ライトノベルにありがとこー

読書した本について感想を書いていくブログです。 自称偏読家。

「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーニャさん」感想

こんにちは、とこーです。

今回はロシデレの感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

この作品は小説家になろうにて短編が投稿された、いわばweb発ラノベでした。

その一方でその内容は書籍化に合わせて完全一新という、本当に力のこもった作品だなぁと思います。

そのテーマはズバリ「ロシア語でデレる」

もうこれに尽きるわけで、その軸をうまーく描いていたように思います。

 

序盤、この作品のチュートリアルかのようにポップな会話劇とアーリャとのやり取りが続きます。ここの軽妙さは甘すぎて持たれる感じではなく、なのに時折ニヤってして面白い。

しかもこれを三人称でコメディな感じ進めていくため、本当に読みやすいという仕様になっております。

 

かと思えば中盤に進むにかけて、キャラへの厚みも増し始めます。

アーリャと政近の、昔の話。

これはこの2人に「結ばれて欲しい」と思うに足る、とても心地よくて綺麗な話でした。

そこからは嫌味にならない程度に政近の能力を描いていく……というのも、主人公至上主義たる私には最高でした。

 

幼なじみが実は妹、ということが明かされて「あ、これハーレムじゃないのね」と改めて理解したところで、今度は政近のちょい重めなストーリーに突入します。

そこで描かれる話もまた、読んでいてとてもいい。正直、もっとただただロシア語でデレるだけの話だと思っていたので、ここまで深く掘るのには驚きました。

 

その後会長と話して色々と考えを改めたり……という流れからの、一連のイベントはラブコメ以上に青春モノのそれでした。

こういうの、好きよ。ヒロインが困ってるところに駆けつける主人公! 超良き。

それからその後の、見開きの挿絵もナイス。角川スニーカー文庫さん、ほんと挿絵の使い方が上手いなぁ、と思います。

 

全体的に、かぐや様は告らせたいっぽさがあるなぁと感じたのは私だけでしょうか。というか私が作品を知らなすぎるから、語彙力がないのでしょうけど。

でも、実際それっぽさがあるように思います。コメディで始め、盛り上げのポイントはきちんと押え、その上でベースは甘さをきっちり用意する。

この巧みさはマジでよかったですし、今後も読み進めたい作品だなぁと感じました。

 

というかこれ、今後がもっとすごいでしょ。

政近が昔会った女の子のこととか……ねぇ?

続刊楽しみなので、ぜひ売れて欲しい1作です。

 

以上、感想でした。

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

「ホヅミ先生と茉莉くんと。Day.1 女子高生、はじめてのお手伝い」感想

こんにちは、とこーです。

今回は「ホヅミ先生」を読んだので、感想を書きます。

ただし今回、過去最高レベルで超駄文な感想になると思うのでご容赦を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

 

この作品があってくれてよかった、と心から思いました。

まずは一言、そう書きたいです。

いきなり私的な話になってしまうんですが、実は最近、どうにもラノベを読んでも楽しめないって日々が続いていたんです。目が滑って、意識が散って。

何も楽しいと思えなくなっていて、ちょっと本気で不安でした。「もうラノベで心を動かされることがなくなっちゃうんじゃないか」って。

 

でも、この作品を読んでいたら自然と泣けました。心が動かされて、物語に引き込まれて。ずっと読んでいたいって思えました。

思えたんですよ、久々に。

それくらいにこの作品は凄くて、優しくて、幸せなお話でした。

 

 

 

さて、少しずつまともな話もしましょうか。

この作品、私は当初「あー、またこういう系か」と思っていました。いや、いいですよ、こういうまったり日常を描く系。でも、食傷気味だったんです。だから当日には買いませんでした。

でも、Twitterを見ればちらほら絶賛の声が。葉月文先生の作品はこれまで読んでこなかったのですが、Twitterの声を見ていて、加えてたまたま見かけたnoteを読んで、気になったわけです。

 

まず、試し読みをば。

そうして読んで、驚く程に読みやすいことに気づきました。なんだこれ? 面白いし、綺麗だし、シンプル。意味わからんくらい読みやすくて、即座に購入。

かくして読み始めました。

 

一貫して感じたのは、息を飲むほどの心地良さ。こんなに綺麗な文を、私は日常系ラブコメで読んだことがありません。私の見聞が浅い、というのはあるんでしょうが。

綺麗で、でもその綺麗さが堅苦しくないんです。よくあるじゃないですか、文学とかで。「綺麗なんだけど、迂遠すぎて読みにくい」みたいな。それがこの作品は、一切ない。

むしろ綺麗で尊い一つ一つの文章に、目が通り過ぎてからやっと気づくくらいの、自然さ。

だというのに、ですよ。そうして綴られる美しくも自然な文章の中に、確かに強さが顔を出すんです。軸のような、染みに染みたおでんの大根みたいな、胸にずんと響く言葉達がいたんです。

 

もう、その日常だけで終わってもいいと思える作品。

だというのに、この作品はそこで終わりませんでした。日常に確かな起伏を持ってきたのです。茉莉がいなくなってからのラストスパートは、圧巻という他ありませんでした。

 

 

読んだ方ならわかるでしょう、あの手紙のところ。

ストーリーや文章だけじゃない、演出すらも作り込まれていて、幸せで仕方ありませんでした。

手紙を見たホヅミ先生がとる行動も、すごく好きです。

何もかもが尊くて、ぎゅぅっって心を掴まれました。

 

正直に言うと私、文字を大きくしたりとかする演出ってあんまり好きじゃなかったんです。

なんとなく冷めてしまうところがありまして。

でもそんな私が、むしろその演出に拍手喝采を浴びせたいほどに感動しました。

フォントを変え、サイズを変え、シミを作り……紙で使える最大限子表現が駆使されて、すっごく胸が打たれました。

 

 

繰り返して、言いましょう。

この作品があってくれてよかった。

下手をすれば、今この作品を読まなければ私は読書が嫌いになっていたかもしれませんでしたから。

 

この作品は、2巻の発売も決まっているそうです。

Twitterでの評判も上々ですし、「そりゃそうだ」って感じですかね。

今年の夏……うわぁ、くっそ楽しみ。

本気で推せる作品でした。

 

それでは今回はここまで。読んでくださってありがとこーざいました!

