それはそれでこの作品の魅力というか、声というか。そんな感じがしました。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』の二巻が楽しみすぎる件について

 こんにちは。

 今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか』についてのお話でございます!

 

 と、いうのもですね。

 二巻のあらすじ&表紙が公開されたんですよ!

 

 まず、AmazonのURLを貼ってから語りましょう。

 

https://www.amazon.co.jp/千歳くんはラムネ瓶のなか-2-ガガガ文庫-裕夢/dp/4094518169?pf_rd_p=ce1112f3-4c88-4026-b7f5-9e0b15945fa0&pd_rd_wg=fDh0j&pf_rd_r=BDP9T3JMX9PD13ZRQV6G&ref_=pd_gw_cr_simh&pd_rd_w=aVGq7&pd_rd_r=a5ac7298-30a2-4a96-96bb-daa36ba6f708

 

 

 

 

あ、ちなみに表紙はAmazonでは公開されてない(このブログ公開現在)ので、見たい方は担当編集の岩浅さんのTwitterを!

 

 

 

 

と、いうことで語りましょうか。

今回、語るのは『千歳くんはラムネ瓶のなか』二巻を読むうえで僕が楽しみなポイントです!

 

 

①千歳くんのかっこよさ

 一巻で試し読みで『絶対この主人公を好きにはならない』と豪語したくせに

 読み終わってから『もう好き!!』ってなったどうも僕です。

 と、そんな僕の話はともかくとして、『千歳くんはラムネ瓶のなか』の

 目玉ポイントとも言えるのが主人公・千歳朔だと思います。

 僕の読んでいる本がまだまだ少ないので確実ではないですが、僕が思うに千歳くんほどかっこいい主人公はそうそういないのではないかと思います。

 何がかっこいいかは以前、このブログで語りましたので気になる方はこちらを↓

『千歳くんはラムネ瓶のなか』感想 - とことこ読書感想文(一言)

 

 そんなかっこいい千歳くんですが、かといってまだ完全なわけではありません。

 これからどんどんかっこよくなっていくんじゃないかという期待があります!

 そういう意味で、二巻ではかっこよくなるのかな? ってことが気になるところです。

 何せ、千歳くんはラムネ瓶のなか、ですからね。

 この作品は千歳くんがラムネの瓶に沈むビー玉の月になっていくお話だと解釈しております!

 

②ヒロインの可愛さ! 七瀬さんっ!! raemz神ありがとうございます!

 僕は圧倒的七瀬さん推しです!

 そんな身からすると、あらすじは切ないようなわくわくするような曖昧な感じなのです!

 絶対七瀬さんのお話はあとの方になっていくと思ってましたし、もっと秘密裏な腹の探りあいで終わるのかなぁと思ってたので、いきなり、しかも偽恋展開とか心臓が爆発しますって!

 七瀬さんといえば、内田さんとの絡みがもう尊いですし?

 福井弁会話くっそ可愛いですし?

 もうね、いい。期待しかしてないんですよ!

 

③文章

 一巻の時点で、文章がきれいだよねって話は色んな人がしていたと思います。

 僕も同じように思っているのですが、裕夢先生はただ綺麗な文章を書いているだけじゃなく、等身大の高校生としての違和感のないかしこさと綺麗さのある文章だからいいと思うんです。

 擬音の感じとか、なんだか子供っぽくてよくないですか?

 そういう読んでいてほっとする文章を読めるだけで楽しみです!

 

まとめて

 とにかく、『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』が楽しみで仕方がありません!

 一方でもしも二巻から一気に変わってしまって僕が好きじゃない感じになってしまったら。。。。。。という不安も少々。

 僕と同じような方もいるんではないでしょうか。

 ともあれ、そこは裕夢先生を信じているのであまり心配していないですけどね!

 

 最後の最後に大切な言葉をば。

 

 

おっぱい!!

『夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去』感想

 久しぶりになりました。

 ちょっとメンタルがやられてしまってブログから離れていましたが、その間にも本を読んだので感想を書いていきたいと思います。

 今回の作品は、友達いらない同盟を書いた園生凪先生の新作でございます!

『夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去』です!