「僕が答える君の謎解き 明神凜音は間違えない」感想

こんにちは、とこーです。

今回は連れカノの作者、紙城先生の新作を読んだので感想を書きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

この作品はミステリーです。学園ミステリーだ、といっていいでしょう。

但し普通と違うのは、既に犯人が判明しているということ。つまり「答え」だけが出ており、「途中式」にあたるものがどこにも介在していないわけです。

そんな中で、推理の道筋を導き出す。そういうストーリーでした。

 

 

特筆すべきはこの、「推理の道筋」という点。

答えを元に、ただ証明すればいいわけじゃないんです。

どうして答えにたどり着けたのか?

その問へのアンサーを出すわけですから、答えが出た瞬間に提示されていない事実は証拠として使えない。

つまるところ、複数有る解法のなかから使われた解法を選ぶようなエグさなわけです。

 

ミステリーは読みなれていないので、ミステリー自体の質については分かりません。が、明確にロジカルが積み上がっていく感じはとてもよかったです。

明らかに、他の推理とは「推理」の種類が違うんですよね。見るポイントが違う。

対面するのは、謎ではなく、既に解を出した明神凜音なのです。

その姿は、作中で言われているところの「弁護士」らしいですし、何より、「ミステリー」ではなく「ラブコメ×ミステリー」たるに相応しく感じました。

 

 

 

と、頭良さげなことを言ったところで、もう少しライトなお話を。

まずね、主人公が推せるんですよ。好き。推定無罪の原則を掲げる、弁護士志望。なんだか、彼の姿がものすっごい好きですね。

だからこそ、3話ラストではグッと引き込まれました。

 

ヒロインである明神凜音も可愛いこと。

もちろん、ラブコメ全振りな作品ほど甘さやニヤケはないんですよ。

でも、魅力的でした。ミステリーにふさわしい、心地よい程度の関係に思えます。

 

会話のテンポといい、設定といい、エンタメ力がむちゃくちゃ高いストーリーであるように思えました。

作中で扱われている謎は3つでしたし、もっと読みたいです。実際、既にシリーズ化は決まっているらしいですしね。

そんなわけで、ミステリー初心者でも普通に楽しめる作品でした!

 

 

それでは今回はここまで。

ミステリーとか読むと、頭よかったらもっと楽しめるのかなぁ、とか思う今日この頃でした。

数を読めば、慣れてくるのでしょうか……。

ともあれ、読んでくださってありがとこーざいました!

「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」感想

こんにちは、とこーです。

諸々が忙しく、ブログ更新出来ずにいたのですが、今日はどうしても「このタイミングで書きたい!」と思った本がありましたので、感想を書いていきます。

そう、発売からジワっていたこの作品です。

2巻が3月発売らしいですからね。今書かねば、いつ書くという話ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。この作品を読むことを決めたのは、ふと、Twitterでのこの作品の評判を思い出したことがきっかけでした。

 

無茶苦茶バズったわけではなく、でもよく考えるとTLに流れてくるのは「売れて欲しい」という声ばかり。

 

でもでも、タイトル見るに「うーん」って感じじゃないです?

陰キャ主人公×陽キャヒロインのラブコメって、なんか飽和してるじゃないですか。

「どうせ経験済みって言っても『そう噂されてる』とかなだけなんでしょ?」

とね、思ったわけですよ。

あるいは某作品のように、やむにやまれぬ事情があって、半ば体を売るように「経験」しなきゃいけなかったんじゃ、とか。

 

でもね?

この作品は違うんです。

もちろん、先述したようなストーリーが悪いとは言いませんが、この作品は、私にはとても「しっくりくる」ように思えました。

 

ヒロインの白川さんは、元カレがいて、ちゃんと「好き」だと思って付き合っていました。

序盤の、主人公が告白したあとの一連のやり取りから、彼女が決して尻軽なわけではなく、その名の通りホワイトな女の子なのだと感じました。

 

そこに、ギャル・白河月愛は生きていたのです。

 

主人公とも、罰ゲーム感覚だったり、遊び感覚で付き合った訳ではないように思えます。

あくまで、告白されて「好き」になったから。

もちろんその「好き」は薄っぺらいものなのかもしれないですが、それでも二人の関係は紛れもなく「好き」から始まっているわけで。

 

そこから、主人公を喜ばせようとする白河さん。この一途さも、きゅんとくる。

多分、「都合がいい」と思われてしまう白河さんには、人が良すぎるゆえのポンコツさがあります。そんなところが愛らしく、だからこそ、主人公の人物像が引き立っているように思えました。

 

序盤、部屋で「経験」しそうな流れになる主人公ですが、何だかんだ、彼はものすごく迷っていました。

後日、ちょいちょい後悔したりもしてて、そういうところはすっげぇダサく感じます。

 

 

感じるけど、でも好きになれました。

等身大。

ええ、そう言いたくて仕方ありません。

実際の高校生にこんな人がいるのかは、分かりません。私は学生ですが、あまり人との関わりがないので。

でも、ここにいるんです。

 

本の中に、加島龍斗という男の子が、いるんです。

可愛い女の子に「触れたい」と思って。

エッチさせてもらっておけばよかったとか、みっともなく後悔して。

そのくせヘタレだし、自信がなかったり、微妙に悩んでて。

けど、確かに「白河月愛のことを好き」な加島龍斗がそこにいました。

 

そういう目線で、読み終えてから、ふと最初を読んでみました。 

何故でしょう。

胸に満ちるのは、「好き」という気持ち。

これを、「甘々」って言葉で処理したくありません。

裏表紙を見れば、「きっとステキな気分になれるラブストーリー」とあります。

なるほど、と。

確かにこれは、ステキな気分になります。

ニヤニヤしました。ほっこりしました。そして二人を、応援したくもなりました。  

 

この作品、あくまで個人的にはって話ですが、「自分陰キャだけど彼女ができたよ」って人に刺さる作品なように思えました。

恋愛の「あるある」が詰まって──と書こうとして、それは違うな、と思いました。

恋愛のあるあるとは、多分ちょっと違う。

けど、うんうんと頷きたくなる葛藤があり、読めばきっと主人公と共感しながら駄べりたくなる気がします。

 

 

 

 

タイトルから見て、「経験済み」ってことから黒い歴史に触れていくのかなぁとか思っていたんですが、少なくとも一巻ではそうではありませんでした。

とはいえ、今後2人が仲良くなればなるほど、問題も出てくる気がします。

2巻も発売するそうで、続きが気になる限りです。

何気に、黒瀬さんのことも好きだったりする私とこーですので。

黒瀬さんと白河さんが仲良くなるっていうのは、物語のキーになりそうですもんね。

 

それでは今回はここまで。

未読の方は、読むべき1作だと思います。もちろん最近の「一対一の純愛ラブコメ」要素は強いのですが、そういうのに飽和気味な私が好きになれましたので。

 

2巻だけじゃなく、末永く続くシリーズになることを祈りまして!

読んでくださって、ありがとこーざいました!

「弱キャラ友崎くんLv.9」感想

お久しぶりです、とこーです。

ここ最近は偏読家として、感想を書けるラノベに出会えていなかったのですが、今日は別です。

友崎くん、9巻!

読みましたので感想を書いていきます

弱キャラ友崎くん Lv.9 (ガガガ文庫)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきます。

8巻から続いた今回、早速、菊池さんとのあれこれがありました。

一見するとただ被害者だったように見えた友崎くんも、諸々の行動を思い出し、強く反省する事態に。

それからあれやこれやとあるわけなのですが(雑)、これ、読んでて本当にすごいと思ったんですよね。

 

だってそこらのラブコメなら、作中で言うところの「形式」を重視して、はい終わりって感じなんですよ。

あるいは友崎くんが好きって言った時点で、全て解決って感じです、絶対。

 

でもそこを深く掘って、解決したように見せてもまだ歪みが残って、むしろ深みを帯びて露出し始めて、ぽつぽつと友崎くんが自分の業に気づいていくわけです。これまでもそうでしたけど、色んな人から話を聞いて、自分の考えと照らし合わせて、道を切り開いていく感じ。

ジンジン胸に響くんですよね、こういうの。

そしてその業は友崎くんだけじゃなくて菊池さんも抱えていて、多分、2人とも結構「めんどくさい」って見えるような人間らしさが出てるんですよ。

このね、恋愛へのリアルさというか(リアルさ≠現実にある)が、超好きでした。

 

というか、正直、今回の友崎くんは超面倒くさい。

梃子でも日南のことを諦めないし、「やりたいこと」を掲げて離さないし、悩んでるし。

でもそうやって自分のことに悩んで、けどその悩みが「やりたいこと」の多さとかで悩んでるあたりが、友崎くんが成長したんだなぁと実感したりしました。

 

アタファミ関連のことも、結構印象に残りました。

操作するキャラを「キャラ変」して、その方が強くなれると宣うnanasi。このかっこよさとか無邪気さみたいなものにぐっとくるんですが、それよりもその後の日南とのやり取りの方が「うぉ……」ってなりました。

個人的に日南推しなので、超いい。彼女とかとは違う、本当に戦友なんだなって実感するシーンでした。

だからこそ最後のアレは、胸をえぐられました……

「キャラ変」していたのは、日南だった、という事実。

てっきりnanasiに自分を超えて欲しいとかそういうものだと思っていたので、絶句しました。戦友がほしいわけではなかったんですね……

寂しくても平気って言葉もありますし、家族にも仮面を被っている事実もそうですし、本当に日南は……(語彙力)

友崎くんと水沢。2人がどう関わっていくのかが気になります。

 

それとは別に、友崎くんはむしろ「強キャラ」だという指摘も、個人的には物凄く胸が揺さぶらました。

「弱キャラ」というタイトルだからこその、このエモさ。

そしてタイトルでいえば、6,7章のタイトルのクリティカル具合も凄かったです。

特に6章。今後、ゲームやってたら思い出しそうな気がしてしょうがないです。

 

と、乱雑な文になりましたが、今回はここまでで。

超良かったのですが、感想を書かなすぎて語彙力死亡という申し訳なさ。

ともあれ、10巻がものすごく気になります!

時期的にも、日南のあれこれが変わったところで完結なのでしょうか。それとも、その先での人生攻略も?

あと個人的に、本性日南と菊池さんの言い合いとか見てみたい気がしましたね。

 

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

2020年末を飾るとこー的最強ラノベ

こんにちは、とこーです。

もうすぐ今年も終わりですね。

今回は今年の振り返りと、今年を振り返る意味で現時点で激推しした作品をご紹介したいな、と思います。

 

 

まずは今年の振り返りから。

と言っても、完全にコロナウイルスのせいで予定が狂ったなぁ、という感じがあります。気付いたらもう、今年が終わっていましたからね。

ただ、今年の初めにはこのブログの総閲覧数が1万を越えられるように頑張りたいなぁと思っていたので、その点は目標達成でしょうか。読んでくださった方、ありがとうございました。

あとは、「このライトノベルがすごい!2021」の協力者としてアンケートに答えさせていただきました。偏読家として申し訳ないような気もしましたが、おかげで物凄く世界観が広がった気が致します。

 

あとは特別のことはなかったですね……はい。

ということで、もうライトノベルをオススメしていきますね。

今回は、物凄く印象に残っている4作品と、来年に向けて楽しみにしている新刊をご紹介します。

 

1.千歳くんはラムネ瓶のなか

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

言わずもがな、昨年から大好きだった作品です。

しかし、今年になり、コロナ禍で臨時休校になっていた際に出た3巻には、物凄く救われたように思います。

2巻までしか知らなければ、もしかしたら私は今ほどこの作品を推していなかったかもしれません。そう思えるほどの、3巻以降の凄さ。現在1,2巻は無料で全部読めちゃうキャンペーン中なわけですが、そこで「うーん」と思った方も、ぜひ3巻を読んでいただきたいです。