 

その前にAmazonのURLをば。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4065169690?pf_rd_p=3d322af3-60ce-4778-b834-9b7ade73f617&pf_rd_r=WJ9KT93N1K4KCYZ7GTDJ

 

 

 

 

 

それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

全体的な流れは、よくある、小説とかメディアワークス文庫とかみたいな感じ。実写映画にして、『ラストで波だ』とかそういう風にくくられる感じです。

その中でこの作品の個性は二つ。

①文章→園生凪さんだなぁと。

②現実と夢の境界線がはっきりとしていて、その境界線を行き来する感じ。

この二つについて書いていきます。

 

 

①文章

 同盟シリーズ、公園で遊ぶ話の計三冊を僕はすべて読んでいました。

 その中で思うのは、文章が読みやすい文学然としているところです。

 主人公の性格が終始、まじめなんだけどくだらない感じで、そのくだらなさと、

くだらなさの中のまじめさが文章にちらちら顔を出している感じがしていいと思います。

 地の分でいうと、改行や句読点の位置がたまらない。一曲の歌を聴いているような

リズムがあっていいなぁ、と感じました。

 

 それから。

 最初の方の描写が最後になって効いてくる感じ、本当にすごいです。

 友達いらない同盟読んでいる人ならわかるかなぁと思うんですけど、そんな気配も感じないように、何食わぬ顔で伏線が文章に隠されてて、最後になって「ああ!」ってなるんですよね。

 ミステリー小説じゃないからこそのささやかなこういう感じが、好きです。

 

 

②現実と夢の境界線

 夢をタイトルにも出すほど夢を押し出した作品でした。

 夢を見る、という作品です。けれど終始夢の中にいるのではなく、作中では夢と現実がはっきりと分けられ、けれどぼんやりと曖昧になっているようにも感じ始める。

 そんな感じがしました。

 ですが、そんな中でも確固たる現実があって、あくまで『現実』の話であり、『今』の話であるところが泣かされた点ですね。

 

 ①の方でも書いたように主人公はまじめでくだらない人だなぁと感じるわけですが、

そのくだらなさがリアリティがあったのも好きです。

 ダメ人間なんだろうけど、しっかりするところではしっかりしてる。けど弱さはある。そういう意味で、本当に人間臭いなぁと、感じました。

 

 これくらいですかね。

 園生凪先生の作品を語れる同士があまりいないのですが、同盟シリーズ以来、本当にファンになっているので、ぜひぜひ読んでほしいなぁと思います。

 上に書いてるのでネタバレっぽいようなネタバレじゃないっぽいような微妙な感じですが、ストーリーわかってても面白い作品ですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 追加すると、手紙のところは泣けました。

 それでは。

『弱キャラ友崎くん Lv.6.5』感想

今日は弱キャラ友崎くん Lv.6.5 の感想を書きます。

あくまで感想ですので、レビューや考察にはなりません。悪しからず。

 

AmazonのURLをどうぞ。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07JDFBZSD?ref_=dbs_pwh_calw_6&storeType=ebooks

 

 

 

 

それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくつかのサブエピソードを集めた短編集的なこの6.5巻です。

普段覗けないキャラクターの心のうちを垣間見ることができたのはよかったです。

中でも印象的だったのはみみみの話と日南の話。

全部取り上げても仕方ないので、今回はこの二つの話について取り上げます。

 

 

順番的には日南の方が先なんですけど、なんとなくみみみの話を先に。

 

みみみの話は、まっすぐに青春してる女の子の話でした。

人並みに悩み、恋のような感覚にもやっとしながらも全力で生きている。そんな女の子の姿がうまく描かれていました。

みみみの抱える悩みは2巻でひとまずなんとかなりましたが、実際には根本的な解決はできてませんでした。

だからこそ悩んだみみみでしたが、少し休んで、改めて走ったことで得るものがありました。

走るのが『好き』という気持ちに気づいたみみみは、この話の最後に、日南に勝ちました。

これは勝利について結構スムーズに描かれていますが、かなり大きいことなのではないかと思います。

もちろん常に日南は勝ち続けるわけじゃないです。まぐれ負けだってあります。

でも、この時の負けはそういうのではなく『好き』であり『本当にやりたいこと』が日南に勝った瞬間なのではないか、と感じました。

そういう意味ではみみみの話でありながらお、日南の話であり、友崎くんの話でもあったな、と感じます。

 

次に日南の話。

これは日南の過去の話ですが、これを読んで思ったのは『拒絶』でした。

読者があくまで外側にいるような冷たさがありました。

みみみや泉、菊池さんの話はあくまで一人称的でした。

水沢の話は外側からですが、それは水沢という人物をほかの視点から描いている感じが強いからでした。ぐみちゃん視点が強かったです。

一方、日南の話はあくまで外側からでした。

まるで偉人伝のように語られる話は、語られ方も含めて『日南』っぽいと感じました。

そんな日南が今の日南になるまでのお話はなかなか面白いものがありました。

一番大きいのは、それでも最後のシーンですね。

日南が好きになる相手。

『自分に勝てる相手』というのは今後、どんな風に効いてくるのか。

楽しみでしょうがありません。

 

それではこのあたりで終わりにします。

それでは。