 

2.継母の連れ子が元カノだった

今年の2月の、メロンブックス様で行われましたノベル祭りの際に思い切って買ったシリーズでした。

にやけまくりたい系作品としては、卓越していると思っている一作です。視点移動や展開の盛り上げ方、挿絵の入れ方等、演出力がずば抜けていると思っております。

中でも、4巻。これは確実に人生のパズルのピースになる、無茶苦茶いい話でした。

 

3.カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれてます

ちょこちょこと、噂では聞いていたこの作品。

先日満を持して読んでみて、息を飲みした。完全に物語の中に引き込まれました。web小説発ならこの作品が最強、と感じるレベルです。

何よりすごいのは、作品世界内でのリアルさ。読んでいると、こんな日常が絶対にどこかにあるような気がしてしまいます。雰囲気も大好きで、読んでいてとにかく心地よかったです。

4.現実でラブコメできないとだれが決めた?

ブコメを作っていくスタイルの、この作品。今年の新作ということであれば、1番、好きな作品かもしれません。

主人公の狂気やパロネタによって繰り出されるコメディ調はもちろんのこと、男の子ならみんな大好きでしょって感じの頭脳戦や、スポ根レベルの熱い展開まで詰め込まれており、やりたいことてんこもりセットという感じがします。

まだ作品は2巻であり、物語としては今後どんどんステップを上がっていきそうな予感がするラブコメです。

 

 

 

 

と、それではここからは楽しみにしている作品を。

 

1.絶対にデレてはいけないツンデレ

絶対にデレてはいけないツンデレ (電撃文庫)

絶対にデレてはいけないツンデレ (電撃文庫)

  • 作者:神田 夏生
  • 発売日: 2021/01/09
  • メディア: 文庫
 

タイトルからして、もうヤバそうな雰囲気のある作品。

試し読みをしてみた感じとしても、文章は綺麗かつテンポが良く、物語としても面白そうでした。

何より、イラストがいいですよね。この秋の感じ。そして、主人公至上主義な私が満足できるくらいには、主人公も好きになれそうな雰囲気がぷんぷん漂っています。

発売は1/9、電撃文庫から。

 

2.男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)

こちらも、1月発売のラブコメです。

ずばり、男女の友情を描いた作品と言える気がします。試し読みしてみたんですが、書き出しがすごく良かったです。割と軽く友情のところは流すのかなぁという気もしてましたが、書き出しからして、単にそれだけってことはなさそうですね。

あとは、会話のテンポ感。これが、割と私にはしっくり来ました。

主人公も魅力的でしたね。しっかり主人公にも個性があって、主人公至上主義としては満足できそうです。

また、イラストが素晴らしい。この作品読んでて、青髪の良さに目覚めましたよ。

これは売上次第で続きそうですし、1巻から売れていって欲しいなぁと思うところです。

発売は1/9、電撃文庫から。

 

3.幼馴染で婚約者なふたりが恋人をめざす話

こちらは、2月発売のラブコメ。タイトルから見ても分かるように、甘々系のラブコメであることは間違いないです。

個人的に、甘々系は食傷気味な部分もあるのですが、タイトルとあらすじの魅力に惹き付けられました。試し読みしてない時点では未知数ではありますが、最近のHJ文庫のラブコメは結構期待できる気がするので、楽しみにしております。

発売は2/1、HJ文庫から。

4.継母の連れ子が元カノだった6

なんと言っても、今1番楽しみなのがこれ。

前述した連れカノの最新刊なわけですが……先日公式Twitterアカウントでアップされていた表紙の一部が、もういいんですよ。

見て一瞬で大正ロマンに目覚めたくらいです。

そしてそして!

サブタイトルが「あの時言えなかった六つのこと」らしいんですよ。

4巻で結女が、5巻で水斗がプッシュし始めた中での、このタイトル。ワックワクっすよね。

しかも舞台は文化祭。文化祭って、もうどの作品でも神回じゃないです?? 

そんなわけで、楽しみさが溢れますよ、本当に。

発売は2/1、角川スニーカー文庫より。

番外.千歳くんはラムネ瓶のなか(コミック)2

千歳くんはラムネ瓶のなか(2) (ガンガンコミックスUP!)
 

こちらはラノベではないのですが、大好きなチラムネコミカライズの2巻ということで。

何か特典もあったりするのかなぁ……と期待しつつ。

個人的には、漫画って実は苦手な部類なのですが、この作品はチラムネのコミカライズということもあって楽しめております。むちゃくちゃヒロイン可愛いですしね。ですので、むちゃくちゃ楽しみです。

発売は2/5、ガンガンコミックスUP!より。

 

 

 

 

 

この他にも、春に発売予定のチラムネ次巻やカノうわ4巻、2月に控えているメロンブックスノベル祭りなどなど、沢山楽しみなことがある来年。園生凪先生の新作もほしいなぁとか思ったり思ったり思ったり……。

私個人としても、もう少ししたらよさげな告知が出来たりするかも……と期待しております。

またそれとは別に素で受験ですので色々と不安も残っております。一応指定校推薦が貰えそうではあるのですが、このご時世、何があるか分かりませんから。

ですが!

不安も、ワクワクも楽しんで行けるような2021年にしたいな、と思っております!

そうしてくれるだけのパワーが、ライトノベルにはあると信じているので。

 

ということで今年はこれで最後の記事となります。

皆様にとって今年が幸多き年として終わり、来年が幸多き年となりますようにお祈りしております。

 

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

 

「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています」1~3巻の感想

こんにちは、とこーです。

本日はちょこちょこ評判を聞いていたカノうわ既刊を読みましたので、感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

 

端的に一言。

やばいですわ。

今まで読んでなかったことを悔いるくらいには、この作品はすごかった。

正直にいえば、WEB発ラノベの最高峰だとすら感じました。

 

恋人に浮気され傷心のところに、ヒロインが登場。そこから甘々な話が……というのは、WEB小説には多いですね。詳しくは無いので分からないのですが、この作品がその先駆けだったり?

 

まあそこは根拠がないのでいいとして。

 

この作品の特筆すべきは、異様なまでのリアルさだと考えています。

以前なにかの本で読んだのですが、人は「非現実」に対して、現実よひもリアルさを求めるそうなんです。

その意味でこの作品は、あまりにリアル。大学など知りもしないくせに、「ああ、これはリアルだ。これが大学生だ」と思い込まされ、引き込まれてしまうのです。

そして、「付き合う」という関係性や男女、人間関係の描き方。

誤解を恐れずに言うのなら、私はこの作品を”毒”だと思います。あるいは、全てを狂わす不良品の歯車。これは、この作品が劣っているというわけでは決してなく、あまりにもこの作品に引き込まれてしまうからなのです。

 

ストーリーには、ずば抜けて大きい起伏はありません。ただ、日常がある。だというのに、その日常にある起伏が、まるで腫れ物のようにしてつっかえ、ストーリーを膨らませていくのです。

1巻、2巻はまだ「日常描写が上手い」という意味で引き込まれただけでした。

でも元カノとの交わりを描く、3巻。

薄々気付いていましたが、浮気は実際に浮気と言えるか微妙なラインで。

そういう意味で、主人公はクズとも言えるわけです。

でも「クズ」だとか、そういう感想を抱けないんですよ。

2巻の後のこれで、主人公の思考も少しずつわかるようになってきての3巻で。

誰のことも恨めない。というか、恨む恨まないじゃないです。引き込まれているのに、あくまで読者として世界を俯瞰させられているような感じなので、ただ「どうなるのか」と興味だけが引き立てられていくんです。

そういう意味で、この作品は私が出会った中で最も近く最も遠い、冷たく温かい作品と言える気がしました。

 

今回はここまで。

ストーリーに大きく触れたわけではなかったですが、良さを思い切り書けた気がします。

この作品を見つけ出すラノベ読みの皆さんの眼は、本当に尊敬します。

これからも末永く、4巻以降も発売することを祈ります。

 

それでは、読んでくださってありがとこーざいました!

「現実でラブコメできないとだれが決めた?2」感想

こんにちは、とこーです。

今日はラブだめ2巻を読んだので、感想を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

今回はラブコメができるクラス作りを目指した、ラブだめ2巻。

端的に言うと、これむっちゃずるいって思う作品でした。

序盤、7番さんとの打ち合わせとともに、怒涛の「頭おかしいのでは?」ラッシュ。空気を可視化とか、マジで本格的に「ラブコメ? は?」ってなりましたよ。

しかもそれに7番さんのお母さんも協力とか、もうやることなすこと、笑うしかない。そろそろ、主人公チートやん、と思ってくるレベルです。

 

そうして戦略的にやっていく様は、さながら頭脳戦。それこそ作中でも明らかに出ていたよう実じゃないですけど、そういうレベルですよね。

だというのに、です。

だというのに、この作品はそこで終わらない。乱立する伏線、カオス極まる状況。その核にあるのは確固たる青春ラブコメなんですよね。

1巻でも感じましたけど、2巻はクラスメイトが出てくるから尚更。

色んな人物の思惑が絡み合う状況の中で、勝沼の謎に近づいていくストーリーは、無茶苦茶いい。

そして、そんな中でも決して勝沼さんを排斥しようとはしないって言う長坂が、くそ好き。マジでラブコメに真っ直ぐすぎるというか、ほんと愛すべき馬鹿です。

 

でもって、終盤。

勝沼さんの謎を解き明かし、そして事態の解決へと動くその流れ。あれがもう、いい。

頭脳戦なんて「知るかボケ!」って感じで「ラブコメこそ最強」とばかりに突き進むのが、マジでアホすぎるヒーローって感じでよかったです。いやもう、ヒーローとも呼ばないくらいに泥臭くて熱かったかもです。

 

結局、ずるいのはそこなんですよ。

長坂はただただ、情熱で突き進んできるだけ。そして周りの賢い人物は動いているんだけど、その動きすら取っ払うくらい明後日の方向で突き進む、という。頭脳戦とも言えるし、スポ根とも言えちゃうし、ラブコメだし、というのがやばい。

 

そんななかでも好きだったのは、3箇所。

熱さでいうと、まずは7番さんが、長坂と清里さんが話しているところで「己を貫け」ってくるところ。あそこの、相棒感がやばい。好きすぎる。

で、一方の勝沼のシーン。

もう終盤全般やばいんですけど、あのゴミを集めたあとの堂々とした立ち姿がすごい好き。

で、ですよ! その後の、長坂の流れ。あれもう全部好き。全力で空回るところとか、1000回も土下座の練習してるところとか、正真正銘、良い奴だってところとか。

とことんラブ&コメでした。

加えて、勝沼さんの変貌ぶり。もう、がっつりヒロインじゃないですか。あの流れからのあの挿絵、最強ですよ、絶対。

 

 

またまた、7番さんの方も、色々と「ん?」と思うところがありました。やっぱり別のクラスって時点でなかなか難しい面がありますし、今後どうなっていくんでしょうか。

まだ誰もが長坂に対して明確な恋愛感情持っていないあたり、ハーレムでもないし……いやこれほんと、どうなるんでしょうね。7番さんと勝沼さんが絡む日があるのか???

 

 

にしても、他にもどんどん伏線を敷いてました。

生徒会の日野先輩にも何かありそうですし、メインヒロインである清里さんはもう、どこぞの魔王レベルでした。いや、あの最後のイラストは日南さんを笑えないレベルでは?

 

長坂のやることなすことが読めない、ストーリーも読めない、キャラの思惑も読めないという、本格的にトリッキーなこの作品!

2巻も超期待通りなので、早く3巻が読みたい所存です!!

 

長くなりましたが今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!

チラムネ語りしましょうか。

こんにちは、とこーです。

本日はそういう気分となったので、チラムネ語りをしますよ。

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 2 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle
 
千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは行きましょうか。

「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネはただ読んでもよし、深読みしてもよしの最高の作品だと思っています。

そこで今回は、未だ表紙となっていないヒロインである優空ちゃんと5巻について、深読みします。深読みなので、悪しからず。

 

1)時系列整理とそれに伴って生じる疑問

この作品は、朔の2年生4月からストーリーが始まります。

しかしながらどのヒロインも、その以前から朔との関わりがあります。そこで、まずは時系列を整理していきたいと思います。これについては、優空だけじゃなく、朔にまつわるところ全般を拾っていきます。

 

①1年生・入学式から数日経ったある日

……掲示板に朔の名前が書き込まれる

 

②1年生・4月

……朔ら10人の1年生が野球部に入部

 

③1年生・5月-6月に差し掛かるところ

……朔ら打線の主軸に定着

 

④1年生・6月中旬

……野球部の歯車が狂い始める

 

⑤1年生・7月中、下旬

……野球部予選。この際、陽は千歳くんの姿を見て、朔を見直している

 

⑥1年生・8月最終日

……朔、野球部退部を決める。翌日退部

 

⑦1年生・9月

……明日風と出会う

 

⑧1年生・二学期くらい

……優空がリア充グループと行動するのが当たり前になってくる

 

①と②の前後関係については分からないところです。

また、⑧に関しても具体的にいつ頃なのかは分かりません。加えて二学期以前から徐々に垢抜けてきていたとの描写があります。

ここで、時系列を見て疑問点が生じてきます。

 

a:夕湖が朔を「ヒーロー」と呼ぶ所以となる事件(?)はいつ起きたのか

b:優空が朔にまつわる事件(?)はいつ起きたのか

c:優空が垢抜けてきていた理由は何か。

 

bとcは二アリーじゃない? とお思いなるかもしれません。

しかしながら、1巻において夏休みの試合の頃には優空と朔は「いまみたいに仲よくなる前」でした。

ですが、二学期前から垢抜けてきていることから、必ずしも朔との事件(?)と優空が垢抜けてきていた時期をイコールで繋げることができるとは言えないと思います。

 

さて、ではこれに様々な参考文献(SSとも言う)を照らし合わせてみましょう。

 

コミカライズ1巻と原作4巻の同時購入特典のSSつきクリアファイルより、優空と朔の過去の関係がみてとれます。

これを見るに当初は

内田さんとあなた。

そして優空ちゃんと千歳くん。

最後に今のように優空と朔くん。

と言った感じで呼称が変遷していると思われます。そしてコミカライズ1巻巻末のSSより、2人の最初の印象は「悪かった」、そして優空にとって「あんまり思いださせないでほしい」ことが分かります。

このことから、⑧に至るまでには何らかのことがあった、と考えるべきでしょう。

であるのならば、夏休みの野球部のことで余裕のない彼が、それを解決できたとは思えません。本格的に不味くなる前、夏休み突入前後も同様で、野球部の練習が忙しい彼が誰かとのいざこざを解決できるとは考えにくいでしょう。

だとすれば、その解決は二学期突入以降だと考えるのが妥当です。それも、彼の精神状態を鑑みれば、⑦以降だと言える気がします。

⑦▷⑧という時系列を確定、とここではしたいと思います。

この時、先程b・cで話題となった、優空が「垢抜けてきていた時期」と「2人が仲良くなり始めるきっかけ」は別の問題だと言えるでしょう。

或いは、「垢抜けてきていた」のは単に高校に慣れたからであって、理由がないという説もあります。ここに関しては難しいところなので、保留とせざるを得ないでしょう。

 

さて、これでひとまず時系列の整理が終わりました。

とはいえ、まだ何一つ問題については考察できていませんね。次に入りましょう。

 

2)前項《a》について考える

時系列を整理しただけで、疑問が生まれました。

ここではまず、前項のaについて考えてきます。

始める時に優空と5巻について語ると言ったのにどうして夕湖、と思われるかもしれません。しかし、作品を呼んでいただければわかるように、優空と夕湖というのは非常に密接に描かれています。だからこそ、優空の考察には夕湖が欠かせません。

 

正妻と目される、天然姫オーラのあるリア充柊夕湖。彼女は1巻表紙を務めており、健太との1件でも活躍しました。

その中で、彼女は朔のことを「ヒーロー」であると言います。「私のヒーロー」ですね。

何かがなければまず、同級生のことを「ヒーロー」とは呼びませんよね。ということは

何があったことは確実です。

さてではここについて、さらに生じる疑問をまとめましょう。

a-1:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件と朔に惚れたこととの関係性

a-3:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件はどんなものだったのか 

a-4:夕湖が「ヒーロー」と思うようになった事件と「誰よりも私のことを雑に扱ってくれた」こととの関連性

 

ほとんど答えが出ないものであることは確かです。a-1については推測として「ヒーローと思うようになった時が惚れた時」であると言える可能性が高いですが、必ずしもイコールであると言えるかと言うと、難しいところでしょう。

正直、この辺りについては情報が欠如しています。

ただ言えることもあるでしょう。

野球部をやめる頃から明日風に会うまでの時点で、夕湖は既に朔のことを本気で心配していました。もちろん、友人としてそのように心配することもあるにはあるでしょうが、流石に時系列でいう⑦以降に夕湖との件があったとは考えにくい。となると、元の疑問であるaについては一定の答えが出せます。つまりは、夏以前ということ。

一方でa-1~a-3については答えは出せません。ただ分かることは

「何らかの問題が発生し、それを千歳くんは解決した。この際、朔は夕湖を特別扱いしなかった(=雑)。このことで朔に、惚れた」

ということ。

こうするとa-1とa-3は全く同じに思えますが「惚れた」ことと「雑に扱ったこと」が、同時期かどうかは確定できません。「雑に扱ってくれた」後に事件が解決して、あとから惚れたって可能性もありますから。

 

ただまぁ、今回のメインは優空と5巻です。

a-2の答えが少なからず出たので、それでいいかなと思います。

 

3)優空と朔

それではようやく本題に入っていきたいと思います。

優空──内田優空は作中において、最初に登場します。1巻の、あの挿絵は素晴らしいですよね。

そんな優空と朔に何があったのか。これを紐解いていくには優空に纏わる描写から考えていくべきだと思います。

なお、私は比喩諸々を考えると迷宮に入りすぎて迷子になるタイプなので比喩の考察はそこそこにしておくつもりです。

 

ではまず1巻。

優空は、朔が健太のところに行く際、真っ先に電話をかけていました。その理由については、コミカライズ1巻と原作者4巻の同時購入特典SSつきクリアファイルに記されていました。言ってみれば、「カースト」とか「千歳朔」について感覚的ではなく理窟で理解できる、みたいな感じでしょうか。それに加えて距離のとり方も上手いなど、努力型リア充の一面が押し出されています。

健太に対しても包容力抜群で接する優空。亜十夢らに絡まれている健太を頑張って助ける姿も描かれました。ここで、朔はぷちぷちに優空をたとえています。

またこの1巻の出来事のなかで、メロンブックスノベル祭り特典SSアンソロジー第1弾の「下校時のこと」が描かれています。ここで朔と優空の家が同じ方向であることが書かれていたり、1巻の時点で「同じ理由で徒歩通学している」ということも描かれていたりしているのが個人的にはポイントだと思っています。

ちなみに優空は勉強が得意な様子。描写としては僅かですが、学年トップ級だとは思われます。

 

1巻と2巻の間

2巻とらのあな特典のSSより。

優空が、朔たちが1巻で健太のオタサー時代の友達を撃退(?)したスタバに訪れます。この際に、優空と朔は「普段お互いが飲んでいるもの」を飲んでいるのがポイント。

 

 

2巻。

悠月との偽恋が始まった彼と真っ先に会ったのが、優空でした。彼女は悠月のことを心配する一方、それ以上に朔のことを心配しています。夕湖と共に朔のことを心配してはいますが……その心配は夕湖以上に見えます。とことん、その描写が多いです。

一方で、図書館での描写より優空が以前はメガネをつけていたこと、そしてその当時は見た目をあまり気にしていなかったことが分かります。

 

2巻と3巻の間。

ドラマCDのエピソードにて。

優空は朔に、スマホケースをプレゼントします。その種類も含め、朔の好みど真ん中をセレクトしています。

他のキャラももちろん色々な考えがありますが、その中で優空ほど「朔の好み」という点を意識している人はいないように感じられます。陽が少し近いですが、ベクトルの違いがあるでしょう。

またこの中で「色々」なことを「早く忘れてほしい」と言っています。この「色々」にどこまで入るのか、というのがポイントかなと感じます。

 

3巻

3巻における、優空の描写は多くありません。

ただ一方で、非常に優空の「日常」感が押し出されているのも3巻です。

下校を朔共にしている優空。その中で明日風と会い、朔が紹介もしています。

また、朔の家での話で、優空がたまに料理を作りに来てくれることも分かりました。

 

4巻

印象的なのはやはり、陽を混じえた3人でのやり取りの前後でしょう。PVにもある「はい、任されました。そのときはきっと、誰よりも朔くんの隣にいるから」という台詞は印象的です。

また他にも、「誰よりも私のことを雑に扱ってくれたから」朔との仲がいいのだ、と陽に伝えています。この際、何かを思い出して言っていることから過去になにかがあったことはまず確定です。

また、「ありがとう、私に気づいてくれて」という台詞もありました。この意味は朔自身にも分からず、終わります。

過去のこととして描写があるとすれば小さい頃からピアノやフルートを習っていた、ということくらいです。

 

さて、ここまでのことから分かることをまとめていきましょう。

まず、内田優空という人物が朔にとって実に密着的で日常的である、とは言っていいのではないでしょうか。

家の方向が同じで、共に同じ理由で徒歩通学。それゆえに、一緒に帰っていることも

多いのが2人です。1巻において最初に登場し、2巻においても七瀬たちと最初に出会います。そんな彼女は「日常」の象徴であると言えるように思います。

 

一方で、過去については明確に思い出したくないと考えているのも事実です。

そしておそらくはそんな過去で朔は「優空に気づいた」のだと思います。現在の優空はそこそこには華やかなリア充なわけですし、地味だった当時の頃だと思うのが自然ですよね。

 

ただ、ここから先が分からないのもまた事実。

過去に何があったのか。

彼女は過去に「気付かれない」ような存在だったのは確かです。1巻とかまでだと、単に「地味だった優空を健太の時のようにリア充にした」みたいな雰囲気にも思えたんですが、「気付く」という描写や呼称の変遷、当初は印象が良くなかったことなどを考えると首を傾げざるを得ません。

 

そこで考えるべきは5巻の内容だ、と私は考えます。もちろんこれは優空が5巻のヒロインであるという想定での話なのですが、その場合、まず間違いなく優空との過去の話も描かれると思われるからです。

 

4)5巻の内容から考える、優空と朔

これまでの1-4巻は必ず、1冊につきひと月が経過していました。もちろん作中で1ヶ月が丸々描かれるわけではありませんが、新しい月になるに伴って話が始まるというのが通例です。

この論理に則れば、5巻は8月、夏休みど真ん中の話となります。そしてこれは、このラノ2021!の裕夢先生のインタビューからも明らかでしょう。

夏休みとリア充とならば、当然話はいくらでもありますね。夕湖との夏祭りの話もありますし、水着回だって……と話が逸れました。

ともあれリア充の夏休みは話が多いことも事実。そこでまず予想として、夏休みのエピソードのうち5巻本筋にかかわらないストーリーは何らかの形で補完されるのではないか、と思います。ssはもちろん、ドラマCDや短編集など方法は幾らでもあると思いますから。

 

その上で、それでもやはり5巻は夏休みらしくチーム千歳が揃うシーンが多くなるのでは、と思います。

何故か。5巻が優空とのストーリーなのだとしたら、何らかの形で優空の地味さや身近さが押し出されると思うからです。

1年生の夏休みには、優空はチーム千歳にいませんでした。それどころか朔に「気づかれて」もいません。それが2年生になって、隣にいられる。そんな展開はエモいですよね。

その中で思い出を語る感じで2人が1年生の頃に起きた話を……というのはありえそうです。

 

 

が、まだ話は見えてこない。

そこで、もう少し夏休みという部分にフォーカスしてみましょう。

夏休みには様々なことが起こります。

たとえば、2年生の夏といえば受験の天王山だという見方もあるでしょう。

また夏休みには家族と過ごす時間も多くなる気がします。帰省だってある季節ですよね。

 

さて、ここまで言うと分かっていただけるかもしれませんが私は5巻は家族の話かな、と妄想しております。はっきり言いましょう、妄想です。考察混じりの妄想なので外れても「だよね」くらいのテンションでいきましょう。

 

5巻が家族の話である理由はいくつかありますが、その前提として語るべきはこれまでの1-4巻を思い出していくべきです。

 

どの巻においても言えることは、朔と誰かが「交差」し「相互理解」を深めていくことにあると思います。

特に4巻なんかは顕著で、朔と陽の交差具合が凄いですよね。あの視点の切り替えとか、ヤバいです。

 

そこで5巻。

優空と朔はどう交差するのでしょう?

少なくとも朔は、野球部とも蹴りをつけ、割とスッキリした状態にいます。

その中で問題が起こるとすれば何があるでしょう。

そう考えた時に、家族の話になるような気がするのです。

 

 

でも朔の家族の話ってそんなになくない?

という方、2巻や3巻を是非ご覧になってください。

朔の家族には父と母の他に、もう1人誰がいるんです。しかもその人は「厄介」。

東京で明日風といた時にも野宿と二択じゃないと行きたくないくらいに嫌がってはいるものの泊まるあてがないわけじゃないと書いていますし、そのもう1人の家族が東京に住んでいるっていうのは確実のように思います。

だからこそ夏休み。

その人が帰省したことを契機になにかが起こるのでは、と思うのです。

 

では、優空は?

優空については家族の描写ってないですよね。

ただ小さい頃から楽器を習っていたという点、勉強ができる点などをみてみると、結構いい家柄(あんまりこういう言い方はしないかもですが)の生まれなのでは? という気がしなくもないです。

まあ、これって流行りでもある聖女系甘々ラブコメの思考って感じはしなくもないのですが。

でも料理をたまに作りに来てくれて、勉強できて、包容力があって……って結構そんな感じがしなくもないんですよね。

何より、そういったいい家柄の話だとすると、福井っていう田舎の色も濃くなるのかな、と。いや、これは偏見交じりなのですが、都会よりも田舎の方が「いい家柄」は文化とか、伝統とかの意味で出しやすい気がします。

そして「いい家柄」だとしたら、夏休みはわりと悩むことが多そうな気配。勉強って単にフォーカスして、たとえば「友達付き合いはやめて勉強に集中」的な感じから始まるストーリーもありそうですし、部活を辞めるよう言われたり……とかも可能性としてはゼロじゃない気がします。 

互いに持つ家族の問題に向き合い、一回り大人になる夏休み。

そういうビターさも、チラムネならありでさないでしょうか。

 

 

 

 

 

いかがでしょう。

書いているとどうしてもまとまらないので、やはりキャスかなにかでどなたかと話しながらがいいなぁ、と感じましたね。

 

ともあれ、5巻は家族の話、というのが私の予想です。

発売は来春頃とのことですし、ものすごく楽しみですね!

それでは読んでくださってありがとこーざいました!

 

「殺したガールと他殺志願者」感想

こんにちは、とこーです。

今回は楽しみにしていた作品、「殺したガールと他殺志願者」を読んだので感想を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではいきます。

一言、たった一言でこの作品を形容するのであれば、それは、「歪だ」と言うものでしょう。

殺されるために愛される、殺すために愛す。そんな主人公とヒロインのラブストーリーは、歪という他ありません。

でありながら、この作品を読んでいると「死は悲しむべきことじゃない」と感じてくるのです。

そして、おそらく、この「死は悲しむべきことじゃない」という論理を受け付けない人からすれば、この作品は悲劇ないし被虐的なラブストーリーとなるでしょう。

しかし私は、するりと受け入れられました。元々、そういう考えがあった節があるので、そのせいかもしれません。

そしてそんな側からすれば、この作品は歪でありながら真っ直ぐで、甘い(すなわち苦い)純愛ラブコメな感じました。

 

 

淡々と流れるようでありながら、常に毒を抱えているようでもある地の文は、この作品を支えている要素のひとつだと感じます。

文章力という言葉が何を指すかは難しいところですが、この作品は紛れもなく、いい文章であると感じます。言葉遊びでもないと思うんですが……なんでしょう、この心地良さ。形容しがたい、でも良さがありました。別の方で言ってしまうと、かの鬼才・園生凪先生の味をやや感じましたね。やや、ですが。

 

ともあれ、それ以上にこの作品の自殺や死へのスタンスが衝撃的であり、私にとって尊く感じました。そしてそちらの方がこの作品の良さであるように思います。

主人公やヒロインに感情移入できるかどうかは、本当に人によるでしょう。ただ、彼らの生き方や感情を汲み取っていきながら読み進めれば、心から「幸福な死を」と願わずにはいられないのです。

そして、ラスト。

衰弱死という殺し方。なるほど、と思いました。生きたくて死にたい奴らしい死に方であり、殺し方。正直なところ、無茶苦茶焦がれました。ただ色々な事情を鑑みると、そう簡単にも行かないように思えますし、ここからどうなって行くのかが楽しみなところです。

 

 

2巻も決定しているこの作品。帯にある「死春期ラブコメ」という言葉が、あまりにもしっくりくるなぁ、と感じました。

ぜひ、読んでいただきたい1作です。

 

 

それでは、今回はここまで。

読んでくださってありがとこーざいました!